Googleは非常に優れた検索エンジンで、あなたのビジネスを革新的に変えるもの。Googleをつかいこなす方法の解説だった。

Yahooとの検索結果の違いを検討していた。Googleの方が求めている情報に近いページが表示されるのだそうだ

Googleの成長速度についてマイクロソフトと決算書で比較。売り上げはまだ半分以下ではあるが、成長率がこのまま続けばいずれ追い越すだろう。マイクロソフトがパソコンに乗っているソフトでもうけているビジネスモデルなのでその成長はパソコンの出荷台数に比例する。対してGoogleはネット利用者の増加が背景にあるので、今後ネット利用者が増えるのに比例して成長すると思われる。

Googleの収入は広告。インターネットを利用する人の動機は「質の高い情報に」「無料で」「短時間」でたどり着けること。Googleがこのニーズを満たしていれば交通量は増大し、それにつれて広告料も増えていくしくみ
GoogleのこのモデルはYouTubeを高値で買収したことにも表れている。ネット動画の覇者になることで買収金額は容易に回収できると考えたのだ。著者が計算してみたところ早ければ3年で回収できるのだそうだ

経済のキーワードをGoogleで検索しながら解説する、こんな風にGoogleを使ってしらべるんだよーの例のような
サブプライムローンで検索・・・証券化、ディリバティブ、オプション、スワップの解説(こちらはググってなかった)

グーグルニュースを使ってしらべてみようみなたいな
資源高で検索→世界規模で需要が増えて資源の値段があがっている
世界人口で検索→毎年7800万人増加7800万人はドイツ1国分くらい、ただし増えているのはアフリカ、ヨーロッパと日本は減っている
食糧問題について解説(ググってないけど)世界的には飢餓、ミニマムアクセス・減反で余っているのに食糧を買う日本、産地偽称や食の安全性などと世界の問題はつながっている。いまは公平にいきわたっていない状態
排出量取り引き(ググってないけど)これからの重要なビジネス市場、著者の計算では排出権市場は規模は8兆円

グーグルニュースを使って調べてみよう2みたいな
日本の人口減少と高齢化
「人口」 「推移」でアンド検索→国立社会保障・人口問題研究所のサイトから日本はすでに人口減少にはいったことがわかる。さらに19歳以下の人口は30年前は31.4%いまは18.7%
ついでに人口集中について、3大都市圏(大阪・名古屋・東京あわせて国土の6%)に全人口の44.9%が集中
東京50キロ圏(国土の2%)には全人口の24.8%が集中
60・70代について、64-69の介護の認定わりあいは2.4% 70から74でも5.4%この世代は現役で働ける世代といえるかもと分析していた
格差社会についてジニ係数でせつめい、平等なら0、格差がひらくと1に近づく、2004年の日本は0.278以前よりあがってきているが、アメリカ0.368よりはまだだいぶ低い
消費者物価指数で検索→物価はあがっているが、需要の増加であがったのではなく、原材料費の高騰であがったと思われると分析していた
バランスシートから日本の財政を分析、夕張市より状態は悪いらしい

Googleを使い倒すTips
検索ワードは複数、重要なものは先に、用語の検索は「○○とは」またはWikiで、誰かにおしえてほしいときは「教えて」を使う、情報を絞り込むには検索オプション

以前はトヨタの決算書をみたければ、丸の内まででかけ、役所の開いている時間に地道にコピーするしかなかった。それが今ではGoogleから「トヨタ 決算書」といれればワンクリックでたどり着ける。「情報革命」がおきたのだ。だから経済のルールも変わる。これからの経済についていくにはGoogle(検索・ニュース、Gmailなど)を使いこなすことは必至である。


Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~

  • 作者: 柴山 政行
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2008/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)