アスカ鍼灸治療院院長の福辻鋭記(ふくつじ としき)さんの書いたツボの本。
骨盤まくらダイエットで有名な人です。

東洋医学は経験の医学。見つけられたツボが体系化されて治療に使われている。
ツボは副作用もなく、いつでも手軽にできて、症状が緩和できる。
普段から不調の声に耳を傾けて体を点検し、ツボを刺激して、自然治癒力を高めましょう。


覚えておきたい基本のツボは4つ。

合谷・・・両手の親指と人差し指の付け根にある水かき部分の中心。上半身のすべての不調に効く大腸の経絡上のツボ。
押し方は、反対側の手で手の甲をつかむように持ち、親指をツボに当て、人差し指のほうに向けて息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜く。これを6~8回繰り返す。少し痛いくらいの刺激が効果的。

足の三里・・・両ひざの皿の下のぼこっとでている骨から親指1本分外側。全身の不調をカバーする。胃と関係があるツボ
押し方は親指をツボに当て、息をはきながらゆっくりと押し、息をすいながらゆっくりと力を抜く。これを6~8回繰り返す。

中かん・・・みぞおちとへそを結ぶ線の真ん中。任脈上にある胃のもっとも重要なツボ。胃の形の中間にあるので、この名前で呼ばれる。
押し方は、親指をツボに当て、息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜きます。これを6~8回繰り返す。力がはいりにくいときは、右図のように親指の上に反対側の手をのせ、のせたほうの手で押します。あおむけに寝ておしてもよい。

百会・・・頭のてっぺん、体の中心を縦に通る督脈と左右の耳の上端を結んだ線が交わるところで、自律神経に関係。すこしくぼんでいる。
押し方は中指をツボに当て、息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜く。これを6~8回繰り返す。ズーンと響くくらい強めに押してよい。

手のひらのツボMAP。ここは何かしながらでも押せるので便利。
アレルギー点・・・両手の中指の第一関節のシワの真ん中。
など。

手の甲ツボMAP。こちらもながらで押せる
副交感神経のゾーン・・・両手の薬指以外の指先。自律神経失調症に。
温溜・・・両手の手首のシワの親指側の端から指5本分ひじ寄り。歯痛(したの歯、おなかのハリ)
など。


第1章 いつでもどこでも、すぐ押せる!簡単&効く!ツボ案内
基礎知識
・ツボは1000以上ある、高ぶっている機能を抑える効果と、弱っている機能を向上させる機能があり、症状を平均化して体調を整えてくれる。ツボは不調を訴える反応点。症状にあわせたツボを刺激しないと効果がない。
・性格が似ているツボ同士を結んだ線が経絡。実在するものではないが、12の臓器(肝、心・脾・肺・腎・心包・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)の経絡と、体の前中心をとおる任脈、後ろの中心を通る督脈のあわせて14の経絡がある。経絡に気が滞りなく流れていると健康でいられるといわれている。
・反射区は内臓の不調が反映される場所のことで、リフレクソロジーなどの西洋医学的な考え方。ツボと費用してマッサージを行うと効果的。

六臓六腑で心身の不調をチェック。
六臓・・・肝、心・脾・肺・腎・心包
六腑・・・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
心包は心臓を包んでいるもの。
三焦は消火器や内分泌にかかわる臓器。
他も臓器そのものより広い意味でとらえられている。
心は心臓であるとともに、精神的なものをコントロールする臓器という意味をもつ。

六臓について不調チェック項目と、その原穴(不調の反応が一番出やすいツボ)を紹介。

ツボにはすぐに効果がでkるものと、継続的に行うことで効果が得られるものがある。眼の疲れも血行不良がかかわっていることが多い。著者は老眼がないそうだ。

ツボは付近を押して一番反応のあるところ(響く、ごりごりする、ズーンとくる、気持ちがいいなど)を探してお酢。任脈と督脈以外は左右対称の位置にある。少々外しても症状が悪化するようなことはない。
指2本の時は人差指と中指、3本のときは、人差し指と中指と薬指で測る。

ツボ刺激の基本ルール
力をいれやすい親指で押す。
行きを吐きながら押して、吐き切ったらパッと離す。
傷みをとるには少し強めの力で押す。
機能回復にはソフトな刺激で。
押すだけでなく、もんだりたたいたり、さすって温めてもよい。
高熱がある、起きていられないほど体調が悪い、泥酔している、食事をとってすぐはツボ刺激を避ける。妊娠3~4か月の人もNG。

お風呂のあとなどにリラックスタイムにツボ刺激が効果的。
置き針のかわりに、ビーズなどを当てて絆創膏をはってもよい。


第2章 毎日の簡単ケアで健康に!気になる不調に効くツボ
肩こりなど症状別にツボを解説。生活習慣などのポイントなども。
肩こり・・・手の三里、肩点、肩井、肩外愈
目の疲れ・・・太陽、攅竹、魚腰、眼点
腰痛・・・腰腿点、委中、腎愈、志室、大腸愈、腰痛点
頭痛・・・百会、頭維、前頭点、頭頂点、片頭痛点、後頭点、風池
ドライアイ・・・承泣、目のゾーン(足裏)、大滑空(だいこうくう)
首こり・・・天柱、風池、頚痛点
鼻水・鼻づまり・・・印堂、四白、列欠
花粉症・アレルギー・・・聴会、アレルギー点(手のひら)
のどの痛み・・・人迎、中渚
風邪・・・大椎、太淵
せき・たん・・・雲門、中府、大杼、尺沢
胸やけ・・・巨闕
胃痛・・・梁門
下腹腹痛・・・気海
食欲不振・・・中かん
便秘・・・大巨(だいご)、大腸愈、腸のゾーン
下痢・・・神闕
痔・・・孔最、百会、承山
脚のむくみ・・・復溜、湧泉、水分、偏歴、腎愈
脚のだるさ・・・足の三里
膝の痛み・・・内膝眼(ないしつがん)、外膝眼(がいしつがん)、膝上二穴
冷え・低体温・・・関元、陽輔、陽谷
疲労感・・・足の三里、三陰交、中かん
高血圧・・・水泉、合谷、足の三里
低血圧・・・陽谷
糖尿病・・・太白、すい臓のゾーン
肝臓病・・・期門、肝臓のゾーン
ストレス・・・だん中、内関、巨闕
イライラ・・・太衝、期門
落ち込み・・・地機
不眠・・・完骨、鳩尾、少衡(しょうこう)
自律神経失調症・・副交感神経のゾーン、合谷、足の三里、中かん、百会


第3章 女性特有の悩みもセルフケアで改善!婦人科系トラブルにも効くツボ
前の章と同じように症状別でツボと押し方、ポイント解説。注意事項など。
生理痛
生理不順
不正出血
PMS
貧血
つわり
不妊
更年期障害
子宮筋腫
乳腺炎
膀胱炎
頻尿


第4章 ダイエット・アンチエイジングに効く! キレイと若さを保つツボ
目的にあわせたツボと押し方、ポイント解説。
ダイエット
デトックス
二の腕やせ
バストアップ
おなかやせ
下半身やせ
顔のむくみ
肌のくすみ
顔のたるみ
シワ
シミ
クマ
ニキビ
乾燥肌
抜け毛・薄毛
白髪
老化防止
免疫力アップ

第5章 困った症状にもすっきり! 日常のつらい症状に効くツボ
めまい・たちくらみ
耳鳴り
乗り物酔い
しゃっくり
ぎっくり腰
寝違え
こむら返り
歯痛
口内炎
口臭
いびき
眠気
あがり症
鼻血
吐き気

全身のツボMAP(うしろ)
全身のツボMAP(まえ)
ツボMAP(顔面・顔側面・耳)
ツボMAP足(内側・外側)
ツボMAP足(甲、裏)

症状別INDEX


即効!ズバリ押せる!ツボBOOK

  • 作者: 福辻鋭記
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2009/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)