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伝承農法を活かすマンガでわかる家庭菜園の裏ワザ [農業]

伝承農法・・・農家の間で経験的にしられいて、効果があるとされ実践されてきたこと。

科学的根拠が乏しいといわれていたが、現在では有効なことが確かめられてきている。
化学肥料や農薬を使わずに野菜を作りたいという人が増え、見直されている。

この本では伝承農法を家庭菜園でいかす方法を紹介している。



・野菜づくりの裏ワザ
野菜別に目的別に解説。野菜の基本的な性質と育て方のポイントがわかる

トマト・・・収穫量を増やすために1本立ちにしないで腋芽を残して次々に伸ばす方法を紹介。捻枝(葉で作られた栄養が根に送られるのを防ぐために、茎の外側を捻ってつぶすこと、ここに維管束の師管がある)して実に栄養をおくる

ナス・・・着いた花がすべて実になる。第1花は養分が実に行かないように摘み取り、V字型に支柱をたてて誘導、腋芽をのばしながら収穫して、長く収穫する。秋ナスを作るには脇芽が成長してこなくなったら枝と根を切り戻す。

キュウリ・・・育成がとても早いため朝と夕方収穫できるといわれている。根からの養水分が一気にいくとまっすぐなおいしいキュウリができる。根の保護が大切野で、夏から秋は藁をひいいて地ばい栽培、春から夏は梅雨があるので支柱栽培とする。

ピーマン・・・高温を好むので晴天の日に定植する。ピーマンの葉はツルツルして水をはじくのは葉からの水分吸収をきらうあらわれ、雨よけビニールなどをする。茎は弱いのでしっかりした支柱でV字型に育てる。実はすべてのこすと小さくなので一つ収穫したら一つ脇芽をつみとる。パプリカは完熟した実。樹勢が弱いときは実を若どりすると株が元気になり収穫が長くたのしめる。

エダマメ・・・根に共生する根粒菌が空気中から固定した窒素と葉で光合成によってつくられた炭水化物によってタンパク質が合成され、豆に転流されて、実ができる。収穫したときさやは立派なのに中身がペチャンコにしないために、養分の転流期に水分が不足するのが原因。豆の場合種まきは鞘に入っている数で。最終的には間引いて2本立ちにする。

スイカ・・・南アフリカの乾燥砂漠地帯出身が、実にはたくさんの水分が必要。そのため地中深く根を伸ばす。砂質な土地がむく。深い位置に肥料をいれて丸い鞍をつくって定植し、3本の子づるを伸ばして受粉は同時に行う。こうすると収穫時期がそろう。受粉後50-55日で収穫してみてよかったらすべて収穫する。

カボチャ・・・甘く育てるには、実に送られる栄養分を確保するため、根が深く育つ環境をつくる。夜間気温が下がらないとカボチャ自身が作った炭水化物を使ってしまうので夏のカボチャは甘くならない。また実から先の葉が多い方が甘くて重くなるので、実を減らして調整する。

オクラ・・・オクラは未熟な実を食用にするので4本立ちで栄養競合を生じさせて樹勢を弱くする。風とおしをよくして元肥は少なめにする。

サツマイモ・・・長い苗を舟形に植えると長い芋、短い苗を垂直に植えると丸い芋ができる。甘く育てるには砂地など栄養分の少ない畑を選び、苗を立て植えにしる。収穫してから1-2週間置いた方が甘い

イチゴ・・・大きな苗をそだてて、高めの定植床にちどりに植える。受粉には虫が必要なので周りにクローバーなどを植えて虫を集める。

サトイモ・・・早く育って収量を増やすため親いもと種イモとして使う方法。種イモは冬は逆さにして土にうめて越冬させる。

ラッキョウ・・・大玉とこだまを作り分ける為に、水はけのよい畑を選び、隣の茎を植える密度と収穫期でコントロール。

ニンジン・・・甘くまっすぐ育てるには、肥料分の少ない土にすじ状に種をまいて足で踏む。間引きをしながら育てる。人参の生命力を引き出す。

カブ・・・割れのない株を育てるにはゆっくり肥大させる。間引きはちょっとずつ3回にわけて行う。

ダイコン・・・大根は連作できる。むしろおいしくなるので連作していい。有機物は少なめ。ひと穴に5-6粒をまいて間引きする。

ブロッコリー・・・1回目の収穫のあとで頂部を短くして切り取ると小さい花蕾がたくさんできる。茎を長めにすると大きめの花蕾ができる。ブロッコリーは葉の数だけ花蕾ができる。

シュンギク・・・寒い時期においしくなる。腋芽を伸ばし、柔らかいうちに摘み取ると次々に腋芽が発生するので、収穫期も長くなる。

ホウレンソウ・・・秋まき冬どりで育てる。種は発芽ぞろいをよくするため、板などでまき溝を平らにしてすじまきする。2回間引く。発芽ぞろいがいいと甘い部分が大きくなる。冬を越すと甘くなる。高温には弱い。

ナバナ・・・冬を迎える前に、肥料を与え、ネットなどで風から守り大きな株立ちに育て、開花前に腋芽を次々と摘み取ります。

タマネギ・・・大きな苗は鱗茎に栄養分を蓄えるが育ちすぎて春に花が咲いてしまう。そこで小さい苗をたくさん植えて、力を合わせて根を伸ばしてもらう。根を伸ばすものは砂地が向いている。冬は晴天で温かい日に水やりをして水分を補給。収穫は地上部80%が倒伏したころ、天候の良い日に根切りするか引き抜いて、その後3-4日乾燥。その後は4-5株で吊り下げるか風通しの良いところで保存。12月まで保存できる。大きく育てるには3月に種をまき、初夏に収穫した鱗茎を苗として育て、花芽をつけないままで越冬させる。

ニラ・・・3月中旬にまいて、5-6月下旬に1株3本で植え付ける。秋までに十分株を育て鱗茎に栄養を蓄える。単子植物なので肥料は硝酸よりアンモニアを好む。堆肥は未熟なもの、有機質肥料は生で与える。収穫の20日前に株を刈り取りやわらかい葉を伸ばして収穫。これを4-5回繰り返せる。その後冬はビニールトンネルなどで休ませる。

ゴボウ・・・70cmほど掘って、有機物をまぜない清潔な土を戻す。土はよく踏み固める。葉がまっすぐな株を残して間引き。

ミョウガ・・・光の量で色が変わる。光をうけると緑、日陰だと紅色、あたらないと白。ミョウガの根を三株ほど残して掘り上げる。梅の木などの日陰に20㎝程の穴を掘り、堆肥をいれて植える。ミョウガタケを育てるときはビニールトンネルに「こも」などをかけて、収穫前に1-2日光に当てる。花ミョウガは夏または秋に収穫できる。花が咲くと品質がおちるので、こまめに収穫する。

ショウガ・・・高温、日陰、水分を好む。種生姜は刃物できると導管がきれるので手で割って50g程度にして、高さ10㎝の畝を作って上、孵化さ7-8cmで植え付ける。土から顔をだしたら稲わらをしき、土寄せを行いながら育てる。盛夏期は覆いをすると育成がよくなり香りが高くなる。またはナスの根元に植えるという方法もある。

ヤマイモ・・・種イモは手で分割、有機物の少ない畑を深く(70㎝ほど)耕し、っ芽が出たら表面にぼかし肥などをまく、ヤマトイモ、イチョウイモは藁をしいて地上を這わせ、ナガイモやジネンジョは支柱をたてて蔓をはわせる。地上部が枯れたら収穫。



・土づくり・肥料の裏ワザ
野菜を作る前に土壌を70㎝ほど掘り下げて、まず、水の浸透具合を観察する。
水が浸透しないかたい層がある場合は、深さ70㎝の位置に水が流れるよう、コルゲート管を入れ、周囲をもみ殻で多い、土を戻して暗渠をする。
地表から15-18㎝が通常の作土層になるのでプラウ荒く耕し、上部10-13㎝をロータリーなど好きでやや粗く砕く。さらに上部5㎝をレーキなどで細かく耕す。
基本は日陰のできない南北畝だが、日陰を好むミョウガやミツバは東西畝で北側に植え付けるのも手。
水のたまりやすい畑では周囲に深さ30cm以上の溝を掘る。
上層土だけでなく下層土も大切。造成された畑はもとの地層構造が均一でないこともある。

有機物は微生物で分解される。微生物は酸素が多い場合や有機物が多いと活発に繁殖する。
このため有機肥料は塊で地表に置いた方が分解が早くなる。

土壌の状態にあわせて有機資材を使って土壌改善をする。
落ち葉を土に埋めると無肥料栽培ができる。
連作障害を防ぐためカニ殻や廃菌床を10平方メートルあたり2-4㎏まぜる。すると分解するためにキチンを分解するために放線菌がきて、キチナーゼ控訴を生産する。多くの病原菌の細胞膜もキチンでつくられているので、病原菌が減る。
炭を10平方メートルあたり4-15㎏土壌によくまぜあわせると、菌根菌が繁殖して野菜の根と共生し、微生物から鉄やリンなどのミネラルが供給され、抵抗性が誘導されて病気にかかりにくくなる。
ゼオライトは細かい穴で肥料の保持力がよくなるといわれ、ピートモスは通気や保水、保肥料を高めるために用いられる。
落ち葉や枯草を野菜を植える畝にそって堀田70㎝の穴にいれて踏み固めます。これを地表から20㎝まで続けその後土をもどす。すると3-5年無肥料栽培ができる。

ヘアリーベッチを冬の畑に植えて春に鋤きこんで肥料にする方法。ヘアリーベッチは雑草を抑制し、窒素を固定する働きがある。
ライムギやエンバクを冬の畑にまいて緑肥として土づくりに利用したり、春から夏野菜のバンカープランンツとして利用する方法。

落ち葉と米ぬかを5%混和したものを見つけて堆積しビニールで覆うと発酵して踏み床温床ができる。苗をそだてたりするとき利用できる。できた肥料はホウレンソウやコマツナの肥料にむく。
米ぬかをまぜない落ち葉はゆっくり分解されてナスやトマトの肥料になる。

冬場は発酵型微生物が活発なので、冬に有機物を混ぜて耕すと発酵型微生物のはたらきで野菜が吸収しやすい養分ができる。ただし荒くたがやすこと。
春は細かく耕し、腐植を分解する微生物に活躍してもらう。



・病害虫・除草対策の裏ワザ
混植・・・2種類の作物を一緒に植えること。
トマトの苗とニラを一緒に植えると、ニラがネギ属なので根に拮抗細菌をもち、トマトを守ってくれる。
他にはきゅうりとネギ、イチゴとねぎ、リンゴとにんにくが相性がいいことがしられている。

マメ科の植物は空気中の窒素を固定する根粒菌のはたきや菌根菌がミネラルを供給、微生物層が豊かになり野菜の抵抗力を強める。
トマト・ナス・ピーマンなどは落花生を混植すると生育がよく雑草も少なくなる。
他にトウモロコシとハッショウマメも相性がいい。

双子葉の野菜類の土壌病害を防ぐための方法
発芽してから本葉が3枚までの間に胚軸を切断して挿し木にして育苗する。
最初に根に定着した微生物は、その植物が生きている間保たれ、他の菌は入れないので、最初に善玉菌をいれることが大切。

根こぶ病に汚染された畑を大根できれいにする方法。
大根の細かい根には根こぶ病菌が入るが本体には入らない。だから収穫した大根は根を除いて食用にし、大根を堀った穴にキャベツを植える。ただし耕してはいけない。菌がなくなったのは大根周辺のみなので。

クレムソンクローバーはアブラムシがつきやすく、そのため天敵があつまりやすい、そこでマメ科以外の野菜のバンカープランつになる。

モグラや野ねずみはミミズを食べにくるので、アルカロイド系毒素をもつヒガンバナやスイセンを植えて対策する。

ジャガイモは種イモのへそ部分を取り除いて縦にきり、逆さに植える、そうすると元気のいい芽だけが上に伸びてくるので害虫に強くなる。

ネギを植えるときには藁を敷く。藁からでるケイ酸が土寄せで痛む根の回復をしてくれる。シルバーフィルムを使って土寄せを不要にする方法もある。

いちごの苗はランナーで増える。元の土から病気をもらわないよう一つづつポットにいれる。マルチとビニールトンネルで温室栽培すると、長い間たくさんとれる。藁をしいて露地栽培すると大きいいちごができる。炭素病をさけるため水が直接かからないようにする。

トウモロコシを食害するアワノメイガを避けるため雄花をきりとり、10本に1本程度にする。収穫後は品質が極端におちるので朝とったら午前中に食べよう。

ソラマメはアブラムシの被害にあいやすい頂部を切り取る。

アブラナ科(キャベツ・白菜・ブロッコリー)を食害する虫は、キク科(レタス・サンチュ・シュンギク)が苦手。だから一緒に植える。

アブラナ科の雑草対策に夏草を残しておく。こうすると冬草が生えてこない。あとは人間の手で寒さから守る。



・畑仕事の裏ワザ
豆類や大根のタネは1さやに3-5粒入っている。それをひと穴にまく。ただし間引きして、エダマメやインゲンは2本立ち、大根は1本だちにする。
トマトやナスの果菜類のタネは動物に食べられて散布されるのですじ状にまいて、その後ポットに移す。カボチャやスイカも動物によってまかれるが、種が大きいので分散される。一晩水に浸してからまくが、そのときまき溝と種が直角になるようにすると葉と葉がぶつからない。
苗を購入するときには小さくて葉色が淡いものを。葉の色が濃いものは未同化の硝酸が含まれていて病害虫に弱い。

ナス科の野菜は種から育てると微生物層が豊かになってよく育つ。(苗5分作)
種をガーゼにつつみ18-23度の水に8-12時間つkて給水させ、肥料のない土をいれた播種箱に株間1㎝ですじまき。23-28度の育苗ハウスで発芽させ保温。本場1-2枚で肥料の入った3号ポットに写し昼間23度夜18度前後で育苗。葉色が淡く節間のつまった株になれば成功。

夏野菜の苗の活着がよくなる定植方法
晴天の日を選んで6ごろ、ポットごと水を張ったバケツに浸し水を十分しみこませたら日陰で3-4時間放置、植え付けたら3-4日は水をやらない。
冬野菜は曇りの日の夕方に定植し、なるべく大きな苗をつかうのがよい。

マルチとトンネルの種類と用途解説。
マルチを使う予定の時は畝の大きさを合わせよう。

台風・大雨対策
畑の傾斜に応じて水の逃げ道をつくり。風対策には防風ネットやソルゴーやトウモロコシを植える方法がある。

野菜の保存方法
玉ねぎとにんにくは通気性と光が必要
カボチャやジャガイモは常温で、ジャガイモは暗いところに
ホウレンソウ。コマツナ・ブロッコリーはポリ袋にいれて冷蔵庫(適温4-8度)
いちご・トマトもポリ袋で冷蔵庫(適温8-12度)
ナスやキュウリは袋にいれて冬場は室温(手婚12-18度)

秋野菜の畑での保管方法
ハクサイは根付きのまま一か所にあつめてわらなどで囲む。
ネギは白い部分を土に埋める
大根やニンジンは葉を除いて(生長点は残す)土に埋める
サトイモは発砲スチロールにもみ殻をしいて
キャベツは畑に放置または新聞紙にくるんで段ボールでかこう。ごぼうは濡れた新聞紙で包んでビニール袋にいれる。

収穫がおくれて花が咲いてしまった野菜は種を捕ろう。
アブラナ科は交雑しやすいのでネットで囲う。開花後7-8週間で収穫して逆さにつるし、さやがはじけてきたらたたいて種を取る。乾燥材をいれた容器で2-3年持つ。
冬に埋めておいた大根やニンジンは土に差し込んでおいて同じくネットで囲って花をさかせ、つるして乾燥させ種をとる。

生物・環境指標で栽培期を知る方法
鳥の鳴き声 ヒバリのさえずりは麦の収穫期の目安となる。など
山の残雪の形
植物の開花や色変わり(気温と関係している)

有機資材と微生物
10平方メートルの畑に土壌微生物は700㎏いるといわれている。
根こぶ病菌を分解する物質をだすのは稲わらや麦わら
カニ殻・廃菌床で萎ちょう病菌などを分解する微生物を活性化。
米ぬかや油粕は窒素分を供給しコマツナによく
苦土石灰はマグネシウムを補給してトマトによい
地力の低い畑にはおがくずやバーク、落ち葉・米ぬか・油粕などをまく
炭を施すと微生物が活性化する。

コンテナ栽培の土づくりと水やり
水はけと水持ちを兼ね備えたコンパクトな土づくりをして水やりで土壌の空気を入れ替える。
苗をうえるときには底には藁や落ち葉をいれ、水持ちをよくするため、上にやや完熟した有機物と4mm以下の赤玉土をまぜたものをいれる。
種をまくときは、この上に有機物を含まない細かい土をいれ、3層構造にする。

一緒に植えると相性の悪い野菜
・トマトとパセリ
・キャベツとジャガイモ
・大根と長ネギ



伝承農法を活かすマンガでわかる家庭菜園の裏ワザ

伝承農法を活かすマンガでわかる家庭菜園の裏ワザ

  • 作者: 木嶋 利男
  • 出版社/メーカー: 家の光協会
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本



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野菜の達人 1 (エイムック 1574) [農業]

農家に聞いた夏野菜の育て方。
農薬や化学肥料を使わないで、野菜本来のおいしさを追求する農家が多い。

夏場には雨に気をつけて、付箋布をかけるとか、マルチで除草の手間をはぶくとか
ズッキーニは大きく育てたほうがうまいとか、写真とともに細かいアドバイスがあった。

トマトは乾燥、ナスは水分大目

草や虫、微生物は必要以上に淘汰せず、肥料をいれすぎない。それが野菜のおいしさを引き出す。

多様性のある畑でいろんな野菜を育てる。

畑全体に分散して植えて土壌との相性をみるとか。野菜を観察して声を聴くとか。

種を取る方法とかのっていた。

秋冬の支度は、マルチで太陽熱処理して除草、肥料をいれるなど。
麦や大豆で休耕地をリセット。
麦は不要な肥料を吸い上げ、豆は土壌を正常にするはたらきがあるそうな。

酵母の起こし方。

京野菜の取材。

農家から仕入れた野菜のレストラン紹介

農家のおすすめレシピ紹介

農機具の鍛冶屋さん紹介

野菜を使って食材選びから料理法まで考える料理教室紹介。

ベランダ&テーブル野菜の作り方。
テーブル野菜は湿らせた脱脂綿で発芽させるだけ。

竹かごの編み方。


野菜の達人 1 (エイムック 1574)

野菜の達人 1 (エイムック 1574)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2008/07/17
  • メディア: ムック



週末の手植え稲つくり―5畝の田んぼで自給生活を楽しむ [農業]

著者はフリーライターで、自宅は中野区にあるが、茨城県八郷町にたんぼを借りて、稲つくりをしている。

市民菜園などもためしたが、抽選にはずれるとできなかったりで、せっかく土をつくっても無駄になったりするのが不満だった。

取材でしりあったかたが、田んぼをやっているときき、援農にいくようになり、やがて、自分でも土地と家を借りて稲を作るようになった。

都会に暮らしながら、週末のみ通って、稲つくりを続けているそうだ。

借りている田んぼは5畝。
田んぼの単位は
畝 反 町
1畝は30坪 100平方メートル 1アール
1反(10畝)は 300坪 1000平方メートル 10アール
1町(10反)は 3000坪 10000平方メートル 100アール=1ヘクタール

著者はなるべく人力で、農薬をつかわないでやっているが、
田植えと稲刈りは手伝ってもらうそう。
毎年栽培法も変えており
苗も直播から苗代からいろいろ
試しているそう。購入もできる。
植え方は手植えで疎植。
最近はレンゲを植えたあとのアクを利用し、不起耕、無代掻き栽培もしたことがある。
でも、どんな方法が合うかは田んぼの条件にもよるそう。
GWは田植えだそうだ。
畔シートを引いて畔をつくる方法も解説されていた。

夏は除草、
深水栽培 レンゲのアク、ワラ、草、米ぬかをまく(マルチの効果)
ザリガニやドジョウに手伝ってもらう(農薬をまかなければ発生する)
コイやアイガモを放す。週末だとアイガモは無理らしい。
もちろん手取りや畔の草刈りも

秋には有機肥料をアバウトに与えるそうで、草と米ぬかの自家製ぼかしや、地主さんから分けてもらった発酵肥料などをあたえる。
8月には雀除けの案山子とテープをたてる。
病気もそれなりにでるが、疎植で植えた稲の茎葉は堅いせいかあまり蔓延しないそう
害虫も天敵まかせで、少々見場が悪くなっても気にしない。
収穫2-3週間前に水を落とし、溝をほる。レンゲの種をまく。抜き穂をして翌年の種もみをとる。
稲刈りをしてオダにかけて1-2週間干す。秋のちょっとした雨ならぬれても半日で乾く。無理なら機械乾燥してもらう。脱穀は手でしたこともあるが、今は機械(ハーベスタ)に頼んでいる。もみすりも。
著者の田んぼから250㎏くらいのコメが取れるそうである。

冬がくるまえに農機具やオダを片付けもみ殻をまく。お餅をついたりしてみんなで祝う。
燻炭をつくり。排水溝に向けて溝を掘り(暗渠)水はけをよくする。
山から土をとって焼いて殺菌したり、アセビで汁をつくって虫よけにしたりする。



週末の手植え稲つくり―5畝の田んぼで自給生活を楽しむ

週末の手植え稲つくり―5畝の田んぼで自給生活を楽しむ

  • 作者: 横田 不二子
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本



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