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打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック [ビジネス]

打たれ強い人には3種類いる
・鈍い人
・ストレスを感じるけど、必死に耐えている人
・ストレスを感じるけど、テクニックによってそれに対処する方法を身につけている人
3番目が本当に打たれ強い人である。

内容は派遣社員で32歳を迎えるサラリーマンの主人公「ゆき」(男性)が、新宿を歩いていると「新宿の妹」というクリニックの看板をみつけ、自信満々な精神科の女医「生子」に出会い、いろいろな悩みをカードに書いて、1回に1枚について処方箋をもらうという形式で進む。
最後にクリニックは資金繰りがつかず、なくなってしまうけど、その後復活するというラストもあるよ。

第1章 いつもヘコミがちなあなたへ
・失敗が怖くて告白できない
 ウソですら繰り返すと真実のようになる。
 意中の人に告白するなら、好きだという気持ちを角度を変えて何度も繰り返し伝えよう。相手との嬉しかったエピソードを添えると効果的。
 この方法は自分にも使えるので、普段から「うれしいことをまとめたメモ帳」を用意して、ネガティブな気持ちのときに見るのも効果的。
 
・苦手なお局様に、いつも口癌家でやり込められてしまう
 女性は感情で話すので、論理的に話す男性より発言が早い。
 発言量が多い方が、口喧嘩では勝っていると感じられるもの。
 違いを認識して、男性は「本題と関係ないことをいっていないか?、女性は「言い過ぎていないか?」注意しよう。

・相手にまるで興味をもってもらえない
 誰かに自分をPRするときにはイキイキとした「夢を語るような言い方」に変えてみる。すると印象は変わる。
 レンガ職人の例 1レンガを積んでいる 2自給1000円で働いている 3立派な教会を建てている。
 3が一番印象がいい。
 相手の話を聞くときも、一段掘り下げて質問をすると、「興味をもってくれている」と思われて会話が弾む。
 妥協を重ねてたどり着いた今の場所でも、あなたの夢のかけらが残っているはず、その気持ちを思い出して。

第2章 いつもお疲れ気味なあなたへ
・緊張しちゃうと何もかもうまく行かない
 誰でも必ず緊張する、緊張は悪いことではない。「緊張したっていい!」と自分に言い聞かせる。
 つらいときは「緊張している」ではなく「ドキドキしている」と言い換える。
 「緊張」を消す訓練として、映画館などの前列で、後ろを振り向いてみるのも手!
 「やってはいけないこと」「感じてはいけない気持ち」なんて何もない。否定しないで「あってもいいんだ」と考えて。

・周りの人間関係に疲れてばかり
 あなたの知り合いのグループ同士の連絡は少ない方がいい!愚痴などをうちあける場所がなくなってしまう。
 そのため、恋人の友人とはなるべく連絡を取り合わない。
 同じように自分の恋人と友人の連絡はとらせない。
 すでに、別のグループ同士で濃密な人間関係ができあがっているなら、別の友達グループを開拓する!
 大人であれば秘密があるのは当然。それがあるから安心して生活できる。

・フレれたショックから立ち直れない
 人の性格や行動は「遺伝子」と「環境」からできているので、あなたがどうこうできません。
 周囲の人の性格は、すべてプログラミングされたゲームのキャラクターと考えると、相手の行動は変えられないから、今の自分の行動に集中でいるのでラク。
 いちばん不味いのは、自分は被害者だと思うこと。それは未来の放棄になる。

・仕事に忙殺されてクッタクタ
 ツボに砂とか小石からつめてしまったら岩は入らない。
 岩=あなたにとって大切なこと、小石や砂=雑事
 まず、あなたにとっての岩を明確にして、1紙に書く、2周囲に言う 3今この瞬間なにかをするをやろう。
 3つともできないなら、それはあなたの岩ではないのかも。
 急な仕事でもあなたの岩とは限らない、まず岩を最優先に考えるクセをつけよう。

第3章 いつもイライラしっぱなしのあなたへ
・ムカっとしても、相手に言い返せない
 あまりに強い脅迫は、相手の心を閉ざして逆効果。それより、怒りの根本には自分の「困った」があるはずなので、それを相手に伝えよう。すると相手は、自分は立場が上で助けを求められていると感じるもの。
 告白でも、正直に胸のうちの「困った」から切り出してみるのも手。

・ときどき意味もなく気分が落ち込んでしまう
 燃料切れになる前に、「これさえあれば」を用意しておく。そして常備薬のように近くにおいて、気持ちが落ち込んでしまったときに、すぐに使う。大切なのは燃料切れになる前に補給しておくこと。
 大切な人の心のガソリンも、補給してあげるのを忘れずに。

・相手との関係が長続きしない
 人間には、到達欲求型=アメ(報酬)に対して強く反応する人と、回避欲求型=ムチ(罰)に対して強く反応する人がいる、相手にあわせて伝え方を変えよう。
 長くつきあっているパートナーとは、一方がアクセル、一方がブレーキになっているもの。ビジネスでも同じ。相手の反応は、あなたを信じていないのではなく、自然な役割分担のせいかも。

・イヤ~な相手を何とかしてやりたい
 人は誰かの行動をみると、状況のせいよりも性格のせいと考えやすいことを覚えておこう。
 相手との付き合いが長いほど、その傾向はアップする。
 たまには「相手の立場や行動をイメージ」すると、状況のせいと判断できることがある。
 なにかトラブルがおきたら「相手の性格が原因じゃない」と考えてみること。

第4章 いつも楽しくないあなたへ
・何だか気持ちが満たされない
 人間には「慢性的な飢餓感=まんきが」がある。どんな幸せに浸っても必ず飢えるのが人間。慣れるので。
 それは、生き残るために必要だったから。
 飢餓感があるから「行動」することができる、飢餓感を感じたら、それは大きく変わるための合図。

・不快な気分からなかなか抜け出せない
 人は不快な気分を感じると、とにかく最優先でそこから抜け出そうとして、お菓子を食べたり、テレビを見たりするが、それは本当に望んでいることでなく、不快な気持ちから抜け出そうとしているのだと理解する。
 だから、一時的に不快な気分をやりすごしても、終わるとまた不快な気分がやってきて、またお菓子を食べてとなる。このエンドレスループを抜け出すには、何をやってもこのマイナスから20分は抜けられないと考えること。実験でもこうして開き直ると、本来の勉強や仕事に集中できるという実験結果がでている。
 何よりのストレスは「孤独感」、孤独感のストレスが最も集中力を奪う。だから仕事中にメールチェックしてしまったりする。でも「みんな」なんて幻想だから、何をしても20分は逃れられないを使って切り抜けよう。
 苦しみはあって当然、マイナスの気持ちを完全になくさなくていい。そう思うと毎日がほんのり楽しくなるはず。

第5章 いつもうまく行かないあなたへ
・ワガママな相手に振り回されてしまう
 相手への返事は3秒以内。とりあえずOKしてしまって、それからこちらかも頼みごとをするのが効果的。ウダウダ迷っているより印象がいいし、直後の頼み事は断りにくいので対等の立場にもっていける。
 正直な人間が信頼されるのは本当だが、人間が求めているのは「自分に都合のいい正直さ」、相手の望む言葉だけを正直に話すと信頼されると思ったほうがいい。
 あらゆる人間関係はお互いがかけた時間や労力の分だけ成長する。大切なのは自分から関係を続けようとすること。相手の話す内容や、依頼にはすべてチャンスがつまっている。
 良好な人間関係をつくるコツは、相手が降りたら、自分も降りる、相手が上にでたら、こちらも上にでるといった「しっぺ返し」戦略。

・一見うまくいっている関係だったのに、気が付くと相手が離れている
 男性は常に他の男性との優劣を比較してしまうものと理解しよう。
 相手を完全に打ち負かすと、相手はストレスを感じるので逆効果。勝てる勝負でも相手に譲るのがポイント。
 ビジネスでも相手に逃げ道を残して、味方にするように心がけよう!

・自分のこの性格を、どうしても変えたい
 性格を変えるなんて不可能。
 性格を変えてどうしたいのか=目標が、重要なのに、人は手段=性格を変えるばかりに集中して、目的を忘れてしまう。
 手段にとらわれていないで、素直に目的に向かって「行動」しよう。
 性格を変えて、異性にモテたいなら、一人でも多くの相手に会う、メールをする方が、可能性が大きくなる。



打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック (Nanaブックス)

打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック (Nanaブックス)

  • 作者: ゆうき ゆう
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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やりたいことをぜんぶ実現する方法 [ビジネス]

著者は研修者時代から始めたメールマガジンの読書16万人。ウェブのサイトのヒットは1億という精神科医。
書籍は100冊。経営しているクリニックは4件。(2013年時点)
著者自身も、夢をかなえてきた。

夢をかなえるコツはシンプル
「それしかない」というくらい、毎日そのことを考えるだけ。

でも「それしかない」レベルを維持するのは難しい。
迷ったとき、疲れた時、苦しんだとき、この本にかかれていることを実践してほしい。

Chapter1 1歩動けば、1生が変わる
とにかく、将来役に立ちそうなことを選んで動く。迷ったら2択に絞り込んでしまう。
今の状況が悪いなら、今の状況でできることを考える。転職などは最後の手段。
動くときは、あえて「いいこと」だけを考える。動けば何かがおきる。そこでまた考えればいい。
人生で一番若いのは、今この瞬間。だからすぐ動く。
動かなくても時間はすぎる、ならば動いた方がトク。

Chapter2 やりたいのにできないのはなぜ?
行動には、理由が必要。なるべく具体的なものがいい。
自分の欲望を認めよう。そのうえで他の人にこんないいことがある、と考える。
変化をおこしたければ、5%だけ変えようと思うこと。心理学的にこれが一番いい。3時間の仕事なら次は170分を目標に!この蓄積でいずれ大きな成果を得られる、焦らないで5%だけ。
できない原因は考えなくていい、できる方法を考える。
「何もやってないうちからご褒美をもらうと、やる気は低下する」ご褒美は最後に!
最初は「つらいのが当たり前」と考える。「やっていることそのもので喜びをえる」と考えて逃げない。
やる気と不満は別物。不満を解決しても、やる気はあがらない。
つらさがなくなったら、気分よく仕事ができるわけではない、つらくて当然。
ただし、頑張りすぎると疲れ切るので、ある程度でご褒美を。
人間ヒマだと頑張れない。著者は副業をおすすめしている。そのときのコツはいろんなものに手をだして、それぞれ70~80点でまとめるように意識する。自分の「限界」は思い込みかも。

Chapter3 人生は先手必勝
準備期間=ウダウダと迷っている期間。
とにかくすぐに始める。そして多くのことを「体験」することが大切。
完璧なんてない、完璧を求めるのは言い訳。
ある程度行動したら、そこで完成にする。
とにかく一度ぶつけてみて反応をみるのもコミュニケーションになる。
時間=コスト。今すぐ行動してコストを減らす。
作業効率が最もあがるのは、午前10時半と、午後9時。特に大切なのは午前。ここをムダにしない。
そのためには、何かちょっとでも楽しいことをするまえに、仕事や勉強をして、そのあとなら、それをしてもいいと考える。全部できないなら10分でもやるべきことをやること。朝のスタートダッシュが1日続く。
人生でも、同じ。
受験も恋愛も先手必勝。大器晩成より、先に出世した人は最後まで出世早いほうが多い。
今の1時間は、1週間後の2時間に相当する。
すぐに初めて、最初から全力でいくこと。

Chapter4 ネガティブな気持ちをポジティブに
攻撃的な気持ちを抱えるのは当然のこと、大切なのはそれはプラスの方向に変えること。仕事を大きくすることに使うのが著者のおすすめ。
ネガティブな気持ちとは、お風呂に入ったあと、ドロをはねられてしまったようなものなので、ついでにドブさらいをしようと考えるわけ。
悲しくてエネルギーが下がっているときは、そういうときでもできることをする。著者のおすすめは「本を読む」。元気な時は外にいきたいから読まないでしょ。

娯楽のランク
C「たいして質の高くないものに接すること」
B「誰かの作った、素晴らしい作品に接すること」
A「あなたが何かを作ること」
ただしAは苦しみを伴う、でも苦労やつらさがあるから快感もさらに高まるもの。
でも、苦しまないとダメなのではない。
作るためにはBやCの自分も受け入れて、いつかAになろうと考えること。
作るためには、まず自分のなかに材料が必要だからね。

幸せを感じているとストレスはたまらない、小さくてもいいので普段から幸せを感じていると、つらさを乗り越えられやすくなる。
朝、起きたなら、体を動かせることに幸せを感じてみる、家族がいることに幸せを感じてみる。
あなたが忘れているだけで、幸せはいつもそこにある。

どんな名人やプロも連戦連勝ではない。
常に勝たないとというのは無意味。人生には連敗だってある。
気持ちを楽にして、一つでも二つでも「勝った」「よかった」があればいい。

楽しんで学習したことほど忘れない。何かならうなら楽しんでいる人に習う。そばにいく。

Chapter5 夢は、必ずかなう!
大きな意味での目標はあきらめない、スタートや中間地点に完璧を求めないで、本当の目標を忘れず、失敗してもそこから大きな目標に向かって歩こう。
本当に手にいれたいものは、手に入れてみるまであきらめない方がいい、あとあと後悔のもとになる。手に入れて「たいしたことない」でも、やってみないと心にひっかかるもの。

ピンチのときは「一流に近づいている」と考える。
失敗の直後には「今後、もうおこらないようにするためのマニュアル」をはっきりと記録する!
繰り返すと、ダメージに強い人や組織ができる。

あなたが計算を1年生より早くできるのは慣れ。パターンをつかんでいるから。
考えるより、「知る=パターンを覚える」方が早い。
「知る」方法は、「聞く」か「やる」、考えていてもムダ。
どこまでパターンを覚えても、必ず知らないパターンがでる、そのときは一歩踏み出す勇気をもとう。

やりたいことがあったら「できると信じる」。そして完了形でいってみよう。
違和感があれば、無理のある夢かも、違和感のない範囲で夢にそう完了形を考える。
そして繰り返して、自分を暗示にかけよう、それが信念。

プロはアマの10倍練習している。何かで成功したら一生遊んで暮らせるのは間違い。
1度の勝利で一生をいきていくことはできない。
大切なのは継続。立ち続けていることこそが勝利。
毎日、自分の思う方向に進み続け、小さくても今日を「よかった」で満たす。
行動できなくても気持ちだけは持ち続ける。
それさえしていれば、あなたはどんな人より、ずっと成功している。



やりたいことをぜんぶ実現する方法

やりたいことをぜんぶ実現する方法

  • 作者: ゆうき ゆう
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2013/08/02
  • メディア: 新書



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面白法人カヤック会社案内 [ビジネス]

個性的な会社として知られる面白法人カヤックの会社案内。
もとは慶応義塾大学環境情報学部の友人たち3人で立ち上げた会社だそうです。
面白いのは、在学中とか、卒業後すぐ起業したんじゃなくて
貝畑さんは大学院 政策・メディア研究科に進学
久場さんはアメリカ放浪
柳澤さんはソニー・my-ジックエンターテイメントに入社。
2年間それぞれに活動してから起業したんだそうです。

友人同士の起業ということもあり、「何をやるかより、誰とやるか」を重視しているそうです。
一緒に働く仲間が仕事を楽しくする秘訣なので、経営理念にあっている人をとっているそうです。
経営理念は「つくる人を増やす」
これになる前にも、いくつかあったそうですが、今はこうなったそうです。
そして、お飾りではなく、社員で共有し、自分たちの仕事を点検するときに実際に使っている。
採用のときにも、つくったものをみせてもらうそうです。
つくる人を増やすには、まず自分が楽しくつくらないとダメだからって。

社員の感想としては、楽しすぎて働きすぎると書いてあって面白かった。
取引先の人たちも、楽しそうに仕事しているけど、中身はまじめってベタほめだし。

この本がでた時点で創業から10周年。
創業期はインターネットの創生期。
でも、伸びそうだから選んだんじゃなく、面白そうだったから選んだそうです。
そして面白くないことも、面白くなるように徹底的に工夫をしたそうです。

面白くなるには、仲間がいてこそ、なにか光るものがあるひとがお互いの欠点を補い合いながら面白い人になってくのが会社。社会もいっしょ。
会社の存在理由は社会に貢献することといいきっていました。
利益ではない。利益は大切で社会に貢献できているバロメーターだけど、一番じゃないと。


・経営理念
社員全員が暗唱できる経営理念
経営理念とは、カヤックという法人が何のために生きているのか?を問うもの。
すべての法人は社会に貢献するために存在する。その法人がどのようにして社会に貢献するかを言語化したものが経営理念。
経営理念は法人の存在理由。目的。利益は手段。
目的を見失わないために、みんなが覚えられて力をもった言葉それを探してたどりついた。
「つくる人を増やす。」

つっくるという行為は自分を深く理解することにつながる。
自分だけのモノサシであらゆることを見られるようになっていく。
自分なりの幸せになる方法論が見えてくる。一人一人が幸せになれる社会につながっていく。

つくると反応があり、他人が喜んでくれることが、自分の喜びになるという感覚がわかる。
つくる人がひとりでも増えれば社会はきっと、よりよくなる。
つくることは、つながること。
オープンにきがるに「つくる喜び」をあらゆる人へと広げる市場を提供する。
そして「つくらない人を、つくる人」にする。

経営理念を見直す「ぜんいん社長合宿」で、何度か修正したものだそうです。
経営理念が企業経営に密接に関係するものだと、年を追うごとに実感しているという。

採用も経営理念にそうので、多様性より似た者同士を重視しているそうです。
新規事業をするときも、人事評価も。


・行動指針 サイコロ給料決めてます
カヤックスタイルのキーワード
1「何をするか」より「誰とするか」 
 その人を選んだ自分の責任。一緒にがんばりましょう。
 誰とするかで何をするかも決まってくるものです

2鎌倉本社と旅する支社
 思いっきり仕事もしたいが、自然に囲まれて暮らしたい理想の生活スタイルを求めて鎌倉になりました。
 海外にいきたいので海外支社。どこでも仕事ができるの実証実験でもある。ハワイではあまり働けなかったらしいが。
 24時間遊び、24時間働く、そういう気概をもっているの決意表明。

3サイコロ給とスマイル給
 給料日前に全社員がサイコロを振って、基本給×さいころの目%の給料をもらう。
 友達同士で起業するとお金でもめるといわれて、思いついた方法。
 人の評価なんてあいまいなもの。査定に一喜一憂するのは馬鹿らしいという意味もある。
 スマイル給は毎回ランダムに割り振られた相手のでよいところを評価して、給与明細に記載。イントラネットで公開。支給額は0円。

4「それって漫画っぽい?」
 カヤックは漫画のヒーローのような法人を目指している。
 ヒーローの7か条
  必殺技、まっすぐ、まさかの展開、決め台詞=面白法人、最後は勝つ、すごい仲間、弱点=いっぱいあるから心配いらない

5量が質を生む
 凡人ができるのは数をうつこと、継続すること、それを楽しそうに行うこと。
 数で勝負する。これは凡人にしかできない、凡人の才能
 誰が見ても意外とできそうだぞと思うものでも、数多く楽しそうに作り続けることでみんなを勇気づけることができる。


・沿革 1998年資本金3万3000円でスタート
 カヤックは小舟ではなく、創業者3人のイニシャル。カヤクという案もありましたが、物騒なので、響きのいいカヤックに。それにあわせて小舟のロゴにしたそうです。カヤックはイヌイットが狩猟に用いる皮貼りの小舟で、過酷な環境でも決して沈まないそうです。
 カヤック10年の歩みが世間のニュースとともに表形式にしてありました。

・事業内容 「絵の測り売り」から「どんぶりカフェ」まで
 まず、事業一覧の表があり、仲は7項目
 1オリジナルウェブサービス事業、広告モデル、課金モデル、物販モデル、システムを企業に貸す
  どこにも分類できない、収益性も期待できないモデルもたくさん。つくった理由はつくりたかったから。

 2受託によるウェブ制作事業、 大型開発・CGMサイト、口コミキャンペーン、面白い技術を利用したもの、アイデアツール
  制作ポリシーは「クライアント、ユーザー、そして僕らプロダクション、三者を本当の意味でハッピーにすること。
  Yesの数だけ、Noも言う、NOの100倍案を出す。
  レベニューシェアでは開発のあとも継続的に運営協力をする。

 受託とオリジナル両方をやったいるところは少ないが、両者がよい影響を与えあっているという。
 
 3携帯事業 携帯サイト運営
 4飲食事業 鎌倉に「DONBURI CAFE DIINNG bowls」を開店
 5提携サービス、BEYES、T-SELECTなど
 6ラボ事業 BM11
 7エコ事業 BBU ザックザックなど

 具体的事業の紹介
 ・ART-Meter 絵がいいかどうか決めるのは見る人なので、場だけを提供するというコンセプト。出したい人がだして買いたい人が買う。値段は絵の大きさで決める。リアルショップも展開
 ・HOUSECO 施主が建築家を探すサイト、自分の希望する家の条件をいれると複数の建築家から設計案があつまる。
 ・BEYES リアルショップもあるアパレルセレクトショップのオンライン店舗の支援。レベニューモデル。フェイレンツェ支社と協力して買い付けの模様をリアルタイムで更新したりした。
 ・沖縄の海にサンゴを植えよう SNSでユーザ登録した人が30人集まるとさんごを一つ植え付けるプロジェクト。ウェブとリアルが連動したユーザー参加型のキャンペーン。

 これらのサービスの受賞歴。国内のも海外のもある。


・戦略 ユニークであり続ける仕組みを持っています
 「新しいものを生み続ける」にこだわる。
 量が質を生むというカヤックスタイルで、オリジナリティのあるサービスを作り続ける。
 2007年1月にうまれたBM11=ブッコミイレブンは、11名のメンバーで構成され、過酷に楽しく新サービスを量産するチーム。
 カヤックのラボラトリーという位置づけ。3カ条は 究極のポジティブシンキング、納期は今すぐ、とことん与えつづけよ(見返りなし)

 作ったものに固執せず、計画性ももたないのが強み。
 生煮えのアイデアでもとりあえず口にできる環境をつくる。
 ブレストからアイデアを出すが、意見のない人にもとりあえず何かいってもらって、それでもダメなら人の意見を繰り返してもらって、才能のある人がそれを拾っていくという風にしている。
 バーチャルブレストとして「元気玉」というメーリングリストの仕組みがあり、全社員の知恵が借りられる。
 年がら年中イベントをしているのもブレスト。
 名刺も社名もすべてが作品。今の社員の名刺は似顔絵付だそうで、すべて本にのっています。
 経営理念も作品。


・財務 上場するかはわかりませんが、全部見せます
 株式会社化した2005年以降の売り上げや経常利益の一覧表。
 2008年は利上げ8億8千万、経常利益(見込み)9千万。
 非上場でも財務を公開するのは、財務情報は企業の通信簿で、後悔するのは経営陣への健全なプレッシャーになると考えるから。
 数字にこだわっていないわけではないが、収益以外のつくった数やスピードにも重点をおいている。
 収支がなりたたないということは、社会に貢献していないので潔く解散するつもり。
・組織・採用 あなたのつくったもの、見せてください!

・組織・採用
 ○代表紹介 お互いを紹介しあう形式で。
 ○組織図 企画部、技術部、閃光部(フラッシュディベロッパー)、意匠部(デザイナー)、起立部(現場スタッフ)、演出部(コピーライターなど)、ギブ&ギ部(総務、人事)、特務部(特別スキルの外部スタッフ)
 ○職種 役員(創業者3名)、キャプテン、レギュラー、ルーキー、カヤックらしさの理解と実践で判断。
 ○社員紹介 名刺

 ○採用方針・教育方針
  どんなものをつくっているか。カヤックのつくったものでどんなものが面白いと思うか、どこか面白いと思ったか
  マイペースか?フラットな組織なので自律性は大事。
  素直な人か? 足りない部分を指摘したとき素直にうけとめてくれない人とは仕事できない。変化しないと組織はなくなってしまう。
  面接の結果、あえて、他の会社をすすめることもあるという。
  やめたいといってきた人には、経営理念と働く仲間に共感できていないか確かめ、それ以外なら協力して取り除くことができるかもと考える。

 ○社員が会得すべき7つのおしえ
  カヤックでは必要と感じたら自分で学習する人が多いので、定型的な教育への取り組みはそれほどない。自主的にお互いのつくったものを発表しあう勉強会は開かれている。外部のセミナーも申請すれば受講できるが強制や推奨はなし。一応新人には一人先輩をつける。総合的な教育は「みんなの情報ポータル」というイントラネット。

  第1の教え コミュニケーションをとったほうが勝ち。こんなものまで!も公開する。当事者で歩み寄るのが一番の近道。そして歩み寄ったほうが勝ちとしておく。

  第2の教え とりあえずやってみる

  第3の教え 自ら変化を起こせ。無理にでも変化を起こすため、オフィスの引越しや社内の席替え、人事異動も意識的に活用している。

  第4の教え 思考を止めるな。感情的になると止まる。客観的になると動き出す。考える人を増やす。

  第5の教え 与え続けよう。組織から得ているものより自分が組織に与えているものの方が多いと実感できれば、楽しく自信をもって仕事ができる。

  第6の教え アスリートたれ。練習する。健康に自信を持つ。体も心も。道具をしっかり手入れする。

  第7の教え ありがとう。口にするだけで、自分も相手も変える言葉。

 ○社員の評価は、360度評価。評価軸はクリエイティブスキルとコンピテシー。前者は定量評価、後者は定性評価。評価者は所属する部やプロジェクトリーダー2名、自由選択3名、ランダム選択2名、すべての評価はイントラネットで公開される。役員も。

 ○カヤック写真の本音 楽しいけど、働き過ぎちゃうみたいですね。自分のテンションあげとかないとキツイとも。


・CRS活動 本来はこういうことですよね?
 CSRは企業の社会的責任。カヤックの存在がCRSそのもの。
 ネット上のサービス「THANKS」では、登録すると、毎日メールが届き、それに返信する形でお礼をいうとサイトに乗る仕組み。誰かのありがとうをみると温かい気持ちになる。
 お金になっていないサービスだけど、サービスの対価はお金じゃなくてもいいよね。


・事業所一覧 フィレンツェと静岡に支社があります
 事業所の写真。自由が丘支社はハウスコでコンペしたもの。人工芝のオフィス。ART-Meterのショップもココ。
 イタリアオフィスの仕事風景、プールサイドでパソコン広げてた。
 静岡支社、技術系スタッフのみ、静岡に帰るけどやめたくないという社員がいて開設。
 鎌倉本社 和をテーマにした24時間遊び、24時間働けるオフィス。
 遊び場 由比ガ浜のSOHOビルの一室。サーフィンなど海遊びの拠点。

・お客様の声(役職などは当時)
 一緒に仕事をした人たちからのコメント。ほめ過ぎって自己評価してあった。

・おわりに 「自愛」のすすめ
 面白く生きるためのヒントは「自愛」
 美しくない自分も愛せるようになりましょう。

 自分を好きじゃない人は、人もすきになれない、これは直感的に正しい法則。
 自分を好きになる⇒人を好きになる⇒考え方が他者中心になる⇒他の人からも好かれる 無限のスパイラル。
 出発点は自分を好きになること。

 会社も、まず自分の会社を好きになる。
 なんか違うなとおもっていたらやめましょう。それが社会に貢献することになるはずです。
 カヤックが来年もあるかわからない、終身雇用をアテにするような人とも働きたくない。だから、カヤックの仲間にはカヤックがなくなっても十分活躍できる人であってほしい。
 そのためのヒントが自愛。

 自愛がないと実力の50%もだせません。
 どんよりしてしまっている自分も愛しましょう。

 年とともに人には物理的につらいことが増えてくるのですが、精神面が成長するのでつらいことも乗り越えやすくなります。

 変われる自分を見ると、自分を好きになることができます。
 自分を変える唯一無二の魔法の言葉は「ありがとう」です。
 感謝したり、されたりすると、驚くほど自分を好きになれます。


今、HPで確認すると代表取締役は変わっていなくて社外取締役という方が2名いますね。
社員の規模は当時の100人から200人になっているようです。

鎌倉本社も変わってないようですね。



面白法人カヤック会社案内

面白法人カヤック会社案内

  • 作者: 柳澤大輔
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2008/11/06
  • メディア: 単行本



タグ:柳澤大輔
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