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新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く [思考]

物理学者である著者は、インターネットの構造を調べる研究をしていた、インターネットの中を巡回し、その構造をもちかえるロボットを使って、インターネットの構造をしらべたところ、それはそれまで考えられていたランダムなものではなく、スケールフリーでべき乗則をもった構造だと明らかになった。
それまでのネットワークではランダムな構造をもつ、静的なモデルしかなかったのであるが、著者はそこに成長と、優位性(たくさんのリンクをもつハブほどたくさんのリンクを獲得しやすい)を持ち込んだ。そうすると実際のインターネットのマップとあったんだそうな。

スケールフリーなネットワークではたくさんのリンクをもつハブが存在し、リンクの数が少なくなりに従ってハブの数は増える。つまり少数のたくさんのリンクを持つハブと、リンクのすくない圧倒的多数のページからなっているのだ。
実はこういったネットワークはインターネットだけではない。俳優の世界、細胞の分子反応ネットワーク、遺伝子のネットワーク、人間の性的ネットワーク、自然界の生物ネットワークこれらが、インターネットと同じ、スケールフリーでべき乗則に従うネットワークなっていたのだ。
自己組織化するネットワークはスケールフリーになるらしい。

これまでの科学は細部をとらえていくことだった。ヒトゲノム計画はその最たるものだった。しかしすべてのゲノムを解読しても、生命の暗号はえられなかった。遺伝子はネットワークで働いていたのである。これからはこのマップをつくり、そこから病気の治療法を考えたりすることになるだろう。

世界をネットワークのマップでとらえることは、じつは細部を切り落とすことでもある、しかしこの方法を手に入れたことで、新しい世界がひらけるはずである。ここの事象をではわからなかったことがネットワーク思考でわかるようになるかもしれないのだ。


新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

  • 作者: アルバート・ラズロ・バラバシ
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2002/12/26
  • メディア: 単行本



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