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伝える力 [ビジネス]

週刊こどもニュースのお父さんで有名な著者が、ビジネスパーソン向けに書いた「伝える力」の本。
最初は雑誌で連載していたものを、本にまとめましょうといわれ、書く予定じゃなかったのにいつのまにか1冊かかされていた、編集者の作戦勝ちだと、あとがきでいっていた。

「伝える力」を培う
深く理解していなければ説明はできない。わかったつもりになっていることは多い。いかに自分が知らないかを知って、謙虚になることで本質がみえてくる。自分のことばかり話さず、相手の話をよく聞く、聞いていることを相手に伝える。ポイントを伝えるために、あえて伝えない部分がでるのがふつう。
相手の「へぇー」が増えてきたらあなたの「伝える力」が向上している証拠。

相手を惹きつける
話初めには「つかみ」が重要。
例 景気が回復したのは小泉内閣のおかげです。なぜなら政府が何もしてくれなかったからみんな頑張ったから。
例 ゴア元副大統領のあいさつ「元次期大統領のゴアです」(選挙速報の誤報で大統領に決まったことがある)
結婚式など決まった型があるときには「型を崩す」話し方もできるが、それができるのは型があってこそ。
キャスター経験から10秒あればかなりのことが言える。1分ならかなり長い。
事前の準備をきっちりやって、いう内容をしっかりつかみ、話すときは一人一人の目をみながらやる。

円滑にコミュニケーションする
爆笑問題や毒蝮三太夫をとりあげ、毒舌でも愛される理由を分析。
爆笑は相方の絶妙フォロー、毒蝮は「愛情がある」とわかるからだそうな。
法律に違反していなくても「なんとなくけしからん」とう風情があるのが日本の特徴。ここに引っかかると成功しても嫌われてしまう。
悪口は面と向かって言えるレベルにしよう。叱るときは「1対1」褒めるときはみんなの前がよい。
感情は理屈ではない。謝ることが危機管理になるときは使ってよいのではないか。
苦情を伝えるには、自分がだれであるか名乗り、全体像がわかるように話、要望を伝える。これを穏やかにやる。
苦情を受けるときは、クレーマーならひたすら「誠意を示せ」と暗に金品の要求をしてくるので、なるべく長引かないように誠意を示した対応をする。時には上司の助力もいるかも。クレーマーでなければ真摯に耳を傾けて、問題点の指摘を感謝すべき。

ビジネス文書を書く
フォーマットを見つけよう。
すぐれた文章を書きうつそう。
五感を大切に、中身のある文章を書こう。
著者はジャーナリストだったので、リサーチして書くというシチュエーションで例をあげていた。
取材にいき「素材」を探し、緩やかな演譚法で論をすすめる。つまり「こうなんじゃないか」で調べてみて。そのとおりでしたとか、意外でしたとか。

文章力を育てる
人は自分が書いたものに満足しがち。それでは成長しない。
自分の文章を見直して、批判できるもう一人の自分をそだてよう。
見直しに有効なのは、寝かせてから見直す、音読する、人に見てもらう。
人に聞いてもらいながら書く内容を整理するのも有効。
コラムを要約したり、ブログを書くのも文章力スキルアップになる。

わかりやすく伝える
カタカナ語の氾濫は避ける。
「性」「的」をつけるとごまかしになる。
漢語表現や4字熟語はほどほどにいれる。
難しいことも簡単に表現する。難しい言葉で難しいことを説明してはいけない。
図解も要点をおさえていなければ、作っただけで満足になってしまう。きれいな図が書けたら伝わると思うのは勘違い。
図に入れる文字は最小限に。見たらわかることは書かない。

使わない言葉表現
「そして」「それから」は不要。接続詞を使わないで文章を書こうとすると、論理的な文章が書けるようになる。
順接の「が」は使わない。文章がわかりにくくなるから。
「ところで」「さて」は使いすぎると論旨の腰をおるので、多用しない。
「いずれにしても」それまでの論理を捨てて、まとめることになるから使わない。
絵文字はビジネスには合わない。

上質のインプット
読書はいつからでも始められる。まずは小説から質のよい文章をどんどんインプットしよう。それはアウトプットに反映される。
話し方なら落語がおすすめ。
著者のスケジュール帳の使い方紹介。仕事とプライベートは1冊のスケジュールで管理しよう。
また、思い立ったらメモをとる習慣をつけよう。


伝える力 (PHPビジネス新書)

伝える力 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/04/19
  • メディア: 新書



タグ:池上彰
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