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オリーブオイルでフランス菓子―おいしくて、体にもいい、新しい味のお菓子作り [家事]

オリーブオイルでフランス菓子

オリーブオイルでおいしいお菓子をつくるには、いいオリーブオイルを使うこと。
著者のおすすめは、A.O.C.バレ・デ・ボー・ド・プロヴァンスのオリーブオイル。


オイルといっても油っこさはなく、そのままソースになるほど洗練された味。レシピでも最後にかけているものがあった。
香りは果物、野菜、ナッツを思わせ下の上で広がる風味はワインのように複雑で華やかに変化する。

オリーブオイルはオリーブの果実を絞っただけの100%フレッシュジュース。オリーブの果実に含まれている天然成分がそのままオイルに含まれ、味になる。お菓子の材料になると、素材の個性を引き出し、風味を作り出す、味覚の喜びを与えてくれるオイルになる。

このオイルで作ったお菓子は美味しくて体にもよい。

オリーブオイルがお菓子に与える効果
○酸化しにくいオレイン酸が素材のうまみを引き出すので、焼き菓子に使うと小麦粉のうまみがひきだされ、ナッツのような香ばしい風味が味わえる。
○微量有効成分ビタミンA、ベータカロチン、クロロフィル、ビタミンD、E、ポリフェノールがオリーブオイルの色や風味を作り出す。かけたり材料に加えると、レモン汁のような効果がある。冷たいお菓子に使うとフレッシュな風味を生む
○油脂成分が素材の中まで浸透しないで表面でとどまるので、揚げ菓子に使うと周りはサクッと中はべとつかず消化のいい、冷めても味わいのあるお菓子ができる。生地に加えるとこくが出て、香ばしくなる。

バターとの違い。
オリーブオイルは沸点がバターより低いので、低い温度で焼くのがコツ。温度を上げすぎると爆発したような盛り上がりになる。
バターと違って常温で液体なのでバターと違ってかき混ぜても空気が入らない。ベーキングパウダーを使ったり、メレンゲや全卵をしっかり泡立てて空気をいれる。
カトルカールなど全卵にオリーブオイルを混ぜていく生地の場合、オイルを少しずつ注いで乳化させ、とろみのある均質な液体にするのがコツ。あとから混ぜる粉類がだまにならない。

オリーブオイルはミネラルを含むオイルなので、自然のミネラルを含む甘味と相性がよい。はちみつ、ブラウンシュガー、メープルシロップ、黒糖、ドライフルーツ、果汁など。

天然成分そのままを含むのでナチュラルな粉である全粒粉、麦芽、そば粉、オートミールと相性がよい。白い小麦粉に加えるとなれない風味を感じるが、スパイスやアーモンドパウダーを加えると風味がひきたって、深い味わいになる。

ここからはレシピを抜粋で。
★ナチュラルな粉のお菓子
○そば粉、オートミール、胚芽のクッキー ナチュラルな粉とオリーブオイルでじんわり深い味わい
 準備 卵を室温に戻し、ブラウンシュガーに塊があるならふるいにかける、そば茶は沸騰した湯につけやわらかく。
 レシピ
  ボールにそば粉175gをいれて(ふるわない)ブラウンシュガー60g、グラニュー糖60g、塩小さじ1/4をいれて混ぜ合わせる。
  オリーブオイルを注ぎ入れ、手ですりあわせて砂状にする。
  ときほぐした卵を加えて混ぜ合わせ、ゴムべらで生地をまとめ、直径1.3cmの星形の口金の絞り袋にいれる。
  オーブンシートを敷いた天板に直径4cmくらいの円をかくように絞りだし、中央にそば茶を飾る。
  170度に暖めたオーブンで15~20分焼く。焼き上がったら網にのせて冷ます。

○ショートブレッド ナッツのようなこくと深みのある生地にシナモンとジャンドゥジャの組み合わせが合う。エスプレッソがいっしょに。
○シフォンケーキ オリーブオイルとバニラの香り、とろけるような食感。
○全粒粉のシュー 全粒粉の香ばしさがよい、ごまとオリーブオイルのクリームで
○黒糖のタルト 黒糖とオリーブオイルのあとを引くコク、かりっとした食感
○メープルキャラメルのプディング キャラメル味の生地をマーブルにして
○そば粉のクレープ ジャンドゥジャのヘーゼルナッツの風味がよく合う。
○そば粉のファール ドライいちじくいり、熱いうちにアイスクリームを添えて。

○ハーブ風味と全粒粉のスコーン ミネラルたっぷりなハーブとオリーブオイルは相性抜群
○ブルーベリーと全粒粉のマフィン 甘酸っぱいブルーベリーと香ばしい全粒粉の個性をオリーブオイルがひきたてます。
○バナナブレッド ふんわり軽く、香り豊かなケーキ。バナナのパルフェを添えて食べたい。
 準備 18cm角のマンケ型にバターを塗り、強力粉をふって冷蔵庫にいれる。卵を室温に戻す。
    薄力粉140gとベーキングパウダー小さじ1をふるう。ブラウンシュガーは塊があったらふるう。
 レシピ 
  ボールにバナナをいれてフォークでピュレ状に潰す。
  卵1個を泡立ててブラウンシュガー50g、グラニュー糖50g、塩小さじ1/4を加えてまぜあわせ、潰したバナナとヨーグルト50g、オリーブオイル70ml、ラム酒大さじ1を加えて混ぜる。
  ふるった小麦粉をもう一度ふるいながら加え、ゴムべらでまぜて型にいれる。160°に温めたオーブンで45分焼く。
  型から出して冷ます。

○オレンジとオリーブのタルト 香りのよいオリーブオイルをふりかけていただく
○チェリーのクランブル さくらんぼにミントとオリーブオイルを加えてフルーティに。ガリッとした食感と果肉のくみあわせ。
○パイナップルのシブースト・タルト 表面のキャラメルを悪と南国の香り。オリーブオイルのタルト生地は時間がたってもパリッとしている。
○オレンジ風味のクレープ はじけるオレンジの皮いり、中のマーマレードにオリーブオイルでこくをもたせる。
○アーモンドのスフレ とろけるような口どけ、アーモンドとオリーブオイルの香り。
○オモニエールとフルーツのコンポート 小麦の香ばしさを感じるクレープ。オモニエールとは布施袋のこと。クレープを絞ってこの形に。
○にんじんのケーキ コニャック風味のレーズンをいれて。
○カボチャのタルト キャラメルの下になめらかなクリーミィなかぼちゃ。ほんのりオレンジとオリーブオイルの香り
○いちじくのタルト 香り豊かに煮込んだいちじくとナッツが香るクランブル、シナモン風味のタルトが一体になったおいしさ。
○タタン風ケーキ オリーブオイルを使ったりんごキャラメルはすっきりした味わい。シナモンとコニャックが香る生地はしっとり風味豊か。
○トロピカルロール ふんわりやわらかい生地にトロピカルフルーツをたっぷり巻き込んで、オリーブオイルが果実味を引き立てる。

○パン・デピス はちみつがたっぷりはいるのでオリーブオイルとの相性は抜群
 準備 20×9×8cmのパウンド型にオーブンペーパーをひく。卵を室温に。
    ライ麦粉80g、強力粉80g、ベーキングパウダー小さじ1/2、ジンジャーパウダー小さじ1/2、シナモンパウダー小さじ1/4、クローブパウダー小さじ1/4、カルダモンパウダー小さじ1/4をふるう。ブラウンシュガーに塊があったらふるう。
 レシピ
   卵を泡立てブラウンシュガー30g、はちみつ160g、牛乳60mlを加えて混ぜ合わせ、オリーブオイル40mlを少しずつ注ぎながらまぜて均一にする。
   上でふるった粉類をふるいながらいれ、ゴムべらでまぜて型に流し入れる。
   160°に温めたオーブンで45分、140°に下げて25分焼く。オーブンから取り出して冷ましてから型から取り出す。
   できあがったパン・デピスをフードプロセッサにかけてアイスクリームに混ぜてもおいしい。

○ダークケーキ 焼き上がりから3ヶ月ブランデーを塗りながら置く。著者はクリスマスあわせで焼いているそうです。
○パスティスのケーキ 南仏のリキュールパスティスとオリーブオイルは相性ばっちり
○くるみのタルト くるみの香ばしさとオリーブオイル味わいを深くする。できあがりにオリーブオイルがをかけて。
○クロケ・オザマンド ナッツの風味とかりっとした食感。エスプレッソが合う焼き菓子。イタリアのビスコッティのようにコーヒーに浸して食べてもよい。
○パン・ド・ジェーヌ アーモンドパウダーをたっぷり使う。

○カトルカール
 準備 20×9×8cmのパウンド型にオーブンペーパーを敷く。卵を室温に。
    薄力粉100g、ベーキングパウダー小さじ1/2、シナモンパウダー1/2をふるいにかける。
    ブラウンシュガーに塊があるならふるう
 レシピ
  卵2個をほぐし、ブラウンシュガー50g、グラニュー糖50g、コニャック大さじ1、バニラビーンズ(タネ)を加え混ぜ合わせる。
  オリーブオイルを少しずつ注いで混ぜながら均一にする。
  準備の粉を、もう一度ふるいにかけながら加え、ゴムべらで底から上に混ぜ合わせる。
  型に半分をそそぎ、いちじくをのせて、残りの生地を流し入れる。
  160°に温めたオーブンで60分焼く。焼き上がったら型からとりだし網で冷ます。


○マロンのケーキ 栗のパスタがヒントになったレシピ
○マロンのテュイル マロンペーストとオリーブオイルの生地を薄く屋根瓦(テュイル)に焼いたもの。

道具解説
○ケーキ型(直径22cm フッ素樹脂加工) タタン風ケーキに使用、むらのない熱伝導、焦げ付きにくい
○ケーキ型(直径18cm ブリキ)パン・ド・ジューヌに使用。ブリキは熱伝導が抜群によい。
○マンケ型(直径22cm、ブリキ) そば粉のファールに使用。上が広がっていて、水分が多く焼き縮みする菓子に向く。
○マンケ型(18cm角)バナナブレッドに使用。火の通りが悪くべたつきがちなお菓子にむいている



○セルクル(くりぬき用)スコーンに使用。りんごの芯のくりぬきにも。
○セルクル(直径5.5×高さ4.5cm ステンレス) ココナッツ風チーズケーキに使用。高さのあるモダンなお菓子がつくれる。


○タルト型(直径22cm ステンレス)かぼちゃのタルトに使用。そこが抜けるタイプ。
○ミニタルトリング(直径9cm) オレンジとオリーブのタルトに使用。側面が垂直に立ち上がっているため、スタイリッシュなデコレーションがつくれる。
○ミニタルト型(直径10cm フッ素樹脂加工)いちじくのタルトに使用。焼き上がった生地が滑るようにはずれる。
○ミニタルト型(バトーフラット型 直径10cm ブリキ)黒糖のタルトに使用。かりっとした食感。


○マフィン型(直径7cm ブリキ)マフィンに使用。


○プチフール型(1個直径4cm シリコン)いちごのパルフェに使用。オーブンにも冷凍にも使える。さびつきや焦げの心配がない。


○パウンド型(20×9×8cm ブリキ) カトルカールに使用。焼きっぱなしのシンプルなお菓子はいろんなパウンド型を使うと楽しい。著者のお気に入りはマトファ社のもの。
○とい型(幅4.5×35cm ステンレス) マロンのテュイルの成形に使用。ムースやゼリーを流し入れたり、アントルメの仕上げに使用できる。
○ロールケーキ用天板(28cm角) トロピカルロールに使用。ロールケーキ用ビスキュイに最適な大きさ、クッキーやケーキを焼くときの天板としても使える。


○シフォン型(直径22cm アルミ)シフォンケーキに使用。アルミは熱伝導がよく、早く生地の温度をあげてふくらませるので高さのあるケーキがやける。

○クグロフ型(口径18.5cm フッ素樹脂加工)メープルキャラメルのプディングに使用。イーストを発酵させるお菓子クグロフに使われる。型に厚みがあるので濃度のある生地を長時間加熱するお菓子はふっくら焼き上がる。蒸すお菓子にも適している。


○ブリオッシュ型(口径17cm フッ素樹脂加工)パスティスケーキに使用。バターがたっぷり入るブリオッシュ用の型。



★冷たいお菓子 揚げ菓子
○アイスクリーム オリーブオイルでつくると果物とも相性がいい。
 レシピ
  牛乳250mlを鍋にいれ沸騰直前まで火にかける。
  卵黄2個、グラニュー糖65gを泡立てきでよくまぜる、牛乳を注ぎ入れてまぜて鍋に戻す。
  きべらでかきまぜながら火にかける。きべらで線がかけるくらいとろみがついたらおろして、容器に移してラップフィルムをかけて冷蔵庫で冷やす。しっかり冷やすため一晩おいてもよい。
  オリーブオイルを注ぎ入れ、軽くまぜてアイスクリームメーカーにかける。

○パッションフルーツとオレンジのグラニテ グラニテは岩のようなという意味でリキュールや果汁を凍らせたもの。
○バナナといちごのパルフェ オリーブオイルで果実の味を豊かに。
○リソル 主にフランス南西部にみられるお菓子。薄く伸ばしたオリーブオイル生地でジューシーなりんごのコンフィをつつんで揚げた。
○メルベイユ 地中海沿岸で感謝祭のとき伝統的に作られてきた揚げ菓子。
○りんごとパイナップルのベニエ マリネした果物を衣でつつんで揚げた菓子。
○クリーム・フリット リキュールで香りづけしたカスタードクリームの揚げ菓子。オリーブオイルで揚げるとまわりはかりっとして、中は脂っこくならない。
○ペドノンヌ 尼さんのおならという意味。生地をスプーンですくってオリーブオイルで揚げたお菓子。

★チーズとチョコレートのお菓子
○フレッシュチーズ、はちみつとオレンジのオリーブソース チーズはブリア・サヴァランを使用。
○ガトー・ショコラ チョコレートを湯煎にかけるときは60°、ボールより一回り小さい鍋を使うと、湯気が入らないしボールも安定する。

○ブラウニー オリーブオイルがカカオの個性を引き立てる。
 準備 セルクルにバターを塗り強力粉をふって冷蔵庫に。卵は室温に戻す。
    薄力粉40g、ベーキングパウダー小さじ1、アーモンドパウダー40gはふるっておく。
    ブラウンシュガーも塊があったらふるう。
    製菓用チョコレート125gは刻む。
    ピーカンナッツは飾りように20個とりおいて、残りはざく切り、いっしょに160°のオーブンで15分空焼き。
 レシピ
  チョコレートとオリーブオイル100mlをボールにいれ湯煎してとかす。
  卵2個を泡立てきでほぐし、ブラウンシュガー40g、グラニュー糖40gを加えて混ぜ合わせる。
  上のふたつをゴムべらでまぜて、粉を再度ふるいながらいれる。ざく切りにしたピーカンナッツを加えて混ぜる。
  天板にオーブンシートを敷いてセルクルをのせ生地を流し入れ表面に飾りのピーカンナッツをのせる。
  180°に温めたオーブンで30分焼く。網にのせて冷ます。

○サブレ・オ・ショコラ 
○ココナッツ風味のチーズケーキ フレッシュなココナッツチーズのような味わい。
○赤いフルーツのティラミス イチゴ味をたっぷり含ませたビスキュイと濃厚なチーズクリームが一体になったティラミス
○チーズケーキ オリーブオイルを使ったスフレタイプのチーズケーキ。

★材料について
○エキストラバージンオリーブオイル
 オリーブ果実を絞っただけで熱処理、科学処理されていないオイルのこと。ワインと同じように産地によって味が違う。
 イタリアトスカーナウンブリア地方の山岳地帯のオリーブオイルは、スパイシーで力強い。草、こしょう、アーモンドの香り。緑色。焼き菓子に適している。
ウンブリア オリーブオイル
 フランスプロヴァンス、イタリアリグーリア、スペインバルセロナなど海辺のオリーブオイルは上品な風味でデリケート。熟した果物や花のような香り。色は山岳地帯のものより黄色ががかっている。フレッシュフルーツを使ったデザートや冷菓、非加熱のソースにむいている。
プロヴァンス オリーブオイル


○小麦粉
 小麦の胚乳部だけの粉。種類によってタンパク質の含有量が異なり、多い順に、強力粉、中力粉、薄力粉。お菓子作りにむくのは薄力粉。

小麦胚芽
 小麦が発芽して芽や根になる部分。小麦の約2%、ビタミンB、E,ミネラルが豊富で焼き菓子にいれると香ばしい。

全粒粉
 小麦の胚乳、胚芽、皮部すべてが含まれる。色は薄茶。菓子やパンにすると歯応えがあり、麦の香りがする。

そば粉
 ソバのみを引いた粉。ビタミンB、ルチンを含む。フランスブルターニュ地方ではクレープやタルトに使われる。

ブラウンシュガー
 原材料は粗糖。ミネラルビタミンが含まれ深みのある甘さ。固まりになることがある。

黒糖
 さとうきびの絞り汁をそのまま煮詰めたもの。さとうきびの風味、ミネラル、ビタミンがある。濃厚な味わい。

はちみつ
 ミネラル、ビタミン、アミノ酸を含む。花の種類で色や風味、栄養素が異なる。

メープルシロップ
 さとうかえでの樹液を濃縮させた甘味料。

○果物
 果糖は冷やすと甘味が強くなる。

ドライフルーツ
 果物を天日で乾燥または砂糖づけにして保存性をましたもの。干すことで甘さが凝縮される。

アーモンドパウダー
 アーモンドを粉末にしたもの。焼き菓子に加えるとアーモンドの油脂が生地をしっとりさせてこくをもたせる。グルテンは形成しない。


オリーブオイルでフランス菓子―おいしくて、体にもいい、新しい味のお菓子作り

オリーブオイルでフランス菓子―おいしくて、体にもいい、新しい味のお菓子作り

  • 作者: 磯貝 由恵
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2010/01/22
  • メディア: 単行本



タグ:磯貝 由恵
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洗濯上手こつのコツ [家事]

婦人の友の読者の集まりで「洗濯の神様」と呼ばれた堀志津さんの研究をもとにした本。これで4冊目になるそうです。

洗濯で実行したいこと。
・洗いすぎない、着たら洗うのでなく、汚れたら洗う
・生活排水のことを考える。水や電気を使いすぎていませんか?
・水・洗剤・洗濯物の量、水温、時間、測ることを習慣にして適量を守ろう。
・道具を手じかに。ナイロンネットは特におすすめ。
・機械まかせにしない。
・手洗いの良さを見直す。衣類が長持ちし、水やエネルギーの節約になる。
・素材を知る。繊維名と性質を知り、取扱表示を参考に手入れや洗濯を。
・手入れは早めに。帰ったらブラシをかける、ちょっと拭く手間をかける。
・上手に着て、上手に休ませる。エプロンなどで汚さない工夫を。
・家族の協力。下洗いが必要なものは分ける、ポケットからハンカチを出す。

洗たくコーナーを使いやすくする
・必要な道具がそろっている
・手元が明るい。汚れがよく見える。
・水まわりがよい
・平らな台がある。
・湿気がこもらない

必要な道具
手洗い・部分洗い・染み抜き用に
 たらい・ボール・ナイロンネット・ナイロン歯ブラシ、洗濯ブラシ、洗濯板
測るために
 計量カップ、計量スプーン、水温計
洗濯機洗いに
 洗濯ネット(けばや糸くずの付きやすい濃い色のものは目の細かいネットに。他は目の粗い方が汚れが落ちやすい、2~3種類の大きさをそろえておく。他の洗濯ものと一緒に使うときは球形がよい)

洗濯用洗剤
 弱アルカリ性洗剤 石けんなど ふだんの洗濯に。
 中性洗剤(液体) シルク・ウールなどオシャレ着などデリケートな素材に
 固形石鹸 部分洗い
 漂白剤 漂白・染み抜きに、酸素系と塩素系
 のり 

ナイロンネットは、ストッキングを切ってひもにしてかぎ針で編む方法が紹介されていた。


☆普段の洗濯
 洗濯機にまかせておかず、ちょっと目をかけるときれいに仕上がって衣類が長持ちする。
1 手洗いするものを取り分ける。
 サマーセーターや大切にしたいブラウスやワンピース、大切にしたいものは綿でも手洗いを。必ず取り扱い絵表示をみる習慣をつける。
 白いタオルなどのけばが色物についてしまうので、色物のシャツは色物だけで洗濯機で洗うが、少なければ手洗いする。または裏返して洗濯ネットにいれて洗濯機で洗う。
 綿など天然素材の色の濃いものを蛍光増白剤入りの洗剤で洗うと色あせが早い。
 生成りのものも蛍光増白剤の影響を受けやすい。
 色落ちのあるものは別洗いに
 夏に汗をかいたものはためないで手洗いを。汗は水でおちるので、ためこんで洗濯機を使うより清潔です。

2 部分洗やネット使用で全自動洗濯機もOK
 ポケットの中を点検する
 靴下は固形石鹸で部分洗したり、しみをとったりして汚れの程度をそろえる
 子どもの運動着など泥が沢山ついているものは洗剤でざっと洗う。水だけだと合成繊維は再汚染して逆効果になることがある。泥は乾くととれにくいので、すぐに洗えない場合は洗剤液につける。
 下着・ストッキング・洗えるオシャレ着はネットにいれる。分量はネットの3分の2まで。
 ハンケチは広げ、シーツやカバーは幅をよせて一気にいれる(空気を含ませない)
 エプロンのヒモは輪ゴムでとめて、ネットにいれない。この方がよく汚れがおちる。
 ファスナーは閉める。ブラジャーは洗濯ネットにいれる。

3 洗濯物の重さを知る。慣れれば目ばかりでも。
 洗濯機は洗い・すすぎ・脱水の時間を変えられるものがほとんどです。必要に応じて設定しましょう。洗濯の適量を守ることで汚れがきちんとおちます。
 かご1杯でどれくらいなどの目安をもつために、一度測りましょう。
 衣類のおおよその重さ ワイシャツ200g、ブラウス100g、Tシャツ150g、ブリーフ50g、パジャマ上下(冬物)500g、タオル70g、バスタオル300g、シーツ500g、ジーパン700g

4 水と洗剤の適量を守る
 洗濯物の量は表示の重さの7~8割が適量。
 洗濯ももの重さにあわせて水量を決める。この重量比を浴比という。全自動洗濯機の場合みためでは洗濯物が水にひたり、無理なく動く程度。二層式では洗濯物が水の中で泳ぐくらい。最近は自動検知が多い。
 洗剤の適量は水量で決まる。洗剤は適量より多くいれても汚れ落ちが変わらず、すすぎ残しの原因になるので注意。パッケージの量を守る。コンパクト洗剤は標準量の80%でかなりの洗浄力が発揮される。測るときは少な目で。
 水温は30度くらいを目安に。高すぎると生地を傷める。せっけんは20度より下だと洗浄力がおちる。また風呂の残り湯が汚れていると石鹸カスがでやすい。

5 洗いすぎ、すすぎすぎ、脱水しすぎに注意
 入れるのは水→洗剤→洗濯物。洗剤は機械を回しながら少しずついれて溶かす。洗剤は100%溶けてこそ、洗浄力が発揮される。適温の水(30度)を使うのも効果的。
 洗濯時間の基本は7分。汚れていると思っても10分で十分。汚れているものは部分洗いして汚れの程度をそろえて投入する。
 すすぎは「ためすすぎ3分を2回」、「注水すすぎ5分」でもよいが、水の量が前者は後者の3分の2ですむ。全自動洗濯機の「ためすすぎ」は1回約3分の設定になっている。すすぎすぎると水中の鉄分で黄ばんだり、塩素で色があせたりするので弊害がある。
 脱水は短ければしわになりません。3分で。とくにポリエステルなどの化繊は1分でもいいくらい。全自動は勢いよく回るまで50秒前後かかるので、それを考慮して時間を延ばす。
 ポリエステルや混紡の白っぽいワイシャツやブラウスがすっきりしない場合は、先に3~5分、水がきれいなうちに洗うと再汚染が防げる。

6 脱水したらすぐしわのばし
 脱水したらしわにならないうちにとりだして、この形に乾いてほしいとおもうようにととのえる。ブラウスやワンピースの襟や袖口はきちんとした形にして、振る、ひっぱる、たたんで叩くなどしてしわを伸ばす。
 量が多い時は畳みながら叩いてシワをのばすのが楽。ちょっと置いておくとさらに効果があります。
 洗濯が多いときは干すのも時間がかかし、場所も必要。陰干しするところも必要なので、屋外の他に屋内にも干せる場所を。浴室など水が垂れてもいいところは、ざっと洗ったワンピースなどを干すときに便利。
 直射日光で生地が黄変しあり傷んだりするので、陰干ししたいものは意外と多い。毛・絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテートは陰干しに。色柄物、蛍光増白処理されたワイシャツも陰干し。でも室内にそれほど干せないので、裏返して干すなどの工夫を。日光の殺菌効果をつかいたいのは布きんや布おむつ。
 とりこんだときもシワにならないように重ねておきましょう。
 ジーパンやスカートは角形ハンガーに口を広げて干すと風を通してコンパクト。シャツやシーツなども角形ハンガーに干すと場所をとらない。形を大切にしたいものは、ハンガーにタオルを巻くとあとがつかずにずり落ちない。
 室内に干場をつくるなら、風が通るように2か所のあいているようにする。

☆4人の洗濯体験
 手洗いも含めて40分フル稼働
 大家族で仕分けを手伝ってもらう
 汚れてないものは洗わないようにする
 大切なものを手洗いする。

☆漂白
 漂白剤は参加と還元の化学反応で汚れを分解する。家庭用では還元はなく、酸化型。塩素系と酸素系があるが、塩素系は有害物質を生み出しやすいので控えめに。酸素系は効果を高めるには湯に溶かすのがよい。塩素系ほど強力でないが殺菌もできて手荒れも少なくより安全。
 漂白剤を使うときは
 ・繊維の取り扱い表示を確認
 ・目立たない部分で色落ちを試す
 ・よくとかしてからつける(ムラになる)
 ・漂白するものは必ず水にぬらす
 ・アルマイトなどの金属容器の使用はさける
 ・すすぎは丁寧に
 色柄物を酸素系で漂白する方法。
 白い衣類を塩素系で漂白する方法。
 しみは素早い処置が効果的。出先なら水で濡らしたハンカチでたたいておく。
 なんのシミかわからない場合は水でぬらした洗剤でためし、だめならベンジンでたたいてみる。洗濯機で洗うとシミが繊維の奥まで入り込んでしまうことがあるので、先におとすようにする、漂白できるものは漂白剤で染み抜きをしてみる。きかない場合はプロにお願いを。

☆のりをつけて衣類を気持ちよく
 ・紺のシャツをPVAでのりづけする
 ・ジャガード織のシーツにCMCでのりづけする
 ・レースのテーブルセンターにのりづけする
 ・平織のシーツを屏風だたみにして手でCMCを塗り付ける

☆アイロンの技を磨く
 最初に用意するならスチームアイロンが便利。
 他にアイロン台、霧吹き、当て布、バスタオル・タオル、ビニールの風呂敷か袋(霧吹きのあと湿り気を均等にするときつつむ)
 のりづけした綿や麻のワイシャツ、テーブルクロスには十分な湿り気を与えて高温でかける。
 木綿は湿り気がなくてもきれいにかかる
 化繊は霧をふいていよい
 絹はなるべくしめらせない
 毛はスチームアイロンでかけたい。
 繊維に適した温度は、綿や麻は高(180~210度)、絹・毛・レーヨン・キュブラ・ポリエステルなどは中(140~160度)、ナイロン、アセテート、アクリルなどは低(80~120度)アイロンをかけないほうがよいのはポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ビニリデンなど。
 アイロンかけの基本
  ・かけるものをアイロン台になじませる。おいて軽くたたく
  ・かけはじめはバックで入って前に
  ・乾くにつれて大きく強く動かす
  ・もう片方の手を遊ばせない。生地をおさえたりひっぱたりする。
 大きなものにかけるときは半分づつ台にのせてずらしながらかけるか、折って表裏でかける。温度が下がりやすいので30㎝くらいずつ仕上げる。
 ギャザーは手前でアイロンをとめて反対側をひっぱるとギャザーの方向がきまるので間にアイロンの先をいれてかける。
 襞はきちんとたたみ上部にむかってかける。左手で襞どまりをもってピンとさせる。
 フリルは形をつぶさないように、片手でフリルを開きながらアイロンの先を細かく使う。
 レースはひっかけないように気をつけて、ゆっくり動かす。編み目と全体の形をととのえながらかける。乾きにくいものは両面から。
 スカートやパンツの腰回りはウマをつかう。なければバスたおるを使用。

☆自分で上手に洗いたい
家庭の洗濯の長所は「ていねい・手早く・きちんと」をいかす心がけ。取り組むことで技術が磨かれる。

○ワイシャツ
洗濯機に入れる前にポケットのごみをとりシミを確認する、襟やソデに汚れがあったら、平らな場所へひろげて、水でぬらし固形石鹸をつけて少しずつこすってとっていく。
洗濯機で洗剤をとかし、ワイシャツをいれて3~6分で洗い、すすぎはたらいのたっぷりの水で手洗い、襟がおれないように洗濯機の底に広げて脱水。全自動は1分。二層式は5~10秒が目安。
脱水後は、肩の内側を左手で支え、右手で後身頃の裾をもち、少し布が引っ張られるくらいに前後に強く振る。前身頃、袖も同じ要領で振る。ハンガーにかけて、上のボタンを1つため、前立て部分を両手で縦方向にピンピンとひっぱり、衿やカフスの形もととのえて干す。

ポリエステルは汚れを吸着する性質があるので、他の洗濯ものとわけて最初に洗う。
そのほかの洗濯物をいれて洗うために取り出して、たらいですすぐとよい。
綿の場合は再汚染やしわを気にする必要はないので、他の洗濯物と一緒にしてもよい。
綿のワイシャツののりのつけかたや、アイロンのかけかたがのていた。

○ポリエステルのブラウスを手洗い、シルクのブラウスの手入れと洗い方、木綿のブラウスのアイロンかけがのっていた。
また、どんなブラウスが洗えるかを編集部の人がもちよって目利きしてもらっていた。手洗いでほとんどのものが洗えるけど、水に強いポリエステルやナイロン、アクリルで経験をつんでから、シルクやレーヨンをやるのがいい。また混紡の場合は、一番比率の多い繊維にあわせるか、弱いものにあわせるのがよいとしていた。

○スカーフを手洗い、アイロンかけ、たっぷりの水で手早く洗う。
○セーターを手洗い、手洗いできるか確かめ、毛玉としみをとり、洗いからすすぎまで3分目安。セーターの型をとっておき、型にあわせて整えるのもよい。
○ジャンパーを拭き洗い。丸洗いは洗濯機の中で押し込みながら手洗いしていた。
○レインコート・トレンチコート 部分洗いと拭き洗いで長持ち。
○学生服は普段からしみやよごれに注意。ひどい汚れはアンモニアを使う。セーラー服は衿の白い線を普段から汚れないように部分洗。襞スカートは胃と印で襞山と襞奥をつける。体操着の泥汚れは乾かないうちに、混紡のものは黄ばみやグレーになりやすいのでときどき洗剤液の温度をあげる。混紡は水につけると汚れが繊維にひろがるので洗剤液につけて、汚れがゆるんだら揉み洗いする。よごれのひどいところは固形石鹸を使う。
○靴下とハンカチは自分で手洗いする。汚れのひどいところは石鹸をうすくつけて(つけすぎると泡だらけになる)手でこすり洗いを。
○帽子を手洗いする。パナマ・いぐさなどはブラシをかかてから固く絞ったタオルで水拭き。
○かさ。日傘は季節の終わりに洗剤で洗う。雨傘は固く絞ったタオルで拭く。おちないときは洗剤を絞ったタオルを使う。
○革製品 固く絞った布で拭く習慣をつける。皮手袋は濃い色のものなら思い切って水洗いできるとしていた。
○赤ちゃんの衣類 おむつは塩素系漂白剤でつけおき、よごれがついてしまったエプロンも固形石鹸でもみ洗いするとよみがえる。
○ぬいぐるみ 押してみて、弾力がありやわらかい中身なら丸洗いできる。リボンやいろおちしそうな部分は端を洗剤液でぬらしてタオルをおしあてて確認を。たらいで丸洗い。脱水は洗濯機で軽く。
○レースのカーテン。普段は洗濯機で洗える。汚れがひどいときはたらいでざっと洗ってから二度目は洗濯機で。ポリエステルは汚れがたまるおちにくいのでこまめに。手洗いなら金具をはずさないでよい。
○毛布 アクリルや普段使いのウールは家庭で洗える。洗濯機ではいらないときは、お風呂場で足で踏んで洗う。ウールの上等なものはドライクリーニング。
○浴衣 はじめて洗うときには色はおちると想定しておく。たもとのゴミを歯ブラシでとって、たたんで盥であらう。裾は降り洗い。一分脱水して竿で干す。
○和服 着る都度おていいれを、清潔な「たとう」かゴザの上で扱う。硬く絞ったタオルで拭く。汗のつきやすところはたたく。襟はベンジンをつかっていた。

☆おしゃれ着・外出着をだいじに着る
衣服を長持ちさせるため「手入れ」という中間の手段を活用する。

気軽に洗えない衣類は、帰ったらブラシをかけ、ほこりをおとし、ポケットの中身をすべてだし、厚みのあるハンガーにかける。同じ服は続けてきないほうがよく、湿気はとってからタンスにいれる。背広のズボンをスチームアイロンでプレスする方法。

夏の婦人服は帰宅した汗の始末をし、上等な服ほど洗剤洗いは控えめにする。基本固く絞ったタオルでたたく、ふく。
シルクやウール以外の衣類なら、霧吹きで汗をゆるめて手洗いできる、全体は水に通す感じで、衿はナイロンネットで部分洗を。
全体がべとついてきたら丸洗いする。

簡易クリーニングとして、ブラシをかけてベンジンなどで汚れをとる方法を紹介していた。ブラシの使い方やお手入れ、衿のベンジンの使い方や仕上げ拭きの方法など。

しみは時期を失すると簡単におちるものもとれなくなる。あきらめず根気よくすこしずつおとす。
油性のシミは糸でしるしをつけて下に布をあて、ベンジンでおとす
水溶性のシミは歯ブラシで水で落とす。

○クリーニング店の選び方、つきあいかた。
整理整頓でできて受け渡しの確認がよく、クレームにすぐ対応してくれるとこ。
おとしてほしいシミなどの要望は先に伝える。受け取ったら点検をして、苦情は早く。

☆知っておきたい洗濯の科学
繊維は長くて細い、性質は化学構造がかかわっている。布は繊維の集合体。
繊維の種類は、天然と化学におおきくわけられる、さらに天然は植物・動物・鉱物、化学は再生・半合成・合成・無機繊維にわけられる。
繊維の性質は大きく、水になじみやすいものとなじみくいものがある。

天然繊維は加工していない限り、だいたい洗濯で収縮やしわが発生する。ドライクリーニングなら収縮しないが、有機溶剤は汗などの水溶性の汚れはとれない。
合成繊維は丈夫というのが一般的だったが新合成のなかには弱いものもある。熱には弱いのが一般的。アセテート繊維は熱と力が加わると半永久的なシワができてしまう。

仕上げ加工の特徴と取り扱いの注意
染色・・・染料が水に溶けだして色があせる。温度が高い、機械力が加わるとさらに促進される。日光や塩素でも変色する。

・防縮および形態安定化
樹脂加工・・・繊維館を樹脂により端賭け結合させ収縮やしわを防止したもの。塩素系漂白剤と反応して黄褐色に変色してしまう。
VP加工・・・ホルマリンガスにより綿製品を縫製後に加工したもので型崩れが少ない風合いがソフト。
液体アンモニア加工・・面繊維の断面がほぼ円形に誓うなり、洗濯による収縮もすくなくなって、ソフトな風合い効果がでる、このあと樹脂加工するとさらに形態が安定する。
脱スケール加工・・塩素や酵素によって毛のスケールを排除。

・風合いのソフト化
ピーチスキン加工・・リオセル(テンセル)は酵素でからみあったけばを除去し、細かい桃の実のような産毛上の表面にしたもの。力を加えるとけばだちしやすいので、裏返すか、ネット使用して30度以下で洗う。
柔軟加工・・主として界面活性剤を吸着させる後処理加工。洗濯で降下は低下。家庭用柔軟仕上げ剤で簡便に補える。

・衛生効果
抗菌防臭加工・・・のりをつないこと。せっけんが残らないようにする。漂白剤は加工剤と反応する可能性があるのでさける。

・防水・撥水
透湿防水加工・・・微細な孔をたくさんもつフィルムや樹脂膜をはりつけて、気体の水は遠しても液体水は通さない加工をねらったもの。摩擦や機械力に弱い。

その他
帯電防止加工・・一般には界面活性剤を吸着させているので洗濯で効果低下
防炎・難燃加工・・石鹸カスで効果が低下するので使わない。漂白は塩素系をつかう。のりは使わない。

家庭用品品質表示法
衣類などは混紡が普通なので、適切な取り扱いを判断する目安にするためにつける。
繊維表示と、取扱絵表示の例がのっていた。

ものを洗うには「水」「洗剤」「物理的力」の酸要素が必須条件といわれている。
汚れの中には水だけで落ちるものがたくさんある。
洗剤は水だけでおちない汚れを衣類と汚れの間に作用して引き離し、水に溶かしだす。いると汚れの間(境目)を「界面」という。洗剤は界面活性剤とその効果を高める助剤でできている。環境汚染や手荒れを引き起こすのは主として界面活性剤。

界面活性剤の変化

1植物性界面活性剤 サイカチの実、シャボン草、桔梗根、シウラメン、大豆のゆで汁などの植物性サポニン、大豆と米のレシチンなど

2動物性界面活性剤 牛の胆汁、鶯の糞

3鉱物性・植物性アルカリ 石灰、硼砂、藁灰、海藻灰、木灰のアルカリを利用

せっけんは木の灰などでは大量生産できないので、海の塩から炭酸ナトリウムを合成する方法が開発された。ペストの流行などから石鹸が大量に必要になった。

二つの世界大戦中に合成化学技術が飛躍的に進歩。1930年代に合成界面活性剤がうみだされた。合成界面活性剤と一口でいっても内容はかわっていて、分解しやすいものもある。

洗剤は助剤の「ボウ硝」を除いて半分に、陰イオンから非イオンにかわって半分に減った。ただし非イオン(POER)は淡水魚の地誌毒性が強いといわれている。

洗剤と水を削減するのが環境問題を解決するカギ。
家庭の洗剤の使用の60%は洗濯。


洗濯機を上手に使いこなすには
・日本の洗濯機のタイプは二層式から全自動へ。でも自分の洗濯のスタイルと量をみきわめて選ぶ。ドラム式はヨーロッパで発達し日本にはいってきた。節水できるのが特徴。
全自動でも機能を理解し、自分流に使うことが大切。○㎏あらいは、その7~8割くらいの量で一番汚れがおちる。節水タイプが増えているが洗ってみて汚れ落ちがわるいなどのときは水量を増やすなど工夫が必要。
いきとどいた洗濯ができる二層式洗濯機を選ぶという方法もある。
ドラム式は今後日本での普及が期待できる。
洗濯機の手入れは、終わったら風とうしをよくして乾かす。取扱説明書に従って酸素系漂白剤で汚れを落とすなどする。


洗濯上手こつのコツ

洗濯上手こつのコツ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 婦人之友社
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 単行本



タグ:婦人之友社
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必ず片付く収納のルール302―整理・整頓が苦手なあなたの部屋をきれいに (Seibido mook) [家事]

引き出しやカゴ、ボックスなどは無印良品のものを使っていた。

イントロダクション
STEP1 生活を見直す。自分のペースで少しづつ進める。毎日すべきこと。1週間に1・2回すればいいことなど、生活のリズムにあわせた計画をたてる。

STEP2 身のまわりのものを見直す。定期的に必要なものをチェックして、「いる」「いらない」「考え中」の3つの審美眼をもつ。

STEP3 収納スペースを見直す。作り付けと据え置きをライフスタイルにあわせて使い分ける。

STEP4 収納場所を賢く使う。 デッドスペースをなくし、無駄な空間を徹底的に活用。サイズや数をチェックしていれるものを考えよう。

STEP5 使いやすい高さとものの置き場所。よく使うものは高さ60㎝~180㎝へ。年に数度で軽いものは180㎝~上に、ときどき使う重いものは60㎝以下に収納が基本。下のものは引き出し式にすると使いやすい。

第1章 しまう基本をマスターする
アイテム別にしまい方と保管方法を解説
衣類 Tシャツ、ニット、カットソー、アクセサリーなど別にたたみかたとしまいかたを解説。衣類の手入れ方法や革製品の手入れ方法。防虫剤の種類など。
革製品は陰干しして、クリームをぬって、ほかの衣類と分けて畳んで保管。
スーツケースを出番の少ないものの収納場所にするアイデアも。
下着は仕切りをいれて、タオルはたてて、リネンは乾燥シートを敷いた上にまとめて保管。防虫剤も忘れずに。
引き出しのサイズ別収納アイテム。浅い引き出しには重ねたくないワイシャツやブラウスなどというように。
寝具の素材別手入れ方法。ベッドの手入れ方法。
靴は、ミュールなどは固く絞ったタオルでふいてから、つま先にはつめものを。靴専用の脱臭剤と除湿剤をいれる。互い違いにしえ袋にいれると、箱より場所をとらない。シューズはシューキーパーをつかって、箱には写真をはるといい。
靴の素材べ悦お手入れ方法。
バッグはバッグインバッグが基本で、同じデザインはひとまとめに。手垢などは使うたびにお手入れがよい。
フォーマルなバッグは形をキープするために中に詰め物を(作り方解説)、そしてファイルケースにたてておく。
キッチン雑貨は、大きさ用途にあわせて重ねて収納。ずれたり傷がつかないように紙か布をしくとおい。カトラリーは布をしいたボックスにいれてほこりがつかないように布をかぶせる。
家電は季節ごとに手入れをする。しまうときはホコリを被らないようにビニールなどをかぶせる。
クローゼットや押し入れに向く収納グッズの紹介。蓋つきの籠とかキャスター付きシェルフなど。


第2章 一日でこんなに変わる!収納Before&After
生活アドバイザーの教える収納法9
ルール1 無駄のない生活
ルール2 必要か不要か見極める目をもつ。
ルール3 スペースを有効活用。玄関の収納には引き出しがおすすめ。
ルール4 メジャーを常に携帯して的確な買い物を。
ルール5 AV置き場に工夫をして家事を効率よく。キッチンにはラジオを。
ルール6 クローゼットの扉裏は見逃せない収納ゾーン
ルール7 洗面室は埋め込み式の棚と洗面台下をフル活用。
ルール8 見せたくないものはテーブルの下に籠にいれて
ルール9 といれの配管スペースを収納にしよう。

1Kの部屋で段ボールから洋服があふれ、CDが散乱していたのを整理していた。クローゼット奥に小物の棚をつけたり、ハンドバッグをつるして収納したり。シェルフをいれて、服をたたんでオープン収納していた。CDやオーディオ類はひとまとめに。文房具と電話プリンタパソコンはカラーボックスに板を渡してつくった簡易ワークスペースに収納。
ベッドの下に引き出し式で来客布団を収納。本はすべて本棚に(文具などがはいっていたのをだした)
キッチンは壁面にシェルフをつけて、まな板には専用の置き場所を。食器は引き出し式の足元の浅い引き出しに一括して収納。深いものは調理器具をスタンドさせて収納。

収納お役立ちアイテムが見つかるお店として、東急ハンズ、ジョイフル本田、無印良品、カーマホームセンター、ザ・ダイソーが紹介されていた。


第3章 収納の極意は「見せる」「隠す」にあり 実例特集
Part1 戸建て・マンション・アパート編
すっきりを保つ秘訣はライフスタイルにあった収納。
家族構成や持ち物表つきで、収納の様子を紹介。

・一戸建てに夫婦と子供ふたり。好きな雑貨が映えるように、みせたいものを出した収納。すべてのものに定位置を。ものは本当に気に入ったものだけを使う。普段使いのものはオープン棚が多い。こまごましたものは籠に。

・一戸建て、夫婦と子供二人、設計段階で持ち物を分類して指定席をつくった。将来増えることを予想して余裕も作っておいた。ウォークインパントリーには棚板を調整して子引き出しを設置。サニタリーは籠でホテルっぽく。
子供部屋はシンプルに遊び道具は大きな袋にはいっていた。実用的な家事室も。

・一戸建て、夫婦と子供一人。隠す収納。テイストをそろえた家具で見せる部分もすっきりと。ユーティリティの大きな収納庫には大きなものを集中的にいれる。

・マンション・夫婦+子ども一人。みせる収納。籠とファブリックで日用品をきれいに収納。リビングのテーブルの引き出しを間仕切りで上手に用途によって使い分け。カトラリーと文具。

・マンション、夫婦のみ。ディスプレイ収納。雑誌も重ねてディスプレイ。読みかけの本や雑誌の専用スペースなど。キッチンは動線を寛下駄効率的収納ワインセラーもあった。寝室は無駄なものをいっさいみせないすべてベッドの下とクローゼットに。

・アパート・ルームシェア。収納をインテリアの一部にして広々と使う。食器は籠にまとめてとりだしやすく。自然素材でテイストを統一。表にだす道具は白で統一。大切な食器はみせる収納。クローゼットを活用して、室内にだすものをおさえる。飾り棚で細かいものを見せる収納。

Part2 収納の達人編
パトリス・ジュリアンさんの「ものを美しくみせる収納」
ものを選ぶときはテイストにあわせる。
エスニック・・・素材とアースカラー
ミニマルな白なら赤を差し色に
南仏風はカラフル+複雑なフォルム
シンプルスタイルはシャープにまとめる。色を排除してフォルムと質感で。
キッチン、ダイニング、リビング、オフィスが紹介されていた。ル・クルーゼの鍋が鍋スタンドにディスプレイされていた。

第4章 これだけはやっておきたい整理と整頓 スペース別アイディア収納
キッチン
 ・よく使うものは取り出しやすい場所に。
 ・調理しやすい動線を考える
 ・キッチン用品の定位置を決める。
  シンク上の壁面にタオルとか、コンロ上の壁面い調味料とか。オープン収納にはお客様グラスとか忘れがちな保存食を。
  かさばる道具は立体的に収納。コンロ近くに鍋をつるすなど。
  道具類は重ねたり、引き出しで区分けしてわかりやすく、S字フックなどで吊るしたりカーテンに吊るしたり、ちょっとしたスペースも工夫して使う。
  調味料には所定の場所を。
  常温野菜は通気性の良い場所に。
  菓子や乾物は包装形態が違うのでごちゃごちゃしがち。缶やカゴなどにまとめて。
  保存容器はマストアイテム。重ねてコンパクトに収納しよう。
  電化製品は集中収納。
  消耗品はカゴなどを利用してきれいに。ゴミ箱は家具調にするなど清潔感がでる工夫を。
  料理本はキッチンへ。製菓道具はカゴなどにまとめて。
  パントリーあると収納量が上がって便利。
  皿は毎日使うことを前提に、種類の違うものを重ねない。グラス類は吊るす収納などでスペースを有効に。カトラリーはサイズごとに収納。引き出しの中もカゴを使って。

リビングダイニング
 ・家族があつまるのわかりやすい収納を。
  本は大きさをそろえ、見せたいもの見せる収納を。
  既成のオーディオボードよりカラーボックスや簡易シェルフの方が工夫しだいで収納量がアップする。
  家族にライフスタイルにあわせてリビングに置くものを決めよう。

和室・押入れ
 押入れ
 ・高い位置には普段使わないものを
 ・収納グッズは用途を考えて選ぶ。しまいこむのかデイリーユースか。
 ・高さや大きさをそろえてしまう。
  押入れを生かすための4タイプの収納。大半のものを押し入れにいれてすっきりくらす。衣類のとりだすやすさを第一に考える。圧縮袋でコンパクトに収納。使用頻度をみきわめて収納。
 和室は、床の間を収納に活用。押入れの天袋は使わないものを。

寝室・クローゼット
 寝室はすっきり片付いた居心地のよい空間を作ろう。ベッドのまわりに小物入れを。衣類はまとめてベッドまわりに。
 クローゼットの収納の基本は吊るす。上部の棚には中が見える透明なケースを。衣類は丈をそろえる。下を活用できる。
 みやすく使いやすくするためにワンアクションでとりだせるように工夫を。
 クローゼットを生かす4タイプ収納。お客様ふとんを丸めて、上の棚と衣類の下に配置。奥行きを活用して収納棚をいかす。大量の洋服をつかいやすくおさめる。収納タンスを導入。小物を棚板で収納。
 衣類を管理するのにはウォークインクローゼットが最適。ウォークインクローゼットを有効活用するために収納するものと動線を熟慮しましょう。
 衣類の畳方。収納スペースにあう四角形にする。出し入れしても崩れないように、たたみジワに注意。

サニタリー
 洗濯機まわりのデットスペースを生かす。
 ボトルや箱は見やすくとりだしやすく。洗濯バサミをまとめて持ち運べるようにする。洗濯ネットやタオルはカゴにまとめる。
 洗面台まわりのグッズは生活感がでやすいのでデザインにこだわろう。量の多いタオルは色や柄で統一感を。化粧品・香水などはディスプレイ感覚で。
 トイレは収納小物をくみあわせてデッドスペースがないように工夫する。
 掃除グッズはみえないように。
 バスは飾る感覚でおしゃれに並べて演出。小物をカゴにまとめて。ボディブラシなどはハンギング。

子供部屋
 子供の成長にあわせて、変更できるようにしておく。モノに居場所をつくる。
 机といすのバランスをあわせる。

玄関
 サイズにあわせて収納場所を選ぶ。家の顔でもあるので、インテリアとテイストをそろえよう。

書斎
 作業場として機能的なスペース作りを。

その他
 バイク・ピアノなど。グランドピアノが階段下に収納されている例。バイクが部屋に入っている例。新聞がラックごと階段下に入っている例など。



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  • 作者: 成美堂出版編集部
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