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カリスマ・コンサルタントの稼ぐ超思考法 [ビジネス]

税理士で、経営コンサルタントの著者が使っている「モノの見方」「考え方」をまとめたもの。実践のなかで役立つもの。実際に使っているものを紹介。

同じものをみていても人によって違って見える。
今の傾向として、「やり方」=ノウハウばかりに目がいって「モノの見方」に焦点があっていない。

1歴史から予測する
カフェブームは明治にもあった。そもそも繰り返すのなければリバイバルという言葉はない。転換点は何かが極まったとき起きる。CDの凋落はその録音時間がものすごく長くなったときにはじまった。消費は好きな曲だけをダウンロードして聞くようになった。

2世の中にお得はない
結局すべてのものは適正価格に近付く。
特別なものは平準化する。

3プリコラージュ
違う分野の構造を持ち込むと、みえてくるものがある。
渡辺プロの芸能界支配に対抗するため、ホリプロが考えたのが「スター誕生」でも、それからスターの寿命は短くなった。今のビジネス書業界にも当てはまる。

4格好よいものは、格好悪くなる
今格好いいといわれているものがあれば、それはいずれ理由もなく突然格好悪くなる日がくる。
プロダクトライフサイクルというものがあって、よく使われるが、これば当てはまらないこともあると覚えておいたほうがいい。

5リスク
資本主義はババぬき。
リスクをお金を払うことで他に引き受けてもらうのが保険。
積極的にリスクをとるのがギャンブル。
大切なのは無自覚なリスクをとらないこと。リスクは必ずあるから、どれをとっているのか自覚すること、回避できるものはすること。
回避にかかったコストは、期待値で計算できる。

6お金の価値
5000円のものを買うために、あなたはいくら稼がなければならないか?
これは税率できまる。税率50%の人なら1万円稼がないといけない。
さらに、生活に関係ないものなら、収入から税金と生活費を引いた余裕資金部分で買う必要がある、この余裕資金部分を時給レベルまで換算すると、1日500円の余裕資金がるひとは、10日働くと5000円のものが買えることになる。
こういった計算が大事。
ところで、これからはお金で計算できないものがオイシイ時代がくるはず、それは税金かけられないから、たとえば「企業価値」

71・3・5の法則
300万ためるより、100万円ためる方が難しい。
経験上、1・3・5は踊り場になりやすい。
また、目標にするなら、1・3・5が実現しやすい。
そして中小企業は5億円の踊り場で、準備なしに10億を目指して失速することが多い。
法則はわからないが、経験上そういうものであるから、そう思っていたほうがいい。

8初期条件で決まり
気象シュミレーションで、桁をまるめたら、結果がまったく変わってしまうことがわかった。これを「初期条件に対する鋭敏な依存性」という。
やるやらないの差はほんの少し=微差だが、積み重なると大きな差を生む。
また見えない条件をみることも重要。その人と自分では、同じことをしても苦労の感じ方が違うはず、同じことができるかどうかの判断も大切。
微差と時間がかけ合わさって最後は大きな違いを生む。

9逆選択
自動車保険なら、事故にあいやすい人が入りたいもの。でもそれでは保険はなりたたない。事故にあいにくい人が事故にあいやすい人の分もカバーしないと。保険は設計を平等にしてしまうと、事故にあいやすい、来てほしくない人ばかりが集まる逆選択が起きる。
旅人のビジネス=クレーマーや役にたたない名簿であることを承知で、とにかく大量に名簿をあつめ、どんな場合でも5%程度は満足するはずだから、5%相手に1度だけ商売すると割り切って名簿をあつめる。
旅人のビジネスは、やがていきづまる。
現在のマーケティングは、簡単にできるところばかりが採用されるモジュール・マーケティング。それでは部分最適がおきて、結局は商売そのものがダメになることがある。経営者が安易なマーケティング手法に頼ることで逆選択がおきている。

10価値関数
行動経済学で有名な損得と幸せの増減をあらわすグラふ。
お金が増えると最初は少額でもうれしいが、一定量をこえると少額ではうれしくなくなる。お金をなくすと最初は少額でもすごく悲しいが、あまりになくすと感覚がマヒして悲しくなくなる。
自分がグラフのどこにいるのか見極めておくのが大事。
あまりにお金をなくして感覚がマヒしているような経営者は、借入金で食っているのにベンツを乗り回していたりする。

11不確実性回避
人間はリスクがはっきりしないものは避ける。
でも、リスク見積もらず、避ける人が多いのは問題。
リスクは見積もれる。そこをきちんとやる。

12カオスの淵
複雑系で、安定と混沌の均衡点をカオスの淵という。
安定していると、人間は保守的になる。なくすのをおそれるようになる。
カオスの淵に立つと人間は問題がみえてきて悶々とするが、安定に安住していると問題は見えず、成長もない。
いつも会社の20%くらいはカオスの淵状態にすることで、成長できる。
苦痛はむしろ成長にひつようなもの。

13ポアンカレの法則
性質の違うものを結びつけるのがポアンカレの法則。
今成長している企業は、事業内容を説明できないのが特徴。
組み合わせて新しいものを生み出すという視点。

14究極の数式
数式をかくのむずかしいから、パスしますが、
うまくやりすぎてはいけない、最適化してしまうと、変化に耐えられない。
常に勝とうとする人生では努力がすごく必要になる。
しかし現状維持を望めば、結局満足は小さくなってしまう。
ほどほどの努力がないと現状維持はできない。

15恐怖心
やりたいから始まった行動エネルギーはうまくいく可能性があるが、恐怖心から始まった行動エネルギーはうまくいかないことが多い。

16さかさまから考える、自分探しには意味がない
欲望の3角形=欲望は人がほしがるから、ほしいと思うのだを表した三角形
超越確実性言明=あなたという人が、まわりの人の評価がないとなりたたない。
つまり、役割が先で人間がいるんだから、他を一切無視して自分探しなんか無駄。
好きなものを知りたいなら嫌いなものを上げてみる。人は好きなのに自分が嫌いなものがあればアイディンティティにせまる重要な要素。
時間を無駄にしないためには、著者は遊びをいれるそう。やることあるからと時間をとっておいても結局なにもしないで無駄にしてしまうので、積極的に無駄な時間を作って、残りで仕事するそう。

17「宿命」をつくる
人は選択しなかったものを高く評価する傾向がある。
だから思いついたことでできることは、片っ端からやろう。ただし恐怖心が動機だとうまくいかないことが多いので、要注意。
振り返ったとき、これしかなかったと思える「宿命」な人生を作ろう。

18達人のエネルギーの使い方、エントロピー
大きな夢をもつほど喪失感は大きい。
モチベーションの低い人のエネルギーを一時的に高めると反動がくる。
大きな夢やモチベーションアップ=エントロピーの増大
エネルギーはでるが、やがて行き詰る。
上手な経営者は逆にエントロピーの増大を抑えようとする。
過剰な解釈や依存もエントロピーの増大を招く。
シンクロにティも過剰に解釈されている気がする。
過剰さを抑えることで長く成長できる。

19タナトス、16階から飛び降りろ
エロス=自己保存本能
タナトス=死への衝動
両者は相反するものだが、経営はエロスとの戦い。売り上げを上げるのは難しくないが、拡大の恐怖と戦うのは容易ではない、それはエロスとたたかうことだから、しかし、タナトスに向かわなければ、拡大はない。

20近道選びの法則に敏感になる
問題解決にあたって、定石通りにやるきおとを親指の法則という。
これは似たようなパターンを一般化することで、思考を省略しようというもので、この本もこれにあたっている。
行動経済学では代表性とよばれる、思考の近道はいつも起きている。
法則探しをするときには、これに陥る危険をいつも意識したほうがいい。

「法則が不思議なのではない。それよりも、この世に法則があること自体が不思議なのだ」アインシュタイン


カリスマ・コンサルタントの稼ぐ超思考法 ~仕事と人生に効く「問題解決力」が身につく20の方法~

カリスマ・コンサルタントの稼ぐ超思考法 ~仕事と人生に効く「問題解決力」が身につく20の方法~

  • 作者: 岡本 吏郎
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2007/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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