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友だちロボットがやってくる―みんなのまわりにロボットがいる未来 [自然科学]

著者は中国人で、中国で自動車生産を学んだあと、名古屋大学で工学で博士号を取得、その後理化学研究所で、生物の動きを研究して、それを応用したロボットの開発チームのリーダーを務めた。このとき、開発されたのがRI-MANで「60キロの人間をだきかかえられること」を目標に開発された。その後神戸大学でロボットの研究を続けている。

RI-MANの開発を中心に、ロボットの未来の可能性や現在の技術などを子供向けに解説した本。

RI-MANは3年ほど開発期間があったそうだが、そのうち1年間はどんなロボットをつくるかの話あいだったそうだ。大きくは運動・・・歩く、走る、泳ぐなどができるか、操作・・・けんだま、ペン回しなどにわかれ、ASIMOが発表されて歩くロボットはすでにインパクトが薄いとの判断で介護用途をめざした、人間を抱き上げるロボットを開発することになったそうだ。

まずは、重いものをもちあげる「うで」いままでのロボットの腕では30キロのうでで、10キロのものをもちあげるくらいだったので、試作をかさね、どうしてもうまくいかないときは別の問題に取り組んで気分転換するなどして、やっと腕に2つのモーターを内蔵し、そのモーターをギアに直接つないで腕を曲げたりねじったりする仕組みを作った。
そのほかにも、においを感じるセンサーや重さを感じるセンサー
入力を処理するコンピュータシステムなどを自分たちで開発したそうだ。
また、人間のそばでつかわれるために自然な応答ができるよう。音をききとるセンサーで命令をきき、そちらに顔を向けて人間の顔をとらえるセンサーで相手の顔を追い続けるといった機能もつけた。

人間にできてロボットにはできないことはまだまだ多い。
だきあげるとき人間は相手の状態にあわせて微妙な調節をするが、ロボットには数値化して教える必要がある。
全体にいつも状況がかわっているなかで、最適な判断をするというのはロボットは苦手。
しかし、教えたことはいつまでも覚えていて、24時間365日働けるという利点もある。

環境適応の5つのレベル
1体の形・・・人間と暮らすなら人間サイズに
2機能・・・必要な音をひろったり、瞳孔の調節をしたり
3作業・・・相手の動きにあわせて動きを変える
4社会・・・転校などでそこに適応する
5文化・・・人間もまだできてないれべる

ロボットを環境に適応させていく方法はまだわかっていない。

著者はただ人のいうなりになるだけではなくて、間違ったことは命令をきかないような「友だち」のような、そんな風に人の役にたつロボットをつくりたいそうである


友だちロボットがやってくる―みんなのまわりにロボットがいる未来 (くもんジュニアサイエンス)

友だちロボットがやってくる―みんなのまわりにロボットがいる未来 (くもんジュニアサイエンス)

  • 作者: 羅 志偉
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本



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