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シャーロック=ホームズの事件簿 下 シャーロック=ホームズ全集 (14) [小説]

BBCのドラマ「SHERLOCK」を見たら、すっごくおもしろかったので、原作を読んでみました。
ドラマの元ネタをひろいながら、あらすじを書いていくので、ネタバレしたくない人は特に後半は読まないでね。


6個の短編からなっている。









1 三破風館
 ワトスンが久しぶりにホームズを訪ねていたとき、派手な服装の黒人が乗り込んできて、事件から手を引けといってくる。(この冒頭マザリンの宝石とかに似ているなあ)
 ホームズは落ち着き払ってしらうと、男は「バーニィの兄貴に頼まれた」といって逃げ帰ってしまう。
 内容はハーロウの一件から手を引けというもので、ホームズはかえってやる気になってしまう。
 事件は、ハーロウ・ウィールドの三破風館に住む老婦人が、「家を買いたい」ともちかけられたが、内容がおかしくて、「ほとんどのものを持ち出してはいけない」という厳格な内容だというのだ。それで、ホームズに相談にのってほしいという。
 出かけてみると、老婦人の息子はホームズの知り合いでダグラス=メーバリ氏だった。しかしローマの大使館に勤めていたが先月肺炎で亡くなったという。
 話の最中にも女中が立ち聞きをしているのをホームズが捕まえたり、何者かがこの家にあるなにかを狙っていることはまちがいない。
 冒頭の黒人も家の周囲をうろついていた。しかし、なにが狙われているかがわからない。
 とりあえず老婦人の弁護士に家に泊まってもらい警戒するようにといいおいてホームズはロンドンに戻る。
 翌日老婦人の家に泥棒がはいったとの知らせが届く、老婦人は警告を守らず、弁護士に泊まってもらっていなかった。犯人ともみあいになって、犯人が盗もうとしていた息子の書いた小説の最後のあたりのページをむしり取っていた。
 ロンドンでのダグラスの身辺の捜査と、その事実から、ホームズは犯人はダグラスが求婚していたイサドラ=クラインだとみぬく。
 イサドラは近く若いローモンド公爵と結婚して貴族の仲間入りをする。それで昔のボーイフレンドとのいざこざが表にでると困るのだ。ダグラスは本気でイサドラを愛していたが、相手は金持ちでないダグラスを嫌って、人を使って暴力でダグラスを遠ざけた。ダグラスはローマでその顛末を小説にして出版しようとしていたのだ。
 ダグラスは死んだが、小説の原稿は遺品として母親の老婦人に届けられていたので、なんとか手にいれようとしていたのである。
 ホームズがかけつけたとき、小説はすでに燃やされていたが、ホームズは殴られた老婦人のために、イサドラから世界旅行できる金額の小切手をてにいれるたのだった。

 
2 白面の兵士
 この小説は、ホームズがワトスンの小説の批判をするので、自分で書いてみろといわれて書いてみたことになっている。そしてワトスンは先回りして結論をださず、常に驚きの目でなりゆきをみてくれるので理想的な協力者といっている。
 ボーア戦争が終わったばかりのころ、ジェームズという体格のよい男がホームズを訪ねてくる。例によってホームズが所属連帯まであてて、相談者をびっくりさせるくだりが挿入される。
 南アフリカの国防騎兵隊で知り合いになった友人と6か月も音信不通で、家族は1年間旅行にいったといっているが、信じられず、実家を訪ねたが、事情があって話せないといわれた。あきらめきれず一晩止まったが、執事の様子からも友人ゴドフリーは生きていて、実家にいるらしいのだ。そして夜中に死人のような白い顔をしたゴドフリーが窓に顔を押し付けているのを見たというのだ。翌日調べると離れ屋があって、山高帽をかぶった男がカギをかけているのを見たという。夜中にもう一度そこにいくとゴドフリーの父親に見つかって追い返されたのだと。しかし山高帽の男とゴドフリーが離れ屋にいるのは確認したという。
 ホームズはすぐにゴドフリーの実家に向かおうといい、途中で友人だという紳士も同行した。
 紳士を馬車に待たせてジェームズとホームズが屋敷にむかうが、ゴドフリーの父が怒り出し、警察を呼ぶという。ホームズが紙に何か書いて差し出すと、「どうしてわかったのか」と態度をかえてきた。
 実は、ゴドフリーは南アフリカで負傷したとき、らい病患者の病院に迷い込んだ。実家に帰ってかららい病の症状があらわれたので、実家にひきこもり、ひっそりと医者(山高帽の男)にかかっていたのだ。
 ホームズは馬車で連れてきた紳士にきてもらう。実は皮膚科の名医だった。
 名医の診察でゴドフリーは「らい病」ではなく鱗癬症の一種で伝染性もなく、治るものであると診断。
 喜びのあまりゴドフリーの母親は気絶した。


3 ライオンのたてがみ
 ホームズがサセックスに引退した後、向うから飛び込んできた話。ワトスンとは離れていたので自分でペンをとったとしている。
 近所には職業訓練所「ザ・ゲーブルズ」があって、20人ばかりの若者と教師が住んでいた。そこの所長スタクハーストはホームズの友人であった。
 ある朝、ホームズは泳ぎに行くスタクハーストに会った。そこに浜から訓練所の物理教師マクファスンがあがってくる。そして倒れてしまう。彼は「ライオンのたてがみ」と言い残して死んでしまう。服装から泳いでいたが、大急ぎで逃げてきた風で、背中には何本もの赤黒いみみずばれがついていた。
 そこに数学の教師マードックがあらわれる。気難しくてあまり人と付き合わない人物で、マクファスンの犬がうるさいと窓にたたきつけてトラブルになったことがある。
 マードックはホームズの指示で警察に知らせにいく。
 ホームズは事件の現場となったと思われる浜を調べるが、人間のいた痕跡はなかった。
 マクファスンの持ち物からは逢引の手紙が見つかったが、日時はわからない。
 相手はモーディという貸ボート屋の娘であるとわかったが、娘の親は、交際をよくおもっていなかった。理由は結婚を申し込まずに交際を続けているからという。しかし、娘によると相続の問題があるので、結婚はできない状況だったが、かたがつけば、正式に結婚を申し込んでくれる予定だったという。また、マードックも一時モーディと結婚したいと考えているようだったが、マクファスンと付き合うようになってからは、そんなそぶりはみせなくなったという。
 証拠はなかったが、状況からなんらかの手を使ってマードックがマクファスンを殺害したのではないかとの疑いから警察はマードックを逮捕しようとして、ホームズに相談にやってくる。
 ホームズはマクファスンの犬が同じ浜で死んだとのことから、インスピレーションをうけて、本を調べる。
 そこにマードックがマクファスンと同じ傷をうけてスタクハーストに担ぎ込まれてくる。
 実は浜の海水がたまっているところにサイアネクラゲがいて、マクファスンはそのショックでなくなったのだった。
 ホームズとスタクハーストは石でクラゲを殺した。普段はいないクラゲなのだが暴風雨でふきよせられたらしい。
 このクラゲは黄茶色の幕をひろげ、ライオンのたてがみのように見えるのだ。
 マードックを疑っていた所長も謝り、事件は解決した。

4 引退した絵具師
 警察からホームズのところへまわされたとして、引退した絵具師ジョサイア=アンバリがやってくる。
 彼は有名な絵具会社の共同経営者だったが、引退して20歳も若い妻と結婚していた。
 しかし近所のチェス仲間と妻が駆け落ちして、彼の財産も持ち出してしまったというのだ。
 ホームズに頼まれたワトスンがアンバリのところに出かけてみると、アンバリはさかんにペンキ塗りをしていた。そして、事件の夜妻と二人で劇場に行く予定だったが、妻が頭がいたいといって出かけなかったので一人で行ったのだと切符をみせる。ワトスンはその番号を覚えてきた。さらにお金をいれておくためのシャッター付の金庫などを見せられてという。妻は金庫のカギをもっていて、夫が劇場へ行っている間に金庫をあけて、男と逃げたというわけだ。ワトスンは他にも背の高い浅黒い男につけられたことも話した。
 話を聞いたホームズはワトスンが肝心な近所の人の評判をきいていないと指摘する。そして自分が電話と警視庁の助力で自分が収集しておいたという。
 アンバリの評判は乱暴で厳格、そしてけちん坊というものだった。
 これらの情報から、ホームズはニセの電報でアンバリを遠くの村に呼び出して、その間にアンバリの家を調べる。このとき背の高い浅黒い男と出会い、友人でライバルのバーカー氏であることが分かった。
 二人は協力し、アンバリを呼び出すと「二人の死体をどうしました?」と質問。アンバリは自殺を図るがホームズに止められる。
 ホームズは、嫉妬深いアンバリ氏が二人が浮気しているという妄想にとりつかれ、金庫室に閉じ込めガスで殺害。真相をかくすため、金庫のなかのものをどこかに隠して、警察に届け出たと真相を暴露。
 ワトスンが覚えてきた席番号から、アンバリ氏も当日劇場にいっていないことがわかり、ペンキ塗りはガスの匂いを消すためだったのである。
 ホームズは死体のありそうな場所を指摘したあと、すべての手柄を地元警察にゆずり、いつか真相を書いてくれとワトスンにいう。


5 覆面の下宿人
 ワトスンが、ホームズが関係者の名誉を重んじていて、悪用することはない、しかし、これらの記録を不正に手に入れようとした人がいて、その人物には警告していた。
 そして、ホームズが活躍するチャンスがないまま終わってしまった事件としてこの事件をあげていた。
 ロンダ夫人という人物がホームズに会いたいといっているという。夫人は7年間メリロウ夫人の下宿にいながら、1度しか覆面の下の顔をみせたことがない。その顔はえぐりとられたような恐ろしい顔だったという。
 ロンダ夫人の夫はサーカスの興行師で人気があったが、大変な大酒のみで人気は下降気味だった。二人はなついていたライオンのエサやりの最中に襲われて夫は死亡。夫人は重傷を負ったのだ。夫人は「ひきょうよ」と言いながら運ばれたという。
 会ってみると、ロンダ夫人は、親しい人のために真相を隠してきたというが、すでに亡くなったという。そして真実を暴き立てて新聞で騒がれるのは嫌だが、真実をだれかに話しておきたいというのだ。
 ロンダ夫人は10歳でサーカスに売られ、長じるとロンダの目にとまって結婚させられた。嫉妬深く、サーカスの他の人と話すのも禁じられていた。暴力もふるっていた。
 百人力の芸をするレオナルドが同情してくれて、夫人は心惹かれる。レオナルドはライオンの爪にみえるように釘をつけた棍棒でロンダを打ち殺して、一緒になる計画をたてた。しかし、血の匂いに凶暴になったライオンは本当に襲い掛かってきて、夫人は重傷を負った。レオナルドは逃げ出した。
 一部始終をきいたホームズは最大限の同情をみせる。そして夫人の言動から自殺を思いとどまるように諭す。
 数日後ホームズのところに夫人から薬の瓶が送られてくる。夫人はホームズの忠告に従ったのである。


6 ショスコム荘
 サー・ロバート=ノーバトンは、むこうみずな騎手で、ボクサーで体操選手。トラブルの相手を殺しそうになったこともある。ショスコム荘というところに有名な種馬飼育場と調教場をもっていて、ショスコム・プリンスという名馬ももっている。しかし女好きと賭け事でおおきな借金をもっている。ショスコム壮は実は彼の妹が夫から相続したもので、彼女が亡くなると、夫の弟が相続することになっているという。ホームズがワトスンから聞き出した情報である。
 ホームズはショスコム壮の主任調教師ジョン=メイスンから相談の手紙をうけとっていたのだ。本人がやってきていうには、ロバートは借金を返すために、ショスコム・プリンスを次のレースで優勝させて、しかもかけ率を上げるために、外にでるときは兄弟馬にのって、ショスコム・プリンスがたいしたことない馬のようにみせかけている。それだけでも十分変なのに、仲良くしていた妹とケンカしたのかまったく交流がなく、妹のベアトリス=フォーダはまったく人前に姿をみせなくなってしまった。ベアトリスの女中はロバートと通じているのであまり信用ならないという。さらにはロバートが夜中に古い教会の地下室に行くのをみて気味悪がっていた。メイスンはベアトリスの心配をしていたのである。
 ホームズもベアトリスが殺されたのではないかと推理、ショスコム壮の近くの宿にワトスンと釣り客を装って泊まり、ベアトリスの飼っていた犬を近づけて反応をみたりした。そして、家に引きこもっているのはベアトリスの偽物と断定。
 ロバートが行っていた古い教会の地下にいってみると、そこでロバートと鉢合わせした。
 追い詰められたロバートがすべてを告白。莫大な借金を返すためのレースが間近なのに、妹が病死してしまった。するとショスコム壮は取り上げられ、自分は債権者に追い詰められる。それで悪いとは思ったが妹の死を伏せて影武者をたてていた。妹の犬も遠ざけていた。地下の先祖の棺のひとつをあけて死体はそこに置いておいたのだ。
 結局、サー・ロバートは賭けに勝ち。債権者にお金を返して、財産を築くことができた。妹の死因も病死と判定され、届がおそくなったのをとがめられたにとどまったという。



シャーロック=ホームズの事件簿 下  シャーロック=ホームズ全集 (14)

シャーロック=ホームズの事件簿 下 シャーロック=ホームズ全集 (14)

  • 作者: コナン=ドイル
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: 単行本



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