タイムシフティング―人生が楽しくなる時間活用術

現代人の生活はスピードが速すぎる。スピードをあげた生活では感情を人生をじっくり味わうことができない。それはまるで、過去のできごとをなぞっているか、未来の予測のなかに生きているようなもので、いつもイライラそわそわしていることになる。しかし、子どものころそうであったように、本当は今という時間しか存在しない。そして今にはいりこめば、一瞬の長さは伸びて時間をコントロールできる。

今現在の時間を十分あじわうこと。オススメは、時間をとってくつろげる体制をとり、なにもせず、自分の呼吸に意識を集中すること。不安やあせり、憎しみや喜びなどいろんな感情がわきあがってきたら、それに対して何もせず、ただ見つめること。感情の波に身をまかせ、やがてそれが消えていくまでつきあえば、自分の感情に対する恐れは消えていく。今現在を生きるものにストレスはない。

日常のなかに、ちょっと速度をおとして現在をひろげる時間をもとう。そうすることで自分のリズムを取り戻し、またスピードをあげてもストレスをかかえなくても済む。なにか、自分なりの儀式をもつものよい。
そして、自分のための時間には断固として他人（家族でも）いれてはいけない。境界線ははっきりしめし、この先は「ノー」だとはっきりいおう。あなたが自分のリズムを取り戻し、健康で前向きになるためには「自分のための何もしない時間（あるいは好きなことに集中する時間）今現在に集中する時間＝タイムシフティング」が必要なのだ。

運動や瞑想はとてもよいタイムシフティングになりやすい。

子どもは自分のリズムを持つ達人だ、彼らのリズムに同調すると、とても心地よい体験ができる。

なんによらず、リズムを意識すること、スピードをあげると、リズムは崩れて争いになりやすい。
争いになりそうになったら、意識してスピードを下げ、ゆっくりしたリズムに同調することだ。

タイムシフティング―人生が楽しくなる時間活用術 (日経ビジネス人文庫)

• 作者: ステファン レクトシャッフェン
• 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
• 発売日: 2001/05
• メディア: 文庫