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自分を好きになれないキミへ [思考]

セラピストの著者が書いた、孤独で寂しくて苦しいとき、「いつもキミのそばにいる本」

第1章 心の荷物を下ろそう、半分だけ下ろそう
 なんでも心の持ちようという考えは間違いだと思う。現実は現実としてある。
 でも、現実のとらえ方は人それぞれ、だから半分は自分の心が握っている。
 ケンカも恋もひとりじゃできない。半分は相手が、半分はキミが現実を握っている。
 だから、全部人のせいにするのではなく、全部自分のせいにするのではなく、半分だけでいいって考えてみよう。

第2章 1秒前の自分を超えていこう
 「自分のことが嫌い」といったときの自分は過去の自分。
 過去の自分が嫌いなら、それは過去の自分を超えようとしているということ。自分のダメさに気が付いている。
 自分を愛してあげましょうは、キケン。ダメな自分をダメだと思う自分まで殺してしまうことがある。
 過去の自分を乗り越えていける自分を信じてあげようという意味に解釈してほしい。
 自分を、ダメだと思うのは、自分がもっとできるとキミが知っている、信じているということ。
 誰かを信じるのに根拠はいりません。担保も保証もいらない。信じることそれ自体に価値がある。契約や取引ではない。
 ボクたちは1秒ごとに新しい自分。1秒ごとに成長のチャンスがあるのです。一日には86400秒の成長のチャンスがある。

第3章 人といても孤独なとき
 人と一緒にいても心が通じていなければ、アニメで違うセル画の上にいるようなものです。背景(場所)がいっしょなだけ。
 身体の居場所と心の居場所は同じではありません。
 相手の心に何かを伝えたかったら、何よりもまず、相手の心とキミの心が同じセル画の上になければならない。セラピストはラポールを築くといいます。
 この状態は心と心が感じあう状態。こうなるには、「相手の心」に心を澄ましてみること。相手をわかってあげたいと思えたときにキミは気が付かないうちにスッと相手のセルに移動している。
 物理的な交流は盛んなのに、心の触れ合いが失われているのは、みんな「私のことをわかってほしい」と思っているから。相手のことを本当にわかってあげたいと思う人が本当に少ないから。
 どんなに勇気をだしてパーティに参加しても、「わかったあげたい」という気持ちがなければ、キミはどこまでも孤独です。

第4章 逃げ方を学ぼう
 靴に足をあわせるなんてバカげていると思う。でも心でおなじことをしていても気が付かない。
 この原因は「雰囲気だけのポジティブ思考」だと思う。
 大切なのはがんばることではなく「何のためにがんばるのか」
 頑張り方は子どものころから教わるけど、逃げ方は教わらない。「正しい逃げ方」を教えたい。
 キミは自分の環境を自分で作り上げていく責任がある。環境が悪いなら積極的に働きかけて環境を少しずつでもよくしていく努力をしなければならない。
 わがままや、怠けて逃げるのはいけないが、自分の環境を作るために逃げるのは正しい。
 逃げるときは、「何に向かって逃げるのか」が大事。
 そう考えると前向きに考えることができる。
 環境を作り上げるには我慢が必要だが、我慢のための我慢では意味がない。むしろ怠慢。
 やりがいを感じられる仕事をするために、環境を人任せにしてはいけない。自分で環境を作りましょう。
 好きなことをやって生活が成り立たないのに、なぜ嫌いなことをやって生活がなりたつと思うのか?

第5章 誹謗中傷に負けないために
 人を褒めるのは難しい。ほめたつもりに相手を不快にしてしまうこともある。
 相手のツボをおさえてほめるには、相手に気持ちを向けて興味をもつこと。観察すること。
 けなす言葉はとても簡単。想像力もクリエイティブな感性もいらない。どこかで使われた言葉ばかり。
 そんな言葉で傷つくのは、その言葉に込められた悪意を感じ取るから。
 心無い悪意から自分の心をまもらないといけない。
 けなす言葉には創造性がないので、放っておくと相手のほうが息があがってきてします。ネテがつきてしまうから。
 誹謗中傷をする人の心理は、人を褒めるだけのクリエイティビティがないので、せめて相手を不快にさせて自分の存在を主張したいというもの。やっている間は自分を創造的な人間だと思い込むこともできる。
 だから、自分に対する誹謗中傷には決して目や耳を貸さず、人を褒めるということに心のエネルギーをそそぐ。
 向けられた悪意を自分のなかで善意にかえてしまう。そういう人が増えると世の中はよくなる。

第6章 何をやってもダメな自分に
 心をむけていないと、本当は何も見えない。時間を知るために見た時計のメーカー名なんてよまないでしょう?
 私たちは、「足りないもの」に目をむけがちです。
 でも、いままでたくさんの「足りないもの」を手に入れてきたから、ここにこうしているのです。
 手に入れたものに心をむけじっくり味わってみよう。
 著者は「あこがれ手帳」をつけている。年の初めに「こんな人になれたらいいな」をかいたもの。
 それをふりかえると、自分が過去のじぶんのあこがれの人だとわかるそう。
 みな、小さなあこがれを形にして、それがつみあがって今になっているのを忘れないで。

第7章 感情の起伏が激しい自分をどうしよう?
 人間は理屈より感情によって強く左右される。
 気づかないうちに潜在意識に忍び込んでくる印象に左右される。
 それは「背景」。
 掃除をすると運気があがるといわれるが、それは背景がかわり潜在意識にはたらきかけるから。
 意識していないほうが、潜在意識には強い影響を与える。散らかった背景は、心や感情も散らかったものにしてしまうかも。
 背景がいかに自分の心に影響を与えているか理解して、そこに責任をもとう。
 いったん湧きあがった感情はコントロールできない。無理に鎮めようとしても水面の波のようにかえって乱れるもの。
 感情は潜在意識に入り込んだ印象からうまれるので、「背景」を心地よいものにすることが大事。
 ちょっと片づけただけでも、潜在意識への効果はある。感情がみだれるなら、なにか身の回りのものをひとつだけ整理してみよう。

第8章 ちょうどいい「空気」の読み方
 空気というのは、その場にいる人たちの息づかい。マニュアルのようなものはなく、リアルタイムで読み取るしかない。
 雑に言えば、その場のみんなの「表情を読む」ということ。
 空気を読むとは、表情を読む能力といえるとおもう。
 相手をよくみていないと表情はよめず、気持ちはわからない。逆にあまり気にしすぎてしまうと、自分の気持ちを表現するのに臆病になってしまう。
 「空気を読み過ぎて苦しんでしまうタイプ」「空気が読めないで失敗してしまうタイプ」自分ではどちらだと思う?
 筆者の経験では自己評価は逆になる。読み過ぎるという人は実はあまり読めていない。読めないという人は読み過ぎる。
 そもそも自己評価が的確なら、そのこと自体が「的確に空気を読めている」ことになる。
 自己評価は内側からのもの、外側からの評価を基準に考えたほうが妥当。だからキミは正反対の努力をしてきたことになる。
 対策は、読み過ぎと思っている人はもっと細かく読むように、読めないと思う人は思い切って自分の思うままにふるまえばよい。
 それだけで対人関係がうまくいく。
 でも、友達にも「空気が読めない」といわれるという人もいるかもしれない。でも、本当に空気が読めないなら、友達に指摘されても、私は空気を読んでいると主張するはずでは?
 キミがみんなから空気が読めない人に見えるのは、読み過ぎて言動がぎこちなくなっているから。だから努力するほど空気が読めないように見えてしまう。
 だから、自分は空気が読めないと思っている人で、あえて自分の好きなようにふるまってみてください。

第9章 みんなと比べてダメな自分に落ち込んでしまうとき
 自信を無くしたり、自分はダメだという思いに苦しんでいるときは、「周りの人と自分を比べている」
 人と比べることは必要なこと。比較して初めて自分がみえる。自分を成長させるために必要な課題も分かる。
 でも、それで腐ってちゃダメです。足りないところを学ぶのはいいけれど、自分の気分を左右されては「いけない」
 自分よりできる人と比べてガッカリする心の在り方は、自分よりもデキない人を馬鹿にして見下す心の在り方と同じこと。
 どちらも本質的には人と比べることで自分の気分を決めている。
 人と比べて落ち込んでしまう心の在り方の中には、劣っている人を見下げて嘲笑する卑しい心の「種」が潜んでいることに気がついてほしい。
 周りの人によってキミの価値が決まってしまうのであれば、レベルの低い人の中に引越せばそれで済む。
 でもそれでは自分を好きになれないでしょう。キミが成長しなければ何の意味もないから。
 周りの人が優秀であろうがなかろうが、キミの価値にはまったく関係ない。
 自分より優れていると思える人がいたら、落ち込むより「教えてもらおう」と思えばいい。
 アドバイスを求めなくても相手を観察してヒントを盗めばいい。「どんなふうに人を褒めているか」「ミスをしたり叱られたときどういう態度をとっているか」「どんなふうに人の話をきいているか」「服は」「読んでいる本は」
 そいういった宝物を探しましょう。周りの人が自分よりできる人なら、周りは宝の山です。
 そして努力して優秀になった人は、最初から優秀な人と違って、ダメな自分を成長させた方法を知っているから、同じように人に的確で具体的アドバイスができるのです。

第10章 失恋の痛みはまだ消えないけれど
 体に治癒力があるように、心にも自然とバランスをとる働きがある。
 体と心の治癒力の差は、体は自分一人の中で完結するが、心は自分一人の心では完結できないこと。必要なのは他人の心。
 人間の心は、人間関係の中でバランスをとりもどしていく。
 キミの心がバランスをとりもどすためには、他人の心が必要なのです。
 相手がセラピストでなくても、どんな人間関係もセラピーです。
 必ずしもポジティブな影響だけでなく、ケンカなども心の交流です。人間関係の不愉快で苦渋に満ちた関係の中にも前向きな意味がある。
 人間関係で最も濃厚がなものが恋愛。心の自己治癒のために、キミの心は恋を求める。心が平穏で満足しているときには、あまり恋をしたりしない。
 「失恋」の苦しみは、キミの心を立て直してくれる究極の荒療治。
 だから、恋が成就しなくても、意味がないわけではない。キミが誰かを深く愛したという事実に何の意味もないなどということがあるはずがない。
 価値がないから失恋したなんて、とんでもない間違い。価値があるから心の自己治癒力が働いてくれた。 
 失恋でボロボロになったなら、キミの心は新陳代謝のためにぼろぼろになる必要があったのかもしれない。
 それは潜在意識がキミのためにやってくれていることです。
 失恋は苦しい。それでいいのです。 

第11章 「私には夢がない」と思っているキミへ
 夢についての2つのタイプ。
 ・ある程度明確な夢があって、それに向かって人生を築いていくタイプ・・・まだ実現されていない夢が意識の焦点
 ・人生を築きながら、自分の夢を創っていくタイプ・・・まだ完成されていない自分が意識の焦点
 後者のタイプは「私はなんてダメな人間なんだろう」という思いにさいなまれてしまう。
 後者のタイプは「ダメな自分」を一歩ずつ克服していくことによって、夢を創っていく。だから苦しみには前向きな意味がある。
 キミの夢は与えらえるものでなく、自分でつかみとる夢。人生の後半になってようやく夢の輪郭があらわれてくる大器晩成な人たちなのです。
 キミはダメな自分を乗り越えることでひとつずつ何かを学んでいる。欠点をうめあわせているのでなく、何かを新たに獲得している。そうやって獲得したもののひとつひとつがキミの夢のジグソーパズルのピース。あらかじめ存在しているジグソーパズルでなく、変化していくジグソーパズルです。
 ダメな自分に見切りをつけさえしなければ、いつかは必ずキミの夢が姿を現してくる。体験からいえるし、セラピーを通じてクライアントから教えてもらったことです。
 ダメな自分ととっくみあいながら夢を創造していく人生。キミの人生そのものが夢であり芸出作品です。

第12章 憎しみでボロボロになったとき
 人は感情というものをあまりに単純化して考えがち。
 感情は、たった一つで成り立つことは少なく、いろんなものが複雑に絡み合っているときが多い。
 レジで順番を後回しにされたときの怒りには、無視されるほど存在感のない自分への怒りがありませんか?
 人間は自分の存在を人に気づいてもらえないと不安になり怖くなる。
 恐怖はしばしば怒りとして表現される。自分自身への不安が自分自身への怒りに姿を変える。
 その怒りは無視した店員への妥当な怒りとまじりあい、店員に怒っていると思い込んでしまう。
 だれかに怒りを感じているとき、多くの場合、キミ自身に対しての怒りも混ざっているもの。
 「キレる」感情の背後にも自分への怒りが隠されているからに違いないと著者は思っているという。
 他人を憎むとき、自分を憎む気持ちが隠れている、だから、相手より自分自身をぼろぼろにしてしまう。
 他人は許さなくていいけど、自分自身のことは許してあげよう。


自分が好きになれないと、なにもすきになれない。
自分がちょっとずつでも好きになると、自分のやることもすべて素敵に思えるようになってくる。
人はだれでも変わることができる。でも、そのためにはまず、変われる自分を信じてくれる人が必要。
著者は、キミのことを信じているといっていました。


自分を好きになれないキミへ

自分を好きになれないキミへ

  • 作者: 石井 裕之
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:石井 裕之
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