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遺伝子が語る「命の物語」 (くもんジュニアサイエンス) [自然科学]

著者は生命科学の研究者でバイオテクノロジーの研究者。

酵素レニンを牛の脳下垂体から取り出したり(なんと3万5千頭の牛をつかったそうであ)、ヒトレニンの遺伝情報の読み取りに成功したり、イネゲノム解読をしたりしたそうである。
現在は大学を退官し、笑いと遺伝子の関係を研究する「心と遺伝子研究会」を主宰したり、執筆、講演活動をおこなったりしているそうだ。

人間の細胞は60兆、そのすべての核ににらせん構造をした2本染色体が23組あり、そこには4種類塩基の化学文字でかかれた暗号がある。塩基一つを1文字とすると約32億文字、その中でたんぱく質の設計が書かれているものを遺伝子と呼ぶ。人間だと2万2千個くらい。
地球上の細胞をもつ生物は、同じ4種類の塩基をつかい、20種類のアミノ酸で構成され、ATPというエネルギーを使うという同じ仕組みをもつ。だからおそらくすべての生き物は一つの細胞から進化していったと考えられる。また、遺伝子情報の量的には、人もネズミもあまり変わらないのだそうだ。
そして、人間のあいだでの遺伝情報の差は0.5%
われわれの体を構成しているのは宇宙がうまれたときに生まれた物質(水素など)
著者は、研究を通して、われわれはみな宇宙とつながっていて、地球の上で生かされている。すべての生き物は一つの細胞から進化した生物であり、兄弟であるといっている。

1組の男女から生まれる可能性のある遺伝子の組み合わせは70兆通り、そのなかであなたが生まれた不思議を感じ、生きていることに感謝しようといっていた。

また、遺伝子というのは、体で配置された場所でオン・オフのスイッチが入るように、環境や、食事、とくに心の持ちようで、スイッチが入るのではないかといっている。前向きな気持ちはプラスの遺伝子をオンにすると表現していた。実際調節遺伝子というものがあり、毎日運動すると、筋肉をつくる「構造遺伝子」がオンになるのだそうだ。まわりからの刺激が潜在的遺伝子を動かすらしい
人間の遺伝子は95.5%は同じ、のこり0.5%が個性であるのだが、同一遺伝子でもその後の環境で遺伝子がONになることがあるから、遺伝情報が同じでも同じ人間にはならない

これだけのことが分かっているのに、われわれはまだ細胞を作り出すことはできない。命の不思議はつきない


遺伝子が語る「命の物語」 (くもんジュニアサイエンス)

遺伝子が語る「命の物語」 (くもんジュニアサイエンス)

  • 作者: 村上 和雄
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2008/07/07
  • メディア: 単行本



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