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シャーロック=ホームズの思い出 上 シャーロック=ホームズ全集 (7) [小説]

BBCのドラマ「SHERLOCK」を見たら、すっごくおもしろかったので、原作を読んでみました。
ドラマの元ネタをひろいながら、あらすじを書いていくので、ネタバレしたくない人は特に後半は読まないでね。


6個の短編からなっていて、ホームズ大学生ころの事件など、ワトスンと出会う前の話が中心。
きいたことあるタイトルはなかったなあ。

3語ごとに読む暗号文がSHERLOCKにも出てくるが、「グロリア・スコット号」ででてくるね。
マスグレーブ家の儀式の冒頭にワトスンがホームズの悪癖を並べるところがあって、
そこでピストルで壁に穴をあけるのはやめてほしいといっていたが、それはSHERLOCKでもでてくるね。







1 白銀号事件
 競馬の人気馬「白銀号」が失踪し、調教師が殺された事件が連日新聞をにぎわせていた。
 ある日、ホームズは事件の現場に行くといいだす。
 ワトスンはこんなにホームズが興味をもちそうな事件をいままで調べていなかったのを不思議におもっていたが
 ダートムーアに向かう列車のなかで、ホームズが強力を要請されたものの馬を長い間かくしておくことはできないだろうと予想していたことを聞かされる。しかし、ホームズの推理ははずれ、馬はあらわれなかったので、現場に行くことにしたのだという。
 ホームズの推理では火曜日にある大きなレースに白銀号を出走できなくするための陰謀。
 白銀号の厩のあるキングス・パイランドはさびしい場所で、周辺には別荘が少しと、大きなケープルトンの厩がある。白銀号の馬主であるロス大佐は、人気馬をまもるために、3人の若者に毎夜番をさせていた。殺された調教師のジョン=ストレーカーは厩から200ヤード離れた家に、妻とメイドと住んでいる。
 事件の夜、メイドが厩に食事を運ぶときに予想屋のフィツロイ=シンプスンという若者にあった。彼は白銀号の情報を得ようと、メイドや見張りの若者に近づくが追い払われてしまう。このことはストレーカーにもしらされた。
 その夜、見張りの若者の食事に薬がいれられ、白銀号は消えた、ストレーカーは夜中の1時ごろ雨のなかを白銀号の様子をみにいったが、翌日朝に窪地でなぐり殺された死体になって発見された。手にはシンプスンのネクタイを握って、太ももにはナイフの傷。自分も小型のナイフを握っていた。
 現場には馬の足跡もあり、白銀号がそこにいたのは確かだが、みつかっていないとう。
 警察の調べでは若者の夕食にかなりの量の粉末アヘンがはいっていた。夕食はマトンのカレーだった。
 また、近くのケープルトンの厩には二番人気の馬がいるので、念のため調べたが、そこの調教師は関係なさそうだということだった。
 ストレーカーが家から持ち出して、死んだとき握っていたナイフは白内障ナイフという華奢なものだった。
 またポケットからウィリアム=だービシャーあての高級婦人服の請求書がでてきた。ストレーカーの妻によると夫の友人で、たまにこの人あての手紙が家にくるのだという。ホームズは服がストレーカーの妻のものでないのをそれとなく確かめる。
 ホームズは窪地で泥のなかからろうマッチの燃えさしをみつける。
 それから警部の用意してくれた、シンプソン、ストレーカーの靴、白銀号の蹄鉄をもって現場を詳しく調べた。
 ホームズは馬が逃げたとしたら、キングス・パイランドの厩に戻るか、ケープルトンの厩にいったと推理、ケープルトンの厩に続く白銀号の足跡をみつける。ケープルトンの厩の調教師サイラス=ブラウンは、はじめホームズたちを追い払おうとするが、ホームズが何か耳元でささやくと、とたんに態度を変え、ホームズと20分ほど話すと「いうとおりにする」といって二人を送り返す。
 実は逃げてきた白銀号をみつけたサイラスは、白銀号だとわからないように毛の色を変えて偽装していたのだ。
 ロス大佐と警察のところに戻ったホームズはロンドンに帰ると告げる。
 大佐が落胆すると、ストレーカー殺しの犯人は難しいが、白銀号は火曜日のレースに必ず出場できるという。
 そして、ストレーカーの写真を借りると、帰るときにパドックで飼っている羊が病気にならなかったかたずね、3頭いるのがすべて最近びっこになったと聞いて大喜びする。
 火曜日のレースでロス大佐は自分の馬が見つからないという。しかし一等は白銀号と結果がでている。ホームズは大佐をパドックへつれていき、白銀号だという馬の毛をアルコールで拭い、元のすがたに戻す。そしてケープルトンの厩にいたことを説明し、調教師を脅して世話をさせていたのだとうちあける。
 実はストレーカーはロンドンに愛人をもっていて、その女のぜいたく品の支払いで金に困るようになり、白銀号にけがをさせて、レースを番狂わせして大金を手に入れることにしたのだ。羊がびっこをひいていたのは足の腱を白内障ナイフで傷つけ、動いている間に怪我をさせたようにみせかける練習をしていたのだった。
 ホームズは大量のアヘンがはいっているのに、味でわからなかったのは、料理がカレーだったからで、メニューを決められたのはストレーカーとその妻だけだ。洋服の請求書のような服を夫人がもっていなかったことから、愛人がいると検討をつけて、ロンドンでストレーカーの写真をもって洋服店にあたったところ、ダービシャーという男で妻が非常に高価な服が好きだと教えてくれたという。
 事件の夜、白銀号に細工をするため連れ出したストレーカーは、明かりにするために擦った火に驚いた馬にけられて亡くなったのだ。
 ホームズは逃げ出した白銀号を捕まえていた人は、すでに反省してレースのための調整をしてくれたから不問にしてほしいと大佐にたのむ。
 

2 黄色い顔
 しばらくおもしろい事件がなくて、ホームズが退屈していたころ、ワトスンとホームズが散歩に出ている間に依頼人がやってくる。とても落ち着かない様子で、待っていられなくて、でていったと給仕が教えてくれる。
 その人物が置いて行ったパイプを見たホームズが推理を始める。大事にしているらしく2度も修理してあり、高い煙草を使っていることから金持ちであるらしい。焦げ跡から左利きで、かみあとがあるので、筋骨たくましい歯並びのいい男だといっていると、本人がやってくる。
 男は30歳くらいの若くて背の高い男で、ノックを忘れるほど動転していた。ホームズは帽子の名前をよびかけて男にびっくりされる。男は悩み事で夜も眠れないという。
 グラント=マロンという男は、3年前絵エフィという若い女性と結婚して、幸せに暮らしていた。
 エフィはアメリカでヘブロンという弁護士と結婚していたが、夫と子供を黄熱病で失い、夫の遺産をもってイギリスに帰ってきて、未婚の叔おばと暮らしていた。遺産がうまく運用されていたので十分な収入があった。
 マロン氏はホップの商売をしており、こちらも好調で、二人はノーバリに家賃80ポンドの家を借りた。
 結婚したとき夫人の財産はマロン氏にわたっていた。この夏夫人が理由をいわずに100ポンドほしいといいだし、マロン氏は約束だからと与えたが、理由は教えてもらえなかった。
 家のそばで畑を隔てて一見の小さな別荘があり、空き家だったが、夏に人が越してきた。
 散歩していたマロン氏がその家の二階に不自然な人間と思えない顔をみて、訪ねていくと、女中に追い払われた。家に帰って隣に人が越してきたことだけを妻に伝えた。
 その夜、夜中にマロン氏が目を覚ますと妻が外から戻ってきた。眠れないので新鮮な空気をすってきただけというがマロン氏は信じられなかった。
 翌日、マロン氏がロンドンへ仕事ででかけて帰ってくると、妻が隣の家からでてきた。昨夜も隣の家にいっていたのではないかと問い詰められた妻は「信じて」と繰り返すばかり、マロン氏は、二度と隣の家に行かないと誓わせる。しかし、妻が内緒で隣にいっているのに気が付いたマロン氏は、とうとう隣の家に踏み込むが中は空っぽだっで、暖炉の上には3か月前に撮った妻の写真があった。
 妻は相変わらず「事情は話せない」というばかりで、混乱したマロン氏は家を飛び出しホームズのところへきたのだという。
 ホームズはアメリカ時代の夫が追いかけてきたと推理する。
 そしてマロン氏に、戻って隣に人がいるようなら電報をうってくれるように指示する。
 その夜マロン氏のところに向かった二人は、止めるエフィを押しのけて家に入る。中にいたのは黒人の少女だった。
 実は夫人の前の夫は黒人だったのだ。夫は亡くなったが子どもは生き延びていたのだ。
 子どもはあまり体が強くなかったので、アメリカを離れるとき忠実な乳母にあずけてきたのだった。
 その後イギリスで結婚したものの、子どものことはどうしても言えなかった。
 しかし、どうしても子供の顔がみたくて、呼び寄せてしまったのだという。
 事情を知ったマロン氏は皆で家で話そうといって帰っていった。
 ホームズは自分の推理がはずれたとこを認め、ワトスンに、自分がうぬぼれたり、手をぬいているようなら「ノーバリ」とささやいてくれ、というのだった。


3 株式仲買店員
 ワトスンが開業して忙しくしていたある日、ホームズが訪ねてくる。
 事件に同行してくれるかという問いに、二つ返事で答えて、となりの医者に患者を頼むとでかけた。
 馬車の中で依頼人のホール=パイクロフトの話をきくと、彼は株式仲買人なのだが、勤めていた店が倒産し、失業。貯金も底をついて困っていたところ、モースン・アンド・ウィリアムズ商会とという大きな会社の採用通知をうけとった。あとは面接だけ通れば、前よりよい給料で働けることになった。
 そこに計理士アーサー=ピナーと名乗る人物がやってきて、パイクロフト氏のことを優秀だと聞いたと言って、いくつかの銘柄の値段をきいたうえで、記憶力がすばらしいとほめ、フランコ・ミッドランド金物株式会社の支配人にならないかと言ってくる。給料はなんと年に500ポンドだすという。
 パイクロフト氏が、その会社は聞いたとこがないし、金物のことはわからない、やはり名前がしれているモースンに勤めたいというと、余計に「賢い」とほめそやし、100ポンド札を渡して前金にしてほしいという。
 パイクロフト氏はすっかり気をよくして、引き受けた。モースンの方へ連絡しようとすると、ピナー氏はモースンの支配人と賭けをしているから連絡は一切しないようにという。パイクロフト氏は承知した。
 そして翌日ピナー氏の兄に会いにバーミンガムにいくことにした。
 事務所にいってみると、昨日会った男にそっくりだが、ひげがない男が、看板もない空っぽの事務所にいて、まだ借りたばかりで何もないが、これからだという。そして1週間後にイギリスの陶器を大量に買い付けて出荷するから、それまでにパリの人名録で金物屋の名前を住所のリストをつくっておいてほしいといって、本を渡してホテルに返す。予定よりずっとかかってやり終えて届けると、今度は家具屋のリストをつくるようにいわれる。そのときパイクロフト氏は金歯の場所が、最初に訪ねてきた男と同じところにあり、ひげをそってカツラをかぶった同一人物だと気が付く。しかし、なんのために自分にこんなことをさせるのかがわからず、ホームズを訪ねたのだ。
 パイクロフト氏が、二人を職を探している友人としてバーミンガムの事務所につれていくと、ピナー氏が夕刊を買って事務所にあがっていくところだった。
 3人が事務所に入っていくと男は悲しみに満ちた顔をしている。
 パイクロフト氏の説明に、適当に答えると、3分待ってくれといって奥に消える。
 しばらくするとドンドンと音がするので、ホームズが事務所の奥へと鍵のかかったドアを破っていくと、ピナー氏が首をつっていて、足がドアにぶつかった音だった。3人は彼を下し、命は助かった。
 ホームズはピナー氏の共犯者がホール=パイクロフト氏に成りすまし、モースンに入り込み、貴重な証券を盗み出す計画だったのだろうと推理。そのためにモースンに連絡するなといったり、履歴書の文字に近い字を描くためにパイクロフト氏に仕事を与えたのだった。
 さらに部屋にはいったときピナー氏の顔に悲しみが浮かんでいたことから、夕刊になにか原因があると推理。
 読んでみると、パイクロフト氏になりすました偽造と強盗の常習犯ペディントンが、モースンの警備員を殺して証券を盗みだしたところを逮捕されたとあった。最近まで弟といっしょに刑務所にいたが、弟は見つかっていないとなっていた。
 先ほど自殺をはかったのは、ペディントンの弟のほうだとわかったのだった。
 ホームズは人を殺すような悪党でも弟には愛されているんだなと述べて、パイクロフト氏に警官を呼んできてくれるようにいうのだった。


4 グロリア・スコット号
 ホームズがかかわった最初の事件。
 ワトスンは前から、ホームズが犯罪捜査にかかわるようになった理由をしりたかったので、よろこんで聞くことにする。
 ビクター=トレバーは、ホームズが大学にいた2年間でできた唯一の友人。当時自分の思考法や研究に夢中で、ボクシングやフェンシング以外の運動にも興味なかったホームズは、他の若者たちとの交流がなかったのだ。トレバーとは、彼の犬がホームズの足にかみつくというハプニングのためだったが、入院したホームズを見舞ううちに二人は親しくなったのだという。
 ビクターの実家はノフォークのドニソープにあり、父親は治安判事で地主であり、かなりの財産と地位をもった人物だった。ホームズはビクターに誘われて夏の1か月をそこで過ごすことにしたのだ。
 トレバー氏の妻はすでになく、ビクターは一人息子だった。ホームズはトレバー氏に興味をもった。あまり本は読んでいないようだったが、精力的で、あちこち旅行して世間をよく知っており、記憶力がすばらしくよく、野性的な人間だったからだ。どうもうにも見える容姿とうらはらに、慈悲深い判事として知られていた。
 夕食のときビクターがホームズの推理癖について言及したので、トレバー氏についてホームズが推理することになった。
 ホームズがつぎつぎと推理していき、その的中にトレバー氏は驚く。
 しかし、「J・Aという頭文字の人と親しくしていたが、その後忘れたがっていた」というと発作を起こして倒れる。目をさましたトレバー氏はどこまで知っているのかとホームズに問いただす。ホームズはボートへ魚を引き上げるとき、消されかけた刺青をみつけたのだと告げる。その場はそれまでとなった。
 ホームズが帰る前の日、ハドスンという酔っぱらった船乗りがトレバー氏を訪ねてくる。
 ロンドンに帰ったホームズの元へ、夏休みも終わるころビクターが訪ねてくる。そして、父親は何か弱みをハドスンに握られているらしく、なんでもいうことを聞くようになり、ハドスンもやりたい放題になり、とうとう自分がハドソンとぶつかるようになった。その後ハドスンは「ここは飽きたからハンプシャーのベドーズのところへ行く」といってでていってしまった。その後フォーディングブリッジから手紙が届き、それを見た父親は卒中を起こして死ぬ間際だというのだ。
 ホームズはビクターとともにノフォークへ向かうが、家につくとトレバー氏はすでに亡くなっていた。医者が死に際に日本箪笥の奥に手紙があるといいのこしたというのでビクターはそれを取りにいく。
 ホームズはフォーディングブリッジから来た手紙をみると、まったく意味がわからなかったが最初の単語から初めて3語ごとに読んでいくと「万事休す、ハドスンがすべてをばらした。死に物狂いで逃げろ。」となった。
 間を埋めてある文字が狩猟関係の単語が多いことから、手紙の差出人はベドーズだと思われた。トレバー氏は毎年、狩猟に招待されていたのだという。そしてフォーディングブリッジはハンプシャーにあるのだ。
 ビクターが父の手紙をもってきて、それをホームズに読んでほしいといった。それによるとトレバー氏は元は違う名前でロンドン銀行につとめていたが、賭けでつくった借金のために銀行の金を使い込んで逮捕され、23歳のとき囚人としてオーストラリアに送られることになった。当時はクリミア戦争の最中で囚人の輸送船がなく、小型船グロリア・スコット号に乗せられた。同乗していたプレンダガストという詐欺師に誘われ、反乱をおこして船を制圧した。しかし、仲間以外は皆殺しにすべきというプレンダガストと意見があわず、のちにベドーズを名乗った友人とともに、小型のボートで船を離れた。その後グロリア・スコット号は生き残りの兵士との戦闘中に爆薬を撃ってしまい爆発沈没した。トレバー氏達はボートで救助にいったが、助かったのはハドソンだけだった。ボートはオーストラリアへ向かう帆船ホットスパー号に拾われ、沈没した客船の乗員といつわってオーストラリアへ行き、名前をかえて鉱山で財産をつくったのだという。
 手紙を読んだビクターは失望してインドの茶園にいってしまい、そこで成功した。
 ハドスンとベドーズは行方不明で、警察の見解はハドスンがベドーズを殺して逃げたとおもわれているが、ホームズの推理では、ハドスンが秘密をばらすと信じたベドーズが彼を殺して、金をもてるだけもって国外へ逃げたのではないかとのことだった。


5 マスグレーブ家の儀式
 冒頭、ワトスンがホームズの悪癖について愚痴をいうシーンがあって、返事してない手紙をジャックナイフで暖炉に刺しておいたり、暇だからとピストルで壁にビクトリア女王の頭文字を撃ちぬいたりするのはやめてもらいたいといっている。さらには昔の資料をなんでもとっておいて、整理しないのががまんできないと書いてある。
 というわけで、暇な日の夜、ワトスンが部屋を片付けるように提案し、ホームズが昔の資料をひっぱりだしてくるところから話が始まる。
 ホームズが話し出したのは、彼が3つ目に手がけた事件だった。そのころロンドンにでてきて、大英博物館の近くに部屋を借り、役にたちそうな勉強をしながら仕事を待つ日々だった、ほとんどの仕事は大学時代の友達の照会だった。
 レジナルド=マスグレープは同じカレッジにいたのが縁で知り合いだった。彼はイギリスでも指折りの名門の分家で、16世紀に北の本家からわかれ、西部のサセックスに住んでいる。ハールストン館とよばれる州で一番古い家の当主だ。父親が亡くなってから屋敷の管理と地区の議員をしている。
 彼がホームズを訪ね、執事とメイドが行方不明になって、お手上げだという。
 執事のブラントンは父親の代から働いている館で一番の古株だ。若いころから働いているのでまだ40そこそこの非常に美男子で、外国語に堪能で楽器もひきこなす名物執事なのだという。ただし、モテすぎてもめるもとになって困っていた。ようやくメイドのレーチェル=ハウェルズと婚約したが、じきに相手をすててしまった。レーチェルは精神を病んでしまったという。
 ある夜、レジナルドは執事が夜中に自分の書斎で我が物顔で書類をみているのを目撃、出ていくように申し渡す。執事は1か月後にやめさせてくれというので、レジナルドは1週間の猶予を与えた。しかし、二日後の夜に行方不明になってしまった。そして、その後レーチェルは発作を起こして寝込んでいたが、3日目の夜姿を消した、池まで足跡が続いていたが池から遺体はみつからなかった。そのかわりリンネルで作った袋にはいった錆びて色の変わった古い金属の塊とくすんだ色をした石かガラスのかけらのようなものをでてきた。
 執事がみていたのは「マスグレーブ家の儀式」とよばれる書付と地図で、当主になるものは読まされるのだが意味不明の文言だという。それは問いかけと答えになっていて、日付は無いが、文字の書き方から17世紀なかごろのものとおもわれるという。
 ホームズは、文言をよんで、何かを隠した場所を示す文書と判断。執事もそれに気が付いて探し回っていたのだと推理する。二人はハールトン館に向かう。
 文言を解釈しながらホームズが館を探索すると、執事の残した痕跡も見つかった、最後は入り口の下の地下室にたどり着く、そこは薪置き場になっていたが、薪がわきにかたずけられていて、あいているところに大きくて重い平たい石があった、そこに錆びた鉄の輪があって執事のマフラーがまきつけられていた。二人があけてみると執事がいなくなった服装のまま遺体でみつかった。
 ホームズは執事が石を動かせなかったのでレイチェルを連れてきて手伝わせたが、レイチェルは執事を恨んでいたので、石を戻して逃げた、または自然とつっかえ棒が折れたかしたのだと推理。そして執事と一緒に見つかった貨幣がチャールズ1世時代のものであったこと、儀式文がかかれたころチャールズ1世が処刑され、チャールズ2世はイギリスを追われていたこと、マスグレープ家がチャールズ2世に味方していたことから、残されていた宝は昔のイギリスの王冠と判断。レイチェルは、執事を見捨てた証拠になるそれを池に投げ捨てていったのだった。
 ホームズの手元にはその時の貨幣が残り、マスグレープ家は正式な手続きとしかるべき対価をはらって王冠を手元に置くことにしたという。


6 ライゲートの地主
 1887年、フランスのリヨンでホームズが病気になり、ワトスンがかけつけた。
 2か月の間難しい事件ととりくんですっかり健康を害していたのだ。事件は解決してホームズの名前はヨーロッパに知れ渡ったが、ホームズのふさぎこんだままだった。3日後ベーカー街に戻ったが、しばらくロンドンを離れることにした。ワトスンのアフガニスタン時代の患者のヘイター大佐がサリー州のライゲートに家をもっていて、以前から誘われていたので、二人で田舎ですごすことにした。 
 大佐の家に着いた日、大佐は近所にどろぼうがはいったので用心のため、銃を一つ寝室に持って行こうという。
泥棒は、本と、気圧計、糸を一巻など、がらくたばかりとっていったのだという。興味を惹かれるホームズを見たワトスンは「療養にきたんだぞ」とくぎを刺す。
 翌朝、大佐の執事が殺人が起きたといってくる。ゆうべ12時ごろ治安判事のカニンガム家の御者のウィリアムがどろぼうに銃で撃たれたというのだ。カニンガムは大地主で、このごろアクトン老人と土地のことで裁判を続けているという。このアクトンとい老人の家が最初にどろぼうが入った家だった。
 ワトスンの願いもむなしく地元の警部もホームズを頼ってきて、二人はカニンガム家へでかけることになる。
 警部によると、12時15分前に御者が泥棒に殺されるのを、カニンガム氏と息子が窓からみていたという。息子のアレックは御者のところにかけつけたが、泥棒は取り逃がしたという。ウィリアムは母親と二人で番小屋に住んでいて、泥棒の用心に母屋をみまわっていたと思われるが、ちょうど錠をこわして侵入しようとした泥棒と鉢合わせしたらしい。母屋の錠がこわされていたという。死んだときウィリアムが握っていた引きちぎられた紙切れに「12時15分前、教えてやる。たぶん」と書いてあった。警察はウィリアムが泥棒とグルだった可能性もあると考えているといった。
 ホームズは目を輝かせて、警部と一緒にでかけていったが、警部だけが戻ってきて、ホームズはまだいろいろ調べているが、どうやら病気がまだ治っていないようで、言動がおかしいという。
 ホームズの頼みでワトスンとヘクター大佐もカニンガム家へでかける。
 ホームズはカニンガム氏に新聞に懸賞金をだしてくれといって、文章をみせるが、犯罪のおきた時刻が1時15分前でまちがっていたので、カニンガム氏が訂正した。それを見ていたワトスンはますますホームズのことが心配になる。それからカニンガム親子が起きていてランプがついていたのに、泥棒がおしいろうとしたのはへんだというが、カニンガム親子は泥棒が大胆だという。ホームズは泥棒が押し入ったあとにウィリアムスに遭遇した可能性があるとして、家の中をみせてもらう。カニンガム氏の寝室でホームズはわざとテーブルをひっくり返し、オレンジを床に転がした。皆で拾っている間に、ホームズは姿を消す、アレックが探しにいくと、ホームズが助けを求める声がする。ワトスンたちが駆けつけると、カニンガム親子がホームズを殺そうとしているところだった。皆で止めると、ホームズが二人がウィリアム殺しの犯人だという。警部が二人を捕まえようとするとアレックが銃を撃とうとしてたたきおとされた。
 アクトン老人が呼ばれ、ホームズが事件を解説する。死体の傷から、離れたところから撃たれていることがわかり、アレックの証言のように泥棒と取っ組み合いの最中に撃たれたにしては変であること。取っ組み合っていた男がいないなら、手紙をひきちぎったのはアレックである可能性が高いこと。父親が下におりたときには召使たちがきていたので。さらに手紙の文字が特徴が似ており、おそらく親子であること、1語づつ交代で書いてあるが、文字から一人は若く、一人はずっと年上だとわかること、以上のことから親子が犯人ではないかと推理していた。となると最初のアクトン家に入った泥棒も二人で、おそらく裁判のための書類を盗み出そうとしていたに違いない。そしてその件でウィリアムに脅され、手紙でおびき出して殺したのだった。
 ホームズはアレックが奪った手紙が、まだ彼のガウンのポケットに入っていると推理して、発作を起こしたふりをしたり、オレンジを床に落としたりして手紙を見つけた、そこをカニンガム親子に襲われたのである。また、新聞にのせる文章をわざと間違えてカニンガム氏の筆跡を手に入れ、手紙と比べたりしていたのだった。
 すべての謎解きを終えると、田舎で静かな休暇を過ごす計画は大成功だったから、明日ベーカー街へ帰ると告げるのだった。


シャーロック=ホームズの思い出 上  シャーロック=ホームズ全集 (7)

シャーロック=ホームズの思い出 上 シャーロック=ホームズ全集 (7)

  • 作者: コナン=ドイル
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1983/07
  • メディア: 単行本



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