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人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた [ビジネス]

著者の体験をもとに書いた成功小説?かな。
多汗症という病気で、いつも掌に汗をかいている、あと色弱という身体的弱点がある。
進学校に入ったものの、勉強する気にならず、車に夢中になって18歳になったらさっそく免許をとって、アルバイトしては車につぎ込む毎日を送り、両親とも対立して家で壁を壊すなど暴力をふるって、追い出される。
ご先祖に原敬という首相になった政治家がいて、親戚では有名大学に進学している子どもが多く比較される。
その他、彼女の二股に気が付いてヤケになり車を乗り回してヤクザのベンツにぶつけてしまい、家に脅しの電話がかかってくるようになり、バイトのない日は引きこもりという生活も体験。まさにどん底。
高校卒業後、車の世界で一番になると決意して専門学校にすすみ(入学金は父親がこっそりだしてくれた)アルバイトをしながら卒業し、ディーラーに勤めるようになる。
物語はそこからはじまる。

章は550㏄(軽自動車)から初めて1000㏄(ブレーキがかかった「ヴィッツ」)、1600㏄(レビン)、2500cc(スープラ)とグレードアップ。
章の中をLap単位にして33にわけていた。

1章 550㏄
勤めたのはトヨタのディーラーだったが、トヨタの専門学校をでた整備士がほとんどで、最初から差をつけられ、あせる。
そんな中、声をかけてくれた先輩石田さんとの交流を通しての成長がかかれる。
最初のころは、アドバイスも
「お前の人生オートマでいいのか」とか「晴れの日こそワイパーを動かせ(水分をしみこませる)」「ドリフト処世術(左右にゆれても常に進行方向をみる)」など車用語のアドバイスや気づきが多い。
他にも
雑用ばかりで車を触らせてもらえない日々のなか、自分の車を触って技能を磨いたり
有能な先輩の仕事をよく見たり
色弱で色がわからないときは聴けばいい。いけないのはお客様を待たせることだ
まず動け、考えるのはそれからだ。(作業興奮)
などがあった。
新人コンクールにでることになるが、所内の期待はトヨタの専門学校卒の同期に集中しているのをみて、主人公は優勝してやると決意する。

2章 1000㏄
新人コンクールに出場し、見事優勝するが、かえって職場の反感をまねきイジメにあい、新人コンクール県大会を逃すことなどがかかれる。
この時も、職場の人間を恨む主人公に石田さんが、「コミュニケーションしろ」とのアドバイスで乗り切る。
自分が変われば、相手の態度も変わるのだ。
自分のねたみや怒りを捨てることで、仕事に集中しお客様のために全力を尽くすそれが大切なのだ
人の話をきくことの大切さを事務のおばちゃんに教えられる。
イジメはおさまっていった。
仕事は慣れがはいってきたところを石田さんにガツンとやられたり、多汗症のために納車にクレームがきて、石田にいいわけすると、「それなら着いたら掃除すればいいだけだ、いいわけだ」といわれ、弱みをカバーして強みを伸ばすことに気が付く。
高校時代の同級生に再会するも、その女の子が事故で車いす生活をおくることになり、生きていることが最大のチャンスと気が付く。自分の強みは「問題の切り分け」と認識、その後の仕事で大いに役にたつ。

第3章 1600㏄
職場に後輩がはいってきて、いろいろ質問してくるのだが、作業はわかっても、その意味がわかっていないことに主人公は気が付く、最初は煙たがっていたが、視野を広げるという石田のアドバイスで、大事なチャンスをもらったことに気が付く。
それからはテレビを見る時間が減って、車の雑誌もいろんなものを見るようになる。
そんな中同期入社の整備士が整備をサボっていたことがわかり山奥の営業車に飛ばされる。主人公は自分も仕事が「片手運転」になっていたことに気が付き、気を引き締める。
新人への指導も、できないと自分が代わりにやってしまうことで、成長の機会をつみとっていることを石田に指摘され、教え方を反省する。
マフラーを交換すると入る空気が増えて出る空気も増えるように、教えてもらったことを人に教えていかなければならない。そうやって自分の馬力をあげていこうと決心する。
ある日、営業所の事務のおばちゃんに、服装が酷いといわれる。その後パトカーを整備して届けるということがあり、周りの車の反応から「見た目も大事だ」と気が付き、服を買いにいく
営業所の高い工具(スナップオン)の販売車が来る、主人公はお金がないからと一度も購入していなかったが、石田にいい道具がいい仕事をうむことを指摘される。そして余っているからと1本のプラスドライバーをもらう。
石田の家に初めて行くと、結婚まじかという婚約者に会う。
しかし、その直後石田は風邪をこじらせて他界。このときはじめて石田が、違う専門学校だからと営業所になじめなかった主人公をきにかけて車の話題で声をかけ、みなにどんな奴か説明したり、いじめのときも陰で庇ってくれていたことなどを聴く。
しばらく呆然と仕事を休んでいた主人公だったが、婚約者からの手紙で、いろんな人の想いを無駄にしないと誓う。
主人公は技能オリンピックに出場して優勝することを決意する。
そして、営業所の朝礼で「来年の技能オリンピックにでて優勝する」と宣言。クラクションを鳴らした。

第4章 2500㏄
技能オリンピックへむけての勉強がかかれる
座学が苦手で、多汗症のため参考書がふやけてしまう主人公は、読んだテキストを自分の車で実践する「五感勉強法」を編み出したり
皆を巻き込んでいくことの大切さを悟ったり(情報をもらう)
暖機運転の大切さを石田がいっていたのを聴いて、朝だれもいない会社で勉強することで暖機運転にしたりした。
このころ専門学校の同期と再会。みなそれぞれの夢に向かっているのを知って(方向転換も含めて)勇気をもらう。
新人が仕事になれて手を抜いているのをみて怒り「石田さんみたいだ」といわれる。
技能オリンピックに向けて多汗症の手術をうけることを決意。これまで怖くて避けていた。
時間が足りないので、参考書を自分で音読して勉強テープをつくり、納車や引き取りのときは必ずきくようにした。
見事に予選通過、専門学校の同期も祝ってくれる。
営業所の仲間に励まされ、高校の同級生や、専門学校の同級生の励ましのメールを受けながら本大会に出場
途中少しあわてたが、リーダーからの掛け声でペースを取戻し、見事優勝。
営業所のみんなが帰らないで待っていてくれて祝勝会をしてくれた、優勝できたのはみんなのおかげだと気付く。

主人公はベースとなる考え方を学んだことに気が付く
つまり、どんな小さなことでもいいから何かを目指すこと。その過程で学び、人間として大きくなること、どんな人からもモノからも学ぶことがある。

主人公は石田の墓前にも報告。
長い間絶縁状態だった実家に戻り、母親に会う。
自分を嫌っていると思っていた母親が、自分を心配してくれていること、気にかけてくれていること、うまくいっていなかったのは自分を大切にしないことへの母の怒りだったのだと気が付く。

その後丸5年つとめたトヨタを退社。
デルのコールセンターで新しいスタートを切る。
ここでも基本を大事に、自分より年下の仕事ができる人に学びながら成長し
忙しいからこそ未来のために何をするかを考えて休日出勤しても環境を整えることで仕事を効率化したという。
沢山の「プラスドライバーのまわし方」をデルで発見できたのは、トヨタでの成長があったからといっていた。




人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた

人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた

  • 作者: 原 マサヒコ
  • 出版社/メーカー: 経済界
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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