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畑がついてるエコアパートをつくろう―地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト [雑学]

著者は環境問題に関心をもち、「足立グリーンプロジェクト」の代表。父親のアパートを建て替える時、畑がついた環境に配慮したアパートをしかも採算がとれるようにたてよう!と思い立ち実行。
その一部始終をブログにして、賞も取り。入居者の募集もブログでできてしまっという。
計画から、実行、入居後の感想まででなりたっている。
作ったのは4つのメゾネットがつらなって、各家の前には畑があり、共用部分にはハーブガーデンやキウイの棚など食べられる植物があるアパート。家賃は12万5千円だそうな。

材木は多摩のものを産直で購入。安い材におされる日本の林業の状況。生産者との距離がはなれてしまって、森とつながっている感覚がなくなってしまっている。木は湿度を調節してくれるし、断熱効果もある。有害物質をすってくれる効果もある。もちろん断熱材をつかってもいる。
壁は漆喰とNHL(天然水硬性石灰)を使用。いずれも化学物質で固める必要がなく、湿度調節効果もある。室内の温度湿度計測ではNHLのほうが優れた湿度調節効果があった。

太陽電池パネルなどはつかわず、太陽熱を利用するパッシブ方式で、費用をおさえエコをめざす。太陽電池パネルはそれを製造する段階、設置する段階で石油エネルギーをつかっており、CO2排出を真に抑制するかは疑問だそうな。
庇は長くして、夏は太陽光を遮り、冬は取り入れる。屋根の下にたまった熱をファンを使って床下におくるシステム(その風というのだそうだ)で効率よく太陽熱を利用する。夏は金属屋根は冷たくなるので同じく涼風を利用する。また風を通すために、階段から天窓に抜ける風の道を確保する。
畑からの収穫を持ち込むための土間も、冬は太陽熱を貯める蓄熱システムになる。
北側の駐車場に面した部分にグリーンカーテンを設置。

庭には雨水をためるタンク(ワイン樽を改造)がある。ただためるんでなくて、一度ためてあふれさせることでろ過した水をためる仕組みがおもあしろかった。

施行は地元工務店。地元にお金が貯まる効果と、なにかあったらすぐ来てもらえる安心感。地域の工務店にエコ建築のノウハウが蓄積する効果をねらったとあった。

また、アパートの畑をつくるのは、ボランティアを募集して行った。入居者の募集効果、地域を巻き込んでのコミュニティ作りをめざしたもの。

著者としては、建てて終わりではなく、入居者の同士や地域とのコミュニティをつくりだしたいといっていた。
畑や共用部分の植物はそのためのよいツールになるはずだと。
エコといっても追求するあまり堅苦しくなってはいけない60点主義で気楽に、コミュニティを大事にしていきたいそうだ。

ちなみに建築費は4400万円(400万は足立区の環境住宅助成金)あったそうだが、少し足がでたそうな。エコの追求とコストのせめぎあいで大変だったらしい。



畑がついてるエコアパートをつくろう―地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト

畑がついてるエコアパートをつくろう―地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト

  • 作者: 平田 裕之
  • 出版社/メーカー: 自然食通信社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



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