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呼吸入門 [健康]

著者は20代のころから呼吸に関心を持ち、いろんな呼吸法の会やヨガや気功にいって、研究を続けていたそうだ。
でも、なかなか成果はあがらず、落ち込みそうな自分を呼吸法でなだめるなど、自家発電?していたそうな。
研究は「息の人間学」という本にまとめたそうだが、この本はそこからの抜粋というか入門らしい。

いろいろな流派があるけれど、要点は同じで、著者がまとめた呼吸法の要点(安全にだれでもできる範囲)は
3秒鼻から吸って2秒おなかにためて、15秒で口から細く長く吐く。
だそうで、いろいろやらず、この型だけを徹底的にやることをすすめていた。

日本の文化は「腰腹文化」で、型で覚えさせるという教育は有効というのが著者の持論だそうだ。
日本人は感情を表現するのを尊重するあまり、いつでも自分の気分を優先させるという間違いを犯している。
それがいまの、教育問題の根本。
教育とは自然に身につかないものを身に着けさせるもの。
呼吸を通して身体感覚を取り戻し、心身を安定させ、感情をコントロールする方法を教えることが必要。

著者の教室でやっていること
まず体育館などで体を思い切り動かした後、教室できちんとあいさつし、呼吸法をやってから勉強。
息を吐きながら単語を覚える。一息でどのくらい読めるか競う。
順番に読む。順番を決めないで10まで言わせる。かぶらないように間合いをとる。(他者と息を合わせる。他者の息を感じる)

世阿弥の「離見」
見られている自分とみている自分。今ここにいる自分を2つに分けてそれを明確に認識すること。
インナーゲームでティモシー・ガルウェイが客観視して命令を出す自分=セルフ1 命令されて実行する自分=セルフ2
現代人はセルフ1が肥大化している。セルフ1が体の限界を決めてしまうが、それ以上にできるのがふつう。
子供にボールを500回投げようというと、最初から無理というし、100回で疲れたというが、「では呼吸法を変えてやってみよう」と言ってやらせてみればできる。セルフ1が先に限界を設定してしまうのだ。
セルフ1とセルフ2を上の視点で統括していくことがセルフコントロール。

リラックス法「シェイキング」
息をハッハッとはきながら体を揺さぶる。膝の力を抜き、足裏が床から離れない程度に1秒2回程度の速さ跳ねながら、手をぶらぶらさせる。これを1分間続ける。
いくら力をいれてもいいところは臍下丹田で著者は「力みの避雷針」とよんでいた。


呼吸入門 (角川文庫)

呼吸入門 (角川文庫)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: 文庫



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