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身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 [健康]

現代の日本には身体感覚がなくなってしまった。昔の日本人は型による身体感覚をもっており、腰を据えた姿勢、所作、正座などの文化(腰腹文化)を持っていた。重心は低く、自然体で立ち。歩く教育、型による教育をもっていた。
しかし戦後はそれらは忘れられ重視されなくなった。日本人の姿勢は悪くなり、教育力も低下した。

このごろのヨガや禅のブームなどは身体感覚を取り戻したいとの気持ちの表れかも

著者の体験と知識を交えた。ヨガ、禅などの身体感覚の違いを解説。
ヨガと禅の呼吸法の違い。禅の方が重心が低い。

身体感覚とともに「からだ言葉」も失われつつある。
鍛錬は体を固くするイメージがあるが、実際は柔らかく粘り強くする。太極拳はそうした動き。
研ぐ、磨く、締める、しぼるなどもきかれなくなった。それとともに感覚もわからなくなった。
背負うはことばとしては残っているが、体感としてはなくなりつつある。

型と技の本質は限定にある。絞ることで得られるものがある。
古典の素読は型教育の典型。しかし身体知を得るのに最適。
自分の体をしることで、ベストな結果を生む感覚をしる。インナーテニスで、アウトを打つ選手に、どのくらいアウトしたか言わせるなどの例が紹介されていた。
そして得た感覚を技化する。著者はテニスの型をつくろうとしたことがある。その過程で型の価値がわかったという。
イチロー「ボールというのはバットに当たった時とらえるものではなく、投手の手からボールが離れた瞬間にとらえるもの」

息の文化も忘れ去られつつある。丹田呼吸をしる日本人は少なくなった。
息を合わせるとか、呼吸に注意を払い、心身全体の状態表現であると考えられていた。実際そう。
また、呼吸は身体を変化させる手段でもある。
相撲の立会いの解説。上虚下実の丹田呼吸の解説。他人と息をあわせる重要性。方法(歌を歌うなど)。

からだが関係性を作る基礎。
からだが拡がる感覚。骨の響きを聴く感覚。
ゲーテの形態学解説。形と力の解説。シュタイナーのイメージ解説。
からだの外に中心を感じる。意識を放つ(弓の達人の解説 矢を放つのではなく矢が勝手に離れる)
禅の鈴木たいせつのLet
野口体操の、ぶら下げ感覚。
対称的な両極を往復しながら、らせん状に上昇するというイメージ、身体感覚。

21世紀には身体文化カリキュラムをつくり取り入れるべき。
著者が行っているカリキュラムの紹介。割り箸を指で割り渾身の身体感覚を味わうなど。
音読や、交互に読むなどの授業。



身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)

身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本



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