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魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ) [資産]

著者はディーラーの経験もあるかたらしい、ポジションテーカーの1日と題して、銀行などのディーラーの生活などを書いてあった。一日のほとんどを情報収集と分析にあて、巨大な資金を動かす彼らの動向は大事だ。
ただ、資金がおおきいことが必ずしも優位とは限らない。
為替市場で大切なのは、手の内を読まれないことなので、あまりに資金が大きいと手の内が読まれやすい。
またコンピュータでの分析と自動売買が進んだことで有効なエッジがあっというまに無効になりやすい。(手の内が読まれやすくなっている)
これに対抗するには、一つの方法ではなく、時間軸を大きくしたり小さくしたり、資金管理をかえたりというランダム化が必要になる。

タートルズの基本戦略を実際の為替市場で検証した結果と、さまざまな理論(P/Lフィルター、ボラティリティ、1/2N戦術、市場分散)などを加味して検証した結果、資金管理(ピラミティング)を加味した検証結果がのっていた。

FX短期ブレイクアウト戦略についての検証
ブレイクアウトの定義、短期ブレイクアウトで利益をだすには多くの僅少の勝ち負けトレードから構成され、ワイドレンジディのトレードをつかむことで決定する。
さまざまなレンジブレイクアウト戦術の検証結果(ボラティリティブレイクアウトなど)
方向性指標を加味した検証結果

FX逆張りの戦術
ADXが下降しているとき(非トレンド)のとき、オシレータまたはボリンジャーバンドのバンドタッチでしかける方法の検証
相場にはパニックがつきもの。感覚的には「10年に1度」が毎年、「100年に一度」が5年に一度おきる感じ。
①パニックの同時衝撃性・・・まったく同じ時間にさまざまな相場参加者に同等のパニックがおこる。時間軸の短いトレーダーはパニックにのみこまれやすいが、同時に逆ポジションをもつチャンスが速くくるともいえる
②パニックの浸透時間差・・・短期的ボラティリティが高まると考えると時間枠を一つおとして考えるとよいといえる。相場観のないトレーダーが優位になる
③パニック時の流動性・・・機関投資家や大投資家は自分のポジションがマーケットでさばけるかが重要になる、また委託者や社内ルールでストップになってしまうこともある。しかし、個人ならわずかな流動性で動ける
パニックは個人投資家に優位

資金管理
コストは・・・売買によるものと、スプリッドと手数料
破産確率で考えると一度のトレードでリスクにさらせるのは資金の2%
ハーフ・オン・ロスなどの資金管理に解説
短期トレーダーのゲームの本質
①低いペイオフレシオ
②高い確率
③1トレードあたりのリスクの相対的大きさ

中長期トレンドフォロワー
①高いペイオフレシオ
②低い勝率
③1トレードあたりのリスクの相対的小ささ

ラリー・ウィリアムズの資金管理解説
ケリーの公式は最適な賭け率を引き出す計算式。これを使った。これだと全資産の29%をリスクにさらしてよいことになるらしい
オプティルマf・・・ケリーの公式を改善したもの、勝ちトレードならポジションを大きくするようなやつで、連敗で破たんする確率は高いらしい
固定比率・・・総資産の一定比率でかけていく

ラリー・ウィリアムズの建て玉計算
(口座残高×リスク%)÷最大損失額=建て玉
リスクの適正値は10から15%


トレードの心得
リンダ・ラシュキのビデオから引用しながらマインドをのべたもの
「最初に成功してしまうと慢心し、その後破綻してしまう」
「毎月度量くすることで徐々に利益をだせるようになる、ある日ブレイクスルーがあり、難しいと思っていたことがシンプルに見えてくる、よけいなものを消し去るプロセスを経てそれは訪れる」

売買頻度について
オーバートレードとは単に回数のもんだいではなく、レバレッジが大切、一気に破産してしまうような建て玉はとらない(ラシュキ)

相場は常に理論を越えて動くもの、エンジニアは相場をブラックボックスにいれたがるが、相場は不完全なもの(ラシュキ)

一般的な予測とは次の4つが混ざったもの
予測
予想
予言
願望

ギャンブルと相場は似ているところもある
ギャンブルに勝つなら期待収益率が高いところでゲームしなければならない
また回数が多くなると負ける確率があがるので、最終目標は「勝ち逃げ」
毎回かける金額をかえるなど、相手に手の内をよまれないこと。


魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ)

魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ)

  • 作者: 中原 駿
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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