著者は外資系金融金や、税務を経て個人・法人向けの資産プランニング・経営プランニングをやっている方らしい。

2005年末から2006年までのブログ記事を2007年にまとめたもの。まだ、サブプライムショックがおきていないころで、アメリカはインフレ引き締め、日本は0金利解除が大きな問題だった。
FRB議長はグリーンスパン氏かバーナンキ氏に交代。著者はグリーンスパン氏は市場との対話がうまい人だったが、バーナンキ氏はそうではないといっていた。
また、日銀の0金利解除ははやすぎて、やりたがっているのは中央銀行だけだと批判していた。

著者のスタイルは
まず、トレンドの見極めがなにより大切ということで、必ず上昇トレンドで仕掛けることといっている。信用取引は上昇トレンドで買いのみに使って、維持率は60%以下で運用するといっている。

日本の株式のトレンドを作っているのは外国人で、外国人投資家の売り越し買い越しが市場動向をみきわめるうえで大切だといっていた。

また、トレンドライン以外のテクニカル指標については、使用する人が多くなると有効性が薄れるとして採用していないようだ。

仕手株、新興市場での運用もしているらしく、運用ルールがのっていたが、詳しくは別の本になるらしい。

「じっくりみる、分析する、分散突入」
トレンドの確認だけはしっかりと、ちょっとの値動きに乗ると、高値ずかみになることがある。あわてて買わずにじっくりチャンスをまち、資金は分散して突入させる。

「損したことを忘れない」
人間はもうけたときのことばかり思い出し、損失をうけたときのことは思い出したがらないしわすれてしまうが、本当に思い出す価値があるのは損失のほうで、それを分析することで自分の投資行動を修正することが大切。まず、損を小さくするのが先決。



中原圭介の資産運用塾

  • 作者: 中原 圭介
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2007/06/26
  • メディア: 単行本