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東大脳は12歳までに育てる! [子育て]

著者は普通の主婦から自宅での幼児教室を経て、コーチングとインプロを使った企業研修の会社をおこし、
一人息子が塾なし、滑り止めなしで東京大学理科Ⅱ類現役合格したのを機に、
子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。

この本はその子育てについて書いた本。自身を教育ママだったとふりかえっている。
しかし、子育て中はとくに周りと変わった子育てをしている自覚はなかった。
その後コーチングや認知心理学、脳科学を勉強して、自分の子育てのどこがよかったか分析すると
思い当ることがあったという。

ポイントは3つ
・小さいころのかかわりと幼児教室
・小学校期にやってきた言葉かけとコーチングの根拠になる知識
・中学以降の「何もしない」関わり方と母親自身のあり方
そして、子育てに正解はないので、できることをあなたらしくやればいい、
子どものために犠牲になる必要なんて全然ない、おおらかにお母さんであることを楽しいでいい、
それが子どもの自立につながる。

東大脳・・・著者が命名した自分で勉強し、夢をかなえられる脳のこと。


12歳までは十分関わり、自分のことは自分でやれる子どもに育てて中学以降は自分の道を自分で決められるようにする。
3ステップ
・6歳までに日常生活で五感を刺激して、よく働く脳を育てる。
・12歳までに、親からの言葉かけやかかわりで子どもが自信をもてるように働きかける。
・13歳以降は子どもを信頼し、安心して手放す。

塾に行かなければ合格しないなどの脅迫めいた考えに縛られるのは間違い。
著者の息子は私立の中高一貫校にいったので、小5から2年間塾にいって、月謝2・5-3万円
高校3年生では特待生で授業料はタダ。
塾にはいかないで通信教育が年間20万円だったという。
お金をかけなくても東大脳はできる。情報に流されないでほしい。


Part1母親がかならずもちたい7つの視点
・心配は必ずしも子供のプラスにならない。よくないイメージをうえつけてしまうことも。
 ポジティブなイメージがもてる言葉をかける
 「必要なものは全部そろっているわね」「もうちょっとがんばればきっと大丈夫よ」
・子どもと親の幸せは違うことを知る。
 子どもにとって幸せな人生は、子ども自身の価値観に基づいて、自分の能力を最大限に発揮しながら生きること。
・普通ではないことを喜ぶ。
 まわりにいる子たちと違ったり、親の価値観からは考えられないような行動をしていたとしても、それを「すごい」と喜ぶ。
 それが才能を伸ばすことにつながる
・親らしい親になろうと肩肘はらない
 しっかり子育てしなければという強い義務感は、子どもと自分に完璧を求めてしまう。子どもが委縮してしまうことも。
 それより、素直で子どもに感謝する親がいい、子どもが自分でがんばり成長するので。
・「聴く」を徹底する
 親に話をしなくなる理由「言ったことを否定する」「友達と比べる」「最後には勉強しろという」
 「途中で口をはさまない」「親の意見をいわない」「ひたすら相槌とうなづき」で聴く、
 ありのままを受け止めると、受け入れてもらえた安心感と前進する勇気がうまれる。
 中学くらいになると、話したそうにしていることがあるもの。そのときはひたすら聞きましょう。
・子どもの夢をあたたかく見守る
 夢は変わっていい、変わるといけないから夢をもたないはダメ。
 子どもの頃やりたいことをやらせてもらった経験は大人になっても前向きに挑戦する力になる。
 著者の子どもは中学のはじめは弁護士や検事になりたいといっていたが、その後クローンの研究をしたいといい、
 最後は獣医を選んだそうだ。
・母親が自分の人生を輝かせる
 子どもは親を尊敬したい。自信のない母親からはかっこいい大人像は想像しにくい。


Part2 子どもにかならずさせたい5つのこと
・好きなことに熱中させる
 評価や価値観を抜きにしてプラス思考でみてあげて。得意なことを伸ばせば、不得意なことも伸びてくるもの。
 わが子がもっとも力を発揮できることは何なのか、そこに焦点をあてることがゴールへの近道
・自分自身で決めさせる
 ちいさいころから自分で考えられるようにして、小学校以降は自分できめさせるようにする。
 目標があるかないかで人のやる気は変わる。
 小学生になったら、将来何になりたいのか、どんな大人になりたいのか、やってみたいことは何なのか、
 なぜそうなりたいのか、なぜそれをやりたいのかとセットで聞いてみよう。答えがなくても考えるだけでいい。
 そして、どんな答えも否定しないこと。なにかいうとしたら提案で。
・選択肢を与える
 自分で決めるといっても、まだ人生を数年しか生きていない子どもにはしらないことは多い。
 その中ですべてを決めることは可能性を閉ざしてしまうことも。
 その場合は選択肢を示し、選ばせる。
 自分で選択することは責任感につながる。小学生のうちから選択肢をしめして自分で決めさせ、
 責任は自分にあることを理解させることが大切。
 著者の息子は小4で始めた野球を「やめたい」といいだして、他のことをがんばりなさいといったら、
 勉強をがんばり、受験をえらんだという。
 親も、自分の選択の責任をとろう、塾の先生のいうとおりにしたからと、先生を責める姿を子どもにみせたりしていませんか?
・できるかぎり自分で取り組ませる
 ひとりでやらせるのは、学校も、宿題も習い事も全部自分の為にやっていることを自覚させるため。
 学校や勉強の目的を親がいってもお説教。「学校へいかなかったらどうなると思う?」と自分で考えさせましょう。
 答えには口をはさまず、そのまま繰り返して、間をおいて「本当にそう思う?」と聞きましょう。
 著者は塾の主催する勉強のすすめかたなどの説明会は一切いかなかったそうである。
・自分できけるようにする
 自立にむけて「わからないことをわからないとその場でいえること、教えてくださいといえること」が大事。
 親が過剰におしえず、親を頼らないようにしましょう。子どもの自立に必要です。
子どもを手放すために、子どもが小学校にあがって、自分のことは自分でできるようになったら、
お母さんは自分の将来を考えましょう。
中学の入学式で校長先生に「お疲れ様でした、お子さんを手放してご自分の世界をお楽しみください」といわれたそうだ。


Part3 6歳までにやっておくべきこと
・日常生活でたくさん五感を刺激して、情報をインプットすること。
・1歳までにニューロンを育てるのに刺激=目で見る、耳で聴く、手で触る、匂いをかぐ、味わうをたくさんやっておく。
・赤ちゃんができたらお母さんが幸せな気分で過ごす
著者は、日常生活でもなるべく話しかけてモノの名前を覚えさせるようにしたり、おやつのボーロを数えさせていたという。
・童謡をたくさんきかせる
・芸を覚えさせる。言葉に反応して動ける脳をつくる。ひとに披露するとみんなが楽しく脳も発達する遊び。
・考える力は遊びや運動で鍛える
 インプットした情報から新たなアウトプットを作り出す力が考える力。
 モノの名前や数をインプットするだけでなく、お料理や絵本の読み聞かせでアウトプットしましょう。
 材料から想像や創造ができる考える脳はリアルな体験からできあがる。
 体験の中で五感をフルに使い、感受性を豊かにすることが、生きる力になる。
 遊びや運動、あらゆる方面からの刺激を意識的に与えましょう。
おじいちゃんい遊んでもらうのが一番!気長に楽しく遊んでくれるから。
・お勉強の基礎は読み書きそろばん
 「読める」「わかる」「イメージできる」「書ける」「数と数字が結びついている」「数の感覚がみについている(計算できる)」がすべての基本。
 これができないと東大脳どころか、学ぶ、考えることができない。
・読み聞かせは脳の発達に最適
 0歳でも早すぎない。言葉の数が増える。文の作りが音としてわかる。想像力を育てる、感受性をゆたかにするとう効果がある。
 言葉のインプットだけなく。期待する→イメージする→感情を表現するという力をつけさせることができる。
 棒読みでなく感情をこめてよみましょう。
 何度も同じ本を読んでOK。そのうち子どもがリクエストしてきます。
 著者の場合は1-3歳まで毎日3冊、多いと10冊、時間帯は寝る前だったけど、いつでもいい。
 感情をこめて、イメージしやすい表現で、楽しみながら読むのが大切、
・読み聞かせの次にすること
 言葉をたくさんインプットする→文字をひとつずつ教える→単語単位で言葉をみせる→たくさん読み聞かせをして助詞や助動詞を含め、文章の流れかを音から感覚的にみにつけさせること。
 これを同時進行でたくさんやっていく。
・数の感覚を養おう
 数えられること、瞬時に数がわかるkと、数字と数が結びついていること、5の塊、10の塊を基準にして数量を認識できること。
 計算式が実物の数量としてイメージできていないと計算できたことにならない。
 小さいうちから意識的にいろんな角度で数多く働きかける。段階をふんでトレーニングさせることが、計算に強い子、算数のできる子をつくる。
 著者のおすすめは、トランプとすごろく。ドッツのカードや数字のカード、プリントなどよりおすすめだそうです。
・幼児教室・教材の選び方10カ条
 子どもが喜ぶ、明るい、先生の教えに共感できる、子どもが好きになれる先生、子ども達が生き生きしている教室、先生が親の相談を受け入れてくれる余裕がある、親の性格とあっている、続けられる仕組みのある教材、フォローがまめにある教育システム、近くに同じものをつかっている、あるいは相談、励まし合う仲間がいる教室
 教材はそれぞれ素晴らしいが、問題はやれるか。
 何よりも本人が喜んでいけるところかどうかが大切。、
・幼児教室に通う際の10の心得
 何のためにかようのか、ゴールはどこかはっきりさせる。お友達と比べない、親が競争しない、昨日よりできたことをほめる、能力別進度なら先にすすむことにはこだわらない。上から引っ張るのではなく寄り添う、応援する。嫌がったら言い分をよくきいて心のフォローを。先生があわないと思ったら潔くやめるか、変える、まわりの声に流されない。教室や先生まかせにしない。
 子育ての目的は「こどもがしあわせな人生を生きられるようにサポートすること」「子どもが自立できるように見守ること」
 著者自身が幼児教室に通わせていた時の失敗談。おやつを決まった時間に与えるを教室でも貫こうとしてケンカになった。

Part4 12歳までにやっておくべきこと・・・小学校期の言葉かけ
・12歳までに子供に自信をつけさせる
 親自身が毎日を楽しんで生きる、子どもを認める言葉をたくさんかけてあげる
 子ども自身が自分を認められるようになる
 いろいろなことにどんどんチャレンジできる。
・人は潜在意識に動かされる
 顕在意識:潜在意識=1:9くらいといわれている。
 潜在意識は過去の体験から出来ている。→思い込み→なのに現実を思い込みにあわせてしまう力がある。
・キーワードは時分に対するいい思い込み
 セルフイメージ=自分で自分のことをどんな人だと思っているかということ。
 周りのひとからの言葉でセルフイメージができる。
 いつもの自分(セルフイメージ)が快適ゾーン。いつも60点だとそこが快適ゾーンになってしまう。
 なりたい自分をリアルにイメージして、なりきった状態になると意識、脳がそれにあわせて行動を起こす。
・親が子供の可能性を決めている
 いつもの口癖が子どもの当たり前になる。
 思い込みは自分で気が付いていないので事実でないこともたくさんある。客観的にみてみて
 子どもにさせたい生活主観、いさせたい環境を親が作ろう。
・子どもの人生は親の声掛けで決まる。
 子どものセルフイメージは親やまわりの人が子どもにかけている言葉でできあがっている。
 こどもに「こうなってほしい」と思ったら、「そうである」と信じて言葉をかけること。
・子どもを伸ばす「ほめる言葉」「信じる言葉」
 小学校期にもっとも大切な親の役目はセルフイメージを高めること。
 できる、うまいを前提にプラスな言葉をかけましょう。
 うまくいかなくても次にうまくいくのを信じてあげましょう。
・子どもを安心させる言葉
 ほめるところがないと思う人は期待値が高い。できたとこまでをほめましょう。
 人間は「人から認められたい」と常に欲求をもっている。
 認めるのはほめるだけでなく、存在を認めることもある。
 あいさつ、あるいは目をみてはなしたり、だきしめたり、存在を認めることになる。
 成果があらわれないときには、努力をみとめることも大切。
 見守られている安心感から子供は自分の力を信じてのびのび成長できる。
・子どもの心を動かす伝え~
 YOUメッセージは強烈。よく選んで話そう。決めつけになることもある。
 Iメッセージは、決めつけをやわらげ、自分の意見として話すことができる。
 人の役にたつ喜びは、人生が豊かになるので、ぜひ子どもに教えるべき。
 WEメッセージ、子どもの行動が大勢の人たちに影響を与えていることを伝える表現。
 子どもがよくできたとき、望ましい行動をしたとき、夢や目標を語った時には、ぜひIメッセージで感情を表現して。
・子どもの心を代弁してあげよう
 子どもが話してきたのは、それが印象に残った、心が動いた、感情がともなっているはず。
 感情に興味をもち、それを代わりに言葉にだしてあげよう。
 「学校で○○くんにいじわるされた」→「そうか、それは嫌な思いをしたね」
 ここで、「○○くんはいけない子だね」などと親の評価を伝えると、子どもの心は緊張する。
 いったん気持ちをくみ取って代弁した後で、「で、どうしたの?」「どうしたらいいと思う?」「ママに手伝えることある?」と
 聞いてみよう、安心した子供は落ち着いて自分で答えをだせるようになる。
 親から愛されているという安心感と自信が、子どもが前向きに生きていくための力になる。
・叱らずに反省させる言葉
 よくないことをしたとき、親が感情任せに怒ったり、一方的に批判すると、子どもは余計に反発する。
 「なんて悪い子なの」とうYOUメッセージは子どもの心を傷つけるだけでなく、セルフイメージを低くしてしまう。
 子どもが悪いことをしたのを知った時には、非難ではなく、親としての気持ちを伝える。
 第一次感情→悲しみ、がっかり、寂しさ、くやしさ、恐れ、不安などの感情
 第二次感情→腹が立つ、頭にくる、ムカッとする
 本当は悲しいから腹が立つのです。第二次感情をそのまま相手にぶつけると、相手も怒りで返す。
 第一次感情で伝えるのが大事。腹がたっても、自分はなぜ腹がたったのか?むきあうことが大切。
 自分の心が一番扱いにくい、日々精進して。
・わが子の可能性を信じる親ならば、子どもがよい成果をだしたら「やっぱりね!」と言い、
 思い通りにならなかったら「たまにはね」と言おう。
 できる自分が当たり前の快適ゾーンになる。
・絶体言ってはいけないこと。子供の夢や思いを否定すること。
・小学校で楽しく勉強するコツ
 勉強するのが嫌いなのはわからないから。
 人にはもともと、もっと知りたいといういう知的好奇心、もっとうまくなりたいという向上心が誰にでも備わっている。
 人の究極の喜びは、「自分が成長できた!」と感じられること。
 人の行動は、うれしい、楽しいといった「快」の感情を得る為に自然に起こる。
 「できた!」を味わい続ければ、勉強もすすんでやるはず。
 小学校で楽しく勉強するためには、勉強が「わかった!できた!やった!うれしい!」の連続にすること。
 そうすると自信もうまれる。
 まずはたくさんの言葉を覚えて日本語を理解すること。そこからイメージできるようにすること。
 そして数の感覚を身に着けること。国語と算数の基礎が一番大切。
・勉強するクセは低学年のうちにつけておく
 勉強が得意な子でもやりたくないときもある。一番大切なのは「クセづけ」。
 小学校低学年までに、歯磨きと同じようにクセをつけてしまいましょう。
 一日15分でいいから、毎日やることと、やる量をきめること。時間をきめることです。
 勉強をやりたくない気分のときは、少しでもやって後回しにしてもいい。でも次は量を増やす。
 親の気分でやらないことを許したりしないこと。
 また、今日の分が終わったのに追加しないこと。
 やらないと気持ち悪いという回路をつくるのが東大脳。


エピローグ 中学・高校期に必要な親の6つの心得
・母親は「うざい」存在だと心得る。
 反抗期に「うざい」と言われたら、とっとと引き下がる。
 思春期の子どもにとって、親は子ども同士で解決できない問題が起こった時の最後の砦。
 家は子どもが誰にも気を使わず、一番じぶんらしくいれて、ホッとできる場所であればいい。
・子どもに依存しない
 子どもは私のしあわせの一部と考え、それ以外で自分自身のしあわせは何なのか、将来をみつめてみよう。
 子どもに尽くしても、子どもが親無しでしあわせをつかめなくなるかも。
・手出し、口出しは一切しない
 この時期、日々の生活のなかで一人でできないことはほとんどない。
 思春期は親が「うざい」から口をだすとさらにうざくなるから
 子どもを信じる言葉と、いざというときは助けるよというメッセージだけを伝えて、親は親の目標に向かって進もう。
・無理に子どものペースにあわせない
 受験にあわせて制約をくわえたりしない。逆にプレッシャーになったりする。
 方向は違っても親は親の課題にむかって一生懸命である姿をみせればいい。
・子どもは自分を超える存在であることを信じる
 親が子供の未来に対して抱いている願望やイメージは、あくまで親自身の人生の枠の中で考えたもの。
 親が子供のことを思って与えているつもりの無難な結論やアドバイスが、子どもの可能性を閉じてしまうことがある→ドリームキラー
 子どもの意志とは関係なく、親の価値観で子どもの未来を決めてしまうことは、子どもの無限大の可能性を引き出すことにはならない。
 著者が中学高校時代に子供に一番かけた言葉は「すばらしい」
 子どもの可能性を最大限発揮されるには、「わが子は自分よりもできる存在だ」と信じること。
・大学にこだわらない
 東大に入るのは、夢を実現させるためで東大で学ぶのが目的ではない。

子どもを信じて手を放し、自分の夢をもちましょう。
著者は、子育てがキャリアになる日本を目指すこと、だそうだ。


東大脳は12歳までに育てる!

東大脳は12歳までに育てる!

  • 作者: 谷あゆみ
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2010/05/21
  • メディア: 単行本



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