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中学生の「やる気」は親しだい!―子どもを信じて見守る [子育て]

著者は、専業主婦⇒学習教室運営⇒コーチング講師・会社設立というキャリアをもつ一児の母。自身の経験とコーチングの知識、今回は中学生とその保護者へのアンケートを踏まえて、中学生の子育てについて書いている。

自身の子育てについては、「何もしていない」という。
ちょうど会社設立の忙しい時期だったので、余裕もなかったらしい。息子さんはずっと勉強していたわけでもなく、だらだらしたりゲームしたりしていたが、「いつかきっと勉強する」と信じて、特になにもしなかったらしい。話しかけるなオーラでているときもあったけど、「そういうもんだ」と思って気にしなかったようです。
息子さんは塾にもいかず東京大学理2類に現役合格した。進路は自分で決めたそうです。

中学生は、宇宙人です。
サナギの時期なので、中で一度ドロドロに溶けて生まれ変わるようなもの。
視野も家族から、友達や部活動にかわっていく。半分大人で半分子ども。
口では「うるさい」「放っておいて」といっても、どこかでかかわりを求めている。口出しはしなくても、見守る姿勢をみせることが大切。また親がこうしなさいといったことを親がやっていないと、ちゃんとみています。
勉強しないなら⇒いろいろいっても、やってもできないから勉強しないとおもわれるので、わかるところまで戻って、進めるしかない。親子で方法をはなしあって。
ダラダラしている⇒いつもてきぱきしているわけではない。嫌な顔をしないで原因を考える。本当に向上心のない子どもはいない。それを信じる。自分で行動しないと道はひらけないことを教える。
話をしてくれない⇒大人に近づいているしるしです。
突然切れる⇒不安定になっているところに親が不用意にふれてしまった。親への不満がうっ積していた。どちらか。本人に聞いても、うまく伝えられないもの。切れるのは悪いことではなく、傷つけたと気が付くチャンス。

中学生が話してくれる聞き方は「聴くだけ」可能なら、きいているサインとして相づちやオウム返しを。ただ受け止めて意見や批判をひかえると、親がきいてくれているという安心感を与えることができます。こちらからは話しかけないほうがいい。子どもが話しかけてきたら、子どもが言いたいことを聴く。まちがってもこちらの興味にあわせて質問してはいけない。何もいってこないけど、様子が心配なら、「何かあったの?」「困ったことがあったら話してね」と伝えるだけでよい。
デリケートな中学生は、言葉だけでなく表情や姿勢、機嫌の変化を観察して、親の気分や希望ではなく、子どもの気分や希望に合わせてた対応をとる。
子どもが何をいっても受け止め、否定をしない。否定されると話さなくなる。子どもの中にある「善くなりたい」という気持ちを信じてすべてを受け止める姿勢でいたほうが、子どもの心はずっとやわらぐ。

質問は「誰のための質問か」「前向きな質問か後ろ向きな質問か」にわけられる。子どものための質問の例「いつからなら勉強を始められる?」「テストの結果についてどう考えている?」
前向きな質問「どうしたら勉強できる?」後ろ向きな質問「どうして勉強しないの?」
親が頭をひねって質問を考えよう。

中学生は「くどくど言う」「何度も同じことを言う」がきらい。
上から目線で指示命令をせず、提案形式または、リクエスト方式で。
リクエストの場合は、理由を伝える。
従わない場合は無理やりやらない。間違った選択肢にみえても、命の危険や人道的な間違い以外は子どもの結果を見守る。それが子どもの貴重な体験になる。
伝えるときは、厳しさモードと、おおらかモードを、声のトーンやスピード、表情などで変化で切りかえて伝えると、心に届きやすい。
周りからの情報は詮索をいれず、事実だけを伝える。勝手な憶測は子どものプライドを傷つけてしまうことがある。
中学生は大人扱いする時間をふやし、同志として接する。
自分の体験を話すのも有効な伝え方。アドバイスはいらない、子どもの判断にまかせる。親の貴重な体験を上手に渡してあげて。
外食したときと車の中は話すのに適したシチュエーション。
子どもに素直になってほしかったから、まず、親が素直になる。心配している、という感情を伝えたほうが、批判よりうまくいく。
いつまでたっても勉強もしないでダラダラしているなら、「何も言わない」と決めて、真剣に子どもとむきあって、やるべきことができない人は社会では通用しないこと、親と金はいつまでもないことを伝えましょう。そして本当に何も言わないで耐えます。思い切って子どもの手を放します。でも心は話さず、我が子の力を信じましょう。

中学生をほめるときは、あっさり、さっぱりと。
観察力を発揮して、子どもの努力しているところ、良いところを探してほめましょう。毎日学校にいくだけでも努力に値します。
大人として扱います。世話してやっているという上から目線には抵抗があるものです。
子どもの友達をほめる。大切にしているものをほめる。
夜中まで勉強していたら、無理しないでねなども有効なほめ言葉。
人は認められたいとおもっている。親は100のうち20やったら、20もやったのをほめてあげて。
子どもを変えたいなら、まず自分の言動を変えて。

中学生は親に放っておいてほしいけど、見守ってほしい。
認めて、理解してほしい。
ダラダラしている自分にマイナス評価していることから、「やらなくていい」とは思っていない葛藤している。それをわかって、受け入れて改善を一緒に考える。
こちらからお膳立てしないで「これはやって」といわれることをする。
「勉強しなさい」ではなく、情報や環境を与えてあげる。親が目標や夢をもっていきる姿をみせる。
親が目立つ、無神経なことをされるといやがる。参観日に目立つ服装でくるのがイヤなどの中学生の意見もあった。空気をよんであげて。
ご褒美は、達成感や成長をより実感するものという認識なら問題ない。

アンケートで親に「これだけはしてほしくないこと」をきくと、「犯罪、暴力、ギャンブル」だったという衝撃の内容。
優等生にしようとする。
友達、兄弟との比較。
性別でのきめつけ。女の子だから勉強できなくてもいい。
親の権力をふりかざす。
勉強しなさいという。勉強しなさいといってやる子は、自立が心配。
・できることをやらせて自信をつけさせる。
・できていることを認めて自己肯定感を高める。
・達成感や充実感をたくさん味わせる。
・生活習慣を整える
・今の勉強がこの先どう役立つのか説明する。
・うちの子はやれると信じてじっと見守る。
これらの段階をつんで自立をさせよう。
正論ばかり言う親を中学生は信じない。親は神様ではないと知っているから。
恩着せがましくいう。子どもを養うことで親が成長することを感謝して接する。

中学生と仲良くなるには、
一緒にバカをやる。
子どもの好きなことに興味をもつ。
恋愛話や性の話をあっけらかんとする。
子どもの友達と友達のように接する(やりすぎない)。
子どもを頼る。
子どもに謝る(自分の子どもへの対応に疑問をもちあらためる)。
親に感謝する。(親との関係をみなおす、親に感謝の気持ちを伝える)
コーチングでは問題を自責で考える。問題を引き起こしているのは自分だと考えて自分自身を変えていく。
否定的なイメージでも強く思うと引き寄せてしまう。逆にいいことを考えていると、いいことがひきよせられる。


中学生の「やる気」は親しだい!―子どもを信じて見守る

中学生の「やる気」は親しだい!―子どもを信じて見守る

  • 作者: 谷あゆみ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/06
  • メディア: 単行本



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