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報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか [ビジネス]

著者は9・11に遭遇し、その後ジャーナリストに転進した。

ブッシュ候補対ケリー候補の大統領選挙線の最中、著者は電子投票システムの廃止を訴えるため、ハンガーストライキをする男性に同行する。
男性の主張によると、電子投票システムは不正選挙を行うためのもので、票の数え直しもできない代物だという。男性に同行中に警察に拘束されたり、集会に参加して話を聞いてもらえなかったり、別の平和主義者から偽善行為とののしられたりした体験がつづられている。

また、軍による貧困層の若者へのリクルート活動を、実際に体験した人たちや家族に取材したもの。
派手なリクルート活動や実際とかけ離れた説明は、リクルーターに課せられた厳しいノルマからきている。
たとえ予備兵や州兵でも入隊すれば軍の出動命令にはさからえず、戦地にいくことになる。
運よく生き延びて帰国できても、ほとんどの兵士がPTSDになる、そして軍の病院は1年待ちで、保険のきかない病院は高くて通えず、働けないのでホームレスになったりする。

アメリカ軍の若者あつめの手段のひとつJROTC高校の中で新兵用の軍事訓練をし、実際に銃をつかったりする。
アメリカン・アーミーというオンラインゲームでは、主人公はアメリカ軍の兵士になり、他の兵士とともにミッションを遂行する。
どちらも、しらずしらず軍に入る予備訓練をしているし、軍を身近に感じるようになる。

このJROTCに反対する高校生達はネットで他の高校生とつながり、署名やデモで自分の高校でJROTC参加者を減らしてついにJROTCを中止にもっていった。
また、イラクにいった帰還兵や、イラクで子どもを亡くした親達、若者達、弱者と呼ばれる彼らが声をあげ、手をつなぎ、正しい情報を届けることで社会を変えようとしている。
アメリカにはまだ未来がある。



報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか

報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 海鳴社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本



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