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からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版 [健康]

著者はマクロビオティックの実践家であり、指導もおこなっている。

食べ物を栄養素やビタミン、ミネラルといった成分で検討するのではなく、食べ物がもつ援用の力を判断基準に、そのバランスに重点をおく。

第1章 台所は家庭の薬局です
食べ物には体を養う栄養素だけでなく、いのちのバランスを整える働きがある。私たちは食べ物の生命力をいただくことで健康をたもっている。

自然の摂理に沿ったもの、気候風土に合ったものを食べると健康になれる。
人の生理は100年帯でしか変わらないのに、日本では戦後数十年で職のスタイルが大きく変わってしまった。
日本食にもどし、日本でとれたものを食べる。
野菜の栄養素は皮の部分に一番ある。まるごと食べるのがよい。コメも玄米がよい。

ゆるめる食べ物=陰、夏にとれる野菜、熱帯の産物である砂糖やコーヒー、スパイス
しめる食べ物=陽、秋から冬においしい根菜類や肉
中庸=穀物
体の不調は陰陽バランスがくずれておきるので、反対の作用をもつ食べ物でバランスを中庸にもどせばいい。

健康=からだが陰陽どちらにもかたよっていない、中庸のバランスである状態。
穀物からはなれて、甘いモノや魚や肉ばかりとりすぎた結果である。
薬も食べ物からつくられたもの。初めにもどり食べ物の薬効成分を利用すれば、副作用の心配もない。
食べ物のエッセンスを毎日の”ごはん”に用いることで、刻々と変わる体調や症状にあわせた手当を行おう。


第2章 陰陽は森羅万象の法則
世の中のすべてに陰陽がはたらいている。
陰陽は相反する力をもつと同時に、お互いをひきつけ補完し合う性質もある。
森羅万象の源であり、すべての現象を引き起こしている。身の回りに陰陽のものさしをあててみよう。

陰=外に向かって広がる遠心的なエネルギー。軽い、冷たい、静的、大きいという性質をもつ。
息を吐く、女、左、悲しみ、水、細長い、月、死、植物、寒い、やわらかい。
陽=中心に向かって収縮していく急進的エネルギー、重い、熱い、動的、小さいなどの性質をもつ
息を吸う、男、右、怒り、生、火、丸い、太陽、動物、暑い、かたい

自分の陰陽体質チェック
まぶたの裏の色、顔色、声、行動、食欲、便の量とかたさ、尿の量と回数
陰過多の例
陰性の貧血タイプ・・・体力がなくてやせぎず。声が小さく覇気が無い、血圧、体温もひくい。胃腸からたてなおす
陰性の水太りタイプ・・・元気がないのは同じだが、みかけがブヨブヨしている。
陽性過多の例
陽性の固太りタイプ・・・食べるの大好き、行動が早くカッカしやすい。小食にすることから
陽性の筋骨タイプ・・・塩辛いものが好きで、水分をほとんどとらない。
陰陽がまざっているひとは、普通に日常がおくれていれば問題ない

食べ物を陰陽の考え方で整理する
ナトリウムとカリウムの割合
ナトリウム=縮める、陽性、動物
カリウム=拡張する、陰性、植物

植物同士で比較するなら
天に延びる葉采は陰性、地にのびる根菜は陽性
オレンジや黄色は陽性、紫は陰性
とれる季節、夏は陰性、冬は陽性

食べ物の陰陽表いちらんがあった。

酸性とアルカリ性については、
酸性は極陰・極陽にする加工食品が多い、アルカリは中庸のバランスに戻す、自然のものが多い

ナトリウムとカリウムは体内に圧倒的に多いミネラル。


第3章 基本の食べ物と食べ方
理想の食は、中庸に保つ食べ物をメインに、陰にも陽にも偏らない食べ方をすること。
野菜や根菜・海藻をまるごとたべる。
動物性のものはその地方でむりなくとれる小魚や貝をたべる。
発酵食品で腸を整える。
すべては私たちが暮らす自然環境の中にある。

歯の構造はそれまで食べてきたものを物語っている。
臼歯20本=穀物62.5%=5
門歯8本=野菜類25%=2
犬歯4本=肉魚12.5%=1
この割合で食べるのがいい。
穀物を中心に野菜をたべていれば、添加物や栄養強化食品はいらない。

日本という風土にあった、日本人の食べ物とその割合
穀類・豆類。いも類
玄米は完全栄養食・・玄米に含まれる糖質は体内でゆるやかに吸収され、非常に効率のよいエネルギー源になる。
玄米に足りないのは必須アミノ酸。これは味噌(豆)でとることができる。また梅干しは有機酸をたくさん含む。
ごま塩をそえるとさらに調和がとれる。

根菜
ごぼう、にんじん、れんこん、大根など
皮をむかず、アクを抜かずにたべると皮膚が上部になる
食べると下半身が強くなる

旬の葉采、果物
季節の変化に対応するのと消化剤になる
酵素がたっぷり含まれているので、町内のすべての善玉菌をたすけ、代謝のときできる酸毒を緩和する。
カロテンやカルシウムを多く含んだ、ナバナ、ブロッコリ、キャベツ、たまねぎ、かぼちゃ、白菜、ネギ、コマツナがおすすめ。
なるべく自然農法のものがいい。(作付け3年前から化学肥料と農薬をつかわないのがオーガニック)
果物はりんご、みかん、柿を少量とる。

海藻
日本は酸性土壌が多いので、アルカリ成分が不足しがち、それを補うのが海藻

乾物・加工品
干すことで陰性のたべものを陽性にかえる。
豆腐をあげることで陽性パワーをつける。

動物性食品・乳製品
素早くエネルギーとなる瞬発力を発揮する
一時的に身体は楽になるが代謝しきれず毒素がたまるので、排出が大変になる。
とるときには最初から完全消化する食べ方をする。
食事量全体の1割にして、消化を助ける酵素をもつ、野菜や海藻を3倍つかあわせる、
養殖やブロイラーは化学物質やホルモン剤が心配。
牛乳は高温殺菌はダメ命がなくなっている。
動物性食品はたまのごちそうであるべき

調味料・発酵食品
料理の味を調えるだけでなく、腸の機能を正常にする役目もある。
天然醸造のみそやしょうり、圧搾絞りのゴマ油、自然塩をつかう意味はそこにある。

料理の意味も陰陽。
野菜をいためるのは、陰に陽を加えるから、水をいれて(陰)煮て味をつけるのは陽。


第4章 体調をととのえる食べ方のコツ
季節にあわせた食べ方
春の食べ方・・冬の寒い時期にとどこおってしまった脂肪や古い塩分を排出する。春の野草などはその代表だが、陰の気が強いのでアクを抜く。あずきも代謝をうながす。

梅雨の食べ方・・・穀物中心に、コメが重たかったら麦をまぜる。乾物を活用。梅干しなど保存食品を一掃する時期でもある。

真夏の食べ方・・陰性の穀物や野菜をとる。汗でミネラルが失われるのですっぱいもので元気回復。渇きには水分よりカリウム。

秋口の食べ方(8月中旬以降)・・夏野菜をそのままたべず、煮込んだりする。さつまいもやれんこん、ごぼう、クリなどをとる。団子もよい。体を温めるものをとる

秋の食べ方・・保存がきくものがたくさんとれる。食べすぎ注意。食べた分はしっかり動く。代謝をたかめておく。果物をたべすぎない、動物性食品なら、きのこや大根おろしで解毒

晩秋から冬の食べかた(11月下旬から2月初旬)・・・おもちは陽性、玄米餅がよい。カロリー=陽性を補給してあたためつつ、しまりすぎのがいを防ぐために代謝をうながす陰をいれる。暖かい食べ物鍋などがおすすめ。

民族にはそれぞれ固有の食べ物がある。職を仮定でコントロールして生活習慣病を予防しよう。

体質改善の食べ方
血糖値・・・上下させるのは白砂糖。動物性食品は過剰タンパク、過剰脂肪で膵臓を弱める。とらないこと。血糖値をゆるやかにあげる未精製の穀物が基本で、あもいものがほしいなら、かぼちゃや豆、たまねぎ、さつまいもなどを。急に砂糖をやめられなければ、黒砂糖や水あめで徐々にへらす。

血圧・・・食べ過ぎが原因。しいたけスープや第一大根湯、どくだみ茶で余分な脂肪やたんぱくを燃焼させる。減塩は効果あるひとと無い人がいるので、やたらとやらない。低血圧には陽性のたべもの、朝に塩番茶やしょうゆ番茶、梅しょう番茶をのんで塩分補給。

LDLコレステロール、中性脂肪が高い・・・過食とくに脂肪やたんぱくが多い動物性食品をやめる。海藻や緑黄色野菜で余分なコレステロールを代謝、しいたけスープもよい。

胃腸が弱い・食欲がない・・胃液の分泌がへっている。未精製の穀物をメインによくかんで唾液を十分にまぜて食べる、おかずはアルカリ性(きんぴらや野菜のうまに)のものを食べる、梅干しもよい。甘いものとストレスは胃液をストップさせる。おなかを冷やさない。具合が悪いときは粘るものを食べる。腸内細菌が喜ぶものを少しでも毎日たべる。胃腸が弱いと健康は望めない。

体温が低い
原因として考えられるもの
・砂糖など体を冷やす食べ物のとりすぎ
・筋肉を使うことがない、運動不足
・筋肉をつくる肝臓自体が化学物質で弱っている
体温を上げるには穀物。そしてみそ。鉄火味噌や味噌汁。
陰性の食べ物はご法度。
体温が上昇するまで動物性食品は食べない方がいい、ますます毒素が残るので

貧血がある
鉄分が不足して、体の隅々まで十分に酸素がゆきわたらない状態を貧血という。
過激なダイエットはさけて、ご飯に緑黄色野菜たっぷりのおかず、味噌汁をとる。
鉄分の多いたべもの、玄米、ひじき、小麦胚芽、わかめ、川のり、ごま、切り干し大根、納豆、きな粉、ゆば

肝臓・腎臓がよわっている
肝臓・・・血肉になる食べ物の解毒
腎臓・・・代謝がすんだあとの食べ物を排泄する
食べ物に農薬や化学物質、動物性食品が多いと弱る。環境でも弱る。
動物性たんぱくは分子が小さいのでアミノ酸にまで分解されないうちに腸壁から吸収され、腎臓の膜を詰まらせる。
精製塩はほとんど塩化ナトリウムなのでミネラルバランスをくずす
食事はおなかがすいた状態で、よく噛んでゆっくり食べる。腹八分目。毒素がすくないオーガニック食品をたべる。
白菜など白い野菜がよい。

がん体質・アトピー体質
極陰の砂糖で体の外側がふくらみ、肥満や皮膚のトラブルを起こす
極陽の動物性食品で内側は硬直し、動脈硬化や腫瘍が作られる
食源病の際たるものがガンとアトピー
体にたまった毒素で肝臓や腎臓の働きが弱まり、異常細胞ができやすなる
アトピーは毒素がたまりすぎて毛穴からでてきた状態
肉や魚、乳製品は体内でエネルギーに代わるとき必ず老廃物をだす
砂糖は赤血球を崩壊させる
食品添加物と農薬は排泄機能の負担を重くする。

アトピーの改善は動物性食品をやめ、穀物中心に、野菜も皮ごと食べる。小食にして化学物質をさける
除去食よりも免疫力。小さなころから薬漬けにしないこと

健康な人もがん細胞をもっているが、眠ったままなので暴れない。
いまがんになっている人も、それ以上がん細胞を増殖させないように、血液の質をよくする。
がん細胞は陰性だから酸素がきらいなので、血液に酸素がおおいとがんが大きくなるのをふせいでくれる
食事療法が基本だが、それだけでは治らない。がんを抑制するのは生命力しかない。

毒消し・毒を中和させる食べ方
肉や魚、卵や牛乳がやめられないなら食べ方の法則を覚えよう。
陽性で酸性の食べ物には、陰性でアルカリ性のものをあわせる、
さしみにわさび、焼き魚に大根おろし、ハーブやスパイス。
食物繊維は化学物質を排泄してくれる、
そして噛むこと、できれば動物性食品は全体の1割にする。
牛肉にはじゃがいも、ブロッコリ、ピーマン
鶏肉にはしいたけネギ、こしょう、にんにく
豚肉にはしょうが
あわないのは砂糖
魚はわさび(生)とあわせる
乳製品はにせものが多い。きのこをあわせる
砂糖の毒消し法はない。
タバコには味噌汁
日本酒には自然塩、動物性食品はNG

妊娠中と母乳育児中の食べ方
妊娠の可能性があるなら、ふだんから食生活に気を配る、初期ほど大切。
お母さんの一日は赤ちゃんの1000万年。
穀物がベスト。
母乳育児中は、動物性食品をたべすぎない、赤ちゃんのサインをよくみよう
離乳以降の食べさせ方・・1年たつと乳糖分解酵素がほとんどなくなるので母乳はひつようない。でんぷん分解酵素が増えるので穀類をやわらかくして与える、薄味で。
食育・・子どもとおやつをつくったり食べ物を通して自然のいろんなことを話す。食べるもので体質や性格はかわる。ちいさいときの食習慣は一生続く。穀物と野菜を中心に中庸の体質や精神をもつこどもをそだてる。タンパク質は米と豆で十分とれる。動物性のものを過食すると暴力的になり、甘いものをとりすぎると引っ込み思案になる。

第5章 この症状にはこの手当
酸化と代謝異常がすべての病気のもと
酸性食品(肉や乳製品)は完全燃焼できず、毒がのこる。
高タンパク、高脂質の食べ物や微量栄養素を失った精製食品、化学添加物の多い加工食をとりすぎると、うまく消化できずに胃腸の機能を弱め、解毒や排せつをしてくれる、肝臓・腎臓にも過剰負荷がかかる。
未消化の食べ物がそのまま腸にいくので腸内環境が悪化する。
余分な毒素やタンパク質、脂肪分が血液のなかにたくさん送り込まれて、血液や体液を酸化させてしまう。
最初は疲れを感じ、その後毒素がたまって咳や発熱、下痢、過度の発汗、鼻水、アレルギーなどがおきる、暴力や怒りも排泄行為。
それでもだしきれないと腫瘍やがんになる。
数値上血液は酸性にはならないが、酸化というは電子が対になっていない不安定な状態で、他からマイナスイオンを奪って安定しようとするので、骨のカルシウムなどが奪われている状態になっているのではないか。

腸造血・・・省庁から消化液が栄養分を抱え込んで腸の絨毛をくぐりぬけそのまま赤血球に変化するという説。

日常よくある不調から、さまざまなケースを想定
内用手当は症状の陰陽をみわけるのが大切。体質が影響していることもある。
外用手当は体質や症状の陰陽は問わない、症状にあわせてパワーをかえる。
選択肢がいくつかあるときは試してみてあうものを使おう。

熱と痛みの症状
熱があるというのはそこに参加した血液が疑集している状態、陰性をいれてウイルスを分解する。
腫れをともなうのは、疑集性が陰性をよび、水分がたまっている、熱と水分をとる
痛みは参加した血液が動かなくなり、幹部や神経を圧迫している
発熱・頭痛などの症状別におもに考えられる原因、引き起こされる症状、陰陽チェックと対策がのっていた。

不快な慢性症状
慢性症状は未病のシグナル。手当と体質改善を
自律神経失調症・便秘など症状別に解説

急性の症状
すばやい手当が肝心、病院にいくような重症でも応急処置をしておくことで、回復がずいぶん違う
食中毒・食あたり・やけどなど症状別に解説。

女性の症状
女性は酸毒や化学物質が子宮や卵巣にたまりやすく、ホルモンのバランスを乱しがち、砂糖や果物のとりすぎ、動物性食品の過食からくる血液の汚れに注意
生理痛・下腹部痛・つわりなど症状別に解説

こどもの症状
赤ちゃん・子どものトラブルについて解説

肌のトラブル&美容法
食べたものが完全に分解・吸収されれば老廃物(くすみの原因)はたまらない。
食の注意と症状別対処法解説。

ヘアケア
髪は血液が変化したもの。
食事と手入れの方法


第6章 いつでもどこでも、食べ物手当法
痛みや熱などの不調に、台所にあるもので薬にしてコントロール
基本はカリウムの多いモノ=陰性=ゆるめるもの、とナトリウムの多いモノ=陽性=しめるもののバランスをとること。
そして症状がおさまったらやめて元の中庸の食事にもどすこと

玄米・大根・しょうが・さといも・青菜・豆腐・番茶・梅干し・くず・れんこん・ごぼう・人参・みそ・大豆&あずき・ごま・ごま油・自然塩・海藻・干しシイタケ、夏野菜・こんにゃく・かぼちゃ・ねぎ、たまねぎ、野草・樹木・果物・菊花・有精卵・かきを素材別に解説
玄米なら、ご飯、かゆ、玄米クリーム、玄米スープ、大根おろし入り玄米スープ、ぬか石鹸など
豆腐やサトイモはつぶして患部に張り付ける、パスターもあった。

現代病の原因は食べ過ぎ
よけいなものを体に入れないのが大切。
自然の法則にのっとた自然な食べ物、お日様とともに暮らす自然な生活でしぜんちゆりょくが働く。
病気別解説
メタボリックシンドロームと糖尿病、糖尿病は極陰
花粉症・・、肝臓腎臓のつかれによる過剰な免疫反応
乳がん、子宮卵巣、尿漏れ・・・極陽または極陰に傾いている、動物性食品のとりすぎ
冷え症、低体温症、・・・極陽または極陰に傾いている、添加物や化学物質のとりすぎ
心の不調・・・砂糖などのとりすぎ、動物性食品のとりすぎ
いずれも動物性食品、砂糖過多が原因。小食で自然なものを食べる


からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版

  • 作者: 大森 一慧
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2008/10/23
  • メディア: 単行本



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