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日々のお茶時間―Ordinary Tea and Sweets [家事]

著者は成果が功を卒業後ティールームや紅茶専門店で働き、ティーコーディネーターの資格を持っている人。本の出版時点では西荻窪で紅茶教室をしている。

4月から3月まで季節のエッセイ風な文と写真のあと、お茶やお菓子のレシピが乗っている構成。
お茶は紅茶だけでなく、中国茶や緑茶もある。

4月
紅茶の基本の入れ方
著者はガラスのポットで抽出し、あたためたておいたティーポットに移してティーコゼで保温という方法をとっている。量は2杯以上のほうがおいしくできる。お湯に酸素が入っていることが大切なので、汲みたての水を短時間で沸かす。量は1リットルくらいあった方がいい。やかんのふたをあけて状態を確認。やかんの中心までぼこぼこおおきな泡がたつまで沸かす。カップ2杯分として、湯360mlに茶葉5-6g茶葉の形状と飲みたい味の濃さで茶葉を調節。
お湯を注ぐと茶葉がジャンピングをはじめるが、お湯の温度が低いと茶葉は上にういたままで動きません。お湯の酸素が十分に含まれていないと茶葉は下に沈んでしまいます。

ジャンピングの様子は茶葉の形状で変わる。
OP(オレンジペコ)・・・よりがかかっていて細長く大型の茶葉は、ゆっくりのんびり上下にゆらゆらと動きながら葉が撚りを戻していき、おいしい味もゆっくりと引き出される。山菜のじゅんさいのような動き
BOP(ブロークンオレンジペコ)の大きめの形状・・・OPをカットした細かい茶葉は、お湯を注いだ瞬間からクルクルと元気いっぱいに動きまわり、ポットの中はスノードームのように茶葉の雪がひらひら舞います。
BOP(ブロークンオレンジペコ)の細かい形状・・・お湯を注いだ瞬間少し動いた後は、茶葉が上に集まってしまい膜のようになりがき、1分くらいたつと茶葉がお湯を吸って重みで一気にスノードームのようにひらひら落ちてくる。
CTC(クラッシュティアーアンドカール)

蒸らし時間の目安は大きい茶葉で2分半から3分、細かい茶葉で1分半から2分半。
ただし、決め手は味見と書いてあって、著者はスプーンですくって味をみる方法を推奨していた。

また、ポットを保温したお湯をすてるとき、茶こしを通すと金気がぬけるとも。

渋みが苦手な人は茶葉を減らして蒸らし時間を長めにとるとよいそうだ。

茶葉の特徴
ダージリン(インド)・・・香り、渋みが特徴。標高の高い屋の上で育つ。茶葉そのものの香りが豊かな適度な渋みとさわやかな後口。クオリティ(旬)は春、夏、秋と3回。
春摘みはファーストフラッシュ、夏摘みはセカンドフラッシュ、秋摘みはオータムナルとよばれる。

アッサム(インド)・・・香りとコクが特徴。見渡す限り遮るもののない広大な大地で育つお茶。甘く強い香りと力強いコクの奥深い味わい。軽めにいれてストレートで香りをたのしんだり、しっかり目にいれてミルクティーでコクを楽しみたい。

このような説明が、ケニア、ジャワ、キームン、セイロン、ウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナであった。茶葉の写真と入れた時の色がいっせいにならんだ写真があった。

布製ティーフィルターをつかう入れ方解説。

「いちごチーズケーキ」「桜紅茶(桜花の塩漬けを水の中で振り洗いして塩をおとして水につけて塩抜きしたものを使う)」「桜のティーゼリー」「桜のロールケーキ」のレシピがのっていた。


5月
外でいただくお茶がテーマ
サンドイッチ、ヌワラエリヤ(紅茶の葉)のサブレ。オレンジプリンのレシピ

6月
イギリスでは雨水はバケツにためて水やりにつかうのがふつう。たくさん沸かしたお湯は捨てずに料理につかったり水やりにつかったりしましょう。

ホワイトチョコとオレンジのケーキ
ベリーのマスカルポーネクリームタルト

水だしアイスティ-
1リットル入る陽気にty場10-12gを入れる。撚りのしっかりしている硬い茶葉(烏龍茶など)は水からだと味が出にくいので、茶葉が浸るくらいお湯を注いて、少し茶葉がひらいてから水を1リットルまでいれる。
室温で8-10時間おく。特に気温が高い場合は、茶葉の量を少し増やして冷蔵庫でつくる。
味見をしてみて茶こしで茶葉を漉して冷蔵庫で冷やす。
写真は凍頂烏龍茶とアールグレイだった。


7月
夏は夜水出しのアイスティーとミルクティ-を仕込んでおくのだとか。ミルクティーは温かくして飲んだり、シリアルにかけたりもするそう。ポットにいれてもちだしたて、ごみの削減もしているそうです。

アイスティーの基本の入れ方
お湯の量を半分にして沸かしたお茶を、グラスのくちもとまで氷をいれたグラスに一気に注いでつくる。
クリームダウン(アイスティーの水色がミルクをいれたように濁ってしまう現象)は、カフェインとタンニンが結合、結晶化しておこるので、なるべくタンニンの少ないキームンがベースになった茶葉を選び、蒸らし時間を短くして成分を出しすぎないようにすること、砂糖を入れるのも防止に効果的。

ガムシロップの作り方
グラニュー糖200gに湯150mlを注いで泡だて器でしっかりまぜる。冷蔵庫で冷やす。グラニュー糖が作りやすいが、三温糖でもブラウンシュガーでもよい。

レシピはアイスティーフロート、ヨーグルトクリームのロールケーキ


8月
自分のティールームをもったら、アイスティーは、グラス、濃いめのアイスティー、氷、ミルク、ガムシロップを別々に提供したいのだそうだ。そうすれば氷が解けてお茶がうすまったり、冷たすぎてお腹がひえることもないので。

夏の作り置きミルクティー
鍋に水500mlを入れ、強火にかけ、沸騰したら中火にして茶葉25g(アールグレイがおすすめ)を加えて3分間に出す。
牛乳1リットルとグラニュー糖25gを加えて時々かき混ぜながら沸騰するまで煮込む。
沸騰したら弱火にして10分間煮出す。
火を止めたらふたをして15分蒸らす。
茶葉を漉し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす。

レシピ
ミルクのセパレートティー
グレープフルーツのセパレートティー
ミルクティーグラニテ・・・ホーローの容器などにミルクティーをいれて冷凍庫で冷やし固める。固まったらフォークで空気をいれるように全体をかき混ぜる。これを3-4回繰り返して、計3-4時間冷やし固める。食べるとき好みでコンデンスミルクをかける。
抹茶レアチーズケーキ
いちじくのタルト


9月
お月見は15夜と13夜。普通は15日だけだけど、10月中旬の13夜も楽しんでみては?

中国茶/青茶(烏龍茶)の楽しみ方
代表的な茶葉6種類
文山包種茶・・・発行が浅い、さっぱりとした味わい
凍頂烏龍茶・・・台湾を代表する烏龍茶。まろやかな味わいとすっきりした香り。
阿里山金銭茶・・・香り髙く、甘い香りが残り後を引くお茶
黄金桂・・・黄金色の水色と桂花(金木犀)のような華やかな香り
大紅袍・・・しっかりとした味わいと香ばしく甘い香り。
東方美人・・・発酵度が烏龍茶の中でもっとも高く、紅茶のような風味と水蜜桃のような甘い香り。

発酵度合いは
緑茶 0%
青茶15-80%
紅茶 100%

中国茶の特徴は煎がきくこと。上等なものなら5-6回はいれられる。

入れ方は茶器をあたためて、ふたができて蒸らせればなんでもOK。茶葉は戻るので少ないかなあでOK。
基本的に100度の熱湯を注ぎ、蒸らしは45秒~一分。香りを楽しみましょう。お茶は茶器からカップにしっかり注ぎ切ることで何煎も楽しむことができる。煎が増えると蒸らし時間がのびる。

レシピ
栗の渋皮煮
栗とウバ茶のパウンドケーキ
栗とさつまいもの茶巾


10月
イギリスのマーケットでみつけたトリオのお皿(ティーカップとソーサーの下にもう一枚お菓子用の皿がついているもの)の話。焼き菓子は家で焼き立てが一番。もそもその焼き菓子にはミルクティーがよくあう。

かんきつ紅茶の楽しみ方。
1種類の柑橘だけでなく、種類の違う柑橘をスライスを時間差でいれてみたり、果汁をいれたりスライスをいれたり自分なりに楽しもう。
おすすめの柑橘7種類
レモン、ライム、メイヤーレモン、シークワーサ、すだち、ゆず

英国式ミルクティー
茶葉を多めにいれて濃い味のストレートティをいれて牛乳をたっぷり加えたもの。牛乳は常温。

レシピ
はちみつ柑橘ネード・・・柑橘をはちみつにつけて1日以上おいたもの。これをお湯で割ってミントを浮かべて飲む。
スコーン
マロンショコラムース


11月
生姜紅茶・・・すった生姜とはちみつを合わせてミルクティーに加えたもの。
生姜はちみつは作っておくと便利。

クリスマスブレンドとして、教室ではそれぞれがオリジナルブレンドを作るそう。
メインは林檎の紅茶で、ドライハーブを好みでまぜてつくる

レシピ
アップルパイ
紅玉を皮まで使ったリンゴジャム
焙り茶ミルクティー・・・・鍋で焙り茶をいれてミルクを注いだもの。煮込まない。
焙り茶ミルクプリン


12月
クリスマスパーティメニュー

レシピ
マイルドワイン・・・ワインにオレンジやレモンスパイスをいれて煮込んだもの。アルコールが苦手ならオレンジで割ってもよい。
クラムチャウダー
にんじんとツナのゴマサラダ、豆サラダ
ベーコンチーズキッシュ
バニラムース
オレンジのシャリマティー・・・・オレンジスライスにクローブを刺して紅茶にいれたもの。

前日までの準備として、キッシュの台の殻焼き、クラムチャウダーは牛乳をいれる手前まで、バニラムース、ベ
リーソースは作っておく。


1月
行きつけのカフェであったイギリスのティーポット「ORISTINE POTTERY」の話。

チャイ・・・スパイスは最初に水からいれて香りがたつまで茶葉といっしょにしっかり煮込む。スパイスの香りがでてから牛乳を加える。火をとめて3分間蒸らして、漉してできあがり

ロイヤルミルクティー・・・牛乳で茶葉を蒸らす、紅茶と牛乳両方が主役の紅茶。ミルクティーの主役はあくまで紅茶だからここが違う。温めたミルクを紅茶に加えて蒸すという工程が入る。

レシピ
チャイプリン
ゆずはちみつ
ゆずのミルクティー


2月
紅茶教室のテーブルに飾る庭の小さな花の話。

焙じ紅茶・・・紅茶茶葉を直火で焙ったもの。開封後時間がたった紅茶などで試してみて。和菓子にあう。

レシピ
黒糖羊羹タルト


3月
実家のひな人形とちらしずしの話

ポットフルーツティー・・・シロップを加えて温めたフルーツと紅茶をいれて湯をそそぐ、カップにも温めたフルーツをいれて紅茶を注ぐ。

レシピ
緑豆ときな粉のパイ
いちごミルクティー

花粉症用のブレンドティー・・・ジャスミン5g、凍頂烏龍茶1g、ドライハーブのレモングラス0.5g、ミント0.3g、甜茶の茶葉0.3g

ストロベリーと赤いハーブのブレンド・・・ストロベリーの紅茶にドライハーブのローズヒップ、ハイビスカス、酢とベリーリーフを加えたもの、ローズヒップは酸味が強いので甘い香りのフレーバーとあわせると飲みやすい。グラニュー糖で甘味をつけてもおいしい。


日々のお茶時間―Ordinary Tea and Sweets

日々のお茶時間―Ordinary Tea and Sweets

  • 作者: 村上 みゆき
  • 出版社/メーカー: パルコ
  • 発売日: 2009/11/17
  • メディア: 単行本



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