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人にはぜったい教えたくない「儲け」の裏知恵 (青春文庫) [ビジネス]

現代は情報が氾濫して見えるが、それは重複した情報の氾濫である。
有益でありながら活字として表現されることの少ない現場の知恵や視点をもりこみ希少性のある情報を提供しようとした本。

Part1 儲けのツボはココにある!「売上げ」を伸ばすあの業界の裏知恵
・期限付きサービス券は客が忘れることが多いため結果として儲かるという統計結果がある。これを逆に利用して期限が近付いたら営業電話をかけるとか、特別に期限を延長したりするサービスが考えられる。
・残さない、捨てないというのもお客の希望。店内に「余った分は持ち帰ろう奨励店」と張ったり量り売りを導入する。
・著者がよく利用する喫茶店に最初に入ったのは「携帯電話 充電無料」の張り紙があったから、自転車空気入れ無料とか考えられる。
・記念日がないなら、なにか記念日をつくって12か月用意しておこう
・焼き肉店は最後の仕上げを客がする、仕上げを客がする未完成商品の可能性があるということ
・人間はラッキーな偶然に巡り合うと肯定的な行動をとる。各種金券で支払可能にするのは、宝の持ち腐れ解消になる。
・「新宿さぼてん」はご飯がなくなるころを見計らって「おかわりいかがでしょうか?」と声をかけることで繁盛している。お客様の「どちらでもいい」と感じている瞬間を見逃さないこと。
・喫茶店のコースターが上下逆さだったらなんとなくイヤ。最初から上下関係ないものにするなど、作業効率のよい「気を使わなくて済むデザイン」を利用しよう。
・去り際には、笑顔と店名を忘れずに。「ありがとうございました。また○○寿司をご利用ください」これで脳裏に店名が残る。
・ドライヤーの置かれているトイレがあるお店がある。業務とまったく関係ないからこそサービス精神は伝わる。
・清掃担当者名を明記すると「責任意識の間接的な伝達」ができる
・カード利用ができなかったとき、わずかな金額ならカード会社に交渉して利用限度額を広げてもらえることがある。または分割払いをすすめる。分割払いするほどの高額商品は売り上げに大きく影響していることをスタッフにわからせておく。
・キャンセル待ち予約窓口をつくっておくと欲望がかきたてられる
・財布が開いた瞬間に追加注文をとる、ネットのクロスセル販売手法は秀逸だ。
・実際の価格の2倍以上の価値が伝わったとき、積極的に買い物をする。2倍、W、半額、2分の1を使える販売をする。
・緊急性の高い商品には別料金の「当日発送コース」をつくる。
・人間は待たされるからイライラするのでなく、いつまで待たされるかわからないからイライラする。逆にいえばカウントダウン中は離れにくいのだ。


Part2 なぜか思わず買ってしまう!客をつかむ「キャッチコピー」の裏知恵
・ボジョレーヌーボーが売れるのは「解禁」だから。ひとは「価値の付加」より「禁止の解除」の方により大きく反応する。
・商品が1位でないなら、1位の人に推薦してもらおう。
・単位や基準は効果的に使う。「ダブルクォーターパウンダー」は「ハーフパウンダー」よりネーミングがよい。
・人よりも正直な「動物」を利用した表現を使う。「ネズミもかじる、天然素材の石けん」
・アンケートの差異は改善点とよかった点はわけて書いてもらう。これで喜びの声が効率よくあつまる。
・入れるだけで売り上げが伸びる4つの定番フレーズ。「類似品にご注意」「秘密厳守」「悪用厳禁!」「特許出願中」出願費用は2010年時点で1万5000円。
・自虐的コピーをいれると正直さを訴えられる。
・スタートのとき重要なのは、完成度ではなく改善し続ける覚悟である。出遅れるより改善していくほうがいい。
・小ささ(安さ)を際立ださるにはアリやピンセットでつまむなど小道具を使う。
・オノマトペ(擬音、擬声語、擬態語)を利用した間隔表現は、とくに女性に訴える。
・お客様の口から発してもらいたい感嘆フレーズをこちらで用意する。
・日本人は周囲の判断に流されやすいという。これを利用する。
・脳が外部からの情報に反応するのは自分に関係ある場合。お客様の「関心事」や「心配事」を引き合いに出す。
・お客様を「あきらめさせない」工夫をする。広告に空白ができたら定番のフレーズ「あきらめないで!」をいれて。
・実用性・デザイン性を加え、捨てられないカレンダーをつくろう
・具体的にやるべきことを理由とともに記載すると捨てられないチラシになる。
・お店に置いてもらいやすいデザインのティッシュを開発する。
・広告の反応をみるには電話番号の隣に広告記号を掲載しておくこと
・人は明るい対象を好む傾向にある。新聞広告は網がけをつかうほど反応が落ちる。
・情報をクイズ形式にアレンジすると、利用してもらいやすい。
・人の「正体を見極めたい心理」を利用する。伏字や袋とじもこれ。


Part3 交渉が一気にまとまる!他者と差がつく「営業」の裏知恵
・お客様が近寄りやすい肩書を名刺に使う。営業部→カウンセリング部
・名刺を厚い紙で作っていた人がいる、こんな差別化もある。
・心がけを宣言させると「一貫性の心理」により改善される。はい、親切対応の○○です。など。
・オフィスのBGMに活気をだすために、電話の着信音や応対の音を流す、商品があっても申し込みが殺到しているので調べてみますといってみる。
・解約の申し込みには、「はい、わかりました」以外の返事を用意しておく。たとえば値引きプランなど
・日付+慶事で検索をかけて設立記念日におめでとう営業電話をかける
・電話で契約がとれたときにメモに書いた「なぞの落書き」をとっておいて、調子が悪いときに使う。
・宝石をたくさん買った人のリストを作りたいなら「宝石箱」を販売する
・短くてそっけない返信メールになりそうなら、オマケの情報を貼り付ける。著者は性格診断のページURLなどを使っている。
・柔らかい催促。「以前お貸しした○○ですが、返却の際は下記の住所宛てに送っていただければ幸いです」
・見積もりは何種類か用意して、その人がだせそうなお金を見極めて提示する。
・DMを開封させるために、開封しないことが、心の誓いを破ることになるフレーズを使う。例「合格希望者のみ開封してください」
・透明の封筒でコストを下げる
・登録したくなる会員募集、会員番号を選ばせる。



Part4 そんな仕掛けがあったのか!人を惹きつけて離さない「企画」の裏知恵
・スティックシュガーの画期的なところは、使えば必ず1本消費されること。カッターの刃は折って使うことで節約できる。捨てる量、捨てる部分、捨てる場面に注目する。
・根拠のない区切りのよい数字を疑ってみる。配管は1メートルでなく98センチでも問題ないから1本おおくとれる。
・商品自体に「口コミの工夫」コアラのマーチのまゆげや、気になる仕掛け50錠入りで1回3錠服用などを施す。
・売りやすいセールストークにあった商品を考えてみる。
・低価格の最高級品を使う。ポテトチップスに最高高級の塩をつかっても費用はたかがしれている。
・安い素材でも安心商品を演出するには、特注品、専用品とする。
・サッカーの試合後にゴミを拾ってもらうために、誓いを掲げたゴミ袋を配る「I LOVE FOOTBALL」
・ブログで紹介したくなるような商品を開発するとヒット商品ができる。口コミによる波及的広告効果が働きやすくなるのは、製造工程の特殊性、素材の特殊性、デザインの特殊性
・一般的なものより、自分に向けて特別に作られたものでは人間は後者を選ぶ。特化方法3つ。時間や時期「朝のコーヒー」、場所や場面「雨の日ポイント2倍」、状態や症状「キズやへこみの修理」
・イメージがいい差別化に「モーツァルトを聞かせる」がある
・既存商品に「静けさ」をプラスできないか考える。
・思い出の記憶を上手に演出してあげるサービスがその人の人生を肯定するサービス。ミニチュアランドセル
・人は自分の存在をアピールできる活躍の場を望んでいる。お客様参加型視点。
・人気商品を引き立てるオリジナルの付属品を考える。たとえば専用ケース。
・再販売権の利用法を考える、自分の商品の特典とするなど
・製造元、販売元がちがうWネームの販売法を自社ブランドについて考えてみよう。
・別のルートで売れないか考えてみる。本屋で写真集とCDをセットで売るなど。


Part5 小遣い稼ぎからセカンドビジネスまで!こっそり儲けるお得な裏知恵
・悪徳企業の名前は覚えにくい
・借金の依頼に「形のある対策」を用意する。名刺に融資、名義貸し、連帯保証人の依頼は一切おことわりします、と書きこんでおくなど
・お店でシャッター音をさせずに写真をとりたければ動画が使える
・収納代行サービスは個人の通販ビジネスの味方。検討してみよう。
・引用されやすい文章を心がけると、バイラル効果が期待できる。
・講演会の選択肢に「大学のキャンパス」を検討してみよう。イメージが変わる
・会社名と同じビルを探すと自社ビルに思える。民家でも勝手にビル風の建物名をつける。
・カードの手数料は交渉次第で安くしてもらえる。法律で禁止されていること以外は世の中全部交渉可能。
・スタート時期のコストを下げるために、引き継ぐことを考えよう。
・引き継ぎからの発想として、休眠メールマガジンの買収を思いついた。規模の大きな話は身近な事柄にあてはめてアイデアをだす。
・会員を募集するときには特典として推薦文の発行をつける。ひとは第三者のお墨付きを欲しがる。
・初心者救済商品は意外な人気がある。合コン前の合コン講座など考えてみる。
・平均以下の状態の人が平均並みになりたいと思う欲求の方が、平均な人が平均以上になりたい欲求より強い。自分にとってより多くの人の助けになる仕事を手掛けよう。
・ニュース記事の「名詞」を塗りつぶして応用を考えるとアイデアが浮かぶ。


Part6 お金持ちだけが知っている!成功へと導く裏知恵
経営は工夫と配慮の束。細かい工夫を「小手先の知恵」ととらえるか「細部までの配慮」ととらえるかで5年後10年後の未来が変わる。経営において大切なものをあえて一つ上げるなら「全体を改善し続けようとする姿勢」
・デスクワークを立ったままやると気分転換と集中力持続に役立つ
・片目で作業すると脳への負担が減る。
・行動に変化を与えることができる時間の最小単位を知っておく
・知っている知識を再び学んだ時は、自分が知識から工夫まで昇華できなかったのだと心得よ。知っているかではなく、できているかである。
・対話の際は年齢による時間感覚のずれに注意する。自分が35歳すぎたら、最近の話題と思っていることは以前はやっていたことと心得よ。
・ある飲食店では注意しやすくするためリストをつくっている。注意しようではなく注意しやすくしようと考える。またはしなくてすむ方法を考える。一つ手前の考え方を大切にしよう。
・価値ある文章を書いた紙には「小切手のような換金性」がある。メモをとろう
・アイデアは「記憶」と「記憶」のくみあわせ、発想にはテーマを決めて質の良い情報をたくさん入力する作業が必要。
・身近な人の仕事をテーマにアイデアを考えうることは、相手に関心をもつことと、ダメだししてもらえて発想力を鍛える両得である。
・より具体的な答えを引き出すには、より具体的な質問をすること。2倍の回答がほしければ2倍の質問をせよ。
・調子の悪い日に夢や希望を描くと不快になってしまうことがある、反省する日にしよう。
・「できるか、できないか」ではなく、どうすればできるかと質問を変えてみる。
・お礼をする心をもって生活すると、感謝の心もいっそう強まる。
・足りないのは時間ではなく集中力。不平不満をいうまえに自分を変えよう。
・情報は簡単にコピーできるが人脈や人柄、信用はコピーできない。自分のやるべき仕事に専念しよう。
・成功者は「日々本を読む国の人」である。
・情報やチャンスはつかむのではなくつなげるもの。
・学び、気づき、伝える、つなげるのが重要。



おまけ あなたの「儲け」を手助けする「すごい情報源」
・あなたのCMが作れるサービス。リクルートのコマーシャライザー
・テレビCMを企業名で探せる。パッ飛び!CMギャラリー
・折り込み広告をエリアごとに絞り込んで調べられるタウンマーケット
・日本雑誌広告協会。広告料金表(目安)
・電車の中刷りをみる「雑誌ネット」
・写真販売スタンド。PIXTA(ピクスタ)
・お湯で変幻自在のプラスチック。自由樹脂インフィネイト pla-friend (プラフレンド) 100g

・100円ショップの仕入れ先。代行業者も多い。中国攻守のイーウー
・5メートル以内を携帯電話の電波が届かない「圏外」にする。黙れケイタロー CX-3000

・プリントアウトして使える、日本最大級の「ビジネス書式集」提供サイト。書式の王様
・転ばぬ先の杖。失敗パターンを原因、行動、結果で紹介。失敗知識データベース
・ビジネス書を中心に本の定価とほぼ同価格で本の全文朗読版をダウンロードする。FeBe(フィービー)、株式会社オトバンク
・本探しの総合サイト。本・書籍通販検索
・特許電子図書館。IPDL特許電子図書館
・ビジネス書の書評。まぐまぐ ビジネス書
・テレビ番組の放送履歴を活用
・専用検索エンジンを使う
・無料レポート提供サイト。裏ワザ図書館
・著者の人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳 (青春文庫 い- 19)


人にはぜったい教えたくない「儲け」の裏知恵 (青春文庫)

人にはぜったい教えたくない「儲け」の裏知恵 (青春文庫)

  • 作者: 岩波 貴士
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 文庫



タグ:岩波 貴士
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眼力 [ビジネス]

「銀座まるかん」の創始者斉藤一人さんの書いた、仕事、世間、人を、見ぬく眼力の本。

○一人さん流 世間の見抜き方。

通訳になりたいと資格をとろうと頑張っている人がいる。まわりも「すごいね、頑張っているね」と褒めている。
でも、通訳の資格をとって、仕事はあるのか?英語を話せる人はたくさんいて、試験だって一遍で受かった人もいる。
今資格をもっているひとも、十分仕事はありますか?それを見抜くのが眼力。
もちろん目標に向かって努力するのは素晴らしい。どうしても通訳になりたいならやってほしい。
でも、その先をみる眼力は必要。

お金はあなたの器の大きさ分しかもてない。
華厳の滝にいっても、コップをもっていたら、その1杯分しかもてない。
器以上のお金をもっていてもなくしてしまう。お金は狙われる定めだから。
それを知っているだけで器はちょっと大きくなります。
「オレオレ」と電話してくるのは詐欺、見抜けたら器量は大きくなります。

女の人にお金をだまし取られた男の人がいる、相手の女性は別に美人じゃない。
でも美人じゃなくても、いままでいっぺんも女性にいいよられたことがない男の人なら舞い上がってしまうかも。
考えてごらん、いままでモテなかったのに、女性がよってきたら変だろう。疑う眼力をもとう。
詐欺師は巧妙だよ、最初はプレゼントをたくさんくれたり、喜ぶようなことをいう。
有名人と知り合いのふりをしたり、金持ちの親戚がいるといって、その親戚まで詐欺師が巧妙に用意したりする。
でも、最後はお金を要求する。最初は少額で、自分ではなく友人のためなんていう。ここで見抜けるかが眼力。
突然モテるって、隕石があたるよりめずらしい。

銀行より金利がいいという話は変。
だって本当ならその人が銀行から借りて投資するか、銀行が投資しているよ。
ただ、だます方だけが一方的に悪いんじゃない。両手をパンをあわせてもどっちの手がなったかわからないようなもの。
「善に強きは悪につよくなくちゃいけないよ」
人がいいだけではだめ、悪に弱いと悪にお金がいってさらに悪いことされてしまう。
悪を見抜く眼力をもちましょう。

神様はお金を取りません。
前世の罪はリセットされるのでたたりません。清算したから生まれてこれたんです。
神様が望んでいるのは一人一人の幸せです。
本当に神ごとをやっている人は若々しくて清潔感があります。
年齢より老けてみえて不潔な感じがしたら「おかしい」です。
沢山の人を助けて具合が悪くなるなんていうひとがいますが、人助けをすると病気になるなんて変です。
人を不安がらせたり、脅したりする人は偽物です。

人は生まれてくるとき人生をきめているので、水子もそういう人生を選んで修行するためにきたんです。
だから祟ったりしません。
修行をおえて、もどって、また生まれ変わります。
水子の幸せを思うならなるべく早くわすれてやることです。

死ぬときは苦しみません。
傍目に苦しんでいるようにみえるけど、当の本人は苦しくありません。
死にかけた人にきくと、苦しかったか覚えていないんです。
生まれるときの苦しみは覚えてないでしょう。死ぬ時も覚えていません。
苦しんで死ぬって脅すひとは偽物です。それを見抜く眼力をもちましょう。

偽物は、何度も相談してもらえるように仕向けます。そうじゃないと商売にならないからです。
一人さんは相談は一発で解決する方法を教える。そうしないと何度も相談にこられると仕事をできないから。
「すごいんだ」というところを見せてお金を集めている、それは本当はすごくないから。それを見抜くのも眼力。

包囲方角、風水が好きな人がいるが、個人が楽しみでやっているのはいいが、
中国の王朝は1万年の王朝を狙って風水をしたが、成功していない。
徳川幕府だって、鬼門封じをさんざんしたのに官軍の弾はよけれなかった。
現実をみましょう。それが眼力です。
あなたの家、会社が栄えるかはあなたの眼力をもっているかにかかっている。



○一人さん流 世界の見抜き方

日本人は意見が割れるととことん話し合う。
そういう悠長なことをしていられるのは、農業国だったから。
話し合っていてもコメは育つからね。
でも農業国でない国は違います。51対49だったら51の方にぱっと動く。
そういうことを見抜くのが眼力。

テレビで証券会社のアナリストが「不景気は底をついた」といっているのは、株がうれないと不都合があるから。
学歴で差がつくといっている人がいる。一つの意見としてはいいけど、一人さんは中卒で働くのを選んだ。
テレビやマスコミをうのみにしないで、自分の目で見抜いてください。

中国で雪男が出たという報道は、実は中国の国境付近で起こった。
それで、領土の境界線を中国にしていたわけだ。
毛生え薬101がはやったとき、中国でしか売らなかった。だからいっぱい観光客がいった。
その人たちを歓待したので、みな中国はいいところだといって、観光客が増えた。
中国はそういうことをする国だ(善悪ではなく特徴)それを見抜くのが眼力。

スターウォーズ作戦は、アメリカが衛星で大陸間弾道ミサイルを撃ち落とす計画だったが、
あとで眉唾であったことがわかった。
でもソ連崩壊に一役かった。
とどめはソ連のGPSをアメリカがスペースシャトルでソ連の人工衛星をおさえてつかえなくしてしまったから。
これで完全にアメリカに万歳してしまった。
後者は本当だけど前者は張ったりだった、アメリカのポーカーの国なんです。
あと、ソ連崩壊後、食料がないって報道があったけど、一人さんは地下にいっぱいあるっていっていた。
なぜって、みんな太っていたから。でもみんなテレビの報道を信じるんです。

中国が自国の人工衛星を破壊したこと、
アメリカが落ちてくる自国の人工衛星をイージス艦から破壊した。
人工衛星が使えないと大騒ぎになる。
いま、軍事的に重要なのは人工衛星で、他国に自国の衛星を破壊されるのはみな怖がっているって見抜こうね。
青函トンネルだって、自衛隊の戦車をつんだ貨車をはしらせられる幅がある。おもてむき北海道新幹線のためだけどね。

ものにはワケがある、遠大なカラクリがある。
昔日本は貯金を奨励していた。国民からあつめたお金を重工業の会社に貸し出したのだ。
このお金で会社はたくさんの土地を買っておいた。
成長はつづき物価はあがった、インフレなのでお金の価値は下がって国民は損したが、
土地を買っておいた会社は値上がりで得した。
こういうからくりがわかっていたひとは、貯金でなく借金をして土地を買った。それがMビルの社長。
国がなんの方策をだれのためにしているか見抜く人がいるのだ。

ただし、今は政府はなんの方針もなくさまよっているので、見抜くことはできません。
それに気が付くのは眼力。

日本人が英語をしゃべれないのは、明治政府の方針のせい。
英語しゃべるだけなら英単語だけでいいのに、文法から教えたのは国民に英語をしゃべらせたくないから。
文化や技術はとりいれたいけど、民主主義はいらなかったから。
そこで英文法達人をつくって文献だけよませた。彼らをエリート呼ばわりして指導的立場に立たせた。
そうすると今度はその立場を放したくないので、ずーっと文法を教えることになる。
だから、英語ができないと劣等感をもつ必要はない。
英語しゃべるだけなら、外国の子どもも肉体労働者もしゃべれる。
文法を教えて英語の成績を評価するという相手の思うつぼのせいで劣等感をうえつけられているだけです。

鶏をおりにいれて飼うとストレスで卵を産まなくなるけど、ヒヨコをそうすると檻の中でも卵を産む鶏ができる。
日本の教育はこれと同じ、大量生産に必要ながまんできる人間を育てていた。
悪いことがいいことかわからない、でもそれを見抜くのは必要。

そして今、急に個性の時代といいだしたのも、実は国の指導者たちにアイデアがなくなっちゃったから。
日本がアメリカにおいついたら、単純労働はいらなくなっちゃった。ロボットや機械がやるんで。
そうしてトップにでたら、何をマネしていいかわからないんです。それで、アイデアをだしてくださいってことなんです。
もう、国をあてにすることはできません。
日本には思っている以上にお金もちがいます。景気がよかったときと同じだけのお金があるのです。
なのに、みんな使わない。気持ちが沈んでいるんです。景気は気持ちに左右されるんです。
斉藤さんには一円も使わずに景気をよくするアイデアがあるけど、政治家にいっても「それはいいですね」といわれるだけだそうです。
上を期待してはいけない、自分で黙々と幸せにならないといけない。
ただし、上の人は怠けてはいません。どうしていいかわからないのです。

日本の景気は(2006年6月出版)よくなってきている。外国に物をうっているところは景気が良くなってきているから。
国内需要がないのは、雇用を守ろうとしているから。
内定取り消しをする→マスコミが叩く→来年から内定をださなくなる。
派遣きりをする→マスコミが叩く→派遣きりをさせない法律ができる→雇わなくなる(仕事は海外へ)→派遣の仕事はなくなる
企業には調子のいいときも、悪いときもある。
都合にあわせて人を雇ったり、解雇したりできないなら、最初からなかなか雇わなくなる。
そうすると今、就職している人も不安でお金を使わなくなる。
だから、やめさせないでは景気は良くならない。
自分が雇う側の人間だったらと考えて御覧。
そのうち国の方針も、忙しい間だけでいいから人を雇ってくださいになるはず、そうしないと失業者が増えるから。
ヨーロッパなんかではそうなっています。

お金持ちは金の卵を産む鶏です。
だから世界の国から引く手あまたです。
金持ちから税金をとればいいという意見が大勢をしめたら、お金持ちはみんな海外へ逃げ出してしまいますよ。
お金を稼いで人を雇ったり、税金を払ったりしている人は、国に貢献しているんだということもわからないと。
イギリスで一時お金持ちにむちゃくちゃ税金をかけたことがあるが、お金持ちがやる気なくしちゃった。
お金が回らなくて、ますます不景気になったの。
お金持ちがこの国から逃げ出したら、義務教育とか道路とかなくなってしまうよ。
汗水たらしている、サラリーマンや主婦、八百屋さんも大事だけど、お金を稼いで税金を払ってくれるひとがいて、税金がまわせるんです。

法律できめれば、みんな職にありつけると思っているみたいだけど、読み違えです。
でも、そうなっているということは、日本国民全体の眼力のレベルが低いということ。
全体のレベルが上がるまで、あと10年かかるかも、でも一人さんの本で5年くらいになるといいな。

最低賃金だって、国は一円もださないで、決めるわけ。
でも払うのは企業です。払うほど儲けがなければ、雇わなくなるだけ。それを見抜けないと。

こういうことすると、次はどうなると考える。
マスコミなんかのいっていることをうのみにしない。それが眼力。みんなで磨こう。


○中休み。
きままに楽しくいきましょう。本当に有名になりたいですか?正しいことより、楽しいことが重要です。
仕事がおもしろくないなら、面白くするために一生懸命考えましょう。
疲れる前に休みましょう。ぱっぱとやってぱっぱと休む。
そうすると仕事につかれません。
休めないときには面白くなるようなことを考えましょう。
日本は言霊の国。良い単語を1000回以上いうと心のなかがきれいになってくる。
言葉を味方にするかどうかは大きく違ってくる。


○仕事を見抜く眼力

ドラマや映画の弁護士はかっこいいけど、周りに弁護士のお世話になった人はいますか。
つまりあんまり仕事はないってことです。
大手の顧問弁護士はきまっているから、普通の人が資格をとったからって簡単に稼げるもんじゃないんですね。
そこまで見抜きましょう。

馬券はあたったら、そこまでで、同じ番号をもう一度買っても当たりません。
商人は、同じことをして当てられます。コピーがきくのです。商売でビルが建つのはそういうわけなんです。
でも商人になるなら、その後のことも考えないと。
単に人に使われるのが嫌だから、楽そうだからではできません。
サラリーマンより3倍苦労していいなら商人になりなさい。
東大出た人は記憶頭だから官僚になりたがる、でも商人は記憶頭ではできません。
商人には答えはありません。教わったことのない答えをみつけるのが商人です。
大手の部長だからってできるわけではありません。
でも、やりたかったらやったらいい。それで見えてくるものがあるはずだから。

3代目がつぶれるのは、1代目は一生懸命商売して、二代目は手伝ってやり方を覚えるが、3代目は奥さんが大学何ぞだしちゃって、1代目の成功を学ばせず、世間の成功を追いかけさせる。それでは商人の実力はつきません。
商人の基本は、表を掃除して、近所の人に愛想よくあいさつすることです。
ところが、エリートになっちゃうと人から頭を下げられてしまう。これではあべこべです。
お客さんにとって重要なのは、売る側の人間が感じいいかであって、大学はかんけいありません。

この本は凄いから講演会にいけばもっとすごいこと教えてくれるんじゃないかというひとがいますが、
そんなことはありません。本を書いている本人がいうんだから間違いない。
まして、何度も講演会にいくなんて、いいカモです。お客さんにされたことは間違いありません。

不況を乗り越えるのに汗水たらしてはいけません。
だってそれはさんざんやっているのに不況のままだから。日本人は努力家まんです。
発想を変えないといけません。陰極まれば陽になるんです。

今大型量販店が勢いがありますが、かれらのまごころは1円でも安くです。
でも、世の中にはそういう店にいくのがおっくうだったり、買っても使い方がわからない人たちがいる。
そういった人の需要に答えればいい。
電球1個でも取り換えにいく、用事がなくても御用聞きをする。
お年寄りが無料で遊びにいける楽しい店をつくる。
用がないとお客さんのとこにいかないような店が滅びるんです。
みんなが楽しめるものをお金をかけずに知恵をだして作っていったら、そこの店は地域で一番の人気店になります。
売るものは限定しない。お客さんの欲しいものを売るんです。
巣鴨には孫のお土産うってでしょ。
自分は商人だと思えば、本当になんでも売れるんです。
実はお年寄りの中にはお金をもっている人がいるんです。でも「年金暮らしだからねえ」っていっているもんです。
そこを見抜きましょう。
情報を取り入れるだけでは見抜けましょう。
経済は「同じ法則をたどらない」です。昔と同じやり方ではうまくいかない、よくなることはないのです。
考えましょう。

損して得獲れは、損してもお客さんを集めればいいではありません。
いかに上手に断られ続けれるかということです。
御用聞きは仕事を取りにいくのではありません。断られにいくんです。
100回でも断られ、そのたびに愛想よく「じゃあ、またよろしくお願いします」といい続けんるんです。
感じいいから、今度は使ってあげないと思うもんなんです、それがわかるのが眼力。
断られながら耕していくと、やがて「いいお得意様」になるとわかるのが眼力。
愛がないと、声をかけつづけたり、遊びに来た人におしんこだしたり、味噌汁だしたりできない。
愛がないと、みな1円でも安い店を探してしまう。
商いは最後は仏の道なんです。


○プロの眼力
社長の仕事は社員に給料をだすことです。
会社に長い時間いて、だれよりも働くことではありません。
そういう社長が多いのは、日本の会社のほとんどが下請けだからです。
でも親会社から仕事こなくなったら、給料でなくなってしまいます。
あなたの会社の社長。本当にいい社長ですか?
時代は変わっているのですよ。

苦労と成功は関係ありせん。
無農薬リンゴで成功した人の話をききましたが、いきなり全部無農薬にしないで、1本から実験すれば
そこまで苦労しなかったはず、本人も今人にそうすすめています。
ひらめいたからって飛びつかず、段取りを踏んで楽しめるようにやりましょう。
そして成功したら続く人たちに教えましょう、そして喜ばれると楽しいもんですよ。

どの業界にもスターが必要です。
農業でも豊かになれるのを証明するため、儲けて豪邸をたて、外車にのって、奥さんにシャネルのバック買ってあげるのも
立派に若者の役にたつのです。
自分の成功した方法を教えるものスターです。
スターはかっこよくなきゃいけません。
農業にはスターが必要です。地域のスター、業界のスターが必要です。
これも眼力。

あわてさせるのは悪魔、落ち着かせるのが神です。
今買わないとと急かすのはおかしいです。
地方の居酒屋が大手商社と仕事するとします。
始めはうまく行きますが、ある日「倍額増資します」なんていってきます。
一回目は社長もまかなえますが、2回目3回目はそうはいきません。そうして経営権をとられてしまいます。
法律違反ではありませんが、のっとりの常套手段です。大手だからできるんです。
こういうこと、知っておいて、契約を交わすとき増資はどうするか決めておかないといけません。
工場でも同じようなことがおこります。
小さい工場に大量の注文がきます。するとそこに銀行の人もやってきて、注文があるんだから工場を新設しましょうともちかける。
そして増産体制をつくったところで、注文はストップ。
そこに、おたくを買いたいというひとがくる。それが元の注文をだした大手で技術も工場もとられてしまう。
悪とよぶのかはしらないけど、そういうこともあるって知っておくのが眼力。

素人に褒められたら終わり。
銀行が融資してくれたら、素人は社長は銀行に信用があるってほめるけど、それってただの借金です。
商人で転ぶ人は、有名人や政治家が好きな人。
税金払っている方がすごいのに、使っている人にペコペコしてムダ金使うなんておかしい。
商人は商人の腕をあげること。
腕をあげるとは、どんな世の中で、次はどんな時代がくるか見抜けるだけでいい。
売上より、肝心なのは利益。
自社ビルより、商人の腕と、働いている人の優秀さで利益は伸びる。

仕事というものは研究して一個あたりをみつけたら、それをコピーしていけばいい。
でも、大きくしたら幸せということはない。
大きくなれば、人の問題もでるし、いろんな高等戦術もしかけられる。
自分にちょうどいい規模があるはず。
社長の収入なんて、5店舗でも50店舗でも変わらない。
プロの商人からみたら、5軒でもお客さんが入りきらないくらいの店をやっているほうがすごいこと。
仕事が伸びることと会社が大きくなるのがイコールだと思っているのが日本人ですが、そうではありません。
お客さんは会社の場所で気に入っているのではなく、商品が気に入って買っているのです。
それを見抜くのが眼力。

楽しいは本当に大切。
仕事が伸びるより大切。
欲は悪じゃない。必要だけど、燃やし方がある。
事業欲に燃えるっていうのは、飢えている、すごいと思われることに飢えている。飢えるのはすごくないから。
本当にすごいなら飢える必要はない。
会社を大きくすることはできるけど、やるべきかはよく考えたほうがいい。
考えた末にやってみたかったらやればいい。でもおおきくなったらどうなるか見抜く眼力は必要。
ビルを建てられるぐらい儲かっても、ビルを建てる必要はない。必要かどうか考える力が眼力で、この本を読むとそれが身に付きます。


○神の愛に包まれていることがわかる眼力
苦労してもちゃんと元がとれて幸せになれるように神が人間を創っている。
青は藍より出でて藍よりも青し・・・藍玉で染めた布は、藍玉より青くなる。
一人さんと会えなくても、お弟子さんや本がある。それを藍玉として、世の中で実験してたらいい。
直接会えないからダメだじゃなくて、本があって良かったにして学んでいく、いい人生にする。
出会えたものを藍玉にして、藍玉以上のあなたになtってください。

7かい読むと眼力があがるそうです。
付属CDも7回以上聴くといいそうです。

悪口言っている人には近づくな、自分の毒で破滅するからといっていました。


眼力 (CD付)

眼力 (CD付)

  • 作者: 斎藤 一人
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2010/06/21
  • メディア: 単行本




タグ:斎藤 一人

日本人が知らない巨大市場 水ビジネスに挑む ~日本の技術が世界に飛び出す! [ビジネス]

水ビジネス専門家二人による対談
沖さんは東京大学の助手で水資源の研究者である。
吉村さんは水処理の企業出身で、その後国連に勤めた経験をもつ、
現在は会社を設立日本の環境技術を世界に広める活動をしている。

出版は2009年なので、経歴もその時点のものである。

世界的に水問題が注目され、ビジネスチャンスと捉えられるようになってきている。
アフリカや南アメリカ、中国ではすでにフランスやオーストラリアの企業が水道工事や管理運営、料金徴収まで受注するような事例もでてきている。それらの中には成功した例も失敗した例もあるが、ノウハウの蓄積になっていることは間違いない。
一方で日本では水事業はずっと自治体がおこなってきた。水ビジネスという考え方すら目新しいものであり、やっと政府やトヨタのような大企業が著者らに話を聞くようになったところだという。

日本の水道については、漏水率がひくく、安全な水を確実に届けるという面でレベルの高いものであるが、水道管の老朽化、公共事業の縮小による、水道ノウハウ継承の人員確保がない、維持するのが精いっぱいになるなどの弊害がでてきそうである。今後水道事業をどうするのか、ビジョンが必要。そのとき、これまでのような自治体レベルの管理は難しいだろう。
すでに小さな規模では外国資本や国内民間資本の水道事業の受注はある。
ただ、今後そういった方向にいくとしても、管理、監督はちきんとやらいと、これまでの世界の例からみてうまくいかないだろう。

日本では水ビジネスというと「よい膜をつくる」といった、技術の話になることも多いが、
ビジネスとして成り立つには、施設建設から、維持管理、料金徴収までのトータルなノウハウが必要である。
また、契約も相手が裏切るのが前提であり、不払いや、盗水の対策が必要だ。
商社などのノウハウをいれて、まず国内で試してから、海外へうってでる必要があるだろう。

今、地球規模で水の循環をしらべたり、地下水の量を調べたりする試みがおこなわれている。
こうしたデータは水ビジネスの前提になるので、大切である。
データを集める技術に参入するビジネスもある。
たとえば川の流量を正しくはかる方法などは、まだ確立されていない。
これを作って世界中の河川に売り込めば、そうとうな規模のビジネスになるだろう。

バーチャルウォーターや、世界の水資源枯渇などで水が注目をあつめている。
環境という側面からいうと、水は地産地消な面があり、ある地域で節約したからといって、
他の地域で増えるわけではないという特徴がある。
数字で、世界的に一人1日何リットルと規定できないものである。
得られる手間が違うので、料金も地域でちがう(日本国内でも最大9倍の差がある)
人口の増加で一部の都市など局所的に水が足りない、また洪水のピーク流量が変わるなどの影響があるだおる。
経済の発展と生活水準の上昇が水をつかう社会に拍車をかける。

水問題のある国には貧困の問題もあることが多い。
また環境難民の問題とも関連している。

水は権利か、それとも要求かという議論はあるが、決着はつきそうもない。
沖さんは生存の水へのアクセス権利はあるが、何もせず手にはいるものではないと思うといっていた。
水といっても、生存のたまの飲み水問題、商業性の農業生産、工業生産、文化的に快適に暮らすための生活用水、生体系維持、環境のための水、嗜好品としての水とわけて考えたほうがいいともいっていた。




第1章水はだれのものか
人口増加による飲み水だけでなく、農業や工業に必要な水も需要が増大している。
これまで河川と地下水でまかなってきたが、今後たりなくなる地域もでてくると考えられる。
水問題に会する国際会議やフォーラムの年表をつけて、世界の水への関心の高まりを解説していた。
現在はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)があり、報告書をだしている。(解決策の提示はない)

環境的な側面でいうと、温室ガスなどと違っているのは、地域的要素が高いということ。
ある地域で節約したからといって、他の地域の水が増えるわけではないという、地産地消の側面があるのが水の特徴である。
温暖化による気候の変動で、水循環の変化も注目しなければいけない。
それが深刻化するのは今世紀半ばと思われる。

人口増加によって、局地的に都市に水が足りないとか、洪水のピーク流量が大きくなるなどの変化が深刻になることも予想されている。
経済の発展と生活水準の上昇も水を使う社会に拍車をかけている。
水問題のある国は貧困の問題を抱えていることが多い。両者は関連している。
水と難民の間にも関連がある。ダムによって下流に水がながれなくなれば、下流の住民が難民化する可能性がある。
欧州ではこうした環境難民が恐れられている。

水は、人間の権利か、それとも要求かという議論があり、現在は後者の考え方が主流である。
おそらく決着はつかないだろう。
沖さんはアクセスする権利はあるが、無条件に手に入るものではないのではないかといっていた、
また、生存のたまの飲み水問題、商業性の農業生産、工業生産、文化的に快適に暮らすための生活用水、生体系維持、環境のための水、嗜好品としての水とわけて考えたほうがいいともいっていた。
東京都では水道をとめるときには町内会長のところまで確認にいくという。よほどのことが無い限りとめないというある程度の社会的合意があると思われる。

水資源はとっておくのに非常にコストがかかる。そして売るときは安い。
よって通常の資源とは違う、よってストックでなくフローしている間にいかに金銭的な価値を高めるかというビジネスになる。
日本では水を使う管理は公共財として厳密に管理され、特定の利用者に所有させないようにしているが、地下水はそうではない。
日本では川の水を使う権利は先の使用者が優先で、新たな使用者は貯留施設の設備による流量変動の平準化によって実効的に増えた利用可能量の分をつかっていいということになっている。
また取水する権利は転売できない。
このため、過剰な消費や、投機的資金の流入を防ぐことができた。
水の法律は8世紀の「養老律令」にすでにある。農耕文化なのでつねに水争いはあった。
今の取水権の考え方は江戸時代の慣習法が基になっている。
アメリカのカルフォルニアやニュージーランドでは、自分の取水権を売ることができる。
効率的に使うようになって、節水になるのを狙っているのだという。
日本の水源を買っている水メジャーがある。

水の循環を断つ(ボトルにつめて売る)などで循環が断たれるのは問題かもしれない。
地域で水の循環をとらえないといけないので、地域で対応するのがよい。
そして水の問題は顕在化したときはすでに遅いことが多い。
まにあううちにいろいろ処方箋をかいて試したほうがいい。

国内では水問題をなかなか認識してもらえないので、バーチャルウォーター=食料の輸入において、ある国の水資源需給をどの程度緩和しているか推計するため、その食料を国内で生産すると仮定したときどのくらいの量の水が必要になるか推定したもの。を紹介したところ反応がよかった。
世界の水問題が食卓に直結しているとわかると、問題を認識してもらいやすい。
途上国には水を安定して供給できれば生産性をあげられるところがたくさんある。
水汲みは重労働であり、それを解放するという意味でも水への援助はよろこばれるだろう。


第2章 問題が山積する日本の水
東京都は1200万人に水を供給していて、7割が利根川で埼玉と群馬にお願いしている。
一地域では水問題は解決できない。
利根川を使えるまでは多摩川をつかっていたので、東京の形は水源をもとめて西に延びた形をしているのだ。
人口密度が低いなら地下水でよかったのが、足らなくなって川から取水した(玉川上水)。
玉川上水は重力だけで水をおくっている。これは省エネとして見習うべき。ローマの水道橋も重力だけ。

日本国内の配管4万5000キロは老朽化がきている。
日本全国にちらばっている。
東京都はステンレス管、さらえに各家庭の給水管をしっかり接続して漏水率をさげている。

水道の国内料金格差は9倍。
水道料金は世界的には高いといわれるが、蛇口から飲める国としては高くない。
非常に高品質なサービスを、それなりの値段で供給しているといえる。

水道管の耐震化はまだそれほど進んでいない。

日本全国の電力需要の1.5%が上下水道によるもの、0.8が上水、0.7が下水

水道にかかわる公務員は全国で5万5000人、そのうち40%強が50歳以上、ノウハウがうしなわれつつある。
管理で一番重要なマッピングがまちがっているケースがあるのが問題。

水道事業の委託は汚泥処理、PFIで増えている。コアの部分は役所がやっているところが多い。
1700の自治体でまだ数十例でトライアル状態。
これまでの水道事業は維持管理を考えていないところが多い。
維持管理までまかせるようになると、先のことまで考えて設計するのではないか。
これまでは公衆衛生重視で、過剰な設備投資になっている面がある。
老朽した水インフラと、人口減少で料金収入がさがるので、先は苦しい。
フランスでは150年も民営でやってきたところもあるが、日本では水はお役所にやってほしいという要望が強い。

上下水道の保有資産は上水道40兆円、下水道80兆円。
維持するために2025年までに120兆円が必要といわれている。1年で6兆円。
日本の上下水道の料金徴収は6億円で、これでは更新費用はまかなえない。
水道料金の値上げは利用者も政治家も二の足を踏むので、しょっちゅう水道が破裂でもする事態にならないとできないかも。

日本の下水の普及率は73%だが、地域差がある、徳島13.3%など。
日本の下水処理技術は多少エネルギーを必要とするが狭い土地で効率よく処理する技術としては完成している。
しかしそのまま途上国に適用できるとは限らない。
優れたし尿処理の技術である合併浄化槽の技術などは、すぐに移転できるものだが、縦割り行政でうまくいってない。
バイオトイレットなどの衛生管理は、お金をうみださないと現地でうけいれられないかも。

円借款などのプロジェクトに日本の水技術がはいっていかないのは、海外の上下水道の運営をするための
国際入札参加資格をもった会社が日本に1社もないから。
無償分野でトレーニングをして実績を積むことをはじめている。
水は他の資源のように2倍3倍もうけることはできない。どのように、どのくらい儲けるのか手さぐり状態である。
漏水防止、水質分析は世界一、ハイテク技術では膜がある。
しかし、統合するノウハウがないので、単体でしか参加できていない。

水処理膜の基のパテントはアメリカである。しかしパテントがあるから儲かるわけではない。
水循環全体を見たシステムを構築し、コストダウンを図るのが、これからの日本のやるべきこと。
これまで役所の入札では機会均等と称して、いろんなメーカーに割ふってきたことで統合マネジメントが失われた面もある。

「水の安全保障戦略機構」は、中川昭一元財務・金融大臣が発起人の研究会が発展した任意団体。
特に財政的うらづけはなく、登録したチームが水問題の解決にコミットしていくもの
ゼロメートル地帯の問題を世界各国で共有
浄水場の疑集材をアルミから鉄にするなど
水問題のすそ野の広がりをかんじさせる内容になっている。
この本の出版時点で中川昭一氏は死去されている。
内閣府が音頭をとって、13省庁が関係する「水問題に関する関係省庁連絡会」が設置され機構と意見を交換していく。
水ビジネスの海外進出にむけて産官学政の風通しをよくするというねらいがある。

フランスの水メジャー3社、スエズ、ヴェオリア、ラ・ソーは3社で国内上下水道を寡占。8ねんかけてノウハウと資金を蓄積。
80年から海外にでた。シラク大統領がセールスマンを務めても8ねんかかった。
これからは、水ビジネスがお金になるとなると投資がくるのは明らか。

東南アジアでは水ビジネスをてがける3カ条
「盗水、漏水、不払いの防止」
地域性や宗教を考慮した方法が必要、中国の先端地域ではプリペイド方式をとっている。

日本には水争いがないといわれているが、やはり地域ではあり、「円筒分水」などはそのたまめに生まれた知恵。
問題解決のノウハウに貢献できる部分もあるはず。
まずは観測データの共有からはじめて、相手に影響をおよぼしそうなところを理解して、手順をきめたら結果がきちんとわかることが大切。

日本をはじめとするアジアモンスーン気候では水不足より、氾濫が問題だった。
今では干ばつもあるので、多すぎる水と少なすぎる水両方の問題があるといえる。
洪水をおさえこもうとしてきたのは明治以降、それまでの共存技術についても検討すべき。霞堤など。
日本橋の上の高速道路が明治以降の日本の治水を象徴している。


第3章 なぜ、水がビジネスになるのか?
地産地消であれば大きなビジネスにはならないはず。
100万人都市の出現で地域内で水がまわることは考えられなくなり、水供給の仕組みが必要になったのがはじまり

日本では水ビジネスという概念自体があたらしい。
日本では豊富な水と整備されたインフラの維持
中近東アフリカは水資源が乏しい、中国はインフラはこれからなど
世界の地域の事情に応じたビジネスが必要。

国際的にみると、現地の自治体に責任能力がなくて、丸投げした水ビジネスはうまくいかないことが多い。
パリは民営から公営にもどる
民間委託にはチェック機能が必要。

日本の水ビジネスの最大のアイテムは上下水道の民営化。
ボトルウォーターの売り上げは1兆円にとどかないが、水道は3兆2000億ある。

水は地方自治体のなかでもあまり重点をおかれていない。
民営化は賛成でも海外資本に対する抵抗はおおきい。しかし一部の下水処理には海外資本も参加している。
イギリスでは特に抵抗はないようである。
日本は安全性という意味で国内産を求めるのかも。

国内産を望んでも値上げは反対な人が多い。
サービスをよくしたり、更新料がかかるなら値上げはやむおえないこと。
もっと説明すべき。
水供給のやりかたも、飲み水につかえる水をトイレまで使わなくてもという意見もある。
吉村氏は管理監督は地方自治体よりも地方ブロックがよいのではといっていた。

海外では水需要が伸びるのは確実、人口増加と経済発展。
やはり上下水道の民営化がマーケットが大きい。サウジでの膜処理の話などでていた。

インド・パキスタンでは日本の井戸がよろこばれていたが、現在は有毒物質がはいって飲めないものが多い。

中国では海外資本の水ビジネスへの参入がはじまっている。北京、上海、成都では水メジャーが1兆円以上の受注残でプロジェクトを20以上やっている。これからは他の都市への参入が残っているだろう。
インドはムンバイなどの大都市で上下水道の民営化計画がでている。
水ビジネス先行国は政府の後押しをうけており、日本でもそうすべき。
また技術を生かしたパッケージで売り込むのもよいと思われる。

世界でみると今後10年間は海水淡水化施設がどんどん導入される可能性がある。
RO膜が使われているが、エネルギーを多くつかうので、ナノ濾過や順浸透圧法などの研究がはじまっている。
IBMもガラス電極膜などを研究しており、今後勢力図がかわるかもしれない。
ただ、日本の場合は官が統合してきたので統合技術はない。
持続性も注目されはじめており、淡水化したあとの濃縮海水の処理も検討されているが薄めて海に戻す以外の方法で
有効なものはまだない。

アメリカでは水自体がすくなくなってきており、取水権が販売されはじめている。
日本で、今から「水の話をしてください」といっている企業はすでに遅いかもしれない。


第4章 水のマネジメントにこそチャンスがある
GEは会社を買収して水分野に進出。
IBMは水の情報管理で水ビジネスを推進するといっている。具体的には水情報を収集するデジタルセンサーを世界中にばらまいてその情報をインターネットや衛星で集めるということをやtっている。
地中の水分がわかるセンサーもあるので、一国の水資源だけでなく、エネルギー、食糧まで把握できるそうだ。
食料予測がほしいのは穀物商社だが、まだ難しい。
日本で雲から水への情報収集は気象庁、国交省、バラバラにもっている。IBMは脅威。
大量の情報をわかりやすく集約化して示すという意味で情報産業が参入する余地はある。
水害の予測をするにも日本全国をみるシステムが必要だが、意識はまだ低い。
吉村氏は日本の気象の変化はチベット高原付近から由来しているので、そこをよく見ないとといっていた。
水に関するあらゆる省庁が協力して水を総合的に3Dでみられるようにするとよい。

川の流量を正確に測れるセンサーはまだないが、加発できれば有望。
地下水の変動を人工衛星から計測する方法もある。
雪の深さもなかなか測れない。
トヨタがデンソーやアイシン精機をつかって水センサーをつくったらおもしろい。
すべての国際河川に長期にわたって水センサーをいれられたら、ビジネスとしても成り立つ。
それには、まず国内で市場があって、テストできないといけない。

今日本で行っているリプレイスも、今後世界に売れるかもしれない。
下水道も中近東やアフリカから問い合わせがある。
日本下水道協会のなかに「下水道グローバルセンター」ができたり
日本水道協会の中に「水道事業国政貢献推進室」ができたりして、研修生や問い合わせがくるようになったのだ。
下水については管路と処理の話は分けて考えていい。
人口密度や利用可能な技術をくみあわせて、相手国に最適な提案ができるはず。
バイオトイレットも肥料の問題とくみあわせてかんがてみるとよいかも。

水問題は環境問題としてとらえられてきたが、ビジネスチャンスととらえる人が増えている。
すでにシンガポール、ドイツ、韓国などが国を挙げて水ビジネスとりくんでおり、日本は遅いくらいである。
日本国内で水ビジネスの実証の場所がないのは痛い。

RO膜を作っているところでは日東電工が伸びているが、理由は営業をアメリカの会社にまかせたこと。
異分野の能力を持った人材をいれれば、日本のハードを作っている会社は凄く伸びる可能性がある。
よいものを作っているだけでは売れない。
現場の生産技術といった細かいノウハウは評価されない傾向がある。
海外で失敗する会社は目に見えないマネジメント能力が欠けており、情報収集、人材育成、労務管理に力をいれていない。
カスタマーがあって、お金の動きがあるところに素早くマネジメントしなければ、利益は上がらない。

水道民営化のうまくいかなかった例、ボリビアでは民営化で水道料金が2倍になり、衝突がおきた。
民間会社が契約不履行で政府を訴え、保証金を手にいれた。
欧米の会社は相手が裏切るという前提のもと契約がきちんとしているので、国際裁判所にもちこむと大抵企業側が勝利する。
三菱商事が参入しているフィリピン、マニラの西地区では国際入札で価格を抑え、新しく水道管を引くことで、漏水と盗水を防ぎうまくいっている。
世界の10分の1が民間から水の供給をうけている。
民間資本でもうまくいっている例はあるし、供給をうける側も安定して供給されていれば、相手が誰かはあまり気にしないようだ。
投資家からみると、水ビジネスの利回りは10-50年の長期投資で年に2-3%程度。
薄利ではあっても、人間がいる限りビジネスはなりたつので、あまりもうけを急ぐ必要はない。
運営でも施設や運営権を証券化して売るなどしてリスク管理がうまい。
日本人は最後まで自分たちでやろうとするが、海外資本は常に出口を用意している。
水ビジネスはすそ野が広いので、海外にでるときは1社ではいかないだろう。

測定技術、膜技術の他には情報収集から適正な水処理まで統合マネジメントをねらうのがよい。
日本では官需に頼ってきた会社が多いので、漠としたものから何かを創り出すのは苦手。
日本の水循環、水政策を水情報の可視化でみるのは、合意形成の意味でもよいこと。
水は共有すべき情報が膨大なので、可視化できれば理解がすすむので大事。

ダムには水とともに土砂がたまってしまう欠点がある。
日本の比較的大きなダムは1700ある。水のほかに汚泥がたまってきるが、取る仕組みがあるのは数基のみ。
溜まっているのは落ち葉などの自然由来の窒素であるので、取り除くのにコストがかかる。


第5章 水問題、水ビジネスを考えるセンスを磨く
ボトルウォーターは世界的に伸びている。アメリカよりラテン系の国が多い。
日本でも増えているが、まだ食料で入ってくる方が多い。
バーチャルウォーターで日本は世界の水に支えられていると実感する人が多い。

ウォーターフットプリント=あるものをつくるのにどのくらい水がつかわれたか
しかし、水の豊富なところでつくられたか、それとも少ないところでつくられたかで事情がかわるので
あまりよい視標とはいえない。また金融の手先になる危険もある。
カーボンフットプリントは同じことを二酸化炭素でやっているが、こちらは共有財産であり合理的である。

取水して使う水だけではなくて、環境維持のための水、水利を維持するための水も大切である。
節水したいからと、手をあらうとき水をケチっても、その分が貧しい人のところに行くものでもない。
このようなことを知ってもらうのに水の教育が大切。
言行では小学4年生で水について学ぶだけ。

車1台につかわれる水は60トンくらいだが、超純水をつかってあれば、その水質を高めるためのエネルギーも考えなければならない。
ニッケルカドミウムよりリチウムの方が水を使う。

水がたりなくなることによって生じてくる水ビジネスもある。

沖氏が参加したIPCCについて
第5次報告書では、極端現象(ゲリラ豪雨など)に対する特別報告書をだすことになった。
気候の変動の影響は平均気温や降水量よりも、極端現象を介して実社会にものすごく影響がでるとしてICPPで話あわれた。裾野はひろがっている。
波及効果を考え、緩和策適応策をだすのがICPPの仕事。ただし論文などは出さない。
報告書を出すには各国の認証が必要。

IPCCの報告書はだんだん可視化されわかりやすくなっている。
ただしわかりやすさのために正確さが犠牲にしないのがIPCCの方針。
地域ごとの返答はできないので、地域単位のきめ細かな気候変動予測が必要。
適応策として、どれが適切かも地域にあわせて提案できない状態。
地域性のほかに、人口の増減や工場や農地の多さなど社会的にもさまざまな要因がある。
地域の実情に応じた選択肢を提供するための蓄積がないので、これから地域ごとの成功と失敗の経験事例をみなで共有していく必要がある。

日本が恩恵をうけているアジアモンスーン型の水の循環についてもアジアにむけて情報発信すべき

IPCCは結論をいう機関ではない。
メニューをだすだけで、決めるのは政策決定者であり、国民である。
IPCCには過去から将来の気候の変化をまとめている「ワーキンググループ1」40-50人
緩和策(二酸化炭素などのはいしゅつ削減など)をまとめる「ワーキンググループ2」40人くらい
影響評価と適応策のまとめ「ワーキンググループ3」が100人くらい
気候変動からの金銭的価値や、環境への影響を明らかにして、軽減する方法がもとめられている。
IPCCの正式メンバーは学者でなく各国政府の代表。そして推薦された研究者からなる。
日本人は自己主張が苦手な人が多い。
研究テーマを提言している側面もある。IPCC自体は研究はしない。

日本発をめざす研究開発としてよいものを、まとめている最中。
研究はすすんでいたも、ビジネスとなるとは思っていなかった人が大半。
水は世界の穀物価格相場を決める重要なよそになるので、重視されている。
ただ、データは各省庁でバラバラにもっていたりするので統合が必要。

日本は世界に水で貢献することができるはず。
漏水の防止や浄水場管理、ODAによる上下水道や灌漑用水もある、、
コンパクトな装置を出すなどの方法も水ビジネスとして考えられる。

水ビジネスは、2025年に世界で100-125兆円といわれているが、
吉村氏は、現在2000億なので、20兆まで増やしてほしいといっていた。
単品でなくマネジメントで海外と戦ってほしい。

沖氏は上下水道だけでなく水循環全体をマネジメントとしてとらえたらよいといっていた。
中国では汚水処理に参入したメーカーもいる。

日本企業はいまある技術の改良・改善がうまい。
現地でのマネジメントと維持管理をコストを下げてうまくおこなうとよい。

世界の水インフラで将来大きなビジネスは上下水道の維持管理である。

今後自治体の維持管理は減るだろう、今後は民間が増えてくる。
水道法、下水道法の過剰な施行基準も考え直すべき。

水問題の解決に貢献できる人材をそだてなければならないが、大学で水をやっているのは少ない。
東大工学部都市工学科
北海道大学 環境工学科
生命工学にはいっているところもある。
水だけの学部はないので、土木や都市工学の一部として習う、
水関係は、就職できないとみられている節もある。

これからは発展途上国の水問題も深刻化するから、エンジニアリングしていかないといけない。
その際、水の循環をプランニングできるひと
浄水場や下水処理場を設計できる人などが不足している。

水はどこでもかかわっていてゆえに無責任になる傾向がある。
個々の要素がある程度わかり、統合する技術がわかり、ファイナンシングやプランニングもわかる人材をそだてなければならない。

吉村氏のまとめ
水はすそ野が広い。いろんな切り口で宝の山になる。
いろんな情報を共有できる場をつくり、日本の技術でつなぎ、水で国際貢献をしたい。

沖氏のまとめ
水は科学技術とマネジメントが必要で、一人では難しいので、いろんなひとがチームでやったほうがいい。
統合かを官が独占してきた歴史がおわり、民に移転がはじまったところである。
水で儲けることは悪いことと考える人もいるが、現地の人に安定して安全な水が供給されるのは悪くない。
民営化は悪いことばかりではない。質のよい水が提供されるようになった例も多い。(事業の透明性は必要)
水を通じた国際援助は非常により取り組みで、保健衛生だけでなく、水汲みから解放されて時間がつくれる。
学者なので、これからも観察していきたい。

水ブームの間に水ビジネスの体制をつくりたい。社会に定着させたい。


日本人が知らない巨大市場 水ビジネスに挑む ~日本の技術が世界に飛び出す!

日本人が知らない巨大市場 水ビジネスに挑む ~日本の技術が世界に飛び出す!

  • 作者: 吉村 和就
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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