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どんな子だって勉強できる子になれる! [子育て]

全国2万教室で実施され、授業時間だけで、居残りなし、宿題なしでクラスの平均90点以上を実現している「向山型算数」を中心に、家庭でも心がければ家庭でも「勉強できる子」になる方法を紹介
まず算数が得意になると他の教科もおのずとあがってくる。

第一章 「勉強ができる子」の共通点
「返事ができる」「あいさつができる」「椅子・靴を揃えられる」
学習意欲があり、集中力があり、責任感が強く、人間的に豊か。このような子供は確実にのびる

テレビやゲームの時間が長い子供は集中力にかけるため
「忘れ物が多い」「ケアレスミスを頻繁にする」
小学生はせいぜい一日一時間半。害はやった時間の2乗になる。

成績上位の子どもの家庭は食事中にテレビをつけない。
親子の会話がなくなるので。テレビを見ながらでは内容のある話はできない。

生活体験が豊かな子供は勉強ができる。
知能指数が同じなら「お手伝いをよくしている」子どもが伸びる。
お手伝いは応用問題をはじめ、さまざまな問題を解いていく力をつくる。
どういう手順でやるかという段取り力と、問題を解決してく力がついてくる。
ただし、生活体験を豊かにするには長い目でみることが重要。
テストによって測ることのできない力は体験によって身につく。
好奇心を大切にして、挑戦させ、失敗したり、成功するように工夫したりする体験。
達成したときの喜び、失敗したときのくやしさすべてが貴重な体験になる。


第2章 算数ができる子は、ここが違う
算数が嫌いになる原因(ほんとうは子どもは算数が大好きだから)
これまでの算数の授業(教科書批判からうまれたもの)
水道方式・・・計算の構造を水道にみたてたもの
課題解決・・・ひとつの問題を一時限かけてやる。説明が長い。
課題解決は小学校は基本を学ぶところのなのでむかない。

小学校は基本を学ぶところで、基本は教科書の内容。だからプリント授業はいけない。
教科書の問題をすべて解けるようにするのが目標。

向山型算数は
できない子をできるようにさせるだけでなく、できる子も同じ時間に熱中して取り組める授業をめざしたもの
その特徴
1 説明は短く。子供の限界は1分。30秒以上は短い。
2 30秒で説明できないときにはシンプルに分解して説明。
3 リズムとテンポ。スピード感。
4 くどくど教えない。

シンプルに分解するの例
まわりの長さが18センチの長方形があります。たての長さを□センチ、横の長さを○センチとして、二つの関係を式にしましょう。
1 まわりの長さが4センチの正方形を描きなさい。説明はせず、解を示して、できた子に手をあげさせる
2 まわりの長さが8センチの正方形を描きなさい。
3 まわりの長さが6センチの長方形を描きなさい。早くできた子8名に板書させて判定
4 まわりの長さが10センチの長方形を描きなさい。早くできた子に板書させる。
これで教科書の問題に戻る。

家庭でする向山型算数
シャープペンシルは指先に力が入らないので使わない。
ミニ定規を必ず使う。
ノートをきれいにとる。

ノートをきれいにとるには
22行の罫をつかう。
新しいページを開いたから、日付をかく。
教科書の問題を解くときには教科書のページ数、問題の番号をきちんと書く。
書き忘れたら何度でもいう。

問題と問題の間をしっかりととる。間は指二本分。
下の行にうつるときには一行または二行あける。
間違えても消しゴムで消さず、×をつけてとなりにかく。やり直すのが勉強であり、×が多い子ほど勉強できるようになると励まそう。
ミニ定規を使って位取りをきちんと書く。問題の解き方よりはるかに重要。これはていねいにものごとに取り組める能力になり、ケアレスミスをなくすことができる。
補助計算(割り算のときの、位取りを推測する掛け算など)は横に堂々と描く。これでどこで間違ったかわかるし、間違いが少なくなる。補助計算を描いていいということで、子どもは安心して問題に取り組める、スムーズに問題がとけると算数が好きになる。
文章問題は、式・計算(筆算)・答えを三点セットにして必ず書かせる。これは算数が得意な子にも必ずやらせる。計算ミスを防ぎ、筋道をたてて考える練習になる。
上記を何度でもいう。

教科書は練習問題で正しく溶けたものに斜線を引き、解けなかったらチェックをつける。解けなかった問題はあとでやり直しさせる。これを栗菓子、教科書の問題をすべてできるようにする。これが自身になる。
これも10回でも20回でもいう。

補助計算の方法
計算が面倒で嫌いな子は多いが、補助計算の方法を教えると、計算するのが好きになる。
「計算と漢字」は塾より親のほうが確実に成果があがる。
補助計算=お助け計算と説明。
くりあがりは慣れるまで矢印をかかせる(堂々とかく)
繰り下がり、借りてきた計算をさせて、矢印でつなぐ、堂々と。
漫画で例をのせていた。

分数の仮分数と帯分数のやりとりの計算のお助け計算の例
小数のかけ算や割り算は「スケットマーク」=筆算に矢印をいれるでわかりやすくする。

文章題のおしえかた
1 問題を読ませて、問題がなにをしているのか聞く。そして次はどうなったの?ときく。縦と横の長さはどうなったの?や紙は何枚配ったの?などの説明はしないで、内容を子どもに把握させるのが大切。説明は子どもを混乱させる。
2 何を聞いているか、効いているところになみせんを引いてごらんという
3 答えがどうやったら出るか、式を描いてごらんという。できないときは、図をかくかウォーミングアップをする。

道路に3.6メートルの線を引くのに、ペンキを8.28dl使いました。白線1メートルを引くのにペンキを何dlつかいましたか?
ウォームアップ
道路に白線を2メートル引くのに、ペンキを4dl使いました。白線1メートルを引くのにペンキは何dl使いましたか。
答えをいえたら式をかかせてみる。
これをだんだん問題に近づける。
そして、式、計算(筆算)、答えの三点セットを必ず書かせること。

わからないことが在ったら、わかるところまで戻って教えること。
また、わからなくても、教科書や問題の答えをノートに写させる。「写すのも大事な勉強です」と教えよう。向山型算数では写すことで力をつけた子供がたくさんいる。
「間違えたところは治す、できていないところは写す、いちばんいけないのは何もやらないこと」
だからできなかったらお母さんの答えを写すだけでもいい。

算数は小学校のうちなら追いつける。あせらなくていい。
少しでもわかるようになると、楽しくなり、好きになる科目であり、自信がつけばめきめき伸びる。

また、回り道しても解けることが大事で、スマートな方法で解ける子は頭脳派で中学受験では勝だろうが、大学受験では体力派が勝。自分なりのやり方で解いた子どもをほめて励ましてほしい。この方が早いなどというのは子どものやる気をそぐ。
「できる」よりも「好き」が大切。

ケアレスミスの多い子の対策
正解探し・・・計算問題を10題ならべ、その答えを順不同で用意。正解選びをさせる。
間違いさがし・・・10題くらいの問題を用意して答えも書き込むが、1つは間違った答えを書いておく。

子どものチャレンジ精神を刺激する
一見簡単そうにみえて、実は難しい問題をならべて、一つ選ばせて解かせる。
中学入試問題集にたくさんある。
低・中・高学年別で問題例があった。


第3章 国語ができる子は、ここが違う
国語ができるかは、音読させるとすぐわかる。本をすらすら読める子は、国語の力をもっている。
拾い読みしかできないのなら、本の読み聞かせをしたほうがいい。
低学年で国語ができないなら音読をさせる。このとき、「自分の好きな本を選ばせる」「音読したら必ず褒める」褒めるときには「声が大きかった」「間違えずに読めた」「ちゃんと区切ってわかりやすく読めた」「でてくる人の気持ちになって読めた」など、いいところを一つみつけて褒める。
本を読むことが好きな子は、国語のテストができなくても将来伸びる。30分間本にむかえるなら心配ない。
本が嫌いな子供には母親の読み聞かせが一番、CDでは代用できない。好きな本を繰り返し読んであげてもいい。また漫画でも読んでいるならいい。
読書好きにするために、子どもに本を買ってあげる。そのとき親の趣味はおしつけない。そして子供の本の話に耳をかたむける。親が本を読んでいる姿を子どもに見せる。

ノートのかきかたが丁寧な子は伸びる。
濃い字でしっかりかくように「勉強できなくなるから、小さい字で薄く書くのはやめなさい」と言おう。

漢字の強い子も国語ができる。
正確にかけるだけでなく、書き順も正しくかけることが重要。
漢字練習のコツ
1 指で漢字の書き取りをさせる。書き順をみながら画数をいいながら書く。
2 指で書けるようになったらお手本の上をなぞらせてから鉛筆で書く。空中にかかせてもかまわない。
「赤ねこ漢字スキル」は向山式の漢字ドリル。

国語は継続と蓄積がものをいう、集中して勉強できない
国語の力のある子どもは
1 読書が好きで本がすらすら読める
2 ノートをていねいに書いている
3 漢字を書き順までしっかり覚えている
中でも読書習慣が大切。
他には名文暗誦(1学年で2つくらい)
百人一首もおすすめ

作文を書くちからは低学年では重視する必要ない。読める方が大切。
高学年なら書くことにならせることが大切。
祖父母に手紙を書かせる
パソコンのワープロ機能を教えるなど

子どもに作文を書かせる発展法則
ステップ1 毎日書かせる。書いたら褒める
ステップ2 少しでも長く書かせる。そのとき5行かこうとか、半ページなど具体的数字でしめす
ステップ3 一つのテーマを選んで書かせる。
ステップ4 事実と意見をわけて書かせる
ポイントは書かせることに取り組んでいるときには、字が汚いとか漢字が間違っているという指摘は逆効果。
「よく書けた」「上手になった」「昨日より一行多い」などとほめる。漢字のおさらいと同時にはできない。


第4章 理科と社会ができる子は、ここが違う

理科はものをいじる教科。飽きるまでものを追いかける子は、理科の力を伸ばせる。
熱中すると途中でやめられない子も理科の力がある。
生きた知識をもっている子どもは理科が得意。
自分で調べる面白さを知っている子は、理科ができる。最初は親が一緒に調べてやる。
インターネットは検索に手間取るし、大人向けであることが多いのを理解しておく。
百科事典を索引から引けるようにしてやるとよい。

理科が好きになる秘訣
観察や実験の道具をそろえる。望遠鏡や虫めがね、ルーペ

理科のノートのかきかた
「飽きるまで観察や実験をする」と「その結果を簡潔にまとめる」が理科の力で後者はノートでつく。
観察や実験のまとめ方
ノートの見開きを使って一つの実験や観察をかく
1 日付
2 題(教科書のもの)
3 題の下に課題を書く。一番重要なので目立つように
4 教科書のページ数と、実験の番号を書く
5 目的を書く(教科書から写す)
6 方法をかく(教科書から写す)
7 右ページに移り、「わかったこと、考えたこと」を自由に書き込む。ここが一番大切。文章でも、絵でもグラフでもいい。
高学年なら、文章は、1・2・3をつけて書かせる。
8 結果を書かせる・・目的の答え
9 結論を書かせる・・・課題の答え

自由研究では調べる楽しさを体験させるのが、一番大切。研究内容を表すのは子どもにも苦痛であるので、作業を簡単にしてあげるために、写真、資料のコピー、インターネットの情報などを貼る方法などもいい。ここに自分の考えや気付いたことを書き込む。


社会科
生活体験が豊富な子は社会科ができる。買い物をさせるのでも、「いちばん安いところで買ってきて」など課題を一つ与ええて、その報告をニコニコ聞いてあげるといい。またサイクリングやハイキングにいくとき歴史を調べたり、川沿いに歩いたりするのもいい、食事中はテレビを消してニュースなどを話題にするのもよい

資料に強い子は、社会科が得意
自分で統計をとったり、資料をもとにグラフにしたり、表をつくったりするのが好きな子なら、社会科は得意
資料の読み取りかたを教えよう
1 なんについて調べたのか
2 何年度の調査か
3 どこが調べたものか
4 示されている数値はいくつか

調べることが好きな子は、社会科の力がある。
調べることが好きになるには、子どもが興味をもったことを自分で調べやすいように百科事典や学習辞典などを揃えておいてあげること。なにか聞いてきたら、一緒にしらべてあげること。
熱中できるものがあるなら、大事に育ててあげることが大切。

社会科が得意な子はノートの余白をたっぷりとっている。
そして、そこに自分が調べたことを書く。
見開きを一つのテーマにする。
ノートをカラフルにする。
も、身につけておくと、中高で役にたち、受験勉強でも役にたつ。

地理は地名さがしゲームで楽しんで覚えよう。

歴史はマンガが便利。読めるなら歴史小説も。
全体的な印象をつかんでおくことが大切なので、マンガなどで頭にいれたり、年表をつくるのもよい。


第5章 伸びる子に育てる向山流3つの極意
1 励まし褒めること。
  ポイントはタイミング=子どもが何らかの努力をしたとき、ちょっとでも進歩をみせたとき、あるいは人間として素晴らしい行為をしたとき、その場ですぐ、よくやった、えらい、お母さんもうれしいとほめる。
  ポイント2は、日ごろから子供の言動を肯定的にとらえる。昨日と同じ問題を間違えても「昨日よりきれいにかけているよ」と声かける。

2 持続する力をつける
 やればできても、続けることができなければ意味がない。
 持続して努力する力をつけるために
  決めた時間に決めただけ机に向かう習慣をつける。学年に10分をかけた時間が目安だが、最初は10分などから始める
  約束させたことを守らせることを心がける。できるまで目配せし、最後までフォローして、肯定的な声かけをつづける。

3 親の思惑をおしつけない
 子育ては一人一人をすべて大切に育てること。条件が違っても、相手にあった方法でそだてること。
 親の都合で育てようとすると、ひがみやいじけなどの原因をつくり、可能性を摘み取ってしまう。
 思惑を押し付けず、励まし、ほめながら、持続力をつけていけば、どの子も伸び伸びとそだっていき才能を開花させる。


どんな子だって勉強できる子になれる!

どんな子だって勉強できる子になれる!

  • 作者: 向山 洋一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本



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