はじめての「ゆるかわ写真」レッスン ~”撮りたいもの”をイメージのままに撮り下ろすレシピ集 (美術のじかんシリーズ ) [雑学]
著者は女性向け写真講座の講師を務める人で、「青空を青くとりたい」とフィルム時代の一眼レフにチャレンジしたものの、まったく思い通りにならず、専門書もチンプンカンプンで、体当たりで試行錯誤したという。
デジタル一眼レフなら現像しなくても写真の確認ができることも後押しし、今でも思ったように写真がとれるようになった。
この経験から、素人が一眼レフを使って思い通りに写真を撮る本をかいたという。
一眼レフカメラの最大の特徴は、レンズが変えられること。
でも、この本ではあまりレンズをかえず、色あい、明るさ、ぼかし、構図などで思ったように写真をとるコツを伝えている。
Charpter3 で基本的なことは網羅しており、Chapter1では個々のシーンにあわせて、機能をどんな目的でどんな風に使うか解説。
基本
1 レンズ装着とはずしかた
2 ダイヤル設定、最初は全自動モードで
3 構え、体制なのは安定感。腋を占めて両手で持つ、左手はカメラの下
4 シャッターボタン半押しでピントを合わせ、さらにおすとシャッターがきれる
5 撮った写真を再生し、拡大表示する方法
撮りたい「被写体」から「撮り方を学べる」構成になっている。
撮った写真を楽しむためのフォトフレーム作りや、画像加工ソフト(Photoshop Element)も少し触れている。
最後にまとめて、技術的に知っておいた方がいいことや、レンズについてまとめられている。
Part1 こんな写真を撮りたい
Chapter1 お散歩で写真をとる
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(キットレンズ)、バッテリー、ビニール袋、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、タオル
コツは気になったものは見逃さず「撮る」。色がきれいなもの形がおもしろいもの、なんだろうと思ったもの、そういうものと出会ったら、いろいろな距離や角度から観察して、どこが素敵なのかみつけたら、そこを迷わず撮る!
01 足元には被写体がいっぱい
構図やホワイトバランス(黄みがかった色にしていた)の解説。自分の足をいれる技も。
02 街角で見つけたかわいいもの
雑貨屋さんのディスプレイなど、背景にいれるものを考えて、余計なものをいれない、ぼかすことでオシャレな写真になる。白い被写体には露出補正をつかう、ぼかすときには絞りをつかう
03 カフェでセンスアップ
ほっこりした気分をあらわすため背景をぼかす。光はサイドか逆光、フラッシュ×、ISO感度↑またはF値の小さいレンズ
04 お花を雰囲気ある作品に
マクロレンズのとろけるようなボケをつかう、思い切って寄る。手振れ防止に三脚。背景にいれるものや色を確認
05 空をおもいっきりブルーに撮る
PLフィルターで反射や写りこみを抑える、フレアをおさえるためにレンズフードを使う、露出補正をプラスで明るく
06 センチメンタルに夕焼けをとる
赤くするにはホワイトバランスを「太陽光」にすると見た目に近くなる、「曇り」なら夕焼け強調。ホワイトバランスでうまくいかないときは露出補正をマイナスに
07 雨上がりはシャッターチャンス
写りこみを撮影するときは、カメラが勝手に暗めにしてしまうので露出補正プラスで、水滴をとるならマクロレンズ
Chapter2 人を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(単焦点レンズ)、バッテリー、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、三脚
ポイントはズバリ表情。こっちむいた笑顔だけじゃない表情もチャレンジしてみよう
01 外は光を読んで人を撮る
曇りや日陰では青みががると肌がくすむので、ホワイトバランスを曇りににして青味をとりのぞく。楽しい雰囲気は露出補正+で明るめ、外では背景に入るものが重要、三分割構図などを使って、余計なものをいれないよう注意。逆光だと紙が輝いてみえるので、露出補正プラスやフラッシュを使うものよい。
02 室内の明かりをやわらかく
屋内だからとフラッシュはたかない、ホワイトバランスを調整して光源に合わせて自然な色合いにする。光量がすくないので手振れのしやすいのでISO感度上げる。ISO感度はあげすぎると荒くなるので注意。
03 動き回る子供をつかまえろ
ブレ防止にシャッタースピード。構図はきめておいて、予測した場所の一歩手前で連写するとうまくいく。
被写体を追いながら撮ると流し撮りになる。追うときはカメラだけでなく上半身を回す。
低速シャッターでとると動きのある被写体をながれているように撮影できる。
04 部分にクローズアップ&モノクロポートレート
顔の半分とクマまど、おもいきった切り取り、手だけとか足だけもおもしろい。
やわらかく表現するため絞りは開いて背景をぼかし、露出補正を+にして明るさを出す。光は直射でなくレースのカーテンなどでやわらかく
05 みんなを撮る
背景を決めてから人物を前後に移動させて背景とのバランスを調整する。絞りを絞ると背景もくっきりする。広角側で撮影すると背景を広く取り込める。
06 物語のあるスナップ写真
日陰の人物を画面左上にいれた写真、楯なら奥行や高さが強調され、横なら広がりが強調される。
Chapter3 「大好き」を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(単焦点レンズ)、バッテリー、レフ板、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、三脚
風景のよいところに出かけなくても、雑貨屋料理やペット、「大好き」を残す方法。
01 雑貨を撮る
家に作った身にミニスタジオ(机の後ろに壁をたてて、白い厚紙をレフ板がわりに)で、一番かわいいアングルで、背景は紙などをつかって、雑貨は斜光がおすすめ
02 お部屋がフォトジェニックなスタジオに
冷蔵庫に写りこんんだ夕日と花。露出補正マイナスで暗めにして夕日の色を強調。部屋には直線が多いので傾きや歪みに注意。レンズの望遠側で撮影すると歪みが抑えられる。背景に余計なものがはいらないように。
03 料理撮影のレシピ
料理はなるべく自然光+逆光で。つやや照りがでておいし王に見える。おいしそうに見えるアングルを探すこと。暖かそうにみせるにはホワイトバランス。
04 ワタシのペットは世界イチ
ペットの動きは速いので被写体ブレをおこさないようにISO感度をあげる(800以上)。動きを予測して一歩手前でシャッターを撮る。単焦点レンズだと背景がボケるのでおすすめ。
Chapte4 旅を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(高倍率ズームレンズ)、バッテリー、ビニール袋、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、タオル、充電器、三脚
一期一会を大切に。
01 そこにある風景をとる
広大な風景は広角で、傾きに注意(人間の目は傾きに敏感)、水平線、地平線の位置、ワンポイントをいれてもよい。 目で見るより暗いときには、通常の分割測光でなく、スポット測光をつかってみる。
02 いつもと違う海を撮る
彩度やフィルターで海を青くとる。砂浜の照り返しで露出が暗くなってしまうなら、露出をプラスに。水平線の位置は何をとりたいかで変わる。
03 キラキラ夜景を撮る
夜景撮影ではフラッシュは×。シャッタースピードが遅くなるので手振れしないよう三脚を使う。セルフタイマーを使うとシャッターを押すときのブレも防げる。絞り優先モードで絞りを調節して光のボケ具合を楽しむ。なれてきたらシャッタースピード優先モードで光が流れる写真にトライ。ISO感度は上げるとノイズが発生するので、三脚使用時は400くらいがおすすめ。
04 水族館でアート写真
水族館は暗いのでシャッタースピードが遅くなる。ISO感度をあげてシャッタースピードを稼ぐ。絞り郵政モードで絞り開放で撮影。彩度を高めにすると色鮮やかな幻想的写真になる。写りこみを防ぐにはレンズフード。色がおかしかったらホワイトバランスを調整。小さな水槽によって生きものを撮影するのもおすすめ。
05 気ままな動物を撮る
望遠レンズをつかいシャッタースピードを上げて撮る。理想の構図になるまでまつ。
柵をけすには、絞りを開放するか、望遠側にするか、柵と動物の距離をあけるとよい。
Part2 写真を楽しもう
写真たてやフォトブックを厚紙や紐でつくり楽しむ方法。レタッチソフトの基本操作。カレンダー、マグネット、レンズ拭きの作り方。
Part3 デジタル一眼カメラを知ろう
01 デジタル一眼カメラの基本
撮影モードを選ぶ
全自動モード・・・フラッシュやオートフォーカスなどすべておまかせ
シーンモード・・・シーンに応じて着かえると最適な表現を得られる
応用モード・・・絞りやシャッタースピードなどが自由に設定できる。
プログラムモード(P)・・・被写体の明るさに応じて絞りとシャッタースピードの組み合わせ(露出)を自動で設定してくれる
絞り優先モード(A-AV)・・・背景のボケをコントロール
シャッタースピード優先モード(TV-S)・・・被写体の動きをコントロール(動く被写体を止めるか流すか)
マニュアルモード(M)・・・絞りとシャッタースピードを調整。最初は他のモードで撮影した値を参考に少しずつ変えていく。
02 シャッタースピードで被写体の動きをコントロール
低速シャッター(1/15~1/60秒)・・・動くものを流れているように撮影できる
中速シャッター(1/60~1/250秒)・・・目にみえているように撮影できる
高速シャッター(1/250~1/1000秒)・・・動くものを止まっているかのように撮影できる
03 絞りでボケをコントロールする
F値小さ目でぼかし、F値大き目でぼけない。最小F2.8で羽根が完全に開いた状態。F22で羽根が閉じた状態
著者は雑貨や料理はF2.8以下、スナップならF5.6前後、風景ならF8以上。
04 露出と露出補正でイメージ通りの明るさにする
露出補正をプラスにすると光を取り込む量が増える=明るくなる。マイナスにすると減る=暗くなる
光を水に例えると、蛇口の開き具合=絞り、蛇口をあける時間=シャッタースピード、水をためるバケツ=フィルムや撮像素子(カメラ内部の光を感知する部分)。露出補正はこまかいことを考えず、これらを一気に調整できる。
05 ホワイトバランスで色をコントロール
オート・・・光のクセを自動で読み取り自然な色合いに補正
白熱灯(3000k)・・・赤みをとりのぞくので、自然光だと青味がかった色になる
蛍光灯(4000k)・・・緑を取り除くので、自然光だと紫になる。桜の花の色を強調するときに使える
太陽光(5500k)・・・日中の自然光色を基準に色補正。室内で電球色の雰囲気をだしたいときも使う。
曇り(6500K )・・・晴天日陰と同じ、少し青味がかった光をしている、色のメリハリが弱いときに使う。
晴天日陰(7500k)・・・晴天時の日陰にみられる青味の強い光を取り除く、太陽光の下で使うと温かい印象になる。
06 明度・色相・彩度をコントロール
明度・・・露出補正
色相(色味)・・・ホワイトバランス
彩度(鮮やかさ)・・・仕上がりの「風景」「ビビット」を使う、それでもイマイチなら「ピクチャースタイル」などの彩度を設定。
07 ISO感度を変えてみよう
ISO感度・・・光に反応する感度。数値があがると感度が強くなり、暗いところで早いシャッタースピードで撮影できる。
ISO感度をあげると、手ブレや被写体ブレを防ぐことができるが、ざらざらしたノイズが入り画質が劣化、色のメリハリが弱くなり、くすんだ感じになるデメリットがある。
ISO100 ・・・日中の屋外撮影
ISO400・・・曇りや晴れた日の屋内
ISO800・・・薄暗い室内
ISO1600 ・・・夜景
08 思うがままに光をあやつる 測光方式
通常は分割測光で画面全体の光を測って露出をきめているが、スポットにすると逆光など極端に明暗があるとき、特定のものを明るくとることができる。
09 構図で写真が変わる
日の丸・・・中心にポイントを置く
三分割・・・画面を縦横に3分割(9分割)
アンシンメトリー・・・上下や左右に被写体を均等に配置しない。奥行や動きをだす。
三角形・・三角のむきで開放感やひろがり、リズム感などが表現できる
水平線・・・左右の広がりをもたせたいときに、水平線の位置でテーマが変わる
シンメトリー・・・上下左右対称にするとバランスよく安定感がでる
パターン・・・同じものを規則正しくならべる、リズムや楽しさを感じさせる
対角線・・・お皿や雑貨によく使う、対角線で分割することで安定感を出す。
10 光を知って、より印象的な写真を撮ろう
写真のきほんは光
逆光・・・輪郭がかがやいて、ドラマチック、つやがでる
反逆行・・・輪郭とツヤがでる。シャドーが多くなるのでレフ板を使う
サイド光・・・陰影がはっきりとした、立体的写真になる
斜光・・・ハイライトとシャドーのバランスがよく、質感が浮き出てくる。雑貨にむく
順光・・・陰影が少なく、のっぺりした印象になる、自然の色や空の色をきれいにみせられるので風景にむく。
やわらかい光・・・レースのカーテン越しの自然光、曇りの日など、やさしい印象になる
硬い光・・・直射日光。コントラストがはっきりしたインパクトの強い写真になる
11 被写体によってレンズを使い分けよう
ズームレンズ・・・一本で広い焦点域を撮影できる。運動会や旅行に。
望遠レンズ・・・遠くのものを大きく写す、歪みがなく、モノの形を正確に描写できる。ボケが大きくなる。
マクロレンズ・・・花やアクセサリーなど小さな被写体に接写したいとき
単焦点レンズ・・・ズームはできないが、描写性能にすぐれ、美しいボケを楽しめる。光を多くとりこめるので暗いところで有利
広角レンズ・・・広い範囲を遠近感や広さを強調して写せる。人の視界より広い。
標準レンズ・・二歩の見た目に近いズームレンズ。
デジタル一眼レフなら現像しなくても写真の確認ができることも後押しし、今でも思ったように写真がとれるようになった。
この経験から、素人が一眼レフを使って思い通りに写真を撮る本をかいたという。
一眼レフカメラの最大の特徴は、レンズが変えられること。
でも、この本ではあまりレンズをかえず、色あい、明るさ、ぼかし、構図などで思ったように写真をとるコツを伝えている。
Charpter3 で基本的なことは網羅しており、Chapter1では個々のシーンにあわせて、機能をどんな目的でどんな風に使うか解説。
基本
1 レンズ装着とはずしかた
2 ダイヤル設定、最初は全自動モードで
3 構え、体制なのは安定感。腋を占めて両手で持つ、左手はカメラの下
4 シャッターボタン半押しでピントを合わせ、さらにおすとシャッターがきれる
5 撮った写真を再生し、拡大表示する方法
撮りたい「被写体」から「撮り方を学べる」構成になっている。
撮った写真を楽しむためのフォトフレーム作りや、画像加工ソフト(Photoshop Element)も少し触れている。
最後にまとめて、技術的に知っておいた方がいいことや、レンズについてまとめられている。
Part1 こんな写真を撮りたい
Chapter1 お散歩で写真をとる
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(キットレンズ)、バッテリー、ビニール袋、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、タオル
コツは気になったものは見逃さず「撮る」。色がきれいなもの形がおもしろいもの、なんだろうと思ったもの、そういうものと出会ったら、いろいろな距離や角度から観察して、どこが素敵なのかみつけたら、そこを迷わず撮る!
01 足元には被写体がいっぱい
構図やホワイトバランス(黄みがかった色にしていた)の解説。自分の足をいれる技も。
02 街角で見つけたかわいいもの
雑貨屋さんのディスプレイなど、背景にいれるものを考えて、余計なものをいれない、ぼかすことでオシャレな写真になる。白い被写体には露出補正をつかう、ぼかすときには絞りをつかう
03 カフェでセンスアップ
ほっこりした気分をあらわすため背景をぼかす。光はサイドか逆光、フラッシュ×、ISO感度↑またはF値の小さいレンズ
04 お花を雰囲気ある作品に
マクロレンズのとろけるようなボケをつかう、思い切って寄る。手振れ防止に三脚。背景にいれるものや色を確認
05 空をおもいっきりブルーに撮る
PLフィルターで反射や写りこみを抑える、フレアをおさえるためにレンズフードを使う、露出補正をプラスで明るく
06 センチメンタルに夕焼けをとる
赤くするにはホワイトバランスを「太陽光」にすると見た目に近くなる、「曇り」なら夕焼け強調。ホワイトバランスでうまくいかないときは露出補正をマイナスに
07 雨上がりはシャッターチャンス
写りこみを撮影するときは、カメラが勝手に暗めにしてしまうので露出補正プラスで、水滴をとるならマクロレンズ
Chapter2 人を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(単焦点レンズ)、バッテリー、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、三脚
ポイントはズバリ表情。こっちむいた笑顔だけじゃない表情もチャレンジしてみよう
01 外は光を読んで人を撮る
曇りや日陰では青みががると肌がくすむので、ホワイトバランスを曇りににして青味をとりのぞく。楽しい雰囲気は露出補正+で明るめ、外では背景に入るものが重要、三分割構図などを使って、余計なものをいれないよう注意。逆光だと紙が輝いてみえるので、露出補正プラスやフラッシュを使うものよい。
02 室内の明かりをやわらかく
屋内だからとフラッシュはたかない、ホワイトバランスを調整して光源に合わせて自然な色合いにする。光量がすくないので手振れのしやすいのでISO感度上げる。ISO感度はあげすぎると荒くなるので注意。
03 動き回る子供をつかまえろ
ブレ防止にシャッタースピード。構図はきめておいて、予測した場所の一歩手前で連写するとうまくいく。
被写体を追いながら撮ると流し撮りになる。追うときはカメラだけでなく上半身を回す。
低速シャッターでとると動きのある被写体をながれているように撮影できる。
04 部分にクローズアップ&モノクロポートレート
顔の半分とクマまど、おもいきった切り取り、手だけとか足だけもおもしろい。
やわらかく表現するため絞りは開いて背景をぼかし、露出補正を+にして明るさを出す。光は直射でなくレースのカーテンなどでやわらかく
05 みんなを撮る
背景を決めてから人物を前後に移動させて背景とのバランスを調整する。絞りを絞ると背景もくっきりする。広角側で撮影すると背景を広く取り込める。
06 物語のあるスナップ写真
日陰の人物を画面左上にいれた写真、楯なら奥行や高さが強調され、横なら広がりが強調される。
Chapter3 「大好き」を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(単焦点レンズ)、バッテリー、レフ板、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、三脚
風景のよいところに出かけなくても、雑貨屋料理やペット、「大好き」を残す方法。
01 雑貨を撮る
家に作った身にミニスタジオ(机の後ろに壁をたてて、白い厚紙をレフ板がわりに)で、一番かわいいアングルで、背景は紙などをつかって、雑貨は斜光がおすすめ
02 お部屋がフォトジェニックなスタジオに
冷蔵庫に写りこんんだ夕日と花。露出補正マイナスで暗めにして夕日の色を強調。部屋には直線が多いので傾きや歪みに注意。レンズの望遠側で撮影すると歪みが抑えられる。背景に余計なものがはいらないように。
03 料理撮影のレシピ
料理はなるべく自然光+逆光で。つやや照りがでておいし王に見える。おいしそうに見えるアングルを探すこと。暖かそうにみせるにはホワイトバランス。
04 ワタシのペットは世界イチ
ペットの動きは速いので被写体ブレをおこさないようにISO感度をあげる(800以上)。動きを予測して一歩手前でシャッターを撮る。単焦点レンズだと背景がボケるのでおすすめ。
Chapte4 旅を撮る
準備するもの、カメラ、ストラップ、レンズ(高倍率ズームレンズ)、バッテリー、ビニール袋、フィルター、レンズフード、レンズクロス、メディア、タオル、充電器、三脚
一期一会を大切に。
01 そこにある風景をとる
広大な風景は広角で、傾きに注意(人間の目は傾きに敏感)、水平線、地平線の位置、ワンポイントをいれてもよい。 目で見るより暗いときには、通常の分割測光でなく、スポット測光をつかってみる。
02 いつもと違う海を撮る
彩度やフィルターで海を青くとる。砂浜の照り返しで露出が暗くなってしまうなら、露出をプラスに。水平線の位置は何をとりたいかで変わる。
03 キラキラ夜景を撮る
夜景撮影ではフラッシュは×。シャッタースピードが遅くなるので手振れしないよう三脚を使う。セルフタイマーを使うとシャッターを押すときのブレも防げる。絞り優先モードで絞りを調節して光のボケ具合を楽しむ。なれてきたらシャッタースピード優先モードで光が流れる写真にトライ。ISO感度は上げるとノイズが発生するので、三脚使用時は400くらいがおすすめ。
04 水族館でアート写真
水族館は暗いのでシャッタースピードが遅くなる。ISO感度をあげてシャッタースピードを稼ぐ。絞り郵政モードで絞り開放で撮影。彩度を高めにすると色鮮やかな幻想的写真になる。写りこみを防ぐにはレンズフード。色がおかしかったらホワイトバランスを調整。小さな水槽によって生きものを撮影するのもおすすめ。
05 気ままな動物を撮る
望遠レンズをつかいシャッタースピードを上げて撮る。理想の構図になるまでまつ。
柵をけすには、絞りを開放するか、望遠側にするか、柵と動物の距離をあけるとよい。
Part2 写真を楽しもう
写真たてやフォトブックを厚紙や紐でつくり楽しむ方法。レタッチソフトの基本操作。カレンダー、マグネット、レンズ拭きの作り方。
Part3 デジタル一眼カメラを知ろう
01 デジタル一眼カメラの基本
撮影モードを選ぶ
全自動モード・・・フラッシュやオートフォーカスなどすべておまかせ
シーンモード・・・シーンに応じて着かえると最適な表現を得られる
応用モード・・・絞りやシャッタースピードなどが自由に設定できる。
プログラムモード(P)・・・被写体の明るさに応じて絞りとシャッタースピードの組み合わせ(露出)を自動で設定してくれる
絞り優先モード(A-AV)・・・背景のボケをコントロール
シャッタースピード優先モード(TV-S)・・・被写体の動きをコントロール(動く被写体を止めるか流すか)
マニュアルモード(M)・・・絞りとシャッタースピードを調整。最初は他のモードで撮影した値を参考に少しずつ変えていく。
02 シャッタースピードで被写体の動きをコントロール
低速シャッター(1/15~1/60秒)・・・動くものを流れているように撮影できる
中速シャッター(1/60~1/250秒)・・・目にみえているように撮影できる
高速シャッター(1/250~1/1000秒)・・・動くものを止まっているかのように撮影できる
03 絞りでボケをコントロールする
F値小さ目でぼかし、F値大き目でぼけない。最小F2.8で羽根が完全に開いた状態。F22で羽根が閉じた状態
著者は雑貨や料理はF2.8以下、スナップならF5.6前後、風景ならF8以上。
04 露出と露出補正でイメージ通りの明るさにする
露出補正をプラスにすると光を取り込む量が増える=明るくなる。マイナスにすると減る=暗くなる
光を水に例えると、蛇口の開き具合=絞り、蛇口をあける時間=シャッタースピード、水をためるバケツ=フィルムや撮像素子(カメラ内部の光を感知する部分)。露出補正はこまかいことを考えず、これらを一気に調整できる。
05 ホワイトバランスで色をコントロール
オート・・・光のクセを自動で読み取り自然な色合いに補正
白熱灯(3000k)・・・赤みをとりのぞくので、自然光だと青味がかった色になる
蛍光灯(4000k)・・・緑を取り除くので、自然光だと紫になる。桜の花の色を強調するときに使える
太陽光(5500k)・・・日中の自然光色を基準に色補正。室内で電球色の雰囲気をだしたいときも使う。
曇り(6500K )・・・晴天日陰と同じ、少し青味がかった光をしている、色のメリハリが弱いときに使う。
晴天日陰(7500k)・・・晴天時の日陰にみられる青味の強い光を取り除く、太陽光の下で使うと温かい印象になる。
06 明度・色相・彩度をコントロール
明度・・・露出補正
色相(色味)・・・ホワイトバランス
彩度(鮮やかさ)・・・仕上がりの「風景」「ビビット」を使う、それでもイマイチなら「ピクチャースタイル」などの彩度を設定。
07 ISO感度を変えてみよう
ISO感度・・・光に反応する感度。数値があがると感度が強くなり、暗いところで早いシャッタースピードで撮影できる。
ISO感度をあげると、手ブレや被写体ブレを防ぐことができるが、ざらざらしたノイズが入り画質が劣化、色のメリハリが弱くなり、くすんだ感じになるデメリットがある。
ISO100 ・・・日中の屋外撮影
ISO400・・・曇りや晴れた日の屋内
ISO800・・・薄暗い室内
ISO1600 ・・・夜景
08 思うがままに光をあやつる 測光方式
通常は分割測光で画面全体の光を測って露出をきめているが、スポットにすると逆光など極端に明暗があるとき、特定のものを明るくとることができる。
09 構図で写真が変わる
日の丸・・・中心にポイントを置く
三分割・・・画面を縦横に3分割(9分割)
アンシンメトリー・・・上下や左右に被写体を均等に配置しない。奥行や動きをだす。
三角形・・三角のむきで開放感やひろがり、リズム感などが表現できる
水平線・・・左右の広がりをもたせたいときに、水平線の位置でテーマが変わる
シンメトリー・・・上下左右対称にするとバランスよく安定感がでる
パターン・・・同じものを規則正しくならべる、リズムや楽しさを感じさせる
対角線・・・お皿や雑貨によく使う、対角線で分割することで安定感を出す。
10 光を知って、より印象的な写真を撮ろう
写真のきほんは光
逆光・・・輪郭がかがやいて、ドラマチック、つやがでる
反逆行・・・輪郭とツヤがでる。シャドーが多くなるのでレフ板を使う
サイド光・・・陰影がはっきりとした、立体的写真になる
斜光・・・ハイライトとシャドーのバランスがよく、質感が浮き出てくる。雑貨にむく
順光・・・陰影が少なく、のっぺりした印象になる、自然の色や空の色をきれいにみせられるので風景にむく。
やわらかい光・・・レースのカーテン越しの自然光、曇りの日など、やさしい印象になる
硬い光・・・直射日光。コントラストがはっきりしたインパクトの強い写真になる
11 被写体によってレンズを使い分けよう
ズームレンズ・・・一本で広い焦点域を撮影できる。運動会や旅行に。
望遠レンズ・・・遠くのものを大きく写す、歪みがなく、モノの形を正確に描写できる。ボケが大きくなる。
マクロレンズ・・・花やアクセサリーなど小さな被写体に接写したいとき
単焦点レンズ・・・ズームはできないが、描写性能にすぐれ、美しいボケを楽しめる。光を多くとりこめるので暗いところで有利
広角レンズ・・・広い範囲を遠近感や広さを強調して写せる。人の視界より広い。
標準レンズ・・二歩の見た目に近いズームレンズ。
はじめての「ゆるかわ写真」レッスン ~”撮りたいもの”をイメージのままに撮り下ろすレシピ集 (美術のじかんシリーズ )
- 作者: 川野 恭子
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
タグ:川野 恭子
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