良心をまったくもたない人たちがいる。サイコパスと呼ばれるかれらは、アメリカで大体4%いるそうだ。つまり25人に一人。
映画にでてくる異常な殺人鬼のような人ではなく、ごく普通に見えて、愛想がよく、しばしばカリスマ性を感じさせたりする。
彼らはまったく人にも社会にも愛着をもたず、利用することしか考えない。そしてだれかを傷つけてもまったく罪悪感をもつことはない。ウソをついても、ばれなければよいし、自分のこと意外考えられない。スリルや刺激を求めるタイプは権力を志向し、怠け者タイプはどこまでも人によりかかろうとする。

彼らにつきまとわれると、良心をもつ私たちになかなか勝ち目はない。彼らを見抜いて遠ざけなればならない。
彼らをみわける一番良い方法は空涙で人を利用するかどうかで、これが3回あれば、まずサイコパスであると思って間違いない。わかったらなるべく早く遠ざかろう。かれらの繁栄は長くは続かないが、そうなるまえにあなたが破滅させられるかもしれない。

サイコパスは遺伝要素が50%、環境要素が50%。
アジア圏では、欧米より発生率が低い。これは欧米の個人主義がサイコパスの発生を起こしやすい傾向があるからではないか?


良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖

  • 作者: マーサ スタウト
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本