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デジタル一眼レフ 作品づくりのコツ教えます [雑学]

口絵の作品
雲の間に浮かぶ山並み、緑をバックにした枝垂桜、水しぶきをあげる急流、クモの糸の上の水滴、シダの中に咲く白い花
、青い海と空、白い雲、手前にヤシの木、夕暮れの巨木をシルエットで、紅葉の山々、水辺のシダ。樹氷、雪の森で木の根元だけが解けている。

Part1作品を作る前に
従来暗室でやっていたことが、パソコンのソフトでできるようになっている。ぜひ、カメラやソフトの機能に振り回されることなく、知識をそなえて「作品」を作ってみよう。

デジタル一眼レフで撮影を行う場合、RAW形式とJPEG形式の両方、あるいはいずれかの画像データとして保存できる。
JPEGは画像の圧縮規格の一つで、ファイル容量が小さくほとんどの画像ソフトで閲覧できるが、補正を繰り返すと画像の破たんや劣化をまねきやすい。ただしBrigge CS3でRAWとほぼ同じ機能を使って修正できるようになった。
RAWは画像処理を行う前の生データを記録したファイルで、画像の劣化を最小限に抑えて絵作りができる。そのままでは見ることも使うこともできない。専用の現像ソフトが必要でファイル容量が大きい。

作品に仕上げるまでのワークフロー解説
まず、撮影した写真をよく見て、どこをどう修正したいかはっきりさせることから始める。
やたらと自動調整しても作品にはならない。
レタッチはPhotoshopCS3、RAW現象はPhotoshopCS3のプラグインソフト「CameraRAW」を使用している。
1 パソコンへの取り込み 
2 ファイル選択 RAW現像ソフトを起動
3 RAW現像
4 レタッチ・加工
5 保存
6 プリント

RAW現像のできるソフト
キャノンやニコンの純正ソフトの他にPSHOTOSHOP Lightroom1.2 や Aperture SILKPIX Developer Studio らの汎用ソフトがある。


Part2 作品を撮る・つくる

自然風景
具体的な事例をあげて、加工方法を解説
・かすんでしまった富士山をメリハリのある写真にする
 雪の白さを出すためにフライトバランスを調整する。
 写真全体にコントラストをつけていく「トーンカーブ」を使う
 空と富士の山肌を青く見せ重厚感を出す「HSL/グレースケール」
 シャープネスをかけて富士山をシャープにカリッと仕上げる。「ディテール」をスライダで調整
 
・くすんでしまった緑をフィルム調に仕上げる PLフィルターで光の反射や映り込みを消す。

・紅葉のくすんだ色を鮮やかにする。
 屋外で撮影するときはホワイトバランスを太陽光にしてみるといい、オートだと不自然に調整されることがある。
 紅葉や桜の写真など細かな部分が多い被写体では「アンシャープマスク」をつかう

・南国の空の青さを引出し鮮やかな発色に仕上げる
 晴れているときの空を見た目よりも色濃く写すにはPLフィルターが効果的。このとき「片効き」=写真の片側が色濃くうつる不自然なグラディーションがなってしまうに注意。広角レンズを使って撮影すると、画面の四隅が暗くなる「周辺光量落ち」になることがある。
 シャープネスの調整をする場合には、画面の表示を100%などの拡大して細かく調整する。

・夕焼け空を好みの色調にする
 ホワイトバランスを曇りや日陰にすると見た目より赤っぽく写る。写真全体の色調やコントラストなどを調整するには「バリエーション」と使う。迷ったときには便利。

・渓流の清涼感と水の透明感を引き出す
 一般的に飛沫を映しとめる場合には1/500秒以上のシャッター速度がよい、流れている様子を写すには1/2秒程度のシャッター速度よい。PLフィルターも効果的、光の反射を除去して透明感のある水の写真がとれる。

・滝の流れの白さを引き出す
 シャッター速度を遅くして水の流れをぶらして撮影すると滝の流れは白く写り柔らかな表現になる。低速シャッターで撮影するので晴れより曇りが撮影しやすい。白飛び、黒潰れを確認しながら明るさを補正。

・雪山の冷たさを表現する
 離れた場所から望遠レンズで撮影して木々の重なりを活かし、圧縮効果を使って密集感を出している。冬の寒さを表現するには写真全体をシャープにカリッと写す。RAW現像で色調をブルーに調整している。
 雪の時にはホワイトバランストールを使うと画面上で白くしたい部分をクリックするだけで調整できる。

・斜めになった水平線を直し、迫力のある写真に仕上げる。
 波の飛沫だけをシャープにしてメリハリを出す。

・桜の淡い色合いを引き出す
 桜の花は淡いのでメリハリをだすのが難しい、カラーバランスとシャープの調整。

・紫色の花をきれいな発色にする。デジカメは紫が苦手
・花畑の多彩な色を調整する。
・青空が背景の花を鮮やかにする
 「黒レベル」を使うと写真にメリハリをつけられる。


建物
・建物の斜め・ゆがみを大判カメラで撮ったように直す。
 トリミングすることを最初から計算して撮影しておこう。
 変形→ゆがみで行うと正確に補正できるが、簡単にするにはレンズ補正がある。

・昔に撮影された写真のようにセピア調にする。
 モノクロに変換するとき、コントラストの低い状態にしていくのがポイント

・イルミネーションの写真をソフトフォーカス風に仕上げる
 レイヤーにぼかしを加えてソフトフォーカスの効果をだす。


ポートレート
・色かぶりを取り自然な雰囲気にする
 人工光源と外光が混じっているような複雑な光線状態だと、カメラのホワイトバランス設定だけではきれいに補正できない場合がある。このようなときにはホワイトバランスツールで調整してみよう。
 人物の肌をきめ細かくするには、レイヤーをコピーしてぼかしを調整し、ぼかしを加える。

・人の肌の色かぶりをきれいに直す
 健康な肌色にしたいなら、少し赤みがあるほうがあるほうが健康的に見える。
 肌色はレタッチしにくいもの。
 ホワイトバランスで縁かぶりを取り除く
 色かぶり補正で肌の色合いを健康的に見せる
 白飛びを抑えつつ全体の明るさを調節。
 仕上げに妙領土を調節する。

・逆光で暗くなってしまった人物を明るくする

・クラシックカメラで撮影したような雰囲気に仕上げる
 画面四隅の周辺光量をわざと暗くする。
 スライダを調整して白黒へ変換する
 フィルムのような粒状間のある写真にする「フィルター」→「アーティスティック」→「粒状フィルム」
 トーンカーブで全体のコントラストを整える。

・RAWデータからソフトフォーカスにする

生きもの
・動物園の写真を自然の中で捕ったような雰囲気にする
 背景を極力写し込まないように動物をアップでとると迫力がある。

・写ってしまった余分なものを消す
 「コピースタンプツール」「スポット修正ブラシツール」「修復ブラシツール」などでコピーして邪魔なものを消す。
 コピースタンプツールでペンギンの腕輪などを消していた。

その他
・天候の悪い写真を雰囲気のある写真に仕上げる
・モノクロームで被写体の質感と迫力を出す。
・邪魔なものを消してすっきりと仕上げる。電柱を消していた。
・暗室で行った作業と同じように写真を仕上げていく

RAW現像時の「露光量」と「明るさ」
イメージしたよりも暗くまたは明るく写ってしまった場合RAW現像である程度修正することができる。
「露光量」はカメラの露出補正を行うのと同じような仕上がりになる、あまり明るく補正してしまうと白飛びして、色のトーンが崩れることがある
「明るさ」の補正はハイライトの部分を変えることなく中間調の明るさを補正していく感じになり、白飛びしにくい。しかし明るさを買えてもあまり写真にメリハリがつかないコントラストの弱い写真になってしまうので、「黒レベル」を使ってシャドウ部を引き締めるといい場合もある。。

トーンカーブの使い方
写真全体のコントラストを高めたり、明るくする調整にはトーンカーブを使う。
補正したい部分がトーンカーブのどのあたりの明るさなのか知りたいときには、補正したい部分にカーソルをあわせてクリックすると、トーンカーブ上に小さな○が表示されるので、○が表示された部分を調整するといい。

色を正しく見る為にモニタの環境を整える。
モニタフード、ブラインドや遮光カーテン、室内の照明には色のへだたりのない「色評価用」の蛍光灯を使用。
モニタのきゃりぶレーションをする。モニタで表示できる最大色数に設定し、使用するガンマ値は1.8に設定。ネイティブ・ホワイトポイントを使用のチェックをはずして調整。

夜景はホワイトバランスでイメージが変わる。

機器ごとに表示できる色の領域が違うので、プリントしたら色が違うとことがある。
Photoshopのカラー設定などで調整。
ファイルを開いたときカラー設定のカラーマネージメントポリシーのチェックボックスをチェックしていると、カラースペースが合致しない場合警告がでる。


Part3 プリントで仕上げる
用途に合わせてプリンタを選ぶ
インクジェット方式・・・高品質な紙にプリントすrと印画紙以上の色再現、光沢感が得られる。大きなサイズの養子に対応した機種も多い。普段使いだとにじみがめだつ、印刷速度は遅い。インクは4-10色。本体価格は低いがインクは高い。
サーマル・・・小型で乾電池程度で動く、写真専用で気軽に写真プリントが楽しめる。大きなサイズの神に対応した機種が少ない、速度は遅い。フィルムインクリボン4色、リボンが無駄になりやすい、専用紙が必要。
レーザー・・・用紙を選ばず印刷物と同様の高品質なカラープリントが可能。本体が大きく重い。印刷は速い。トナー4色。トナーだけでなくドラムの交換も必要。電気代もかかる。

Photoshopの出力設定
色管理する場合の設定方法解説。

いろいろなプリント
コンタクトシートを作って画像を整理。
黒フチ写真をプリントする。
ポートフォリオブックを作って写真自慢をしよう。

写真をプリントするための紙を選ぶ
プリンとサイズ解説
作品作りに適した紙を選ぶ・・・いろいろな紙を解説
プリント後の注意・・・インクジェットプリントは乾くまで丸1日ほどかかる、重ねないこと。空気中に放置しておくと経年変化する。

用語辞典


デジタル一眼レフ 作品づくりのコツ教えます

デジタル一眼レフ 作品づくりのコツ教えます

  • 作者: 工藤 智道
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2007/11/09
  • メディア: 大型本



タグ:工藤 智道
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