SSブログ
[PR]本のベストセラー

頭のよい子が育つ片づけ術 [子育て]

収納カウンセラーの著者が、子どもに整理収納をしつけたくても、どうすればいいのかわからないというお母さんのために書いた本。


著者の実験として、整理収納のうまい下手普通の家で、同じメニューの料理をしてもらったところ、
作業時間は同じだが、物を出したりしまったりの移動時間で大きな差ができた。
よい整理収納は、家事にかかる時間を減らし、お母さんの余裕を生み出す、それが家族や子供によい影響を与える。
旦那様の帰りが遅いのは、家でくつろげる空間がないからかも。

収納能力は仕事能力。
モノを管理するのは自己管理力。
整理収納は人生の時間も増やしてくれる。

子どもはちらかっている家を恥ずかしいと思っている。
子どもは親が好きなので、不満があっても我慢していることもある。
親が整理収納を学んで、子どもの不満を取り除いてあげましょう。

すっきりした状態は学習意欲につながりIQもあがる。
テーブルが片付いていればすぐに勉強できる。
結果学力も上がる。、

家庭は良い生活習慣を確かに身に着ける唯一の場。
幼稚園受験でも生活習慣をみることが多くなったという。

整然とした状態がわかる子どもにしないと、人との「整然感」がまったくちがう子になってしまうかも。
片づけるのは「次に使うときすぐだせるように」そして「片づけないと困るから」きちんと伝えれば、
しつけしやすくなります。小さいうちから始めてみてください。
でも、小さいうちはタイミング(子どもの満足度)も考慮してあげてください。
また身長や腕力、能力にあわせた収納の形が必要です。


「片づけなさい」の前に、収納量や場所がたりているかチェックしましょう。
帰す場所がきまっていないと何もはじまりません。

収納が悪いと
・モノが増える
・ハウスダストやダニの被害で健康に悪影響
・お金がなくなる
・洗濯物が増える
・モノを大切にしない

いまや片付けや収納は学ぶ時代。
スペースは同じでも処理能力をあげて、収納力をあげよう。

収納の基本
・たくさん入れるためではない。
 収納=モノに場所を与える、片付け=与えられた場所に戻す
 良い指定席があると散らからない、悪い指定席はちらかりやすい。
 良い指定席は、与えられた条件の中で、一番早く、労力を使わないで出し入れできること。
 インテリア=室内装飾・演出、家具を選ぶとき置き場所やサイズを決めるのが収納で、サイズを踏まえて材質などを選ぶのがインテリア決め。
 掃除=汚れやほこりを取り除くこと。きちんと収納してあれば掃除はやりやすい。

収納指数=片付けやすさがわかる数値
 モノを出し入れするために起こす歩数とアクション数の合計。少ないほどよい収納。

収納の改善には段階を踏むこと
 例としてベッドで漫画を読んで寝るのが好きな子供があげられていた。本来本棚に戻すのがよいが、段階的に朝片づける、それも無理ならベッド横に置き場をつくるなど考える。

収納整理の手順
ステップ1 モノをもつ基準を自覚する
ステップ2 いらないものを処分する
ステップ3 置き場所を決める
ステップ4 入れ方を決める
ステップ5 快適収納を維持する
このステップを繰り返す。ライフスタイルの変化(入学など)によって発生するはず。


親子で実践
ステップ1 モノを持つ基準を自覚する
最大収納量の8割で、モノを減らす。
捨てるときのつらさも、無駄にモノを買わなくなるための勉強。
溜めてしまうとつらさも倍増するので、早めにやるようになる。
子ども部屋に大人のものが大量にあるなら、子どもの幸せとどっちが大切か考えてみよう。

捨てる基準
・年齢で区切って考える、
 子育て用品は流行があるので早めにリサイクル
 おもちゃは絵本は気に入ったものだけは場所があれば残す
 衣類はキレイならリサイクル、シミがあれば処分
 教材は使わないならリサイクル、先で使うと思うならとっておく(収納したら時間ができるかも)、それでも使わなかったら処分。
・スペースで区切って考える。
 スペースをこえたら処分、あきらめが肝心
・プレゼント
 くれる人がいるなら、傷つけないように断るか、話し合いを。それも子育ての仕事の一つ。

ステップ2 いらないものを処分する
 ゴミ袋やリサイクル、思い出の箱を用意。
 仕分けして、家から不用品を出す。子供の幸せのため、わが家で使わないものはおもいきって処分。
 子どもの作品はゴミではありません。まず段ボールにまとめて、思い出の品としてとっておきましょう

ステップ3 置き場所を決める
ステップ4 入れ方を決める
子ども部屋に必要な家具は
本棚(奥行30センチ)
棚の家具(奥行40センチ)
学習机
ベッドまたは押入れ
洋ダンスまたはクローゼット
引出し
レイアウト例が載っていた。

収納のプロセス
人がいる→その人が行動する→その行動に使うものが発生→そのモノを収納
子どもの行動は、勉強、寝る、遊ぶ、着替えるとなる。

勉強という行動に必要なものとその収納を解説
教科書や参考書は机に座って手が届く位置が理想だが、だめなら机の上に必要なものをおいて、他は離れた本棚にする。
本棚は奥行30センチが使いやすい。ブックエンドを使って立てる。
プリント類はホンダなの中にトレー収納で、子ども用は子ども部屋で、親用はリビングに。子供が複数なら分けて。
文房具は手元に置きたいアイテムと個数を決めて、ひとまとめにして学習机の上に、ストックとあまり使わないものは引出し。
文具ストックはリビングに専用の置き場所を作るのがおすすめ、買う前にそこを確認しましょう。分散すると粗末にしがち。
絵の具や習字の道具やランドセルを収納するために奥行40㎝の棚の家具を用意。
本の例では40㎝の棚の上に奥行30cmの棚をのっけて学習机の横に配置していた。
通園バックなどは、つるすのが一番、クローゼットがあれば下にハンガーパイプをつけたしたりする。ダメならブックエンドなどでたてて収納。
思い出の品は、子ども部屋のプラスチックの引き出しが出し入れしやすいので便利。
子どもが小さいうちはリビングにしばらく飾るスペースを用意。
思い出の品が多くなってきたら、壊れないうちに写真をとっておき、収納場所がいっぱいになったら処分。

寝るという行動に必要なものとその収納解説
ベッドでもシーズンオフの掛布団を収納する場所が必要なのを忘れないこと。クローゼット上部などが候補
シーツやカバーは乾ききる日に選択すればよいが、子どもによっては替えが必要、そのときは子ども部屋に収納。
子どもが使うものはすべてそこに収めるのが重要。
ふとんなら押入れ、なければ部屋の隅に畳んでマルチカバーをかける。毎日畳むのであまりきっちりでないほうがいい。
畳んだ布団は最低1メートル×70㎝のスペースがいる。
収納つきのベッドは高いが、広い家よりは安い、思い切って購入することも考えよう。

着替えるという行動に必要なものとその収納解説
ハンガーにかける服は洋ダンスまたはクローゼットにつるすが、子どもの手が届かないときはハンバーパイプを低い位置に移動する。
上着(スカートやズボン、シャツ、トレーナーなど)は棚の家具に畳んで入れる。服のサイズが100センチ以下のものは畳むと小さいので、それまでは引出しにいれたほうが扱いやすい。畳んだ服は奥行40㎝サイズの棚に並べる。スペースがなければ学用品と兼用で。扉をあけたら手持ちの服が一覧できるのがベスト。
下着や靴下は畳んで引出しに、クローゼットの中に引きだしだとアクションが多くなるので、なるべくやめる。縦に仕切りをつくり種類でわけると取り出しやすい。引出しの深さは12-15センチ。畳んで輪になるほうが上。
深い引出しは下の服が見えないので使いにくい。浅い方がよい。
子供服は先のサイズとリサイクル品が常にある、サイズごとにわけて指定席を。気が付かないで買ってしまうことがなくなる。

遊ぶという行動に必要なものとその収納解説
オモチャ・ゲーム・音楽プレーヤーなどの収納は田中具が機能的。
大きいおもちゃはそのまま、小さいおもちゃはボックスにいれて、厚みのないものは棚板の枚数を増やして効率よく収納。
ミニカーや漫画本は奥行12-16㎝がベスト。
子どもの成長にあわせて、下奥行40㎝、上奥行30cmの棚家具の収納例がのっていた。大きくなるとミニコンポなどが置かれる。
棚家具を選ぶポイント
・棚の高さが自由に変えられる
・棚板が買い足せる
・奥行きが40㎝以上あると使いにくい

棚を使いこなす4アイテム
・ブックエンド
・スタッキングトレー
・フタのないボックス
・引出し
棚+この4アイテムですべてが1-2アクションでとりだせる。

子ども部屋の家具をそろえる優先順位
1 本棚(奥行30センチ)
2 棚の家具(奥行40㎝)
3 ベッドまたは押入れ
4 学習机
5 洋ダンスまたはクローゼット
6 引出し
モノを収納する家具が一番先、机は最悪折り畳みでもいいから。まず収納家具をいれて机、そして衣類ははいらなければ他の部屋を検討。
はじめからそろっていなくても、レイアウトは決めておくとよい。


ステップ5 快適収納を維持する
使ったらあったところに戻す。
増やさない。
ただし、子どものモノは余計と思ったものがあってよかったことも。
おもちゃに関しては置き場所がなくなるまで、おおらかに構えていたほうがよい。

子ども部屋を整えるのは、自分のモノを自分で片付けられる自立した子どもを育てること。



子どもに片付けのしつけをする前に家を片付けましょう。
片づけのしつけは1-2歳でも始められます。分類する力があればできるので、できるようになったら成長の証しにもなる。
すっきり片付いた家なら余裕をもって、子どもをしつけられます。
最初は一緒にやってあげて、きっちりできなければ箱を大きめにするなど工夫を。

次は片付けたら使いやすことを感じさせましょう。
このとき「もとに戻さなかったでしょう」としからないこと。

叱るよりはできたとき褒めるが効果的。
ある程度大きくなったら、他の人がほめていたという陰ほめの方が効果があることも。
根気よく、楽しく、続けること。

片づけできないと、大人になってもできないので、本人も困ります。
整理収納のしつけはおろそかにできない重要なこと。


頭のよい子が育つ片づけ術

頭のよい子が育つ片づけ術

  • 作者: 飯田 久恵
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2009/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:飯田 久恵
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

男の子がやる気になる子育て [子育て]

著者は文京区の中高一貫男子校京北学園の学校長だとおもう。
教育改革として親同士が知り合う学習会を主宰し、教育に家庭の力をとりいれることで、
原液大学進学率10ポイント上昇を達成。
偏差値教育で自信をなくしている生徒の自尊心をはぐくもうとうする教育などで、数々の教育賞を受賞。

子どもには無限の可能性がある、そのためには、きっかけや後押しが必要。
親子のコミュニケーションをよくすることで、子どものやる気も伸びる。
親と教師の学習会でを実施して、意識の持ち方次第で親子関係は劇的にかわり、
チャレンジできないといわれていた男の子が一歩、前に踏み出す勇気を持てる。


第1章よりよい親子関係を築くために
反抗は成長への大きなステップ。
教師として中学高校の成長の過程をみてきている者としては、あたりまえのことも、
目の前の子どもしかわからないお母さんは不安なもの。
無理に近づこうとしても無理、甘えてくるときを捕まえてやさしく受け止めてあげて。
口にだせなくても感謝している子どもは意外と多いもの。気持ちをわかってあげて、受け止めてあげて。

教育関係者が分類する親の特徴
母性を縦軸として上ほど温かいとする、父性を横軸にして右ほど厳しいとする
すると、左上=溺愛、右上=バランス、左下=放任、右下=過支配となる。
溺愛型・・・愛着はもっても密着はいけない。教科書を忘れてお母さんのせいだという子どもができる。手助けはほどほどに。
放任型・・・自立を促したり信用したりしているというより、無責任なだけ。疑似家族に依存しやすく、犯罪の危険がある。
過支配型・・・子どもの意志と関係なく、親の思い通りに子どもをそだてようとする。自分のいうことをきかせるのが子どものためになると心こんでいる。厳しい家庭環境で育った子たちは、いったん家から離れることでいい結果をだすことも多い。逃げ場を作ってあげて。
バランス型・・・厳しいけど温かい親。男の子ならすこし厳しい方がいいかな。

子どもをペット化しているように見える親がいる。
従順化させた子どもから、男としての本能をつみとってしまう。
親の方は子どものためと思い込んでいるが、子どもと一体化して自分のためにやっている。

家庭の中でしっかりと反抗や反発できる雰囲気があればいいが、あまりにまじめで我慢を重ねる子どもは爆発するかもしれない。家庭を安らぎの場所にしてあげて。

親と教師の学習会でお母さんが忙しくなって子どもと距離をおくと、余計なひと言をいわなくなり、
子どもも親から解放されていい循環ができる。
学習会では親はファーストネームで呼び合い、本来の自分を取り戻し、生き生きとしてくる。
そんな親をみて子どもは「自分もがんばろう」という気持ちになったのではないか。
過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられる。

子どもはシングルファーザーよりシングルマザーに厳しい。
なぜなら母親が家事をするという観念があるから。
ごめんね、という気持ちでいると、その観念を肯定してしまう。
手がまわらず子どもがなにかやってくれたら「ありがとう」のほうがいい。


第2章 あなたの子どもがやる気になるとき
人がやる気になるきっかけ
報酬(報酬を得る手段)、実用(仕事や生活に生かす)、自尊(プライドや競争心)、訓練(知力を鍛える)、関係(他者につられる)、充実(学習自体が楽しい)
子どもがやる気になったら、動機を理解しておくことは重要。
きっかけより継続が大切。
継続に必要な要素
自発性(動機が自分のなかにある)、想像力(今していることが、未来にどうつながるか)、理解者(親や友人などが応援してくれる)、娯楽性(行為のなかに楽しみを見いだせること)、目標(目指すべきゴールが適切なところにある)。

人が行動できるのは意識が考えて無意識が応援するとき。
小さいときから、プラスメッセージで育った人は積極的な行動を起こしやすい。
無意識の中に知らぬ間に生まれるマイナスメッセージを著者はインベーダーと呼ぶ。
これは子どもの成長や可能性の芽をつみとるので、寝入りばなに自己暗示をかけてふっとばそう。
例えば布団の中で筋肉を緩め、「今日もいい日だった」と考えてもらって、その日うれしかったことを3つ思い出してもらうなど。
医学的にはサイモントン療法と呼ばれる方法だそうだ。

あまりに無意識がプラスメッセージで満たされていると、過度の自信となって危険。

言い訳は、自尊心をまもるための反応。
最初から勉強しなければ、言い訳できるのでこれを採用している子どもも多い。
心理学で防衛機制という反応。
失敗して自尊感情が崩れるのが怖いのではないか。

ほめても伸びない子どもはいる。
褒めて伸びるのは低学年、低学力、向上心の低い子で、自信をもつことが次の活力になる場合。
高学年、高学力、向上心の高い子などは改善点をしっかり示した方がより伸びる。

学習習慣のついていない子、勉強につまずいている子には積極的によいところをみつけ、少しでもほめてあげる。
30点の答案でも、何度も消したあとがあって、考えていてエライと褒めよう。

励ましや応援は具体的に。がんばれでなく、予習に力をいれていてエライね。摸試でいい結果だったから大丈夫など具体的に。

大きな夢は小さな目標に細分化しよう。
あめりに大きな夢は現実味がなくなって途方にくれてしまう。

マラソンの小出監督の個性の伸ばし方
有森裕子・・・命じると反発するので、夢や希望をもたせる指導法に変えた。本人自分の力で伸びたと錯覚させるやり方。
鈴木博美・・・頑固なので、友達のように相談してみると素直になって記録がのびた。
高橋尚子・・・まじめで頑張りすぎるので「がんばれ」といわず、「いいね」とほめるだけにした。

ヤッターという気持ちを心の中に貯金するやったー貯金で自信をつけ、困難に立ち向かう強さをつくる。
漢字テスト合格、逆上がりができた。など
ときどき、しまっておいたのを思い出すのがコツ、それが親の出番。

原因と結果をセットで褒める
1か月夜遅くまで努力したから、こんないい点がとれたのね。
失敗したときも
「残念。努力していたのに、なぜ失敗したのかしら」と水をむけて考えさせる。

叱るときは目立たないところで、生徒のプライドを守る。
褒めるときは直接でなく、第三者を経由して伝わるように影ぼめをする。
直接ほめても素直に喜ばない子に効果的。

どんなに利己的に自分勝手に見えても、子どもには普通
・認められたい
・ほめられたい
・役にたちたい
という欲求がある。
降りにふれ、家族の一員としての存在価値を認めてあげて。ほめられるに値することをしたら、しっかりと口にだして褒めて。
あなたがいるので家族が成り立っているという雰囲気をつくるのが子育ての第1歩。


第3章 親子の悩みが消える魔法のコミュニケーション
イエス・ノーで答えられる質問はしない。
「遅刻するな」といわれて、「遅刻します」という生徒はいない。
「どうして遅刻するのだ?」といわれれば、話は違う方向へ進むだろう。

子どもから相談されるのは親子関係が良好な証し。
こちらから話によびだすときは「何時頃がいい?」という気遣いくらはみせて。

男の子は相談したくても直接話かけてこないで「気付いてほしい」「こちらをむいて」とサインを送ってくることが多い。
特にそばにやってきてくっつくことが多いので、サインを見逃さないようにして。

「この人に相談をすれば安心できる。参考になる答えがきっとかえってくる」と思われてはじめて相談される。
信頼されるには、親身に聞く、子どもから尊敬されている、口が堅いという要素がいる。
反対には、真剣に答えようとしない、相談者の責任ばかり問う、勝手に相談内容を話すとなる。
すでに信頼関係構築に失敗しているときには、本や担任、講演会をきっかけに、どうしたら信頼される親になれるか子どもにきいてみるなどできっかけにしよう。
子どもには大人にものを教えるのはうれしいこと。

秘密の共有は連帯の印
相談されたことを他の人に伝えたいときは、本人に確認してから。
親子関係は信頼こそ命綱

自分に自信がある人はバリアがあるので、少々の痛手にも耐えられます。
でも子どもはバリアがありません、何気ない一言が心に突き刺さるのをお忘れなく。
わが子のことをどう言おうと勝手ということはありません。
子どもと接するときには土足厳禁。

人前でお子さんの悪口をいわないで。
感情は伝染しますから、不愉快なときは子どもから距離を置いて静かにしていましょう。


第4章 子どもの成長の邪魔をする言葉と口ぐせ
「まったくあなたはダメね」・・・全面否定
「いつも、こうなの?本当に仕方がない子ね」・・・一度の失敗を日常化しかねない。
「どうせ口だけで、努力なんかしないでしょう」・・・未来否定「うまくいくといいね」
「やる気になったのは嬉しいけど・・・。でも続くかしら」・・・マイナス思考
「あなたなんか、できっこない」・・・断定
「勉強しないとろくな人間にならないぞ」・・・脅迫
「今の時期は毎日3時間勉強するのがあたりまえだ」・・・責任転嫁。判断のよりどころを自分以外に求める。
「お前は本当にのろまなのだなあ」・・・言葉の暴力
「隣の○○くんはしっかりしているのに」・・・比較
指導しなくてはという使命感から、強い言葉になったり、上から目線や自分の常識の枠にあてはめていませんか。
親も子供も独立した人間で、人格や尊厳をもっています。相手を思いやる気持ちが大切です。

叱るときには十分に時間とタイミングを考えて。
叱るのはエネルギーのいる行為なので、無駄にしないために効率的にしたい、そのためのポイント
・一度に多くをいわない
・叱ってからほめる
・人の責任にしない
・逃げ道を作る・・・両親が一緒に責めない。

聞き手の思い込みが原因で相手に誤った印象を抱くことを、ミスラべリングという。
これがおきると話が混乱し、修復が難しくなる。
子ども同士の子細なトラブルに親がでてきておかしくなるというようなことがおこる。
誘導尋問にならないようにきをつけて

親や教師が子供や生徒にマイナスの印象をもっていると、実際に子供がダメになってしまうのをゴーレム効果という。
反対に親や教師が子どもに対して期待したり、長所をのばそうとしたりしていると期待に応えて伸びていくのをピグマリオン効果という。
家庭でもピグマリオンを実践してください。


第5章 あと5分、子どもの話をきいてあげて
YOUメッセージは子どもの心を閉ざしてしまう。Iメッセージで話そう
「オートバイの免許をとりたい」→「あなたが事故にあったらどうするの?」(YOU)反論しやすい
                 →「お母さん、そんなの絶対いや、頼むからやめて」(I)

親も自分の言葉に責任を持つべき、「勉強より大切なものがある」といっているのに、
いざ成績がさがるとおこるようなことはやめてください。
最初から「最低限の勉強はしたうえで、好きなことをやりなさい」といいましょう。

「学校を中退してミュージシャンになりたい」といわれたら、いくら諭しても決心を変えられないし、
頭ごなしに否定すると逆効果。子供の話に耳をかたむけて、肯定的な質問をいれながら、存分に語ってもらうのがよい。
子どもだって難しいことはわかっています。解決方法は本人が知っています。

聴くは、耳、目、心を総動員して、相手の言葉を十分にしっかり受け止めなさいといわれているように感じる。
著者は生徒とのコミュニケーションで、できるだけ聴き役に回って、結論を急がず、子どもが自らこと絵を導き出すような質問をくりかえすこと・・・20秒のよりみち
自ら出した結論には従うものです。

ヘタなカウンセラーより地蔵さんが役にたつ。
親子でも相談をもちかけられたら、余計なアドバイスはしないこと。
効果的なのは相手のしぐさをまねるミラーリング。
自分の力ではなく相手の力を使う。

夏休み残りわずか、今日は一日宿題とおもっていたら遊びにさそわれました
のび太の対応・・・用事があるのをほのめかしながら、はっきりと口にせず、出かける=非主張的
ジャイアンの対応・・怒るように対応して断る=攻撃的
しずかちゃん・・・誘ってくれてありがとう。でも、宿題を片付けようと決めていたので、いけない。宿題が済んだら行こう」=アサーション
アサーションな対応ができるようになりましょう。

話盗人=人の話題を盗む人
「京都に旅行してきたの」
「本当?私も先月行ってきたの。嵐山こんでいたでしょう?そこに美空ひばり博物館があって、私がいったときは・・」
こんなこと親子の会話でしていませんか。
口にだしている会話の量だけでコミュニケーションがスムーズとは限りません。

グループディスカッション力を磨く「家族会議」
・大掃除役割分担
・進路について
・ボーナスの使い道
・敬老の日のプレゼント

聴く力を磨くためのエクササイズ「4つの聞き方」
学習会でおこなっているもの。
1 無視・無関心(相手と目をあわせず、あくびしたり髪をいじったりする)・・・エクササイズとわかっていても相当なショックをうける。
2 傲慢(相手を見下した返事をする、話を途中でさえ入り一方的に反論する)・・・頭にくる
3 普段の対応
4 傾聴(目をみて、相槌をうつ、笑顔をたやさない、身を乗り出して聞く、関心の態度をとる、質問する)…相手は嬉しく感じる
これで、話を聴く態度が理解できるようになる。
エクササイズでもキツイから。

集中力を磨くエクササイズ「人間レコーダー」
相手の話を1分間きいて、それを再生する。
こうすると、集中力をきたえるほか、親子で行うことで会話のきっかけになる。
また普段、推測やカンできいている。自分の考えを混ぜている。自分の興味ある単語がでると反応するなどの傾向がわかる。

質問力を磨くためのエクササイズ「チェーン・インタビュー」
一問一答ではなく、相手の回答にそった質問をする練習
「趣味はなんですか」
 「読書です」
「どんなジャンルが好きですか?」
 「ファンタジーです。」
「最近読んだファンタジー小説はなんですか・・
親は、自分の意見を口にしたくなったり、自分が知りたいことを聴くが、大切なのは子供の話したいことを話させること。


第6章 男の子をタフに育てるということ
子どもが集団を形成する段階
ギャンググループ・・・中学年ごろ、きまった顔ぶれと集団をつくり活発に遊ぶ。一体感に喜びをみだし、人と触れ合う喜びや悲しみ、人間関係や団体のルールを学ぶ
チャム・グループ・・中学生、より親密な友人関係をさし、行動を共にするだけでなく、気の合う仲間どうしで固まるようになる。異質を好まず、秘密を共有し、仲間はずれをつくったりする。最近は男子も多い
ピア・グループ・・・趣味や価値観、将来のことなどを自由に語り合える集団。相手の異質な部分もうけいれることができて、互いに認め合い、尊敬できる間柄。
どこかが欠落すると将来ひずみが生まれるかも。
友達と遊ぶ時間を確保したり、思春期に仲間外れを経験したりするのは無駄ではない。

問題行動を起こす子供の家はあまりにもキレイ。
清潔できちんとしすぎていることは、男の子の成長を阻害している可能性がある。

ケンカは成長の第一歩。少々のケガには目をつむり、広い心で見守って。

まじめで実直な生徒が増えたが、何か任されそうになっても「僕はいいです」と影に隠れる草食系男子。
しかし、外は競争社会。強い気概をもった人間になってもらうために家庭では
有機な闘争心、負けん気、力強さなど刺激して男のとしての存在感を高めていってほしい
・大工仕事や力仕事をまかせる
・ゴキブリや毛虫の駆除
・夜道で先頭をあるいてもらう
ちいさいことで「ありがとう、さすが男の子ね」と褒める。

父親は、秩序・規律・規範など社会の現実を教える役割がある。
第二の母親にならないで。
機会があれば、親の職場にもつれていきましょう。

著者の学校で行うプロジェクトアドベンチャーはアメリカで開発された冒険教育プログラムで男の子に最適。
高さ数メートルの壁を全員で乗り越えるなど、協力して話あい、役割分担して成功する。
考え方自体は過程でも応用できる。家族で作戦を練って役割分担し、工夫して達成しよう。


第7章 子どもがもっと伸びていくために
短所の多い子を伸ばす方法・・・至らない点ではなく、よい点をみつける。至らない点は、よい解釈をして指摘する。
普段からそういう見方をしていれば、マイナスよりプラスがみえてくる。

「なぜ勉強しなくてはいけないの?」ときかれたら、
本人の中にある理由を探してあげてください、案外哲学でなく、具体的なつまずきかもしれませんよ。
無理に説得したり、詰問しても無駄。
心の中を知るチャンスととらえましょう。

子どもが困っていたら、一緒に引っ張るのではなく、そっと押してあげましょう。
子どもは自分で乗り越えたとおもって、自信に満ちた人生を送れます。
成長するためには自力で壁をのりこえないといけません。そっと背中をほんの少し押してあげましょう。

学習につまずきやすい9歳の壁。
学習内容が具体的なものからが抽象的な概念に変わる。
このとき成績がおちてもがっかりしないで、イメージを膨らませる学習にシフトしましょう。

体験学習にかなう能力開発はない。
早くから漢字や英単語をいれても意味はありません。
外をかけまわらせ、いろんな体験をさせてあげましょう。

知識はインプットするだけでなく、人に伝えられないと意味はありません。
クラスをグループにわけ、それぞれのテーマで調べ学習をさせてから、グループをシャッフルして、調べたことを発表してもらうと、この力をつけることができます。

周囲に叱ってくれる人も競争相手もいないで育った子供はまっすぐに育つのは難しい。
学校とはコミュニティで社会性を磨くのによいところである。
学校でおこるあらゆることが社会で過ごすための模擬演習になっていると思ってください。

真の自由とは知識を得、知恵がついたうえで獲得するもの。
真の個性とは、そうした自由の上に発揮される。
基礎の無い自由や個性は上っ面の飾りでしかない。
小中高までは起訴を身に着ける、その上に個性は磨かれる。

いろんなタイプの教師がいないと、子どもに幅広い刺激をあたえることができない。
また、どんな刺激でやる気になるかわからない。
焦っては危険です。一直線に有名大学をめざさず、ウロウロしているお子さんには、そこにウロウロする理由があるのです。
未来のための貯金と思ってください。

子どもの成長にもっとも簡単で効果があるのは挨拶。
挨拶はあなたの行動をみまもっているというサインだからです。
これほどシンプルで奥の深いコミュニケーションはない。

親の不安にむきあって、思うのは、過去の経験や、未来の不安が原因であるということ。
子どもは今を生きているのです。誰かに認められたがっています。それはとても立派なことです。
目の前の子どもをずっとしっかり見守ってあげて


男の子がやる気になる子育て

男の子がやる気になる子育て

  • 作者: 川合 正
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2009/12/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:川合 正
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

男の子を追いつめるお母さんの口ぐせ (静山社文庫) [子育て]

男の子をもつお母さんの不満は実は自分への不満。
それが息子をおいつめる口癖になっている。
男の子は女の子以上に繊細で傷つきやすい心をもっている。
それをベースに考えてあげてほしい。
そして自分を丸ごとそのまま好きになってあげてほしい。

口癖は知らない間に周りも自分も不愉快にする。
何度も同じことをいっているから「聞かない子」に育ってしまう。
プラスの口癖をもとう。
言葉は単に意味を伝えるのではなく、響きあうもの。
批判ばかり口にしていると、おかあさんの言葉はこどもにとって「いやなこと」になってしまう。
親が子どもの話を聞くのは難しい、アンケートをとると、親がおもっているより、子どもは話を聞いてもらっているとは思っていない。
「口癖」を直すには、まず「聴く」こと。
子どもの心の成長に必要なのは「子どもの側からはなす」ということ、子どもの目をみて、子どもが話し終えるまで口をはさまずきいてあげてほしい。


口癖幼児期編
お母さんの発する言葉は内容より響きがおおきい、こめられた感情を子どもは感じ取る。

1うるさいわね、もう少し静かにできないの!→公共のマナーを守る他は自由にさせてあげましょう。怒鳴られ慣れてしまいます。

2男の子なんだから、いつまでもベタベタしないでちょうだい→心が満たされないと離れないので、抱きしめて大好きといってあげて

3やめなさいって、何度いったらわかるの→何度も同じことをいっているから効き目がなくなる

4あなたのこと嫌いになってもいいの?→交換条件を使うなら、プラス評価につながるように「大好きだから、●●しんね」

5なにグズグズしているのはなくしなさい!→小さい時から要領よくこなす子は親としては安心だが、小さい時しかできない子どもの時間を大切にしてあげて

6反省するまで家になかにいれません→立派な暴力、引っ込みがつかなくなるから使わないで。

7そうやっていつまでも泣いていなさい→怒りが自分にもむかっている。子供には共感の言葉を。「痛かったね」「いやだったね」

8置いて行っちゃうからね→大人が想像する以上に子供を不安にさせるもの。

9好き嫌いはダメ、早く食べなさい→食事は早いより、楽しいのが一番、幼児期から小児期は食べ物の変化も激しい。

10男の子なのに人形遊びばかりしているなんておかしいんじゃない?→男の子らしく遊びなさいのほうがマイナス。成長はいびつなもの。

11ケンカしちゃダメよ、仲良くしなさい→ケンカも遊びです。トレーニングが大切。

12おチンチン触ってばかりいて、いやらしい子ね!→あたりまえ、悪いことだと思わせないで。

13そんなにママのからだをさわらないで、エッチね!→健全な性意識を育てるうえで「いやらしい」で関心を抑えるのはいけない。

14まだ、おねしょなんてママ恥ずかしいわ→言葉でおいうちをかけたほうが長引く、「次はうまくいく」と励まそう。


小学生編
可愛かったころのイメージを忘れないで。
親の思い描いた将来をおしつけると、子どもの自我や主体性の発達をそいでしまいます。

15おにいちゃんでしょ、しっかりしなさい→僕も弟や妹同じように甘えさせてよといっているのです。公平に考えて

16あなたのためを思って言っているのよ→自分で言われたら「親の勝手な思い」と思いませんか?子どもの将来は今を積み重ねてできていくもの、主体的な今がなければ将来も主体的でない。

17もう、お小遣いはありません!→心理学の原則では、プラス評価ほめることによって確実な効果が期待できる。

18我慢しなさい!→自分自身をコントロールする我慢を覚えさせて、100%拒まず、100%うけいれもしないこと。待って手に入れる喜びを味あわせよう

19言いたいことがあるならハッキリ言いなさい→「なんか文句あるの?どうせ言えっこないでしょ!」という響きになっていませんか。これでは脅しです。自分を縛るような言質をとられたくないのです。

20あんたなんか生むんじゃなかった→口にしてしまいそうなら、胸の奥に閉じ込めて、赤ちゃんのころを思い出して。

21お母さんはもう知らないから勝手にしなさい!→本当に勝手にしたらお母さんはもっと怒る。本当にお母さんが無視するようになったら子どもは情けない。見守ってもらって元気がでる。勝手にしなさいの前に黙って見守る時間をもとう。

22子供のくせに親にむかって口答えするんじゃありません→「お母さんだって」を使ってきても、とりあえず聞いてみて。最初に決めつけると子どもは聴かなくなります。

23宿題が終わるまでテレビゲームはだめ→万が一にもテレビをみながらいってはならない。お母さんの宿題は夕飯の準備。

24虫なんか家の中に持ってきて気持ちが悪いわね→たくさんのことを学習する機会です。受け入れてあげて、虫が嫌いでさわれないのも受け入れてあげて

25もういいわ、お母さんがあってあげるから→自分でやりさないと一度いったら、上手にできなくてもまかせてしまいしょう。

26子どもが口をだすことじゃないの!→話してもいいことならなるべく話してあげましょう。口止めが必要ならそういえばいいです。

27もう、あんなこと遊ぶんじゃないわよ→子どものためにはなりません。距離をとってよく見つめておくことはいじめ防止には大切です。

28もう少し、まわりを見なさいKYって言われるわよ→男の子はストレートで一直線。よい方向に伸ばしていきましょう。

29どうせできっこないわ、あなたっていつもそうなんだから→言い出した時のまじめさと意欲を買って、小さいハードルを与えることくらいはやってあげて


中学生編
良い結果も悪い結果も表面化する時期。突然おきるのではなく、伏線がある。
優等生にトラブルがおきる時期でもある。
自分とはなにか?自分がないと気が付く、そのせめぎ合いが心のトラブルを生む。
これまで以上に言葉は慎重に。

30色気づいちゃって、いやらしいわ。不潔ね!→大人の男性になるための階段。精通もそっと見守って。性を明るくとらえて

31あなた、あんないやらしい本を読んでいるの。やめなさい→見ないふりをしてあげてください。健全なことです。夢精や毛がはえたなどふれられたくないことも。お父さんにまかせたほうがいいことも。

32いつからそんな不良になったの?お母さんがっかりだわ。→普通にそだつというのはこちらの思い込み。中学生は社会に対する反抗が増える。反抗には理由がある。

33本当に親に苦労ばかりかける子ね、あなたって!→あなたの苦労の中身はなんですか?それぞれ一番ふさわしい素敵な子育てをまかされているのです。自分自身の輝きを知るお母さんは苦労とは感じない。

34あなたって何をやってもダメなのね!→落ち込んでいる子どもに追い打ちをかければ、すごい勢いで反発してくるかも。反発ならまだよくて「何もできない」と思い込んで自信がなくなったら、大変です。一度子どもや家庭から目を放したほうがいいかも。

35あなただけがお母さんの生きがいなのよ→男の子は母親の影響を受けやすい。成長するにしたがって「お母さんのため」から「自分のため」に変わっていくのが普通だが、強い呪縛はそれを押しとどめてしまう。

36また言い訳?あなたっていつもそうね→言い訳と感じても、ともかく言おうとしていることを聞いてみよう。最初から決めつけない。

37何を夢みたいなこと言っているの、あんたにできるわけないでしょ!→男の子はロマンティスト、可能性の芽を摘むことだけは避けたい。

38その変なかっこう、いますぐやめなさい→「みんながやっているから」という未熟なおしゃれであることが多い。本当におしゃれな子はそういった格好はしないもの。「お母さんは好きじゃない」にとどめて。

39偉そうに、まだ何もわかっていないのに→「生意気な!」と感じたら成長の証し。こういうとき母親に優しくなったりします。

40いつまで子どもだと思っているの?→中学生には大人として対応すべきだが、大人だと思うのは間違い。親からおとなとして認められた子どもは自信をもって、無意味なツッパリはしなくなります。

41あなたって、ロクな友達いないのね→友達を悪くいわれると、自分を悪くいわれたと受け取る。かばおうとするのが正常な反応で、自立的につきあっている証拠。かばわない場合は無理やりつきあわされている可能性があるので注意。

42あなた、人の話をきいているの→ホルモンの影響で本当に耳がきこえなかったり、頭がぼーっとすることがある。

43あなたはわが家の金食い虫なんだから→せっかくお金を出すのなら、自由にのびのびと子供の可能性を引き出すように努めたい

44うちは貧乏なんだから、そんなお金ないわよ→お金がないなら他に方法がないか子どもと考えるくらいはできる。我慢する心は我慢では育たない。無理な要求や間違った要求はきちんと断るのは大切だが、本当はやってあげたいという親の気持ちが伝わるのは大切。

45そんなことじゃ、お父さんみたいになっちゃうわよ!→父親をバカにして否定していることは、自分の中の半分を拒否していることで、心理的抑圧。お母さんも結婚相手を否定することは、自分を否定すること。


高校生編
性の問題に直面
親子のコミュニケーションが希薄になる時期。
距離をおきながら、きちんと子どもをみつめていることが大切

46何が気に入らないの?はっきりいいなさいよ→無理難題や非行は、自分に目をむけてほしいというサインかも。

47あきらめなさい、私たちも期待していないし→あきらめるかは本人の意思。お母さんが信じてくれないことであきらめるならこんな悲しいことはない。

48下着くらい、自分で洗ったら?→マスターベーションを問い詰めることになることも。

49あんた、ちょっとくさいわ→思春期の子どもは相当傷つきます。

50マスターベーションなんかしていたら、頭がバカになるよ→マスターベーションは異常なことではありません。子供は恥ずかしいと思っているのに追いうちはいけません。中学生以上はノックしてから部屋に入ろう。

51いまは大事な時期なのに、セックスのことしか頭にないの?→親のセックスに対する意識が大切、セックスの結果子どもがうまれたのだから否定することは、子どもを否定すること。この時期性意識がさかんなのは正常なこと。

52なによ、そのかっこう、ニューハーフにでもなるつもり?→ニューハーフとして活躍しているタレントも思春期には悩んだ。性同一性障害もある。苦しんでいる子どもを傷つけないように。いろいろな人を受け入れる気持ちで。

53あんたなんか信用できるわけないでしょ?→使い道を明かさない小遣い請求どうしますか?信用してあげましょうよ。信頼に理由はいりません。

54人に知られたら恥ずかしいわ、お母さんが笑われるのよ→自分よりお母さんは自分の面子が大事というメッセージになる。

55そんな甘い考えじゃ生きていけないよ!人生はきびしい戦いなのよ→厳しさを見つけるのは自分の経験。そうでないときは気楽に生きましょう。

56そんなことじゃ受験に失敗するわよ、落ちこぼれね→親が口出ししなくても十分プレッシャーにさらされています。失敗しても落ちこぼれになんてなりません。「がんばれば、受験に失敗しても、きっとよかったと思う日がくるよ」といってあげて。


口癖をなくす3つのポイント
・他人と比較しない
・あるがままの息子を抱きしめる
・お母さん自信を大切にする。
どれも難しい。お母さん自信を大切にするところから始めるのがいい。

幸せで豊かな自分を引き出すアファメーション
「私は自分が大好きだ、息子が大好きだ」
「私は、素敵ないい母親」
「息子は素敵ないい子」やりやすい方法で。

親子で元気になれる魔法の口癖をつくる
「だから言ったのに、ダメね」→「あーあ、やっちゃったね!、ま、いっか!」
「男の子でしょ、べたべたしない」→「いっぱい甘えていいのよ」
「苦労させられるわ」→「生まれてきてくれてありがとう」

お母さん自身を変えるためのスワイショー紹介。
深呼吸紹介。

息子のマイナスの裏にきっといいところがみつかる。
乱暴→積極的・行動的
内気→思慮深い・やさしい
愚図→観察・思考力豊
甘えん坊→愛情豊か
集中力がない→好奇心旺盛

すべてのものに感謝して、自分自身もだきしめてあげましょう。


男の子を追いつめるお母さんの口ぐせ (静山社文庫)

男の子を追いつめるお母さんの口ぐせ (静山社文庫)

  • 作者: 金盛 浦子
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2009/11/05
  • メディア: 文庫



タグ:金盛 浦子
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児
[PR]Kindle ストア ベストセラー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。