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2020年の教科書(10年後も必要とされる人材になる方法) [ビジネス]

著者は立命館大学経済学部卒業後、大和証券を経て、メリルリンチなど外資系金融会社3社に勤め、いずれも成果をあげ、現在はコンサルタントとして執筆活動などを行っている人。
経済予測に定評があり、人脈による情報収集の他に算命学、経済サイクルなどを使う。

著者がその人脈で知り合った超一流のプロとの対談集。
まず、著者の対談分析があって、その後対談の一部(とおもわれる)がのっている。
対談のテーマは「0のものを1にする」。
著者によると金融工学を駆使した1のものを100にする強欲資本主義は終わりをつげ、あたらしく「0のものを1にする」社会貢献的なビジネスがおこる、2011年までに成長分野がわかってくる。また東アジアが経済の中心になっていくという予測をもっているらしい。

石田衣良・・・作家、読書家で博学強記なひと
少子化は日本の大きな問題、そこから恋愛論が展開されていた。
日本はモノがあふれて欲望を失ってしまった。必要なのは知的興奮。
生き延びる力は魅力的でセクシー、目の前の問題をやわらかくうけとめて対処できる人がモテる。
若者でも情報ばかりあつめて、感性をわすれている人が多い。全員が平均寿命までいきるわけではないし、同じ企業にいても平均年収をもらっているわけではない。もっと自分の感性を信じて行動すべき。リスクをとれなければリターンはない。傷つくことをおそれない。
日本はピークアウトした。それはしかたないこと。いままでのような成長を求めても無理だから、量的幸福から質的幸福へシフトすべき。
日本はみんなで豊かになろうとがんばってきた。それはとてもいいこと、それを失わず豊かな衰退の道をたどれれば一番いい。経済的成長をめざすところもほしいから経済特区をつくるのもいい。


神田昌典・・・日本一のマーケッターに選出されている、元外交官
神田さんは占いの本もだしているくらいで、著者の算命学にも興味があって話があったらしい。
2011年にはどの企業が成長するかみえてくる、ビジネスもいまから準備しておかないといけない。いままでのやりかたは通用しなくなる。
東アジアの存在感が増す。
ネットが水道と同じくらいのインフラになり、検索されるビジネスが伸びる。営業をやっていくビジネスは衰退する。検索される「物語」が必要。またターゲットは世界を考える必要がある。特に東アジア。
アジアではモバイルインフラが進んでいる。これは原動力になる。
これからは情報収集と分析はだれでもできる、その先の行動できるが重要になる。
著者は次にくるのは社会に貢献できるビジネス(海水を真水にするような)と予測、社会起業家がヒーローになる。神田さんは難問解決ビジネスといっていた。
著者は金融、神田さんはマーケッター。お互いの経歴なぞ話あっていた。


榊原暢宏・・・ジャパンベストレスキュー社長。5年で会社をやめると宣言して、実際に起業。アルバイトを続けながらビジネスを続け、ついに上場企業になる。
著者曰く、行動力がすごい。榊原さんほど行動すれば成功する。その原動力は宣言して自分を追い込む。楽な方へいけない環境を意識的に作る。
成功スパイラルは
行動→継続→変化→進化
情報は自分の足で確かめる。実際にやってない人のいうことは信じないこと。
長い時間をかけてつくったものほどまねできない。会社がブレイクするまで時間がかかったが、継続しただけのことはあった。
本当にやってしまい、確認しながら、本当の情報にいけるひとが強い。考えずに行動すること。


つんく・・・シャ乱Qのメンバーであり、モーニング娘のプロデューサー
0から1を作る力を鍛えるには、ヒントは近くにある、ヒントは自分の中にあると思うと必然的に自分の強みが強調される、そして強みで勝負するので勝率も高くなる。
才能があるだけではだめ、それにほとんどの人は才能があると思い込んでいるタイプ。
最終的に売れるとわかっていれば、売れるのは遅ければ遅いほどいい。それまでの経験や人脈が力になるから。すぐに売れるとすぐにネタ切れになる。長い期間にわたって成功している人は謙虚な人。
次のステップに行けるのは過去の実績にしがみつかない人
ぶら下がりの法則・・・粘っていればライバルが勝手に手を放してくれるのでチャンスが巡ってきて勝てる。
情報収集は近くから、普段歩く道からでも意識していればなにかをつかめるもの。


鉢嶺登・・・株式会社オプト社長。森ビルを3年で退職して企業。FAXなどを使ったダイレクトマーケティングをてがけ、現在はインターネット広告の会社として、Yahooのベストパートナー国内第一号、電通との提携などをおこなっている。
起業の気持ちはあったが、作った会社の半分が1年でなくなる、10年生きながらえる会社は1割に過ぎないというのを聞いて迷い、エジプトに旅行したとき、エジプトに旅行できるくらい恵まれているのは先祖のおかげなのだからチャレンジしないといけないと決意。資金繰りに苦しみながらもビジネスを続け、ついに上場企業にまでなった。著者によるとIPOとはまさに「0のものを1にする」ということ。
うまくいかないときに支えになったのは「挑めばチャンス、逃げればピンチ」という言葉。成功している人はピンチのときほど前に進む気持ちをもつもの。逃げたり言い訳したりするひとはダメ。
アメリカはGFDPにしめる大企業は48%、成長企業42%、雇用の87%は成長企業でうみだされている。優秀な人ほど成長企業をめざす。日本は優秀な人は医者、役人、大企業にいってしまう。これでは成長企業はでてこない。安定志向では日本は滅びる。
成長しようとすると既得権益者が邪魔をする。ネット投票などを導入する政治の努力が必要。
また日本のGDPはこれ以上成長しない。これからはアジアに目をむけるべきという意見は著者と同じ。


アーネスト・M・比嘉・・・自分が価値を発揮できることを探して23歳で起業。アメリカのものを日本にアジャストして輸入するというコンセプトで、加工木材の輸入を開始、またドミノ・ピザを日本で展開した人物でもある。一言でいうとアントレプレナー
儲かるとかかっこいいではなく、自分の強みからビジネスをくみたてよう。
難しいことにチャレンジしてニッチなことをやらないと大企業に勝てない。輸入でも右から左で利益をだすような商売は大企業には勝てない。
アントレプレナー精神で重要な6
1あきらめない
2グローバライゼーション・・・今はアメリカのこと、英語
3イノベーション・・・PC・インターネット
4環境問題・・・ガソリン車が電気自動車になるなど
5モラル・・・モラルを失えばたたかれる。
6社会貢献・・・会社はコミュニティーの一つだからギブアンドテイクが必要
比嘉さんによると、サラリーマンがファイナンシャルで儲けるのは、ゼロリスク・ハイリターンで行き過ぎになるのではないかといっていた。もちろん金融は必要だが、行き過ぎはいけない。


牧野正幸・・・株式会社ワークスアプリケーションズ社長。大手企業むけERPパッケージソフトで大きなシェアをもつ。学生が働きたい企業で上位でもある。
起業はビジネスチャンスではなく、社会貢献チャンスだとおもっていた。
クリティカルワーカー・・・問題解決をする人
クリティカルワーカーが活躍する場を与えるのが会社の理念。今の日本の若者はソニーやホンダが大企業になった時しか知らない。大企業になったら「0から1」を生み出すクリティカルワーカーは活躍しにくい。アメリカの優秀な学生がベンチャー志向で、自分を成長させたいと思うのとは対照的に、日本の優秀なひとは大企業志向。
ワークスアプリケーションがほしいのは「頭の回転が速く」「頭が柔らかい」人。自分のたてた完璧な理論をただちにぶっ壊すことができるのが頭の柔らかさ。そういうひとはどんどん解決法を思いつく。
夢のある画期的テクノロジーがないと、広告ばかりしても受け入れられない。そして進出したいのははアジア。
外国の学生がなぜベンチャーを選ぶ(リスクをとる)のか、それを考えてほしい、ただこうしたほうがいいといいわれて敷かれたレールをいくのはとても危険。成長するには失敗するのが一番いい。
厳しい仕事にやりがいなんてない。きつくてそんなの感じる暇もない。


あとがきでは、各対談者との縁について述べていた。
そしていい人脈をもつことが成功に必要といっていた。


2020年の教科書(10年後も必要とされる人材になる方法) (フォレスト2545新書)

2020年の教科書(10年後も必要とされる人材になる方法) (フォレスト2545新書)

  • 作者: 菅下清廣
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 新書



タグ:菅下清廣
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