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頭のよい子が育つ片づけ術 [子育て]

収納カウンセラーの著者が、子どもに整理収納をしつけたくても、どうすればいいのかわからないというお母さんのために書いた本。


著者の実験として、整理収納のうまい下手普通の家で、同じメニューの料理をしてもらったところ、
作業時間は同じだが、物を出したりしまったりの移動時間で大きな差ができた。
よい整理収納は、家事にかかる時間を減らし、お母さんの余裕を生み出す、それが家族や子供によい影響を与える。
旦那様の帰りが遅いのは、家でくつろげる空間がないからかも。

収納能力は仕事能力。
モノを管理するのは自己管理力。
整理収納は人生の時間も増やしてくれる。

子どもはちらかっている家を恥ずかしいと思っている。
子どもは親が好きなので、不満があっても我慢していることもある。
親が整理収納を学んで、子どもの不満を取り除いてあげましょう。

すっきりした状態は学習意欲につながりIQもあがる。
テーブルが片付いていればすぐに勉強できる。
結果学力も上がる。、

家庭は良い生活習慣を確かに身に着ける唯一の場。
幼稚園受験でも生活習慣をみることが多くなったという。

整然とした状態がわかる子どもにしないと、人との「整然感」がまったくちがう子になってしまうかも。
片づけるのは「次に使うときすぐだせるように」そして「片づけないと困るから」きちんと伝えれば、
しつけしやすくなります。小さいうちから始めてみてください。
でも、小さいうちはタイミング(子どもの満足度)も考慮してあげてください。
また身長や腕力、能力にあわせた収納の形が必要です。


「片づけなさい」の前に、収納量や場所がたりているかチェックしましょう。
帰す場所がきまっていないと何もはじまりません。

収納が悪いと
・モノが増える
・ハウスダストやダニの被害で健康に悪影響
・お金がなくなる
・洗濯物が増える
・モノを大切にしない

いまや片付けや収納は学ぶ時代。
スペースは同じでも処理能力をあげて、収納力をあげよう。

収納の基本
・たくさん入れるためではない。
 収納=モノに場所を与える、片付け=与えられた場所に戻す
 良い指定席があると散らからない、悪い指定席はちらかりやすい。
 良い指定席は、与えられた条件の中で、一番早く、労力を使わないで出し入れできること。
 インテリア=室内装飾・演出、家具を選ぶとき置き場所やサイズを決めるのが収納で、サイズを踏まえて材質などを選ぶのがインテリア決め。
 掃除=汚れやほこりを取り除くこと。きちんと収納してあれば掃除はやりやすい。

収納指数=片付けやすさがわかる数値
 モノを出し入れするために起こす歩数とアクション数の合計。少ないほどよい収納。

収納の改善には段階を踏むこと
 例としてベッドで漫画を読んで寝るのが好きな子供があげられていた。本来本棚に戻すのがよいが、段階的に朝片づける、それも無理ならベッド横に置き場をつくるなど考える。

収納整理の手順
ステップ1 モノをもつ基準を自覚する
ステップ2 いらないものを処分する
ステップ3 置き場所を決める
ステップ4 入れ方を決める
ステップ5 快適収納を維持する
このステップを繰り返す。ライフスタイルの変化(入学など)によって発生するはず。


親子で実践
ステップ1 モノを持つ基準を自覚する
最大収納量の8割で、モノを減らす。
捨てるときのつらさも、無駄にモノを買わなくなるための勉強。
溜めてしまうとつらさも倍増するので、早めにやるようになる。
子ども部屋に大人のものが大量にあるなら、子どもの幸せとどっちが大切か考えてみよう。

捨てる基準
・年齢で区切って考える、
 子育て用品は流行があるので早めにリサイクル
 おもちゃは絵本は気に入ったものだけは場所があれば残す
 衣類はキレイならリサイクル、シミがあれば処分
 教材は使わないならリサイクル、先で使うと思うならとっておく(収納したら時間ができるかも)、それでも使わなかったら処分。
・スペースで区切って考える。
 スペースをこえたら処分、あきらめが肝心
・プレゼント
 くれる人がいるなら、傷つけないように断るか、話し合いを。それも子育ての仕事の一つ。

ステップ2 いらないものを処分する
 ゴミ袋やリサイクル、思い出の箱を用意。
 仕分けして、家から不用品を出す。子供の幸せのため、わが家で使わないものはおもいきって処分。
 子どもの作品はゴミではありません。まず段ボールにまとめて、思い出の品としてとっておきましょう

ステップ3 置き場所を決める
ステップ4 入れ方を決める
子ども部屋に必要な家具は
本棚(奥行30センチ)
棚の家具(奥行40センチ)
学習机
ベッドまたは押入れ
洋ダンスまたはクローゼット
引出し
レイアウト例が載っていた。

収納のプロセス
人がいる→その人が行動する→その行動に使うものが発生→そのモノを収納
子どもの行動は、勉強、寝る、遊ぶ、着替えるとなる。

勉強という行動に必要なものとその収納を解説
教科書や参考書は机に座って手が届く位置が理想だが、だめなら机の上に必要なものをおいて、他は離れた本棚にする。
本棚は奥行30センチが使いやすい。ブックエンドを使って立てる。
プリント類はホンダなの中にトレー収納で、子ども用は子ども部屋で、親用はリビングに。子供が複数なら分けて。
文房具は手元に置きたいアイテムと個数を決めて、ひとまとめにして学習机の上に、ストックとあまり使わないものは引出し。
文具ストックはリビングに専用の置き場所を作るのがおすすめ、買う前にそこを確認しましょう。分散すると粗末にしがち。
絵の具や習字の道具やランドセルを収納するために奥行40㎝の棚の家具を用意。
本の例では40㎝の棚の上に奥行30cmの棚をのっけて学習机の横に配置していた。
通園バックなどは、つるすのが一番、クローゼットがあれば下にハンガーパイプをつけたしたりする。ダメならブックエンドなどでたてて収納。
思い出の品は、子ども部屋のプラスチックの引き出しが出し入れしやすいので便利。
子どもが小さいうちはリビングにしばらく飾るスペースを用意。
思い出の品が多くなってきたら、壊れないうちに写真をとっておき、収納場所がいっぱいになったら処分。

寝るという行動に必要なものとその収納解説
ベッドでもシーズンオフの掛布団を収納する場所が必要なのを忘れないこと。クローゼット上部などが候補
シーツやカバーは乾ききる日に選択すればよいが、子どもによっては替えが必要、そのときは子ども部屋に収納。
子どもが使うものはすべてそこに収めるのが重要。
ふとんなら押入れ、なければ部屋の隅に畳んでマルチカバーをかける。毎日畳むのであまりきっちりでないほうがいい。
畳んだ布団は最低1メートル×70㎝のスペースがいる。
収納つきのベッドは高いが、広い家よりは安い、思い切って購入することも考えよう。

着替えるという行動に必要なものとその収納解説
ハンガーにかける服は洋ダンスまたはクローゼットにつるすが、子どもの手が届かないときはハンバーパイプを低い位置に移動する。
上着(スカートやズボン、シャツ、トレーナーなど)は棚の家具に畳んで入れる。服のサイズが100センチ以下のものは畳むと小さいので、それまでは引出しにいれたほうが扱いやすい。畳んだ服は奥行40㎝サイズの棚に並べる。スペースがなければ学用品と兼用で。扉をあけたら手持ちの服が一覧できるのがベスト。
下着や靴下は畳んで引出しに、クローゼットの中に引きだしだとアクションが多くなるので、なるべくやめる。縦に仕切りをつくり種類でわけると取り出しやすい。引出しの深さは12-15センチ。畳んで輪になるほうが上。
深い引出しは下の服が見えないので使いにくい。浅い方がよい。
子供服は先のサイズとリサイクル品が常にある、サイズごとにわけて指定席を。気が付かないで買ってしまうことがなくなる。

遊ぶという行動に必要なものとその収納解説
オモチャ・ゲーム・音楽プレーヤーなどの収納は田中具が機能的。
大きいおもちゃはそのまま、小さいおもちゃはボックスにいれて、厚みのないものは棚板の枚数を増やして効率よく収納。
ミニカーや漫画本は奥行12-16㎝がベスト。
子どもの成長にあわせて、下奥行40㎝、上奥行30cmの棚家具の収納例がのっていた。大きくなるとミニコンポなどが置かれる。
棚家具を選ぶポイント
・棚の高さが自由に変えられる
・棚板が買い足せる
・奥行きが40㎝以上あると使いにくい

棚を使いこなす4アイテム
・ブックエンド
・スタッキングトレー
・フタのないボックス
・引出し
棚+この4アイテムですべてが1-2アクションでとりだせる。

子ども部屋の家具をそろえる優先順位
1 本棚(奥行30センチ)
2 棚の家具(奥行40㎝)
3 ベッドまたは押入れ
4 学習机
5 洋ダンスまたはクローゼット
6 引出し
モノを収納する家具が一番先、机は最悪折り畳みでもいいから。まず収納家具をいれて机、そして衣類ははいらなければ他の部屋を検討。
はじめからそろっていなくても、レイアウトは決めておくとよい。


ステップ5 快適収納を維持する
使ったらあったところに戻す。
増やさない。
ただし、子どものモノは余計と思ったものがあってよかったことも。
おもちゃに関しては置き場所がなくなるまで、おおらかに構えていたほうがよい。

子ども部屋を整えるのは、自分のモノを自分で片付けられる自立した子どもを育てること。



子どもに片付けのしつけをする前に家を片付けましょう。
片づけのしつけは1-2歳でも始められます。分類する力があればできるので、できるようになったら成長の証しにもなる。
すっきり片付いた家なら余裕をもって、子どもをしつけられます。
最初は一緒にやってあげて、きっちりできなければ箱を大きめにするなど工夫を。

次は片付けたら使いやすことを感じさせましょう。
このとき「もとに戻さなかったでしょう」としからないこと。

叱るよりはできたとき褒めるが効果的。
ある程度大きくなったら、他の人がほめていたという陰ほめの方が効果があることも。
根気よく、楽しく、続けること。

片づけできないと、大人になってもできないので、本人も困ります。
整理収納のしつけはおろそかにできない重要なこと。


頭のよい子が育つ片づけ術

頭のよい子が育つ片づけ術

  • 作者: 飯田 久恵
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2009/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:飯田 久恵
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