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寒地の自給菜園12カ月―年間切らさず収穫し、おいしく加工貯蔵する [農業]

著者は長野県佐久の標高1000メートルあたりに住み、3アールの菜園と、3羽の鶏、一羽のうさぎから年間通して野菜を自給しているんだそう。
写真入りで、1年間の様子が紹介されていた。

冬は零下になるところで青菜をきらさないために、ハウスがつくってあるが、暖房はしていない。
また、加工、保存のために、家には土壁の室、上ぶたの冷凍ストッカー、貯蔵室がある。

3アールの畑は2つにわけ、半分は春と秋に起耕するところ、のこり半分は不起耕で、根菜や宿根の野菜、夏は果菜をうえたり、冬用のミニハウス
鶏小屋、ウサギ小屋、コンポスターや堆肥おきばがあり、間にクローバーが植えられている。
そのほか、土手や木の下、畑の隅にもこぼれだねから出てきた野菜や、宿根野菜がところせましとある。

クローバーや雑草は鶏やウサギに与えた後堆肥化。
写真でみると、畑の一部はマルチになっている。また雑草やわらでマルチをしていると書いてあった。
わらと動物糞で堆肥づくりをするそうだ。

年間きらさず収穫するために、ずらしまきをしている。
また、季節にあわせた野菜をつくる。夏は病害虫に強い粘りのある野菜
冬のハウスで栽培するのは寒さにつよいホウレンソウや冬菜。

農薬は使わず、排水をよくし、肥料をやりすぎないで育てていると、何年かすれば病害虫は落ち着くとあった。
草木灰と木酢で病害虫対策
またくん炭(もみがらを蒸し焼きにしたもの)を肥料にしていると書いてあった。

貯蔵方法別解説
冷凍・・・半調理品など
土室・・・冬の根菜類
漬物・・・塩、酒かす、酢、味噌
乾燥・・・キノコ、大根や玉ねぎの皮なども
製粉・・・夏の葉っぱ類
焼酎漬け・・・果実酒、薬草酒、化粧水
ジャム、甘露煮、ジュース

12か月のスケジュール解説と料理の紹介

野菜別栽培時期と方法


寒地の自給菜園12カ月―年間切らさず収穫し、おいしく加工貯蔵する

寒地の自給菜園12カ月―年間切らさず収穫し、おいしく加工貯蔵する

  • 作者: 細井 千重子
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本



農家が教える自給農業のはじめ方―自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工 [農業]

岐阜県で農業を営む著者が書いた。自給(自分の食い扶持を自分でつくる)農業、いわゆる百姓の暮らしの手引書。経営としての農業は厳しいが、自分の食い扶持をつくり、現金収入は平飼い自然卵の直売で得るという方法が紹介されていた。著者は平飼いの大ベテランらしい。
ポイントは、人力だけで、機械や石油製品に頼らず、コストをかけず、あまり他に依存しないで生活していけるようにすること。自家採種、加工食品の自給など、総合的に書かれていた。

ストーリーとしては、まず平飼い用のひなを50羽そだて、その卵を1個30-40円で売る。
今の安い卵は日の当たらない鶏舎で一生土にもふれさせず育てた鶏のもので、病気にも弱く味も劣るので、平飼いの自然卵ならそれよりずっとおいしいから、最初は営業やチラシが必要でも、そのうち口コミで商売になるとしていた。
鶏にはなるべく、雑草や野菜くずなど残飯を与え、コストは抑えつつ、その糞は肥料とする。
畑は一人5アールを目安とし、2アールで陸稲と麦、3アールで野菜をつくる。
陸稲は水稲ほど手間がかからず、用水など他の農家との調整もいらない。収穫は2割ほど落ちるが、食っていくだけあればいいから構わない。ここは不起耕のマルチ栽培とする。
3アールの畑は1.5アールを不起耕マルチ栽培。残りは人力で起耕する。
不起耕マルチ栽培とは、雑草の上だけ刈り取って、その上にマルチというビニールをひき、野菜や稲を植える部分だけを丸く切り取ったもの。雑草は切り取った部分だけを処理すればよい。
マルチに適したものはキャベツ、白菜、玉ねぎ、あずき、大豆、ピーマン、スイカ、トウモロコシ、稲、麦
起耕して、畝建てした畑でないと栽培できないのは、大根、ニンジン、ゴボウ、ネギ、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ、小松菜、春菊、ホウレンソウ
少量多品目にしてなるべく在来種を育て自家採種をするが、できないものはあきらめて少量なので株で買ってきてもよい。適地適作と旬を考えて栽培する。つる性植物やトウモロコシなどは雑草と共生できる。
稲と麦は輪作する。
庭には放任でもできる果樹、著者はカキ、クリ、梅を植えているそうだ。また野山のめぐみ、山菜も利用する
そうして、とれた農産物から、調味料や保存食をつくり、自給暮らしをする。


自給農業をはじめるための土地の選定の仕方や契約上の注意。
ひなの入手方法や、小屋の作り方、育て方、飼料の作り方(土着菌で発酵させたもの)与え方は特に細かくあった。ポイントは新鮮な空気なのだそうで、寒くてもよほどの寒冷地でないかぎり、ビニールで囲ったりせず、解放鶏舎で土にふれさせて育てるのが元気な鶏をそだてる秘訣なのだそう。
丸3年で鶏は入れ替えが必要なのだそうで、3年目には新しい雛鳥を育て始め、卵を産まなくなったものなどから順次いれかる。鶏の処理の仕方やさばき方まで乗っていた。

畑はとにかく人力でぼちぼちやること、そのために必要な道具や手作り農具の紹介。肥料は、直播なら芽が出てから株の間に。移植なら直前に、起耕するところはまいてから耕す。
鶏のエサにしても余った分は一か所にあつめて腐葉土にする。
陸稲の育て方。はさがけによる乾燥をへて脱穀の道具やその仕方。ただしもみすりだけは道具もないし作れないので、人に頼むか精米所を利用するとあった。2アールで60キロほど収穫できるとあった。
麦は稲をかった株の横に直播する。鶏糞の肥料と手による除草だけで育てる。はさがけで乾燥させたあと、脱穀は槌でして、風でさやと分別する。2アールで40キロほどとれるとあった。
野菜は自然農法ならまずあまり病気にならないが、虫はつく、手で取ったり、水入りバケツの上でゆすったり、紙やビニールの袋で囲ったりする。見場をもとめず、2割は虫にやるつもりで。具体的な作付け時期などの表もあった。

自家製柿を使った柿酢のつくりかた。一斗缶に柿をいれておくだけ。その他加工品らっきょう漬け、梅干しなどの紹介。












農家が教える自給農業のはじめ方―自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工

農家が教える自給農業のはじめ方―自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工

  • 作者: 中島 正
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本



タグ:自給生活

自給自足の本 完全版 [農業]

昭和58年に出版された本で、イギリスで自給自足生活を追求する著者が書いた。自給自足の本自然の循環を生かして、いかに農地のなかで自給自足するかがイラスト入りで解説されていた。

1000坪の場合の土地利用だと500坪の牧草地、菜園になにを植えるか、どの程度を飼料用にするかなどか解説されていた。
畑を耕し家畜を飼育し、堆肥と作物の間に循環を作る、
エネルギーは太陽、風、水、メタンガスなどの作り方が解説されていた。
また、畑の共同作業や留守の間の家畜の世話、納屋の建設などに欠かせないよき隣人をもつこと。

開墾方法なら石のどかし方や木の切り方、柵の作り方などこまかく解説されていた。水車や風車の他には馬の力を使うだけであとは人力での方法になる。
保存食やビールやチーズの作り方、家畜の飼い方。
ドラム缶と太陽熱を利用した省エネルギー住宅の建て方。
植物からかごなどを編む方法、石の利用、陶器の作り方、糸の紡ぎ方布の織り方。

かなり細かく解説されていた。


自給自足の本 完全版

自給自足の本 完全版

  • 作者: ジョン・シーモア
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 1983/08/21
  • メディア: 単行本



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