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Yogaではじめる瞑想入門 [健康]

著者はヨーガの指導者で、パワーヨーガを日本に紹介した人。
ヨーガの本質は瞑想。瞑想のカギを握るのがチャクラ。
チャクラとは、心と身体を結ぶエネルギーポイント。
チャクラをコントロールすることで子悪露を調整して瞑想を深めることができる。

瞑想とは、心に何もないからっぽの状態にするためのトレーニング法。
日常のしがらみから解放された自由で安らかな感覚を体験できる。
瞑想によって、心がリセットされ、ものごとのとらえ方が前向きになり、毎日がハッピーに感じられる。人間関係が好転する。集中力があがって、仕事の効率も上がる。ヨーガのポーズも上達し、身体のコンディションが整う。
チャクラは生命エネルギーの中枢。心と身体の両方に影響を与える、エネルギーのコントロールセンターのような場所。

主要な7つのチャクラ

第1チャクラ ムーラーダーラー 骨盤底にあり、心身に安定感と落ち着きをもたらす。
第2チャクラ スワディシュターナ 下腹にあり、心身に活力を与え意欲や情熱の源となる。
第3チャクラ マニプーラ 腰にあり、集中力を高めて意志を強くする。
第4チャクラ アナーハタ 胸にあり、心身を開放して周囲と調和する心をつくる。
第5チャクラ ヴィシュッダ 喉にあり、パワーを導いて感情を適切に表現する。
第6チャクラ アージュニャー 眉間にあり、あらゆるものを穏やかに見守る視点を持つ。
第7チャクラ サハスラーラ 頭頂の少し上にあり、すべてを客観的に見渡し、見守る意識を持つ。

心身の不調とチャクラの関係

第一チャクラの乱れ・・・心と身体に安定感や自信、落ち着きがない
・人間関係がうまくいっていない
・目標や張り合いがない、涙もろい、運動音痴

第2チャクラの乱れ・・意欲や情熱、やる気が足りないと感じたとき
・落ち込みやすい
・あきらめが早い、体力がない、感情の起伏が少ない

第3チャクラの乱れ・・意志や信念が弱いと感じたとき、姿勢が悪い
・優柔不断で周囲に影響されやすい
・腰痛を持っている、意志が弱い、覇気がない

第4チャクラの乱れ・・肩姿勢が悪く肩が凝りやすい人、相手へ共感する気持ちが少ない
・肩がこりやすい
・風をひく、感動しない、利己的

第5チャクラの乱れ・・周囲の視線や意見が気になったり、ため息が増えてきたとき
・他人にどう思われているか気になる
・不眠の傾向、思ったことをすぐいえない、ため息が多い

第6チャクラの乱れ・・頭痛もち、感情より理論を優先して考えてしまう人
・頭痛もちだ
・考えをまとめるのが苦手、感情より理屈重視、眉間に縦ジワがある

付属CDの構成と使い方
瞑想を始まる前の呼吸法
7つのチャクラの瞑想と覚醒
朝の瞑想用
音楽だけのトラック(自分で瞑想するときに使う)


第1章 瞑想とは?

瞑想は、一度心をからっぽにしてリセットすることで、疲れ果ててストレスをため込んだ心をきれいにリセットする。
そのためのトレーニング。
トレーニングを繰り返すことで心に持久力がつく。

心をリセットするトレーニングの過程で「自分とまわりのものとが調和している」と感じる感覚が大事。
心が通じたり、自然と一体になった感覚。自分が周りのものと溶け合っているように感じて、はじめて心はまっさらになり、リセットすることができる。
その感覚をやしなうために不可欠なのが、繊細な感性。繊細な感性で「人をみる」と新しい発見がたくさんある。「あたり前」をみなおすと「ありがたい」と感じるようになる。そうすると毎日がハッピーになる。瞑想は毎日をハッピーに生きるためのトレーニング。

心が空っぽの状態は集中力が最大限に高まってはじめて達することのできる状態。
心を空にするために雑念を取り払っていく瞑想は、集中力を鍛えるトレーニング。
個人的な悩みや人間関係で心身が不安定だと仕事に集中できない。瞑想で身に付いた集中力は仕事にもつかえる。
雑念にとらわれず時間を有効に使って仕事をすれば、能力をぞんぶんに発揮でき、積極的に仕事ができてやる気もでる。
リラックスしていることでクリエイティビティが得られる。
仕事のベストコンディションがつくられれば、隠れた能力が引き出されスキルアップになる。
瞑想トレーニングで育てたポジティブな姿勢や思いやり深い心で、人とのコミュニケーションもうまくいく。それも仕事への意欲になる。

瞑想のための姿勢ととらえるとヨーガのポーズの完成度が上がる。
ヨーガ上達のヒントはメンタルな部分にある。身体の声をききながら、身体のもつ柔軟性やバランス力を信じて力まず見守るようにポーズをとる。
ヨーガは身体を見守ってあげる心を育てていくトレーニングでもある。

ヨーガの本来の姿は瞑想。古代インダス文明にはヨーガの坐法で瞑想する人の印章がある。
環境がかえられないのなら、受け止め方をかえればいいとう発想からうまれた。
自分で自分の心をコントロールすると究極のポジティブシンキングが可能になる。
心をそのままコントロールするのは難しいので、身体を通して心のコントロールを目指すのがヨーガ。
心と身体は互いに影響しあっている。緊張しておなかがこわれたりする。多くの身体的な病はストレスによる緊張が原因と考えられる。
心の状態は免疫機能に大きく影響を与える。
最終的に心のコントロールを目指す過程で、心身の不調解消、ボディメイク効果、メンタルヘルス効果といったたくさんの効果を得られる。
人間の心と身体を一つのものと考えるからこそ、総合的に効く、それがヨーガで瞑想することの最大の魅力。

繊細な感性や集中力が身に付き、心が鍛えられて、心身の不調が解消される。
これが身に付くことで周りと調和していく心も育てることができる。
調和する心こそが瞑想を勧めるうえでのキーポイント。すべては調和する心を育むために必要だったといえる。
人間関係を好転させるコツは相手の思いを知り、歩み寄り、理解しようとすることが大切。すると相手も心を開き、そこから共感や信頼が生まれ、結果的に相手にとっても、自分にとっても、ものごとを思い通りに進めやすい環境ができあがる。相手の側に立つことで、はじめは対立していたお互いの気持ちを一つの方向に向けることができる。自他の調和がとれた状態は武道の世界でよく耳にする「柔」という言葉におきかえることができる。
柔らが心に深く定着すれば日常のあらゆることがうまく回りだす。

ポジティブ思考でいこう!と思っても、身体がネガティブ体質になっていたら無理。心と身体は一対。体にネガティブの根が蓄積されているとポジティブ思考は続かない。瞑想とヨーガのポーズで心身を総合的に調整していこう。


第2章 瞑想へのアプローチ

心は自分のもののはずなのに、なかなかいうことを聞いてくれない。精神力だけで心をコントロールできるひとはまずいない。身体でコントロールしようというのがヨーガの発想。
だらんとした姿勢から背筋をピンと伸ばしただけで、内臓の圧迫がとれて凛とした気持ちになる。
呼吸は心の状態がダイレクトに反映される。
心と身体は影響しあっている。

ヨーガの世界では心とは「現象」であって「実在するものではない」と教えている。
動くことでしか存在できないのが心。波ににていて、海水が揺れ動かなければなくなる現象。
心をコントロールするには「心は何によって動かされるか」を知っておくこと。
ヨーガでは「心」は「欲望」によって動かされる。
心が騒ぐときには「欲望」がベースにある。心の「原動力」は、何かを「欲する」力のこと。
ヨーガでは心の原動力=欲望=エネルギーとしている。
エネルギーとは「力やその原動力、仕事をする能力」

ヨーガでは「宇宙にはたった1種類のエネルギーしか存在しない」と考えている。
物を動かすエネルギーと、心を動かすエネルギーは同じ。
ヨーガでは「精神」と「物質」は同じものとひとくくりにする。
例、プラスとマイナスが引き寄せあう電気の力と男性と女性が惹かれあう欲望の力は、複雑さが違うだけで本質的には同じ。
エネルギーをこのようにとらえるのは、東洋の世界では「常識中の常識」として、すべての理論のベースになっている。
「気」は神羅万象ーこの世のすべての分子や原子を形作り、あらゆる自然現象を生み出しているエネルギーという意味をもっている。「気」を心を動かすエネルギーでもある。
ヨーガでは「気」のことを「プラーナ」と呼ぶ。
瞑想のという心のコントロールを行うとき大切なのは、心と身体がプラーナという同じエネルギーによって動かされているということを知ること。

心と身体が同じエネルギー=プラーナによって動いているということは、心と身体はプラーナという「次元」でつながっている。
背筋を伸ばすという身体的な動きが心の変化を起こすのは、その証。
怒ったことを思い出せば顔は怒りの表情が現れる。他にも心拍や血圧が上昇するといった身体に現れる。
心と身体は同時に反応するので、怒りがわきおこったとき、顔や首の筋肉を緩めて、心拍数を元に戻せればそのとき怒りの感情は消えているはず。
怒りは心だけ、身体だけの問題でなく、プラーナの問題。
私たちの心と身体はプラーナによってセットで動かされる。
ヨーガではここに心のコントロールの糸口をみつけている。

プラーナの中枢は「チャクラ」
チャクラは心身のエネルギーの中枢であり、心と身体の両方に影響を与える、エネルギーのコントロールセンターのようなもの。
身体のいたるところにあり、それぞれが心身に対して特定の影響力をもつ。
チャクラは体のプラーナをコントロールするための調整ポイントになる。
チャクラの位置は決まっている。ツボのようなもの。
心身のコントロールに欠かせない7つのチャクラとその効能はきまっているので、欲しいものにあわせて該当するチャクラを重点的に調整すればよい。

7つのチャクラ大図解

第1チャクラ ムーラーダーラ
対応する色は赤、キーワードは安定感・根・自信・力強さ、骨盤底にある、身体のバランスを整える土台作りをする、心に安定感をもたらし自信と落ち着きを与える。

第2チャクラ スワディシュターナ
色オレンジ、キーワード意欲・情熱・圧力・熱、下腹にある、身体には腹がすわり、全身に力がみなぎる、心には活力を与え、意欲や情熱の源となる。

第3チャクラ マニプーラ
色黄、キーワード 集中・意欲・無駄のない、腰にある、身体には背筋をまっすぐに伸ばし、身体を効率よく動かす、心には集中力・やる気を高めて意志を強くする。

第4チャクラ アナーハタ
色緑、キーワード 調和・愛・思いやり・開放、胸にある、身体には呼吸を解放し、胸・肩・背中の緊張をほぐす、心にはまわりと調和する心をもたらす。

第5チャクラ ヴィシュッダ
色水色、キーワード すがすがしい・滞りない・なめらか、喉にある、首や喉をすっきりと伸ばして頭を支える、心には感情を適切に表現し、考えをなめらかに伝える。

第6チャクラ アージュニャー
色藍、キーワード 見守る・超越・静寂・ひんやり、眉間にある、頭の中をクリアに保つ、ものごとを客観的に見つめ、受け入れる視点をもつ。

第7チャクラ サハスラーラ
色紫、キーワード 神聖・光・宇宙・自己を超えた、頭頂の少し上にある、突き抜けるような頭部の軽さをつくる、自分を超越した視点であらゆるものを見渡、見守る意識を持つ

チャクラはチベットでは4つ、9つとするひとも。
大切なのは正確な数字ではなく、感覚で感じ取ったもので何を伝えたいか?である。


第3章 チャクラを知る

7つのチャクラを調える。
ステップ1チャクラの役割を知って理解
ステップ2チャクラをイメージ
ステップ3 チャクラを体感・調整するエクササイズ

この順番で第1から第7まで解説。
最初にチェック項目がついていて、多くあてはまったものから調整するようにとしてあった。
ステップ2では、写真があった、第1チャクラでは、そそりたつ大地の壁とか巨木というように。
イメージがあいまいなまま調整するとうまくいかない。
エクササイズのときには、骨や体のどの方向に力がむかうのか矢印で解説していた。

第1チャクラ ムーラーダーラ
身体は骨盤で支えられている、まず最初に整えるべき場所。
地中に正しい方向に「根」を張るイメージで行う。
骨盤の安定が心を落ち着かせる
ここが不安定だとネガティブな感情がわきやすい。
骨盤を引き上げるエクササイズ
骨盤底を意識するネコのポーズ
うつぶせでの骨盤修正・・・下腹と仙骨の使い方

第2チャクラ スワディシュターナ
下腹はエネルギーの発信点
第2チャクラはエネルギーの塊
心の活力源でもある
第1チャクラとセットで調整する。
エネルギーを正しい方向に導くのは第3チャクラ。
イメージは波、火山のマグマ
腹圧を感じるねじり腹筋
穏やかなパワーを引き出す英雄のポーズ。掌でチャクラを温める方法。

第3チャクラ マニプーラ
根と幹をつなぐマニプーラはパワーを正しい方向に導くチャクラ
根を安定させると姿勢は自然とまっすぐに、その上でエクササイズを。
イメージは火、天にむけてますぐ伸びる木の幹
根と幹の感覚をつかむスフィンクスのポーズ。
ウディヤナバンダ・・・下腹が内側へ吸い込まれていく感覚
ウディヤナバンダの奸悪をつかむ、三角のポーズ、腰掛のポーズ

第4チャクラ アナーハタ
愛のチャクラは胸にあります。
自と他を結び調和させるためのチャクラ
イエスとノーを判断するチャクラ
胸をひらいてなんでも受け入れても、根がはっていないと危険。
欲しかったものを抱きしめるときの感覚が胸が開く、嫌いな人から何か言われたむかむかが閉じた感覚。
イメージは蓮の花、大空にのびる南国の木々
胸を解放する、合掌とネコのポーズ
胸をさらに広げる腕を使った呼吸

第5チャクラ ヴィシュッダ
エネルギーを外にアウトプット
エネルギーを滞りなく通過させる。水や風の自然な流れのようになるとよく、意識すれば乱れる。
イメージは空の広がり、きれいな川の流れ
胸と首の関係をただす太鼓橋のポーズ
首周りを解放するあぐら倒しのポーズ

第6チャクラ アージュニャー
第3の目「客観的にとらえる存在」は眉間にある。
すべてを静かに見守る、距離をおくからこそ、ちっぽけな感情に振り回されることなく、優しい気持ちになれる。
客観的にみるということは、瞑想そのもの。
ここが乱れていると頭の中の考えばかりを優先させて、なんとなく落ち着きがなく、何に対してもまったり見守ったりできない。
7つのチャクラは連動する。
イメージは闇を照らす月光、雪原
エクササイズは見守るための覚醒、目のトラクタ(緊張をとる)
あらゆるものをただ見守る、立木のポーズ

第7チャクラ サハスラーラ
自分を超越したチャクラ
すべてはつながっているというのが到達点
チャクラ調整の道のりこそが瞑想
雲の上に昇る朝日のイメージ、宇宙のイメージ

ヨーガは哲学の実践技法でもある。


第4章 瞑想を実践する
瞑想の2大原則 朝がベスト、ヨーガのポーズをとったあとなどが理想的。絶対にあせらず、一足飛びにすすめようとしないこと。

瞑想には8つのステップ(八支則)がある
step1 禁戒(ヤマ) 瞑想を深めるために日常生活の中でしてはいけないこと
step2 勧戒(ニヤマ)瞑想を深めるために日常生活の中で積極的にすべきこと
step3 坐法(アーサナ)チャクラを調整しながら瞑想を深めるための姿勢をつくる
step4 調気(プラーナーヤマ)瞑想を深めるために呼吸を調える
step5 感覚制御(プラティヤハーラ)感覚への意識を深め、それらをコントロールする
step6 集中(ダラーナ)心を積極的な働きかけによって一方向へと結びつける
step7 瞑想(ディアーナ)心が積極的な努力なしに一方向へと結びついた状態
step8 三昧(サマティ)瞑想がさらに深まり、集中の対象との一体感を感じている状態

座りかた解説、この中から、自分にあった坐法を見つける
蓮華坐(パドマアーサナ)
半蓮華坐(アルパドマアーサナ)
正坐(ヴィジュラアーサナ)
胡坐(スカアーサナ)
椅子坐
無空(シャバアーサナ)・・・仰向けになって寝る、両脚を肩幅かもう少し広めに開く、手は身体から少し離したところにおいて、手のひらを上向きにする

坐法を選んだら、より理想的な姿勢を探す。
重心のポイントを探すために、前後左右に体を倒す。力を抜いてもバランスがとれるところを探す。
見つけたら下から順にチャクラの調整を行う。

坐法つまり姿勢を究めたら、呼吸を調整する。
チャクラが調整されていれば、心も理想的になり、自然と呼吸も深まるはず。ただ、呼吸に意識をむけると、姿勢より深い調整が行えることがある。
呼吸の大原則は型にはめず、とにかく気持ちよく行う。正しく行おうとするあまり、必要以上に無理をしていては精神が緊張してしまう。
長く深ければ正しい呼吸というのは思い込み。
間違った呼吸
・息をぬったりと吸い込む
・できるだけゆっくりと時間をかけて吐き、秒数をカウントする
・吐くのと同じ時間をかけて息をすう、息苦しいのを我慢して5回やる
こういうのは間違い
正しい呼吸にはルールはない、自分が気持ちいいと感じる程度で十分。
イメージは気持ちよい海辺や高原をおもいうかべ、新鮮な空気を目いっぱい味わう気持ちで肺を満たし、喉や胸がさわやかになっていく様子を感じる。気持ちよく吐いて、肺の中のよどんだ空気が体の外に押し出され、悪いものがぬけていく。それを気持ちよく味わう。

気持ちのいい呼吸がベストではあるが、呼吸の仕組みを理解しておくことで、ヨーガが理想とする理想的な呼吸法「完全呼吸」に近づくことができる。
完全呼吸とは、肺をフルに使った呼吸のこと。肺は筋肉をもたず、自力で動けないので胸郭が広がったり縮んだりすることで動かす。胸郭の筋肉は万が一どこかの筋肉が動かなくなったとしても別の筋肉によって呼吸運動がカバーできるようになっている。胸郭の動きはおおきく3つに分類される。横隔膜をつかう下部呼吸(下げると肺は広がり、上げると狭くなる)、助骨を使う中部呼吸(バケツの取ってが上下するような動き)、鎖骨を使う上部呼吸(肩の上下運動、自然に肩の上下動を感じるには両手をクロスして肩に置いて呼吸する)。
ヨーガではこれらのすべての部分がすべてゆったり自然に動いている状態を完全呼吸という。

瞑想を究める
チャクラを調整することが瞑想。
瞑想の土台は姿勢と呼吸。チャクラを調整する、それで瞑想は深まる。もし集中が深まらないならチャクラの調整に戻る。
チャクラの調整がプラーナの調整になり、瞑想=心がコントロールされる。

CDに入っている朝の瞑想の解説
朝は瞑想のベストタイム
step1 第4チャクラで呼吸を味わう
step2 第6チャクラで生きていることを実感する
step3 第1チャクラで感謝の気持ちを育む
step4 第2チャクラで活力を育む

移動中の瞑想
移動中は姿勢がもっとも大切。立ち姿勢(第1チャクラと第3チャクラ)と座り姿勢で解説。
移動中の揺れを感じて利用しながら心をリラックスさせる。

コミュニケーション中の瞑想
自分本位のスタンスをやめ、瞑想的な視点でコミュニケーションをとってみると相手との関係が面白いほど変わる。
ベースをつくる。第一チャクラで骨盤を安定させる
相手の目をよくみる。第6チャクラ、コミュニケーションの本質は調和
相手の気持ちを理解する 第4チャクラ、胸のチャクラを解放して相手の気持ちと溶け合うように努める。共感があるときには簡単にできる。

寝る前の瞑想で目覚めがすごく気持ちよくなる
坐るポーズをとる、第一チャクラ
のんきになる。第4チャクラ
見守る。第6チャクラ
仰向けになる。第5と第2チャクラ。意識して眠ろうとしない。首や喉は睡眠にとって大切だが意識すると逆効果。

嗜好品を断つ瞑想・・・依存を取り除く
ベースを作る。第一チャクラ
エネルギーを一方向へ導く。第3チャクラ。ベースが安定したら腰をゆっくりと上に向かって伸ばす。

イライラをリセットする瞑想
イライラのエネルギーを見守る。第6チャクラ。イライラの本質的な解消法はものごとのとらえかた、受け止め方を変えること。イライラの対象から意識を引きはんして、意識を自分に向けなおす。
イライラを腹におさめる。第2チャクラ。イライラしているときは、頭に血が上って判断力が低下して、肩周りに力が入っているので効率的な言動ができない。下腹にエネルギーを集めると、建設的な方向にイライラを使えるような気持ちになる。

緊張をリセットする瞑想
瞑想でエネルギーを下方向に向けると肩の力が抜ける
自分をとりもどす。第1チャクラ。緊張とイライラはエネルギーが上昇して上半身が緊張して呼吸がブロックされている。
高ぶった気を見守る。第6チャクラ。コントロールせず見守る。どこが緊張しているかそれを確認する。
緊張を下腹におさめる。第2チャクラ。根の意識をとりもどし、緊張している自分をみまもる状態をつくれたら、緊張を第2チャクラ=下腹におさめていく。上半身の緊張を否定したり拒絶してはいけない。

クヨクヨをリセットする
クヨクヨを確かめる。第6チャクラ
大きな視点を持つ。第7チャクラ
時分の根に戻る。第1チャクラ
終わったとき依然としてクヨクヨしていてもOK。その事実を受け止め、過去を受け止める。今という瞬間にしっかりと自分がいる。骨盤の重みとともにその意識が深まる。いつか乗り越えようとするポジティブな気持ちが自然と湧き起ってくる。

鬱をリセットする瞑想
ありのままの自分を直視する。第6チャクラ
自分を受け入れる。第4チャクラ
根を張り幹を伸ばす。第1と第3チャクラ。このステップは無理に行わなくていい。

疲れたときの瞑想
否定している自分に気づく。第6チャクラ。我々は疲れを否定しがち。そこからネガティブになっている自分に気が付くこと。
疲れを肯定する。第4チャクラ。疲れは身体が弱ってきているということを脳に知らせる黄色信号。親身になってきいてみること。じっくりと味わう。上手に味会っていると、それだけで身体のこわばりがとれて血行が促進し、疲れがウソのように消える。
身体に感謝する。第1チャクラ。各部の疲れが解消されて来たら、積極的に元気を取り戻す。骨盤が床へ向けて沈んでいくような感覚を養うと自然と身体への感謝の気持ちも深まる。

瞑想が深まらないときには、瞑想の前にヨーガのポーズなどで体調を整える
瞑想中に感情があふれだすことがあるが、すごい体験ではない。ただ見守ってあげよう。
瞑想中に見えるヴィジョンは至高体験ではない、ただ見守ろう。
チャクラの調整こそが瞑想の要。体験は重要ではない。

ヨーガの2つのスタイル
スートラ・・・自分の力で毎日コツコツと到達点を目指すスタイル。この本がそう
タントラ・・・・師匠と師弟関係のなかで瞑想や精神淡麗を行う。信頼できる師匠がいれば効果的で、より早く目的地にたどり着く。
独学でタントラ的なスタイルの実習をおこなうと必ず壁にあたり、目的地とは別の方向へいきやすい。
独学なら、至高体験や技法にあまりこだわらず、スートラスタイルでコツコツ気長に目的地を目指すのがよい。


第5章 毎日を瞑想的に生きる
せっかくの朝の瞑想を活かすための、瞑想的に生きるヒント。
瞑想は仙人になるために特別な取り組みではなく、自分の心を平和に保って生きるための処世術。
瞑想のための瞑想になると、本質には至らない。
一日を瞑想的に過ごすために、瞑想中の感覚を常に意識する。
そして八支則にそっていきる。

すべきでない5つのこと
・非暴力(アヒンサー)身体と言葉両方の暴力に気をつける。心に暴力の芽が生まれること自体はどうにもできないこと。見つめて探り上手に処理する。暴力はコミュニケーションの否定。相手にうけいれてほしければ相手を理解しようと努め歩み寄ること。有効なのは柔の心
・誠実・正直(サティア)嘘は過ちで、エネルギーを浪費する。
・不盗(アスティア)時間や信頼も盗まれる。時間に遅れたり、会話中に相手の会話を遮ってしゃべる。悪口をいいふらすなど。自覚のない盗みはかえってタチが悪い。盗みは自分にかえってくる、まわりの人が遠ざかっていく。
・禁欲(ブラフマチャリア)浴はエネルギー。ヨーガの禁欲はエネルギーを有効に使うこと、無駄遣いの禁止。ストレスや誘惑が多い社会では人間はエネルギーを浪費させられやすい。エネルギの浪費を慎む精神状態を培っていけば、より生きやすく、快適に毎日を過ごせる。
・不貧(アバリグラハ)使う方向がきちんと定まらない「もっと」は、中毒や依存症を招く。むさぼれるのはエネルギーが充満している証拠でもある。エネルギーを有効な方向へシフトしてあげることが必要。単純な清貧とは違う。


心がけるべき5つのこと
・清浄(シャウチャー)心身を清潔に保つ。外側だけでなく内側も。身体の清浄が精神を清める効果を持つ。アーユルヴヴェータは毒の排泄でで心身の清浄から、精神の清浄をめざすもの。
・知足(サントーシャ)現状に満足するのは人間には難しい、現代では観察力や感性が鈍って、満足の基準値があがっているように見える。「満足する心」「足りている心」の安定をベースにさらなる意欲が生まれる、これが好循環。不安や切迫感の上に成り立つ向上心はどこか頼りなく不確か。第1、第4、第6チャクラが関係しあいながらプラーナを調整していく様子こそが、この好循環そのもの。
・苦行(タパス)自分を苦しめるのではなく、苦しんでいる自分を受け入れる自愛のこと。ヨーガのポーズ中の苦しみを優しく見守り受け入れることも苦行的意味合いがある。見守るためには覚悟が必要。安定した自分(第1チャクラ)が必要になる。
・読誦(スヴァディアーヤ)声に出してお経を読むこと。普段から心がけることや自分が目指す状態を毎日繰り返し読み、意味を理解し、それを超えに出して自分に言い聞かせることで、それらが徐々に心身にしみこんでいくことを目的としている。声をだすことでエネルギーを持った響き「マントラ」私たちの心をよい状態に導く。声に出して心によいと思うものを毎日読むことで内側から自然に鳴りたい自分になる。
・祈念(イシュワラ・プラニダーナ)信仰心を持ち、それに祈りをささげる。私たちは自分自身の力で生きているつもりでも、実際には他人やほかの生命、またはこれらを根底で支えている微妙な力によって「生かしてもらっている」、それに気づき、感謝する気持ちが祈念における信仰心である。そしてそれを生活の中で育み続けることで、他の9つの戒めも深まり禁戒・勧戒全体を、そして瞑想を深める大きな足掛かりにできる。

心にかたよらず、身体にかたよらず、そして戒律にしばられすぎず、バランスをとりながら総合的にヨーガを深めていく、この本をそんなヨーガライフに役に立ててほしい。


Yogaではじめる瞑想入門

Yogaではじめる瞑想入門

  • 作者: 綿本 彰
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本



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