SSブログ
[PR]本のベストセラー

いくつになっても年をとらない9つの習慣 [健康]

内科医からアンチ・エイジング方面の医師になった著者が、最新(2008年8月出版)の医学成果からわかった、
年をとらない習慣をまとめたもの。

老化は酸化。
いかに抗酸化するかがアンチエイジングの鍵。

9つの習慣は
1 「赤い」食べ物は抗酸化力の強いものが多い。
 トマトやスイカは「カロテノイド」の一種「リコピン」
 鮭の身やタイやエビの皮の赤は「アスタキサンチン」→藻類の色素が食物連鎖で移動したもの。
 赤ワインや紫芋には「ポリフェノール」の「アントシアニン」
 黄色いイチョウの葉の「フラボノイド」カレー粉の「ターメリック(ウコン)」ほうれん草の緑のしたに隠れている「ルテイン」は黄色。

2 「食物繊維」が免疫機能を上げる
 便の量を増やす。
 食物繊維は腸内の善玉最近のエサになって増やし、免疫機能を向上させる。

3 大豆は女性ホルモンの味方
 大豆の「イソフラボン」は女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする。
 エストロゲンは非常に強い抗酸化力をもっていて、フリーラジカルを消去してくれる。
 メタボリックシンドロームの予防になり、更年期障害が軽くなる。

4 鉄分の功罪
 鉄は酸素と結合しやすいので、全身に酸素を送り込む運び屋として役にたっている。
 一方で毒性をもち、肝臓にたまりやすいので肝臓に障害がでやすい。
 鉄分の毒性は「活性酸素」や「フリーラジカル」といった酸化反応を引き起こす物質を大量にうみだすと発生する。
 鉄は生理の無い男性の方が多いので、ときどき献血したり、鉄の多い食品をたべすぎないようにする。

5 健康診断異常なしでも安心できない
 症状がでているのに、健康診断で異常なしだったからと受診しないで重い病気になる人もいる。
 検査項目によってはわからないこともあると心得て。

6「ウォーキング」でも効果抜群の方法
 ただ、ウォーキングするだけでなく、なるべジャンプや上下動を加えた、重力を感じながらやるウォーキングにする。
 筋肉の強化が大切。

7 部屋を真っ暗にして寝る
 体内時計は自律神経と関係している。
 これは明るさと反応しているので、真っ暗にして寝ることが定説。

8美容には月光仮面
 見た目の若々しさには紫外線対策がもっとも重要。
 白内障や加齢黄斑変性症なども紫外線が原因。
 外出には月光仮面のように、帽子、サングラス、手袋+日傘で。

9 軽く見積もっても「マイナス10歳」の差がでる悪習慣
 肥満(内臓脂肪は酸化物質をだす)、運動不足(代謝がわるくなる)、ストレス(活性酸素発生)、喫煙(活性酸素とフリーラジカルが発生)、紫外線、食事(食物繊維や、ビタミンミネラルを補う食事をする)

人間は論理的に120歳くらいまで生きられるといわれているが、そのためには過酷な酸化ストレスから逃れる必要がある。
太古の地球上には酸素はなく、生物はすべて嫌気性生物(硫化水素を分解してエネルギーを得ていたらしい)、藻類が誕生して酸素が生産されるようになると嫌気性生物は大半が酸素の毒絶滅したが、破傷風など今でも生きているものもいる。酸素毒に抵抗する手段を手に入れて、酸素を見ずに帰ることでエネルギーを得るシステムをもつ好気性生物があらわれた。われわれの細胞にいる「ミトコンドリア」という小器官は酸素を水にかえてエネルギーを生み出す作業をおこなっている。

好気性生物でもすべての酸素を無害にはできず、エネルギーを得る過程で一部が残り「活性酸素」や「フリーラジカル」と呼ばれる酸素毒が発生する。
フリーラジカルは、もともとペアになっていない電子をもっている原子や分子のこと。
ペアの相手がいないのでとても不安定。
酸素由来のフリーラジカルの毒性はとても強く、細胞を酸化させて、さまざまな形で傷つける。
酸化が進む→正常な細胞が減る→がんや動脈硬化という変化がおきる、これが老化。

老化の鍵は酸素(酸化ストレス)が握っている・

酸素由来のもので特に毒性が強いのが活性酸素
活性酸素には、スーパー興志度、ヒドロキシルラジカル、一重項酸素、過酸化水素があり、
フリーラジカルに属するのはスーパーオキシドとヒドロキシルラジカルのふたつ。
しかし、体内に細菌やウィルスが侵入したときは白血球はわざとフリーラジカルをつくって攻撃している。
放射線治療も同じ方法で治療するので、正常な細胞も傷つけるという副作用がでる。
有用なときもあるが、基本的には敵なのが酸素毒である。

生命は酸素毒を消去するシステム=抗酸化システムをもっている。
抗酸化物質がその役目をする。

酸化ストレスをうけるのは、激しい運動をするなど大量のエネルギーをつくるとき
放射線、紫外線、タバコ、排ガス、農薬、漂白剤なども度をすぎると酸化ストレスになる。
白血球が酸素毒の大量放出を続けると、正常な細胞も傷ついて炎症がおこる。
精神的な外レスも大量の酸素毒をつくる。

しかし、ある程度の酸化ストレスがないと抗酸化作用も鍛えられないので弱くなって、長生きできなくなると考えられる。

メタボリックシンドロームでは内臓脂肪が原因だが、内臓脂肪は悪玉脂肪細胞が多いので、これが酸化ストレスをひきおこし、老化のスピードを速める。
沢山たべると、それだけ酸化ストレスもたくさんでてくる。
また、食べ物(魚や肉)の中に育てる過程で投入された抗生物質がはいっているので、自分が知らない間に大量の抗生物質をとっている可能性がある。このためか抗生剤がきかない患者が増えているように思う。

酸化ストレスが過剰に続くと大量の酸素毒で正常細胞がやられ、がんになったり、血管壁が攻撃されて動脈硬化をまねいたりする。血糖値をさげる「インスリン」を分泌する膵臓のβ細胞が障害を受けると糖尿病になる。
酸化ストレスはある程度はしかたないし、抗酸化システムが正常にはたらくのに必要だが、過剰にならないようにすべき。
過剰に酸化ストレスをさけるために、激しい運動、食べ過ぎ、精神的ストレスを避ける、紫外線や排気ガスなどを避ける、食品はなるべく化学物質をつかっていないものを選ぶ。
現代では酸化ストレスが増えていると思われるので、外から積極的に取り入れる。アスタキサンチン、タンイン、リコピン、ビタミンC,ビタミンE。
梅干しやわさび、しょうが、ターメリックやコショウなどは強い抗酸化力があり、食品の保存に昔からつかわれてきた。


「老いる人」の食べ方、「老いない人」の食べ方・・・体によい食べ物色別にいろいろ紹介
アスタキサンチンはがん細胞の増殖を抑制し、免疫力の低下を防ぐ効果がある、眼精疲労にも効果あり、筋肉の疲労回復にもよい。→藻類、エビ、サケ、イクラ、タイの皮
スイカはリコピンの他にもカリウムがふくまれていて、ナトリウム(食塩)排出効果があるので、血圧を下げるのにいい、食物繊維tも豊富。
赤いうどんや赤い餅には、エビがはいっている。
柿はタンニンが含まれ、トマトはリコピンが含まれる。
リンゴは皮にポリフェノールがあり、ミカンにはβクリプトキサンチンが含まれる。
いくらはコレステロールは多いが、抗酸化物質も多いので酸化して悪玉になりにくい。

葉は紫外線による毒から身をまもるために大量のビタミンCをつくって日焼けしないようにしている。
お茶の酸化防止作用の正体はカテキン。お茶を飲む人ほどがんになりにくいという研究がある。
玉露に多く含まれる「テアニン」は精神集中作用、精神安定作用があり、ストレス解消になる。
緑黄色野菜には赤い色素、黄色い色素が含まれる。
ほうれん草に含まれる黄色い色素「ルテイン」は眼の酸化防止をしているとみられる。
ワカメや昆布やモズクには食物繊維があり、血糖値の上昇を抑える効果がある。

イチョウのフラボノイドも強い抗酸化作用をもつ。また、「テルペンラクトン」という成分が血管性の病気に効くといわれている。
170万年まえの氷河期に絶滅しなかったイチョウは生きた化石といわれている。
ハチミツ、ロイヤルゼリー、プロポリスには強い殺菌作用がある。フラボノイドによる抗酸化作用もある。
青い魚、サバやサンマにはEPAやDHAが多く、善玉コレステロールを増やし、脳によい効果があるといわれている。
母乳にはラクトフェリンという免疫物質がある。
にんにくはアリシン(硫化アリル)が強い抗酸化力をもつ、殺菌作用と疲労回復促進にもきく。
大豆をよくたべる地域では更年期障害の症状が軽いことがわかっている。
ブルーベリー、分ドル、紫芋のアントシアニンは眼によく、抗酸化作用もある
タマネギも紫はアントシアニンが多い。
米も黒米がアントシアニンを含んでいる。
豆やゴマも白より黒が抗酸化物質が多いとおもわれる

腸で行われているのは消化吸収だけではない、体の6割の免疫細胞がいて細菌やウィルスと戦っている。
腸を制する者は病気を制する。
便秘よりも、こころがけるのは快便であること。においがくさくないこと。
つまり腸内細菌が善玉がおおくなっていることが大事。
善玉菌の好物食物繊維をとる、善玉菌そのものを腸にいれる、発酵食品をいれるなどして、腸内を整えよう。
朝は胃・結腸反射がおきて便意がでやすいように朝食をとろう、だめなら水やジュースでもよい、そしてトイレに座る。


「運動」をする人は「大腸がん」が少ない
大腸がんの疫学調査がリスクを下げると指摘されているのが「適度な運動」
著者のグループでは運動をすると増える「タンパク質」を発見したが、そのタンパク質ががんを抑える作用をもっていた。
今後、大腸がんだけでなく他のがんを抑えるかも研究するという。

適度な運動は適度な酸化ストレスをつくりだし、適度な酸化ストレスは、抗酸化物質の酸性を促す。
微量の放射線を浴びておくと、強い放射線の酸化ストレスはまったく浴びてなかったときより耐えられる。
ただい、あくまで適度。一般の人がアスリート並みの運動はできないと思うのであまり心配はいらない。

抗酸化物質を生み出す食事=疲労を起こさせない食事と酸化ストレスを防御する食事
疲労軽減効果がある、アスタキサンチン(サケやエビ)
抗酸化物質を含む、リコピンやβカロチン(トマトやかぼちゃ)
を組み合わせる。
外からも抗酸化物質を補った方がいい。

骨を丈夫にするには重力を利用して骨に負荷をかけるのがよい→なわとび
ウォーキングでも途中でジャン部をいれたり、膝がわるいなら水中ウォークや水泳を。
日常生活のなかでもできるエクササイズ計算運動法が紹介されていた、自転車乗り15分とか階段の上り下り10分とか、子度mの世話20分とか

脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があり、消費されやすいのは内臓脂肪(お腹が出ているの人はこちらが多い)
脂肪細胞は臓器としてサイトカイン(生理活性物質)を分泌しており、そのひとつに「アディポサイトカイン」がある。
アディポサイトカインには善玉と悪玉があり、善玉は血管を柔軟にしたり、糖の代謝をスムーズにするが、悪玉は血管を収縮させる。脂肪細胞のサイズが大きくなると悪玉が分泌されるようになる。
内臓脂肪は大きいサイズになりやすい。
肥満は酸化ストレスの過剰状態を示すもの。
メタボ対策は酸化ストレス対策であり若さをたもつこと。
メタボは男性に多いが、閉経後は女性ホルモンが減るので女性も注意して。

人間は「昼行動物」の整体リズムをもっており、夜は睡眠物質「メラトリン」で眠くなる。
メラトニンは強力な抗酸化作用があり、昼間の酸素毒を睡眠中に消去する。
また成長ホルモンがアミノ酸代謝を促して、骨や筋肉、傷んだ肌を修復する。
快眠は酸化ストレス対策に重要。
そのために寝るときは部屋を真っ暗にしましょう。

紫外線と同じくらいタバコは肌に影響を与えます
ビタミンDのために必要な紫外線はてのひらに30分で十分。

コラーゲンは皮膚の70%を占めるタンパク質で細胞と細胞をくっつける糊のような働きをする。
以前は食物として摂取しても消化段階で分解されるので無意味といわれていたが、
それを覆す結果がでている。ただしメカニズムは不明。

エコンザイムQ10は抗酸化作用として自分の電子を酸素毒に与え、酵素によってもとに戻ることができる。
これは他のビタミンCなどにはない作用として注目されている。
ただし食物としてとるとイワシなら一日20匹となるためサプリメントがよい。、

病院評価のランキング本などがでまわっているが、医者としては首をひねる結果のときもある。
医師のほうが評価が正確だとおもう。

セカンドオピニオンがあるのは安心が違う。
最近は専門外来もあるので是非利用して。

2・3年に一度はアンチエイジング・ドッグで老化の兆候をチェックしてみよう。
それによって対策が立てやすい。

アンチエイジングドックの検査項目がのっていた。

長野県が長寿県として躍進してのは、長年にわたる保健師さんを中心とした地道な保健活動で地域の医師と住民の間に信頼関係があるからだと思う。
沖縄県では若い人ほど平均寿命が短くなる傾向がでており、食生活の欧米化と車社会による運動不足が原因として指摘されている。

自分の身柄を預けられる主治医がいれば心強いと思う。

食事が基本だが、足りないと思えばサプリメントも試してみてもいい。でも自分で判断して広告におどらされないこと。

運動前に「アスタキサンチン」運動中に「エコンザイムQ10」「αリポ酸」
イライラしたりクヨクヨしてストレスが生じたらビタミンC

野菜に含まれる栄養素が減っているとう報告がある。
著者は抗酸化ユニットという野菜の抗酸化能力を示す基準を整備しているという。

トクホは二重盲検査がおこなわれた信用できるものである。


いくつになっても年をとらない9つの習慣

いくつになっても年をとらない9つの習慣

  • 作者: 吉川 敏一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 単行本



いくつになっても年をとらない9つの習慣-【電子書籍】




タグ:吉川 敏一
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

[PR]Kindle ストア ベストセラー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。