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金星探検 [小説]

天才ロケット学者が、共産主義革命でハチャメチャになった地球を一時脱出しようという金持ちの出資で
思い通りのロケットをつくり、金星にいく、しかし、そこで人間同士の争いになり、
一部を残して地球に戻ってしまうというあらすじ。
当時の知識なので、金星は大気があって水もありジャングルがひろがり動物もいる。
そして宝石が普通におちていることになっている。


とある国の天才技師ツァンデルは、軍から戦争用のロケットをつくれといわれて、スイスへの亡命を決意する。
助手のビンクラーは、自分もいっしょにいって、自動車や自転車の修理店をやって生活を助けるから、ツァンデルは研究を続けるように勧める。
ツァンデルにロケットを依頼しているブロットンは、このところその製造費の支払いで困っていたが、億万長者の相続人のヘレン・ヒントンと婚約。まとまった金額を手にいれる。
ブロットンはツァンデルがスイスへ亡命することをきくと、リヨン銀行の小切手をおいていった。

ヘレン・ヒントンの叔母、億万長者のヒントン夫人の屋敷では、戦争で儲けて爵位を買ったフランスの銀行家マルシャル・デ・テロンジ、経営顧問のストマー、ヨブ・ウェラー司教、哲学博士シュニーレル、夫人の主治医テカー。そしてブロットンがそろって、国にふきあれる共産主義の嵐を話題にしていた。彼らが勝てば、自分たちはすべてを失うと恐れているのだ。
そしてこの地球上に安全な国はないので「ノアの方舟」をつくって、宇宙に逃れるという案がでる。
やりてのストマーは、これをつかって、コミュニストを恐れる金持ちから一儲けしようとおもいつき、株式会社をつくって宇宙船をつくることを思いつき、実行する。もっとも彼自身は宇宙船など信じていなかった。

空気がうすく、赤道の上で遠心力を最大限利用できる赤道上のエクアドル共和国にストマー・シティという宇宙船の町がつくられ
株式会社によって、宇宙船が建設される。

各人が必要なもの100キログラムを選び出す様子。
ヒントン夫人はダイヤモンドを計り、身なりをきちんとするといって、服や帽子や上靴を選ぶ。
姪のメアリは、何をもっていってらいいかわからない。
哲学者シュニーレルは本を選び、娘メアリは恋人に「逃げるな」と言われたのをふりきって、避暑にいくような荷造りをする。
司教ヨブ・ウェラーはお菓子をもっていくために聖書はポケット版だけにした。
マルシャル・ド・デロンジは財産の大部分をスペインの隣のアンドラというちっぽけな共和国に埋めた。地球に帰ってきたとき事業をおこせるように。
方舟の発起人ストマーは、出発前に火事で死んだようにみせかける算段をした。実は事業はおもわしくなかったので、トンズラしたくもあったのだ。財産の一部をロケットにしてもちだそうと、金でロケットをつくれないかツァンデルにきいてみたら、重いのでむかないといわれたが、ロケットの配管の一部は金をつかってもらうことに成功した。

ストマー・シティは、電気や蒸気の機械とエジプト王朝時代のような人力がまじった奇妙な風景を持つ町だった。
ここで、20人乗りのロケット1号機が作られ、2号、3号も作る予定である。
乗りたがる金持ちの不安をとりさるために小型のロケット「ピッコロ」をつくり、ブロットンがのって見せる予定だ。
ツァンデルの助手ビンクラーは、手伝いの青年ハンスとともに、実はコミュニストの思想をもっていて、
ロケットには金持ちたちを取り締まる目的で乗り込むことにしている。

レディ・ヒントンの城では、ノアの方舟の株主たちが、天文学者から各惑星の講義をうけている。
火星と金星には人間がいるかもいわれているが賛成できない。
火星の空気は希薄で、水は少なく不毛の大地。(当時の知識)
金星は酸素がないとされ、他の天文学者が反論。
惑星上の大気の密度というものがあって、地球の大気が太陽光の半分以上を宇宙空間へ反射するように、
金星は地球よりほんの少し熱い程度、スペクトル分析では酸素はなかtったが、炭酸ガスがあるので酸素もあるはず、
巨大な温室のようであるという。
また火星は、酸素は少なくても体重も減るので、そんなに動くの支障がないとか。(今だとありえないぞ)
いろいろ話はでたが、ツァンデル博士には、ただの暇つぶしだった。
物質循環できるような宇宙船をつくったので、地球の3か月分だけで、地球の2,30年分の食糧をまかなえる。
また、宇宙船の中の時間をゴムみたいに引き延ばせるとも。そしてその理由は秘密だそうだ。
他の連中は、他の惑星に素晴らしい人間社会をつくろうとかいろいろ議論しているが、ツァンデルは席をたってしまう。

ハンスがルナパークという無重力の実験施設を見学して体験する様子。
馬の蹄鉄みたいな形のレールをハンモックでとぶという感じだった。
他にも回転する部屋とか、回転状態のなかで飼育される動物とか、
ハンスも回転状態の中でうごいてみたり、物質循環を体験したりする。
宇宙服はマイナス10度からプラス100度以上耐えるとこうしゃくうけたり(もっといくよね)
太陽光線をあつめて宇宙船の温度をコントロールしたりする方法。

ハンスはツァンデルと面接して、物質循環の独房で、数学の勉強をしながら1,2か月くらすことになる。
体からでるものはすべて肥料になり、動物たちの面倒をみて、食物のつくる酸素で生活する。
夜はテストの無人ロケットがうちあげられる。

世界では戦争がおきて、ヒントン夫人らは、ロケットの完成をまたずにアンデスに向かう船にのりこんで国を離れた。
しかし他の船にみつかって、水上飛行機で脱出する。

ハンスは1か月以上物質循環の玉のなかで暮らしていた。
やっと止めてもらったが、次は発射のとき、ショックを吸収する棺桶(あらかじめある程度の圧力をかけておくと強い加速度をつけても大丈夫になる)の実験にかりだされる。
スマートシティにやってきたメアリーも好奇心で実験に参加する。
感想は、寒いだったので、棺桶の中身は塩水なのだが、お湯にすることになった。
ロケットは長さ100メートル、外装はタングステン鋼でつくられ、司教は方舟と同じだと喜ぶ。
方舟は20のロケットを組み合わせて、らせん状にまいた穴から燃料をだしてとびたつ。
乗客には20立方メートルの空間が与えられ、絶えず大気があらいきよめられるという。
温室は宇宙空間でくみたてる。ロケットの容積の3分の1弱は燃料になるという。
そうこうしているうちに地球はめちゃめちゃの状態になり、ロケットの材料も手に入りにくくなっていく。

ハンスは今度は無電極のビッチ老人のところに行かされる。
ここは方舟と地球の遠距離ラジオ通信用である。
ブッチ老人はソビエトが大嫌いで、なかなか扱いずらい老人であった。
ブロットンの一人乗りロケットは成功する。
これにより、多くの株主がまた大金をだした。

すべてのテストは完了して、方舟1号が飛び立つ日がきた。
ヒントン夫人が部屋をわりあてた。
部屋を予約していた二組みのうち一人は自殺、一人は考え直したと報告がくる。
ストマーは「資本がまもれないとわかったら、せめていのちを守ればいいのに」と考える。
発射前にいやがるヒントン夫人を棺桶にいれて、スマートシティでロケットを作り続ける仲間とわかれをつげていると、
発射5分前にテロンジの秘書が猫をつれてかけこんでくる。
しかたなく棺桶にいれてロケットは出発した。

曳航ロケットを切り離しながら、ロケットは順調に進むが、最後に駆け込んできた女性のために
船を操縦するビンクラーとハンスが棺桶にはいれなかったため気をうしなっており、
ロケットは加速したまま進んでいた、ツァンデルが必死でロケット内を移動してエンジンを切り、
出発してすぐに全滅はまぬかれる。
ハンスは訓練のため正気をとりもどすのが早かったが、ビンクラーは気をうしなっていたので、
医師のテカーを起こし、船を回転させて重力を発生させると、他の乗客を出すことにした。
料理人はすぐに台所を尋ね、記者のピンチはノート片手にツァンデルをおっかけた。
ヒントン夫人は無重力に苦労しながら椅子に腰かける(船内の重力は弱い)
シャンパンをあけると飛んでいったり、空中で玉になったりする。
ツァンデルは船内を飛んでいく方法を皆に教える。

翌日には朝食を用意しようとしたみなが、お湯もわかせないでいるのをツァンデルは
引力がないためだと説明し、やり方を教える。
そして船内でやっていいこと悪いことがわかるのは自分だと教え、船長である自分に従うようにと諭す。
マルシャルの雇った中国人のコックがみなの食事をつくることになり、マルシャルはひとしきり文句をいう。

ツァンデルは他の乗客たちも、温室をくみたてたり、太陽パネルや望遠鏡をくみたてる仕事をするようにいうが
地球での階級にこだわる人々は拒否。
ハンス、メアリー、ブロットン、マドラン(最後にのってきた婦人)、ピンチ(新聞記者)、ハンスたちが
宇宙服をきて船外で望遠鏡をとりつける。2時間ばかりたっととき、
マドランがジェット・ロケットの操作をあやまって、飛んで行ってしまう。
ハンス、ブロットン、ピンチが助けに行くがうまくいかない、ツァンデルが救助艇をだして助かった。
マドランは地球に帰るとひとしきり騒いだが、ツァンデルは間違いをやって経験を積むことが大事という。

ツァンデルは放送局をくみたてて、地球のブッチとの交信をはじめる。
ニュースでは混乱する世界、ストマーが屋敷もろとも焼けて死んだこと(狂言)、
マルシャルの銀行が襲われ、隠し財産をいっしょに埋めた男が裏切って宝をつかいまくっていることなどが報道されていた。
客たちをふたたび棺桶にねかせるとツァンデルが核エネルギーにるジェットエンジンのテストを始めた。
宇宙船は高速の3分の1の速度で太陽系の外側にむかっていた。
ハンスは土星に上陸するのを提案するが、大気がメタンとアンモニアとわかり上陸は却下された。

ある日、もってきた備蓄食料のうち、ヒントン夫人の工場でつくっていた缶詰が、
品質の悪いものであることがわかる。(実は混乱のなか労働者たちが高級品をよこどりして食べていたのだ)
そんなことから、食料を確保するためツァンデルは物質循環の組み立てを提案する、
というわけで、みなが仕事を割り当てられ、温室と太陽熱発電所をつくることになった。
このとき捨てた空き缶が漂っているのをみたツァンデルが針金で空き缶を結んで平衡錘をつくることを思いつく、
おかげで船の重力は増して、そだちすぎた温室の植物もおちついた。

ピンチはハンストビンクラーがコミュニストの思想の持ち主であることに気が付き、
ストマーに二人を始末すべきと進言する。
二人はマルシャル男爵に相談するが、船を操縦できるのは二人だけであるのが問題ということにきがつき、
とりあえず、自分たち3人が船の操縦を覚えるべくツァンデルの手伝いをしてはどうかということになった。

ツァンデルは3人に講義をはじめるが、3人は実際的な操縦方法ばかりしりたがる。
ツァンデルは宇宙旅行が計算の連続であることを話、基礎から辛抱強く教える。
ピンチは我慢しきれず、勝手に船のハンドルを操作して船に穴をあけてしまい、
フォローにきたツァンデルに見つかって、2度と船長室に入るなと追い出される、
しかし、この事故で温室がだめになってしまい、食料がつきるまえに、一番近い金星におりることになった。
乗客は棺桶にはいり、ツァンデルは金星の大気の密度がはっきりしないなか、
エンジンをあやつって速度をころしながら着陸をこころみる。
ロケットはもうれつな打撃をうけながら着陸した。
革命からの逃亡者は新しい土地についたのだ。

ハンス、ビンクラー、ツァンデルは外にでることにする、
着陸のときの激しい摩擦で外壁が解け、ドアが開かなかったので、ハンスが道具をとりに倉庫にいくと
ストマーが酸素ボンベをもちだそうとしていた。
ストマーを追い払い、3人は外に出ようとするが、ドアも窓も開かない。
船内の酸素が少なくなる中、船の温度はどんどん下がり続ける。
ストマー達3人は、ツァンデル達に文句をつけて主導権をとろうとするが、
ハンスの機転で、ジャックとメリー(元はヒントン夫人のメイド)が味方について、彼らを隔離する。
外の空気が安全かはわからなかったが、いちかばちか脱出する以外方法はなかった。
窓をやぶると硫黄のにおいのする外気がはいってきて、皆はガスマスクを着用した。
ヒントン夫人は最後まで豚の鼻みたいなものつけたくないといっていたが。

外は活火山の国で、一面の雪だった。窓からは雪が吹き込んだ、
船は高い山(標高2万から3万メートルの山)の大地に着陸していた。
地球からのスペクトル分析で酸素がないと思われていたのは、火山による雲の層でさえぎられたためだった。
壊した窓に窓枠と硫黄くさい空気をきれいにするフィルターやコンプレッサーをつけて、ようやくひとごこちついた。
ツァンデルは計算の結果、船は均整の赤道地区に着陸しており、冬が数日でおわり春がくることを告げた。
軌道の平面い対する軸の傾きが地球より大きいので、ほとんど横向きになっているので気候がかなり違うのだ。
ハンス、ビンクラー、ツァンデル、メリー、ジャックが機械類を復旧させる作業にあたったが、
無電局は回復せず、地球との連絡はつかなかった。
他の乗客たちは、開けない夜と、寒さ、配給食の文句ばかりいっていた、
しかし、やがて太陽の光が届くようになる。

春がくると濃い霧がたちこめ、雨は滝のよう、稲妻がひかり、雷鳴がとどろいた、
船のすぐそばを激しい山水が流れ、船は沈んで流されてしまう。
ハンスが機転をきかせて、金星の大気から酸素をとってボンベにためておいたので、窒息の危険はなかったが
皆は棺桶にはいってショックに備えた。
船は低い土地に流されたらしかった、火の光と青空がみえる。
外を調べたハンスによると崖の断崖にロケットの先端がとびでていて、危機一髪だが、飛び立つにはいい場所だという。
外の岩だと思っていたのが亀で、黄色いカイメンのような毛布を食べている。
岩の裂け目からアイロンのような形の真っ黒な生物があらわれたのでハンスが捕まえるとやけどをした。
そのとき遠くからトリ竜のような一群がやってきて、ブロットンをかぎづめにひっかけて連れて行ってしまった。
ハンスはテカー医師をともなって捜索にいく。

山のすそが光っているところに、エメラルド、トパーズ、紫水晶、ダイヤモンド、ルビーなどの宝石がまぶしくかがやいていた。
ハンスはヒントン夫人が後生大事にもっているダイヤモンドを思い出して失笑する。
ブロットンの名前をよんでいると、気についていた果実が飛び出した。
空飛ぶスイカのような果実を撃ち落とすと内臓がある鳥だった。その匂いを嗅いだテカー医師は昏倒してしまう。
幸いハンスの手当てで元気になった。
葉が人を巻き込む植物に襲われてナイフで撃退したりした。
トリ竜の羽毛と岩のくぼみにたまった血だまりもみたが、ブロットンの手がかりはえられなかった。

食料がひっ迫してきたため、ツァンデルは皆で谷に移住して畑をつくるべきだというが、
ヒントン夫人とマルシャル男爵はいかないと言い張ったし、召使のジャックとメリーを手放さないと言い張った。
しかし、ハンスが宝石をみせて、外にたくさんあるというと移住に賛成する。
翌日、めいめいが荷物をしょって、移住がはじまった。
宝石のところでは、みな目の色をかえてリュックに宝石をつめていたが、ハンスはせせらわらっていた。
入り江の近くの洞窟にたどりつき、石油を燃やしてほら穴の先住生物(羊くらいのゴキブリみたいのとか)を追い出して、
高い波にうちあげられた魚や貝をひろって食べた。
新しい土地の王様になろうとしていた億万長者たちは、みな髪をふりみだし、貧民街の住人のような身なりになった。

翌朝花のにおいで目をさました一行は、
畑をつくる予定の半島のほうに移動する。
春なのであたたかく、水がある場所だ。
ここでもいい土地のとりっこが始まったので、ハンスやビンクラーが仲裁したが、
結局うまくいかず、ハンス、ビンクラー、ジャック、メリーのストマーが「平民」と呼ぶグループと
船客グループが、それぞれ寄り集まって小屋を建てた。
そして働きはじめた。
司教は神の話をしなくなった。
男爵とストマーは宝石をためて地球に帰る算段をしているらしかった。
金星の土地は作物によいらしく、収穫は十分で冬に備えられるとハンスはツァンデルに報告した。
ツァンデルはロケットに残って、地球に連絡をとっていたがうまくいかなかったのだ。

ある日、海から巨大なゼリー状のアメーバのようなものがあがってきた。
何も悪さはしなかったが、海にまだ危険な生物がいる可能性も考慮して、
皆は水上の木に移住することにした。
ハンスは収穫の合間に入り江の向こうの森に探検にでかけることにした。
探検には、ハンス、ビンクラー、テカー、アメリー、アメリーにつきまとっているピンチが来た。
金星は石炭紀だなどとテカーとハンスが花いながらシダやスギナを観察。
大気がこくて雲が多いから太陽光線のスペクトルの一部がさえぎられて、葉は褐色や暗赤色が多いとか
話し合いながら探検。
突然、霧の中で怪物に襲われ、アメリーがつかまってしまう。
ハンスたちも人間のような姿をした怪物、6本の手をもち4本の足で走り、2本足でたったりはねたりして
カンガルーのようにすわりこむ(六手族とよぶことにした)につかまる。
捕虜になったアメリー、ピンチ、テカー、ビンクラーは木にぶら下げられ、ヤシの実をたべさせられる。
クモもたべさせられそうになったが、口をあけないとあきらめてくれた。
そして六手族は日がおちると急に眠ってしまい目を覚まさないこともわかった。
そこにトリ竜にさらわれたはずのブロットンが現れて助けてくれる。
一行は家に逃げ帰り、森に続く橋は切り落とされた。

ブロットンは舌をけがしてうまくしゃべれなくなっていたが、テカー医師のおかげでしゃべれるようになった。
それによると、トリ竜の腹をナイフで刺して、地面におりたが、自分も爪やくちばしでかなり出血したので
朦朧としてロケットへ戻らず入り江におりて森にはいってしまった。
植物から服のようなものをつくり、いろんな生物とたたかいながら生きてきた。
六手族が一番危険で発達しているが、眠り込む癖があるので、うまく逃げることができてよかったといった。
ヘレンはブロットンに声をかけるが、ブロットンは婚約者に特別な感情はみせなかった。

金星の秋が近づいていた。
ブロットンは森でさまよってから、あらあらしくがんこになり、「船客」グループのリーダーになった。
そして冬を越すために船に帰り、ハンストビンクラーを片付けて、ジャックは奴隷にしようと策略をめぐらす。
自分はメリーを妻にするといって、ヘレンは泣きだす。
渡り鳥が群れをなし、動物たちが移動をはじめる、すると地鳴りがおこり、噴火の溶岩が海をうめつくし、
木を焼いてしまった。

そのころツァンデルはついに人間からの電波をキャッチした。
それによると、ツァンデルが出発したあと、ストマー・シティは破壊され、ブッチは亡くなった。
それで、しばらく通信が途絶えていたのだ。
地球には嵐がふきあれたが、今は世界連邦ができて、宇宙ステーションもあり、
ツァンデルの一行をさがすために火星に宇宙船が派遣された(通信は最初火星から届いた)
自分で帰るか、火星の宇宙船に迎えに行かせるか決めてほしいとのことだった。

ブロットンたちがほら穴で(寒くなったので客船グループはほら穴に移動していた)地球に帰るべきか
話し合っていると、ハンス、ビンクラー、ジャック、メリーが武装して現れ、テカー一家とシュニーレル親子をつれていった。
ピンチが後をつけて話をきいたところ、皆で地球に帰るのだという。
ブロットン、男爵、ストマー、ピンチはロケットが飛び立つのを邪魔しようと石をもってロケットに這い登ったところで
ロケットが発射してふきとばされてしまう。
ロケットの中ではハンスが鼻歌まじりで地球に変えれる喜びにひたっていた。


少年少女世界の文学〈22〉金星探検・深紅の帆 (昭和42年)

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