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ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~ [子育て]

7人の特別講師が語る教科別の「なぜ学び、なにを学ぶのか」
講師たちはみんないまの教育に疑問をもって、なんとかしようとしている方たちに感じられた。国語はそうでもないかも。

国語 金田一秀穂
言葉というのは「言語能力」と「コミュニケーション能力」
言語能力は「表現し理解する能力」
コミュニケーション能力は伝える能力
国語はこの中から「測りやすいもの」と取り出している
大切なのは「美しさ」より「正しさ」
地図をみて道順を表現したり、数式を言葉で表現してみる。絵を言葉であらわしてみるそこが基本。
作文というのは自分の気持ちを書くものだと思っている人が多いが、自分のきもちは「うれしい、かなしい、ムカツク」などで表現したつもりになりやすい。しかし、地図や絵を表現するように自分の気持ちを正確に表現するのは難しい。まずはここに気がつくこと。
読書はとりあえず本の形をしたものをよめばよいのでは、時刻表や動物図鑑の感想文もおもしろそう。文学がすきなひとは詩をすすめる。その言語のもつ可能性の極限をあらわすものだから
言語化されたものを再現するのは簡単、こどももよくやっている、しかし言語化されてない部分を言葉に表現することで文体も生まれる。論理的な文章になって相手にも伝わる。「情緒より論理」
言葉というものは覚えるのではなく考えるもの。たとえば「右」を「右」をつかったり「左の反対」を使ったりせずに表現してみよう。
また日本語というのは事実のみを語るのではなく、人間関係までも表現するような「ウェット」な言語であるといっていた。

数学(計算力) 鍵本聡
著者は最初オランダに移住して日本語講師するつもりで高校で数学の先生になったらしいが、教えてみるといかに高校生が愛?に飢えているか気がついて、自分が数学が人生に役立つことを伝えなければと方針転換。今は学習塾と大学の講師をしているらしい。
教えてもらったときは「なるほどー」と判ったつもりになっても、それだけでは点数にならないのが数学。
数学で学ぶのは知識ではなく、「数学的思考」。人の答案をみてみると、みんながどうやって解答にたどりついたのがわかっておもしろい。
計算力には計算視力が必要、
31/25なら 31*4/100と同じみたいなパターン暗記とひらめきの産物。
パターンを覚えると数字はいろんな表情をみせてくれる
6は仲間の多い数字(1-6の最小公倍数
7は仲間はずれな数字みたいな。これもとっかかりになり楽しい
数学が苦手な生徒は姿勢が悪い、また消しゴムをよく使う。計算はリズムに乗ってといていく、音楽にのるように。テンポを次第にあっぷしていく。そうして楽しむ
数学が苦手な生徒はその問題の数列問題か、確率問題か、整数問題かみたいな「ジャンル」がわからない。この「見抜く力」を養うことも大切。
数学というのはホームラン科目、他ができなくても「数列だけとる」「確率は自信ある」みたいな勉強が可能。
受験はあなたが初めて社会から承認される感動体験。

数学(図形) 高濱正伸
著者は、作文、読書、思考力、野外体験を重視した小学校低学年むけの「花まる学習塾」を設立、算数オリンピック解説委員などもつとめる
数学には「センス(見える力と詰める力)」がある、センスのない人には補助線はみえない。
数学は「考えることそのもの」「自分の頭をどれだけ働かせることができるか」を問われる科目
・論理的に考えるとはなにか
・わからないとはどういうことか
・それを突破するには
それが体系づけられているのが数学。そして数学によって思考力を伸ばせるのは若いうちである
あいてのいっているkとおをりかいしてそこに的確に答えをだすのも要約力と論理性つまり「数学力」
見える力を伸ばすには・・・外遊びをする、囲碁もお勧め
詰める力を伸ばすには・・・見える力と違って資質に関係なくのばしやすい。勉強のポイントは「できなかったことをできるようにすること」できなかった理由を徹底的に考え次に間違えない方法を考えることが大切。
数学は本来好奇心を満たすおもしろい学問。それを教えれば数学が嫌いな人なんていないはず。
数学の文章題はとにかく手を動かすこと、そこに突破口が見える。見えたら間違いなく詰めていく
いまの教育は「世の中って甘くない」ということを教えない。受験はそれを知る大きなチャンス

英語 大西泰斗
学校で教える英語は英文法(例外だらけ)で規則をいっぱい覚えさせられる。でも英語だって人間が使う言語、英語を使う人がいちいち文法や前置詞の用法なんて考えるわけない。英語の感覚をつかまなければ英語は使えない。
英語は並べることば、語順はとても大切、日本語は助詞のおかげで語順にあまりこだわらないが英語ではそうはいかない。でもそれを5文型なんかでおぼえても感覚はつかめない。SVOOは「なにかになにかを渡す」という感覚と結びついている。I give apresent Mary. I find him a good job. I buy a T-shoirt
There is は「いままで話題に上っていなかったものをヒューっと引き込んでくる」とか
単語は5000語は覚えよう。単語の数が増えるとわからない単語も類推できるようになる、1万語をめざそう、そこまでくれば相手のいっていることが全然わからないということはない
英語文のパターンが入って、見ればわかる単語も増えたら、重要表現のネイティブ感覚を覚える
toは「足りないところを補う」。それ以外の細かい規則はわすれよう!こじつけだから
英語の本を読むのもお勧め内容はバカっぽいかなあくらいでいいので、よんでいるとき、「なんでこういう表現したんだろう?」「おれはこんな文かけるかな?」って考えてほしい。教科書の文は文法を説明するためにつまんない内容になっている。自分で英文を選んで読もう。
受験だからこそ、できる体験もある、社会人はいそがしくって源氏物語読む暇なんてないぞ!
自分のもった「違和感」を大切にしよう。そもそも自分というのは最大のミステリー、それを解くカギは自分がもった違和感。

理科(物理) 竹内薫
小学校までは理科が好きな子が多いのに、中学以降はきらいになる子が多い。興味をもたせる授業ができていないから。「科学って面白い」という気持ちが大切なのに、ゆとりで時間がへらされて、実験もできず、暗記科目と化してしまった。生徒の好奇心に答えることもできない。
本来理系は型をつくり型を破るもの。ニュートンの型をアインシュタインが破ってみせたように。型をやぶりには仮説・検証・証明の過程が必要。中高で習う理科は型。
科学の限界、たとえば鳥の目は4原色。これは理解できない。そして迷路を抜ける鼠に「素数でまがる」ことを覚えさせようとしても理解させられない。こういった限界の境界線で戦っているのが研究者。
物理の「間主観性」とは主観(観測する側)と客観(観測される側)の間のこと。これを人間社会に応用すると、相手の立場と自分の立場の間にたってイマジネーションを働かせるように使えるかも。
科学の目でニュースを見てみよう、渋滞は衝撃派でおきる。事故ならなぜおこったのだろうとか、天気図をみたらどうやってとったんだろうとか、考えてほしい。
自分は頭が悪いという思い込みは捨てよう。世の中のほとんどのことは思い込み。あたまが悪いといっているひとのほんどは「やってない人」
大学で物理をやりたい人は高校では微分積分をしっかりやっておくように!これがないと物理になんないよ!だって

社会 藤原和博
著者は民間人校長の草分け。実践的総合学習<よのなか>科をはじめた人物
よのなか科のテーマ
ハンバーガー店を開く・・・立地、売り上げ、利益
家をたてる・・・考えたあと、建築家にみてもらう
ホームレス問題・・・討論のあと、実際にホームレスにきてもらう話をきく
自殺・・・自殺志願者と説得者のロールプレイ
どれも「答えのない問題を考えさせるもの」これからの成熟社会には必須の能力
また、ひとりで考えた後グループで考える。複雑な成熟社会を生き抜くには個人の能力だけではだめでネットワークをもちそれを活用する、できるやつを動員する能力が必要
ナナメの関係をもつこと。同世代(横)や親教師(縦)だけじゃなくてナナメの関係をもつことで人生が豊かになる。親にいわれたら怒ることでもお兄さんにいわれれば素直になれるみたいなね
中高生に身につけてほしいのは「集中力」と「バランス感覚」
集中力は大人になってから身につけたってひとにあったことないから、
体を使った体験で、感覚をつかむこと
勉強するっていうのは「クレジット」を高めること、自分の中のクレジットが高ければクレジットの高い人にアクセスできるしアクセスしてもらえる。夢なんてなくっていいから自分のクレジットを高めるために勉強しよう。
受験は戦略性と自己管理の最高の修業になる。大人になってから絶対必要な時間管理と自己規制になるからぜひ前向きにとりくんで

課外授業 心理 石井裕之
あなたのなかには「自分という他者」がいる。
おもうようにいかないというのは自分との折り合いがついていないということ、自分と合意し潜在意識を動かしたとき初めてうまくいく。合格するぞと思っている間は、まだ合格できないとおもっているということ。潜在意識に信じさせるためにはすでに合格している人としてふるまうこと。
とはいえ嫉妬や猜疑心、不安は否定してはいけない。要はバランス感覚。そういう気持ちをもつということは自分に自信がないとか、そういうことなんだと肯定的にとらえることが大事。
自信をに根拠なんていらない。とにかくやってみてうまくいかなかったら別の方法をためしてみるくらいが潜在意識的には有効。否定的にとらえない「数学が苦手」でなく、「国語なら得意」ととらえる。そしてどこか狭い分野を徹底的におさえることで「○○は得意」にする。すると他のこともうまくいくようになるもの。「部分は全体であり、全体は部分である」
人間関係も同じ、一人の人間の中にはいろんな面がある。集団行動が苦手なひとは一つの観点でしか相手をみていない。一人の人間と一点でつながるのではなく、いろいろな面があることをうけいれて付き合ってみる。そうするとたくさんの人がいるなかでもうまくやっていけるようになる
受験てく、前の日に少しやり残す、そうすると次の日は最後まですぐに終わるのでやる気がでて、勉強を続けられる。
やったことないことをやってみよう。腹筋をやったことない人が30回やるのと、100回やっていた人が130回やるのでは前者のほうが断然成長をかんじられるものだから。




ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

  • 作者: 7人の特別講義プロジェクト
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/06/21
  • メディア: 新書



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