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公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法 [資産]

著者は大学を出てからフリーターをしながら公認会計士の専門学校に通い、5年かけて資格をとった。
しかし、昔からあればあるだけ使ってしまうタイプで、しかも資格を取る直前に、合格しているかもと300万の買い物をしてしまい。年収200万で借金300万円での社会人スタートとなった。
運よく合格できたものの、これではいけないとお金を貯めるために年収の4割を貯蓄するという目標をたて、会計知識を活かして実践。1年半で借金を完済し、現在は貯めたお金で銀座に個人事務所を構えるまでになった。
その貯蓄方法を紹介。

貯蓄の基本はシュミレーション。
貯蓄できない理由ではなく、どうしたら貯蓄できるか考えよう。

会計監査でもしっかりした会社は目的をもって記録して、普段からきちんと整理していて、どこにどんな書類があるかわかる。
自分の行動もお金という観点からきちんと整理整頓して記録することがお金をためる大前提。
観点は3つ
1 過去 過去になににお金を使ってきたか記録して、自分自身を理解する
2 今 自分はいくらお金をもっているか。現実を直視するのが出発点
3 未来 これから自分のお金がどうなっていくのか理解していれば対策もたてやすい。
この3つのノートを作り、できるだけこまめに見返す。

お金をためるためには、自分の稼いだお金を大切に思う気持ちが不可欠。
お金の記録は自分のお金についての取扱説明書。
ノートは3冊にわけても1冊を3分割してもよい。著者は3冊用意してさらにエクセルも使っているそう。
お金を増やすには収入を増やす、支出を減らすの方法しかない、この方法はどちらにも偏らない。どちらにも利点と欠点があるから。
貯蓄とダイエットは似ている。攻め(運動)だけでも守り(食べる量を減らす)どちらかだけではだめ。


1過去ノート
いつ、どこで、何に お金を使ったか記録する。
記録のコツは「ゆるレコーディング」
きっちり一円単位で記録する必要はないし、毎日記録する必要もない。
できれば口座振替や宅配サービス、インターネット通販など、自動で記録がのこるものを利用して、まとめて記録する。
レシートや領収書は必ずもらい、メモを持ち歩いて自販機や食事代を割り勘したときなどの記録をする。
管理する支出は種類をしぼる。著者は現在費目別に10種類にしているが、以前はコンビニでの買い物が気になって、場所別につけたこともあるそう。ただし、一度決めたら比較のためしばらく変えない方がいい。

著者の生活費分類
食費、住居費、通信費、水道光熱費、保険料、交際費、
レジャー費、被服・美容・消耗品、教養日、税金・社会保険、その他

現金ページ 見開きの片側にあるだけの領収書をはって、左側に手元にあるはずの金額を書いておく。
収入ページ 給与明細などを貼っておく、他の収入も記録
支出ページ 分類別に見開きで領収書と内容を書く
各ページは左側のページを4分割して日付、内容、金額、残高(現金の場合)または合計(支出・収入の場合)をつける。
月末には月間まとめシートを作る。会計の損益計算書に近い。
収入・支出から合計だけを抜き出して一覧表をつくる。そして収支合計を計算。
これは、自分のお金の使い方に対する成績表。
さらには金額の変化や全体に占める割合をチェックすることで分析する。グラフ化も有効
分析ポイント
1 去年の同じ月と支出額を比べてみる
2 最低 ここ3か月の支出推移をみてみる
3 支出総額に占める各費目の割合をみてみる
生活費の分類に迷った時は「見た目」に惑わされずに「本質」を見極めて分類すること。
例食費
家で自炊するためにスーパーで買った野菜や肉などの食品→食費
コンビニでついで買いしたお菓子→食費
家族ででかけたレストランの食事代金→食費
友達とのショッピングにいったとのカフェ代金→交際費
つきあいでいった飲み会→交際費
旅行のときの食事代→レジャー費
正解はないけど「なんのための支出か」を考えて分類するとよい。

数字ではっきりとお金の動きを把握して赤字の原因をつきとめる。
お金を使いたくなったときの質問
「これにお金を使った分は、ちゃんとモトがとれる?」貯蓄のきほんは「よく考えて買うこと」だから。
欲しいものは絶対に必要?それがないと生きていけない? 5分でいいから考えてみて。



2 今ノート
どんな資産や負債をもっているか
自分が達成したい夢や目標をリストにして、実現可能な目標はそれを達成するまでの道筋を具体的な数字であらわした計画をたてる。現在の等身大の自分をかきつけておくノート

今ノート1
会計でいうと賃借対照表=お金周りの持ち物リスト。毎月作る日を固定。著者は給料日前日にしていた。
資産=現金や預金、株や投資信託、車、家など不動産、生命保険。今監禁したらいくらになるか(時価)で評価する。保険は解約したとき戻ってくるお金で評価。
負債=自動車ローン、住宅ローン、クレジットカードの支払など借金。
最初は大変だが、なれれば月に1度10分程度で作れる。
これで自分の資産が増えているのか減っているのか把握する。順調に資産が増えていればやる気がアップ!超過債務だったり、減っていても頑張らないとと思う。

今ノート2
予算表。予算とは未来のお金の使い方。
過去ノートと今ノート1の情報をベースに「これからはこんな風にお金を使う」「今後はここにはお金を使わない」という指針をきめる。作成は1年に一度。
予算をたてることで、目標が達成しやすくなり、予算までは使っていいという安心から思い切りお金が使える。いくらまでという制限が引き締め効果を生むというメリットがある。

予算をたてるための6ステップ
1 貯蓄の年間目標額を決める
2 今後1年間のイベントをリストアップする。
3 月々の収入金額を1年分予想する
4 月々の生活費を1年分予想する。ここで過去ノートを役立てよう。
5 1年間の特別費を予想する
6 3-5の予想を合算。
目標の貯蓄額を達成できるまであれこれいじってみよう。
まず達成したい目標をたてて、貯蓄金額をきめて、それを今ノート2に記録しておこう。
アツイ目標と数字で表現されたクールな予算のふたつのダブルパワーで頑張れる。

財布は毎月でていく生活費と年に数回でていく特別費に分けよう
特別費の例
毎年でかける海外旅行や国内旅行
壊れた電化製品の買い替えにかかるお金
引っ越すときの敷金や礼金、仲介手数料
過去ノートをつけるとある程度洗い出せる。

ただし、なんでもかんでも「特別費」にしないこと。
著者のルールは2万絵以上の出費か、年に1-2回しか発生しない出費に限定するというもの。

貯金は先にやりましょう。余ったお金を貯金する方法ではたまりません。
会社の財形貯蓄や積立定期を利用するのもよい。著者は自分で4割の額を計算して貯蓄用口座で定期にしていたそう。そして移動したお金はなかったものと考える。

収入を増やすために一番大切なのは自己投資。
読書は一番代表的な自己投資。ほんの少しでいいので、自分に投資しよう。

過去ノートに今ノートの予算を組み込んで予算別の残高を把握するとレベルアップ過去ノートになる。
特別費も専用のページを作って管理する。
特別費にするお金は貯金とは別に毎月準備しておくこと。
生活費は収入から、貯金と、特別費に回すお金を引いたものになる。

予算は最初はなかなか達成されないけど、3か月頑張ってみよう。
いろいろイレギュラーなことがあって予算どおりすすまないことの方が多いはず。
最初に予算をたてたときと前提条件が変わってしまったら予算を見直そう。
また、あまりに予算と現実がかけ離れたときも新しく予算を作る、そうしないとモチベーションが下がるから。


3 未来ノート
計画の進行状況をチェックする
今ノートで計画したお金の使い方と過去ノートに集計された実際のお金の使い方を比較してそのギャップの原因を分析。
それ以後の行動を微調整する。
大切なのは予算で計画したお金の使い方と現実のお金の使い方を比較すること。
差額の原因はつきとめなくてもかまわない。大事なのはどのくらいなら達成できるか感覚を持つこと。
今ノート2で立てた予算表と同じ形式(著者はキャッシュフロー表と呼ぶ)を使う。
最初にあらかじめ予算の金額が記入されているキャッシュフロー表を時間の経過にしたがって「現実の数字」に入れ替える。だから5分でできる。こうすることでこの先予算通り進めた時に最終目標が達成できるかが一目でわかる。
過去ノートと今ノートでも役に立つが、直近の結果にこだわりすぎるので、もう少し広い視点で先の未来をどおしていくのか見通すために未来ノートを使う。
将来の不安は未来ノートで解消しよう。著者も未来ノートのおかげで300万の借金の返済シュミレーションができて、借金を抱えながらも、好きなものを食べたり買ったりできて明るく前向きに貯金に取り組めたという。
未来ノートには未来を変えられる面白さがある。

予算が達成できないときチェックすること
1生活費の分析
固定費と変動費があるが
変動費はちょっと頑張れば達成できる金額を予算にする。頑張れなかったときはどこかいけなかったのか、頑張れたときはどこかよかったのか分析する。
ただし、ストレスがたまるほどにやってはいけないので、少し余裕を。
固定費をカットする方が効果は変動費より大きい。具体的には家賃の安い物件に越す。生命保険を見直す。週末しか乗らない車は売るなど。
2特別費の便石
買い物をするときはお金を使う前に、同じ目的を達成するのにどちらが得か分析する。エアコンならランニングコストと使用年数を加味してどちらが安いか計算してみるなど。
著者の未来ノートでは予算と現実を比較して差額の大きいところはコメントをつけている。過去ノートで分析し支出ごとに○必要△どちらかといえば必要×不要と3段間分類して分析。そして「こうやって目標を達成しよう!」という前向きな行動をセットにする。ただし生活に必要なものははずさないように注意。無理なく改善できる方法を考えよう。



投資に3つのノートを応用する方法。
著者は株と日経225先物、FXをやっているそう。投資は余裕資金で。
過去ノート 銘柄ごとに専用ページをつくり、購入した金額を記録。売った時にはマイナスする。
今ノート1 資産と負債を記入。資産は時価。
未来ノート 資産のシュミレーションで使う

給与明細の見方
1総支給額 年収
2社会保険料 支払った社会保険の金額
3所得税 支払った所得税
医療費控除の使い方、住宅ローン控除があることの説明。

クレジットカード
クレジットカードは借金。今ノート1なら負債になる。
ノートのつけ方は使った時点で費目分けして書いて、今ノート1にクレジットカードの未払い金として記録する。支払っていない代金がいくらあるのか、常に把握しておくこと。
支払いは一括払いにして、なるべく使わないほうがいい。

大切なのは「がんばりすぎないで続けること」
地道な努力が必要な節約法はストレスが溜まって一気に爆発してしまうから。
著者は3つのノートで自分のお金の使い方を反省しながら、これ!というものに集中してお金を使えるようになり、お金のコントロールができるようになった。

お金はすべてをかなえてくれる魔法ではないけれど、それを使っていろいろなことができる「エネルギー源」


公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法

公認会計士が教える年収の4割を貯蓄する方法

  • 作者: 森安理恵
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2010/07/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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