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そのトリック、あばきます。サエと博士の探偵日記(1) [小説]

サエと博士は小学校4年生。
サエは活発で魔法やオカルトが好きな女の子
博士は勉強が得意で学級委員。でもケンカが弱くサエにいつも守ってもらっている。
そして、サエのママの弟で有名大学でロボット工学を勉強しているイケメンの光一。ただし甘いものに目がないしオヤジギャグをいう。さらに3人を「凸凹トリオ」と勝手に命名する。
この3人が周辺で起きるさまざまな事件を科学的に解き明かすお話。

1消えたコイン
パリから転校してきたお金持ちの三友あかりちゃんに招待されて家に遊びにいたサエと博士。
途中でサエの家庭教師をするためサエを探しにきた光一に出会う。
お菓子目当てで光一も同行することに。
家につくとあかりちゃんのパパに有無をいわさず収集した美術品をみせられる。
どうやらそれを自慢するのがなにより楽しいらしい。
光一がお菓子目当てに話をあわせてご機嫌をとっていると、使用人が美術品を運んでくるがぶつけてしまう。
それをみてあかりちゃんのパパが「使用人の替えはあっても、美術品の替えはない!」と怒鳴り
気まずい雰囲気になり、怒って行ってしまう。
3人がメイドさんからお菓子をもらって寛いでいると、あかりちゃんのパパの叫び声がする。
かけつけると大切なコインが1枚なくなっていて、しかももうすぐ美術館の人が展示に借りる為にくるという。
使用人の身体検査までしようとするのでサエが「人を疑うから黒魔法できえちゃったのよ!」というと
「犯人はお前だな!」と疑われる始末。
光一叔父さんがわってはいり、「美術品を愛する心があれば見える」と「自分でさがすように」いう。
三友さんは自分で探すがみつからず泣きついてくる「疑って申し訳ない」というので
光一叔父さんが種明かしをする。
実はコインはショーケースの水が入ったグラスの下に置かれ、グラスの上にハガキがのせられていたので、
光の屈折でみえなくなっていたのだ。
犯人はメイドさんで、あまりに旦那様の態度が酷いので、使用人も美術品同様大切とわかってほしくてやったのだった。
三友さんも自分が悪かったとあやまるのだった。


2あやしい手形
図工の時間にサエが赤い絵の具を手に塗って博士の顔に手形をつけて遊んでいると、
学級委員の田中みすずさんに怒られる。
さらにお金持ちの男子中野君がめずらしいおもちゃ「たまごバトラー」を出したのでクラスの男子全員がくいついた。
そこに6年生にロボット工学の話をするために学校にやってきた光一もあらわれ、同じく食いつく。
田中さんが「おもちゃを学校にもってきてはいけない」と怒り出す。
そこへ先生がやってきて、体育の支度をしなさいと促し、皆は動き出す。
体育がおわって教室にもどると中野君がたまごバトラーがないと騒ぎ出す。
中野君の机の裏には赤い手形がはっきりついており、大きさが大人のものだったことから光一が疑われる。
光一はチョークで黒板に自分の手形を残して「これがヒントだ」といって、6年の理科にいってしまう。
サエと博士は、手形が不自然なのに気が付いて、理科室の人体模型の手でつけられたものと気が付く。
そしてつけたのは理科室の隣で着替えていた女子の中にいて、一番にでていった田中さんであるとわかる。
しかしあえて犯人をあかさず、光一の汚名だけを返上した。
二人は犯人が返してくれるはずだからと中野君を説得し、
本当は禁止されているのに学校におもちゃを持ってきていた中野君もしぶしぶ納得したのだった。
実は田中さんのお父さんはロボット工学の教授で研究に夢中で家に帰らないので、
田中さんはさびしい思いをしていて、ロボットや機械が大嫌いなのであった。
その後「たまごバトラー」は中野君の家のポストに返された。


3すすり泣くお化け屋敷
サエが博士から勉強を教わっている。
サエは博士を怖がらせようと怪談を話すが、博士は「幽霊なんていない」と怖がらない。
おもしろくないサエは、知り合いの中学生から聞いた雑木林の中の一軒家の話をする。
その家にはおばあさんしかいないのに、夜中に子供や赤ちゃんの泣き声がするというのだ。
暮れかかる中を二人がその家にむかうと、水銀灯に照らされた窓に二人のすがたが写り、
その後、鬼の顔がうかびあがる。
びっくりした二人は薬局までかけていくと、薬局の鏡に写った二人の顔の他にもう一人の顔が!
実は光一だったのだった。
状況を聞いた光一は、明日その家に行こうと言い出す。
サエは光一が怖いのではないかと疑うが、光一はさっさと帰ってしまう。
翌日学校帰りの二人をつれて光一はその家に向かい、謎はとけたから夜にこようという。
夜に3人が行くと再び鬼があらわれるが、実はそれは家の中にある箱にいれられた般若のお面だった。
この箱のなかを懐中電灯で照らすと般若の面がみえるが、
消すと外の水銀灯のほうが明るいので窓は鏡のようになって中がみえなくなり、外の人の姿が写るのだ。
トリックを作ったのは家に住んでいるおばあさんで、夫が理科の先生だったという。
借家なのに猫を飼っているので、ばれないように幽霊屋敷を装って誰も近づかないようにしたかったのだった。
サエは、もし見つかったら他の飼い猫が遊びにきているのだといって自分の家に連絡してくれと提案。
感謝される。
最後に般若の面でサエが光一おじさんを驚かすと叔父さんはびっくりしてひっくりかえってしまった。


そのトリック、あばきます。サエと博士の探偵日記(1) (講談社青い鳥文庫)

そのトリック、あばきます。サエと博士の探偵日記(1) (講談社青い鳥文庫)

  • 作者: 石崎 洋司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/13
  • メディア: 新書



タグ:石崎 洋司
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