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基礎から学ぶ外国為替相場 FXマーケットの仕組みと取引の実際 [資産]

著者は経済学部の教授で企業での為替ディーラーの経験もある。
基本的な事柄を用語の意味をはっきり定義しながら丁寧に解説している、最後の方は利益をあげるためのポイントがまとめられていた。

日本では平成9年に為銀主義(為替を扱う銀行が指定されていること)がなくなって自由化が生まれ個人が為替相場で売買できるようになった。FX取引は為替を扱うことと、レバレッジがあることが特徴。

外国為替の基礎知識
外国為替とは、異なる通貨を交換すること。
交換するときの比率がレート
レートは需給関係で上下する。
取引はネットワークで行われ、特定の場所はないし24時間おこなわれている
狭義の外国為替市場は銀行間とブローカの取引のこと、ここの値を基にブローカーが顧客にレートを提示する
世界的規模の取引なのでマーケットの差は瞬時にうめられる
円高とは円の価値が上がること、円安は反対
円高だと輸出産業は打撃をうける、円安だと助かる
その国の景気が拡大すると通貨は上昇する、自国通貨が高くなると景気は冷える

外国為替市場のプレーヤー
特定の市場はなく、時間帯で大まかに東京とかロンドンといったりする、いちばん取引が多いのはロンドンからNYにかけて
市場参加者は銀行、ブローカー、ブローカー経由の個人、政府による為替介入もある
為替市場は、しばしば株や債券市場とも連動して動く

レートの仕組み
銀行間取引と対顧客市場
対顧客市場は銀行で企業や個人が通貨取引をおこなうこと、TTS、TTM,TTBというのは銀行間取引をもとに顧客に提示されるレート、TTSは売り、TTBは買い、TTMは仲値
ちなみに銀行間取引は100万単位

取引の仕組みと構造
外国為替の種類の解説
買い為替と売り為替(対外債権の売買)、並為替と逆為替(送金と取り立て)
スポットレート(直取引)・・・翌々営業日に決済される現在のレート
フォワードレート(先渡し)・・・先物とは違い相対でとりひきされる、期日をきめた取引
スポットレートとフォワードレートの差がスワップレート
フォワードレートは市場で取引されるスポットレートとスワップレートから計算される
ドル以外の通貨と円のレートはクロスレートといわれ、一度ドルに換算してから計算される
通貨オプション・・・一定の期日に通貨を売買する権利を売買するもの、コール(買い)、プット(売り)
通貨インデックス・・・実行為替相場、ドルインデックスならドルと他の通貨とのレートを貿易ウエイトで加重平均したものをインフレ調整したもの、ドルが強いのか弱いのかの判断に使う

FX(外国為替証拠金取引)の仕組みと取引方法
FXとはFX取引業者を介して外国為替市場で取引をおこなうこと、レバレッジが使えること、売りから入れることが特徴
押さえておく用語ポイント
ツーウェイ・クォート・・・ビット(売り)とオファー(買い)の二つのレートが提示されること
スプレッド・・・ビットとオファーの差、狭いほどよい
スワップ・ポイント・・・前出の金利差
スタンス
差益を狙うか金利差を狙うか
金利差で複利運用をするのも面白いが、金利の逆転や為替レートの変動で利益がなくなる事態もあり得る
注文のだしかた、成り行き、指値、逆指値、OCO,IfThen,、MOC,MOOなどの解説

外国為替市場を動かす要因
需給関係
経済のファンダメンタルズ基本4要素、経済成長率、物価、国際収支、失業率
アセット・アプローチという資本取引の増減を要因と考える説もある
一般に金利があがると通貨が上昇するといわれているが、そうはならないこともある
投機が実際の状態を増幅するといわれている。
政治要因
為替心理説では参加者の期待が市場を形成すると考える。
アメリカの通貨政策は特に重要
政治や金利の外部要因だけではなく、参加者の予測によっても為替は動く、参加者がどう考えているかを考慮することが大切

為替相場の予測
よい予測をするには情報収集とシナリオ分析
予測手法は大きく、投影法(回帰分析など過去データから予測)、類推法(アンケートや過去に似たような乗y氏になった場合を参照する)、計量法(前ふたつの合わせ技コンピュータを使う)があるがこれといったものはない
他人がどう予測するかを予測することが大事
予測をするうえで、自分のスタンスを明確にする。経済を予測したいのか、マーケットを予測したいのかで考え方は異なる。また、どうしてその予測を採用したのかははっきり書き留めておくこと。
予測のタームは大事、どのくらいの期間を予測したいのかはっきりさせる
自分のリスク許容度を確認する、予測は悪いほうの予測もたてて、それが自分のリスク許容度にあっているかを確認すること
経済指標にも注目のトレンドがある。みんなが注目しているものが大切
テクニカル指標は過去の価格から現状を分析し、将来を予測するもので、現在では不可欠のテクニック(大勢のひとがつかっているから)
市場は市場参加者のコンセサスでできている、固定観念はすてて、トレンドに従うこと、定量性より定性性を重視すること。悪いほうの予測も必ずたてること



基礎から学ぶ外国為替相場 FXマーケットの仕組みと取引の実際

基礎から学ぶ外国為替相場 FXマーケットの仕組みと取引の実際

  • 作者: 林 康史
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2007/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:FX
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