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脳内汚染 [子育て]

寝屋川調査・・・寝屋川市でおきた、少年による男性教諭殺害事件をきっかけに、おこなわれた東京都の中学生を対象におこなわれた、認知などメディアの影響に対する大規模なアンケート調査。本書の統計データの元になっている(対象4762、有効回答3555)

少年犯罪が凶悪化しているし、異常化している。
彼らにみられるのは、罪の意識の欠如である。元来から空想がすきで、ファンタジーの世界に没頭する子どもはいたが、現実の世界の犯罪と結びつくのはまれであった。
しかし、現代では仮想空間が子どもの世界に大きな存在感をもち、それを仮想でおわらせることができない子どもが増えている。
また統計によればテレビの暴力シーンや、戦闘ゲームをやる時間が長い子どもほど、暴力に対する抑止力が弱くなる。

ネット・ゲームの依存性・・・麻薬と同じように習慣性がある。使用をコントロールできなくなるという傾向がおきることがわかっている。禁断症状もある。特に幼児期にふれると依存状態がおきやすい
また、低学年のうちから長時間ゲームをする習慣がある子どもは、成長しても依存からぬけられない傾向が強い
対人消極性よりも、多動性のある子供の方が、依存になりやすい
ネットやゲームはやらなくても、テレビ・マンガ・メールなどメディア全般から影響があることをわすれてはならない

発達障害のあるこども、アスペルガー症候群やADHDののこどもたちはその傾向をゲームが助長するのではないか?

ゲーム依存の子どもの状態は精神学でいうサイコパスの状態に酷似している。
子ども時代に人間関係のなかで時間をかけて発達させるべき能力を、メディア相手に時間をつぶしてすごしてしまったために脳が発達しないで、6-8歳の状態のままになっているのではないか?

脳の発達段階でメディアにたくさん触れてしまえば、汚染がすすみ、その除去は困難になる。せめて発達段階が大人なみになるまで、なるべくメディアに触れさせないほうがよい。

要約とは違うが、この本はゲーム脳の話と混同されて、エセ科学といわれることが多いらしいが、内容は精神学
者が、現状をまとめ、考察した本で、根拠としているのはアンケートでゲーム脳とはまたちがう感じ。


脳内汚染 (文春文庫)

脳内汚染 (文春文庫)

  • 作者: 岡田 尊司
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/06/10
  • メディア: 文庫



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