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モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方 [ビジネス]

著者・堀正岳はライフログや仕事術をテーマにしたブログ「Lifehacking.jp」の管理人で、地球温暖化のの研究者。
iPhoneやiPad、クラウド(Evernote)を使った仕事術の著書もあり、モレスキンノートとの連動方法についての著書のやり方もある。
著者・中牟田洋子は日本一のモレスキンファンサイト「moleskinerie.jp」の管理人。

ブルース・チャトウィン
「パスポートをなくすことなど心配のうちに入らない。しかしノートを失うようなことがあれば、それは大参事だ。」

常に持ち歩くノートは、私たちの外部の脳。
ノートを持ち歩き、記録する習慣ができれば、大事なことはすべてノートが覚えていてくれる安心感から、自分の脳はもっと創造的に使うことができる。

★モレスキンノートとは
モレスキンノートはフランスで古くから愛用されていた、黒皮のノートが原形。
芸術家では、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、フィンセント・ファン・ゴッホ
思想家・作家では、アーネスト・ヘミングウェイ、アンドレ・ブルトン
特に有名なのは紀行作家のブルース・チャトウィン。モレスキン(Moleskine)というのはモグラの革という意味で、この名前はチャトウィンがつけた。
1986年にこのノートを作っていたフランスの小さな会社が倒産。チャトウィンはこのとき在庫の100冊を購入したという。
1997年にミラノの出版社がデザインをそのままに復刻。このときモレスキンノートという名前もつけた。

基本のモレスキンノートは
オイルクロスで覆われた表紙を持ち、持ち歩くとき表紙が開かないようにゴムバンドがついている。
ページはポケットサイズで192ページ、ラージで240ページ。
膨大なページですが、強固な糸綴じ製本で180度開くことができる。
紙はクリーム色の中性紙でボールペンの色がぎらぎらしすぎないように配慮されている。
一番最後には拡張ポケットがついていて、小物や紙の切れ端を保存できるようになっている。

モレスキンノートの基本ラインナップの紹介があった。
冒頭に実際にモレスキンノートを使っている人の記録の例を掲載。
日記、旅行、グルメ、コレクション、ビジネス、アート
保存や整理にするためのラベルを張ったところや、本の上に日付や簡単な内容を書き込んだところ、タグを張り付けたことろなど。
カスタマイズの例として、ポケットを透明にしたり、くりぬいてiPnoneケースに写真。
オプションとして、スタンプやブックダーツ、ペンホルダーの写真。


★モレスキンノートの特徴
①いつでもどこでも
デジタルツールと違って、電池切れの心配がなく、文字でもイラストでも地図でも、図でも自由に記録することができる。一瞬のひらめきやアイデアをとらえるにはデジタルツールでも遅い。モレスキンノートなら、表紙が厚いので立ったまま書き込めるし、携帯用のゴムのおかげで持ち歩き安く、どこにでも持っていける。
ただし写真は別なので、写真で記録したら、それを貼る部分を残しておく方法を紹介していた。
また、ボリュームがあるので、いくらでも書き込める感があり、発想の邪魔をしない。

②カスタマイズが容易
システム手帳では、どうしても自分と合わない部分が残る。しかし、モレスキンノートは自分のニーズに合わせて自由にカスタマイズできる。スケジュール表がほしければ、ノートサイズに印刷して、手帳の最後の方から貼り付けて使ったりできる。

③保存性
書き終わったモレスキンノートは、本棚に並べて保存できるし、堅牢なつくりなので保存性が高い。
著者は本棚にずらっとラージサイズを並べるのが夢らしい。
書き終わったモレスキンノートには、上に日付と簡単な内容を書いておくことをすすめていた。

★モレスキンノートを使う前に
①日付を年号から必ずいれよう。
②ページに収まらないものは拡張ポケットに入れる習慣を
③ページ番号を入れる(活用するときに必ず必要になる)

★モレスキンノートに記録する。
著者はこのモレスキンノートを持ち歩き、興味をもったことを片っ端から記録している=「ユビキタス・キャプチャー」という、重要かどうかは考えない。なぜなら、一見無駄にみえる情報を記録しなければ、後でどんな関連性がでてくるかわからないから。


このとき記録と感想をわけて、アイコンなどでわかるようにするとよい。
ノートの言葉は、「未来の自分に向かって書く」、だから後で思い出すのに十分な情報を書き込むことが大切。
動機や気になった点もかいてあるとよい。
あまりに長くなる人は、吹き出しアイコンで字数を制限してみるとよい、Twitter方式。
走り書きは「ロディアメモ」を使って拡張ポケットにいれる方法もある。清書したい走り書きはモレスキンノートにはりつけて(ポストイットやメンディングテープを使う)場所を予約する方法もある。
慣れてきたら、自分の感情やそのときの雰囲気も記録するとよい。
つらい出来事は「人に話す」より「ノートに書き込む」方が立ち直りの早道という実験があるそう。
著者は、不意にやってくる遠い昔の思い出や記憶の断片を記録するのを大切にしているそう。
ラベルシールに印刷して貼り付ける方法や、スタンプを利用する方法を紹介。

ユビキタス・キャプチャーの例
①時系列で記録する=朝、必ずやることがあれば書いておく、通勤中におもいつたことを書いておく
②記憶したいことがあったらその場で書き込む=周囲から奇異の目でみられると「忘れっぽいので」といいわけしているそうな
③「こんなことは書いても意味がない」というハードルを下げる。

ユビキタス・キャプチャーの形式
日付(必要に応じてAMなどでもいい)、タイトル(会議名や議題、本の名前、場所などは@で)、アイコン(違う情報が違って見えることが大切なので、アイコンを決めておく)
アイコンの例、あとでやることは□にして、やったら塗りつぶすなど。あとで調べるならQとか、スケジュールに書き込む必要があるならカレンダーマークとか。

★蓄積した情報を活用する
とにかく、気になることは何でもモレスキンノートに記録(蓄積)していき、一日、1週間単位で情報を整理する時間をもつことを勧めている。書き留めておいた情報が、あとで自分の知らなかった自分について教えてくれる。

ユビキタス・キャプチャーでとりあえず集めた情報を、一日の終わりに15分のモレスキンノート時間をもって
①足りない情報を補完
とりあえずのメモを本来の場所にうつす、スケージュールなど
走り書きを補足
②さらに情報の意味を再考する
メモした時点で気づいていなかった重要な考えを付けたし、下線、色付けなどで情報をたちあがらせる。さらに、タグ付、カテゴリ分け、アイコン表示などで、重要な情報が重要に見えるようにする。

ページとページをハイパーリンクする。
途切れていた話題を続けたかったり、前に描いた内容と関連するときなどは、矢印でページ番号を指定してハイパーリンクする。さらには、見開きをABCDでわけておくともっと探しやすくなる。

タグ付
このページを一言で表現するとどうなるか?
どんな言葉でこのページを探すか?
を手掛かりにタグをつける。どちらかというとやっているうちに決まってくる。
振り返りでこれをするとタグの生まれるパターンに気が付くのが速くなる。
タグは一つの情報に複数つく。

カテゴリ分け
同じ話題を同じように見せるために使う。カテゴリは一つの情報に一つで、ノートの中のノートのように使う。
「仕事」「私用」など

アイコン表示ならページの雰囲気が一瞬で伝わる。またスケジュールやタスクのメモを見逃さなくなる効果がある。

ページを拡張する方法(A4の紙を張り付ける方法など)

週に一度のレビュー時間を30分程度もって、情報の繋がりをレビューする。
1週間分の書き込みの中からストックする情報を選び出して、索引に加える。
著者はモレスキンノートの最後の数ページに索引を作ってあり、そこにページ番号のハイパーリンクをいれているそう。項目はノートからとりだせればいいので、著者のあらかじめ作ってある項目は「思い出」「出来事」「トリビア」だそうです。あとはよく会う人や、プロジェクトなど、タグの多いものなどが索引になる。
繰り返し登場する情報を意識することで自分の好みやこだわりを発見出るのだそう。

Tips
長い書き込みをしたいときでも、ページは開けておかない方がいい、それよりもハイパーリンクでつないでいくほうが続けやすい。戻って書くのはなかなかしない。
ページが多いので開かなくても中身が見えるようにする工夫がいる、タグ、小口カラーリング、切れ込み。
メタノート(インフォブックを推奨)を使ってノートののノートをつくる。情報の出会いが価値を生むそう。
Evernoteでモレスキンノートをデジタル化する方法。iPhoneの「DocScanner」や「Eye-Fiカード」を使う。ただしすべてデジタル化する必要はない。


★ビジネスでの活用法
手帳を「人生をとらえる場所」として使う人には、他人の敷いたレール(システム手帳)はむしろ邪魔になる。
無地のノートから自分にあった「手帳」を創り出せる人は自分の戦略を自分で考えられる人間に成長する。

モレスキンのダイアリーラインナップ。
モレスキンノートをシステム手帳化する方法。
デイリーダイアリーで時間トラッキング帳をつくるのを推奨。
行動メニューは、何がどれくらいでできるかをまとめたもの。予定の行動をする気分でないとき、できないときに同じ時間で他になにができるかをまとめている。
モレスキンノートとデジタルツールを連携させる方法。ポイントは自分が信頼している受け皿にすべての忘れてはいけないことが集約してあること。無理やりデジタル化アナログ化する必要はない。

GTDシステムはやることで頭がいっぱいのとき活用するといい
ステップ1 受信箱に、やることの考えをすべて収集
ステップ2 場所(コンテキスト)でわける
ステップ3 二つ以上のアクションが必要なら「プロジェクト」とする。プロジェクトはアクションに細分化
ステップ4 「今」「この場所」でできることにして、集中して目の前のアクションだけをこなす
ステップ5 1週間もすると、また紙にあげていない「やるべきこと」で頭がいっぱいになるのでステップを繰り返す

割り込んできたり、忘れてたりする「やるべきこと」は、紙に書くにとどめて、直近のアクションに集中する。
目標をしおりにしたり、最初のページにいつもかくことにするなど、向き合えるようにするとよい。
フォリオノートはマインドマップに向く。考え事はメモしらながらの方が断然よい。著者は朝仕事を始めるときマインドマップで作業の見通しをたてることを進めていた。
フォリオフォルダーはブリーフケースにおすすめ

★生活活用術
発送を広めるためのモレスキンノートの使い方

絵日記、落書き、(毎日同じ時間にかいてみるのもおもしろい)
万年筆で日記、交換ノート、読書日記、フォトアルバム、トラベルノート(行きたいところを左、実際にいったときの書き込みを右とか)、コレクションブック(例はフルーツシールだった)、レシピブック、スケッチ(著者はスケッチから製品ができたのをみたことあるそうな)、イベントめぐり(半券をはりつけたりする)、グルメめぐり、健康の記録、単語帳。

★DIYカスタマイズ
ペンの持ち歩き方
ペンのクリップ部分を背表紙の隙間に差し込む。バンドに固定する、しおり紐とバンドで固定する。
しおり紐がほどけてきたら、毛羽立った部分だけを燃やす、先端にチャームをつけるなどの方法がある。
表紙のデコレーション。シールやステッカー、シールは透明マニュキアなどで貼り付けるとよい。
透明のカバーシールで写真を張り付けるなど。
カバーをつける。紙をまく、革で作る、布で作る、市販のButteroのカバーを使うなど。
拡張ポケットに窓をつける方法。
モレスキンノートを財布にしてしまう方法。
使わなかったダイアリーを改造して表紙だけを利用する方法。
MSK・・・イタリアのモレスキン本社のWebサービス。情報を入力するとモレスキンノートのサイズのPDFにしてくれるサービスなど。
祝日は自分で書き込む。世界各国の祝日が書き込める。
保存方法を工夫して、いつ使ったものかわかるようにする、ラベルやスタンプ書き込み。

★モレスキンノートと相性のよい文房具紹介
万年筆、製図ペン、3色ボールペン、色鉛筆など
ポストイット、インデックス付箋紙、ポケット付箋、スティッキースケジュールメモ、
ブックダーツ、マスキングテープ、メンディングテープ
オリエント・エンタプライズ(1文字づつプレスするテープ)
カラーマークシール
ペンフォルダー(ミドリ)
サイドペンクリップ(デルフォニックス)
スタンプ、ルーラー、セーフティーカッター、ドキュメンタリーポケット、バッグinバッグ(無印)、ポラロイド(PoGo)


最後に、モレスキンノートは自由に使うのが信条なので、この本に縛られず使ってほしいとしていた。

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

  • 作者: 堀 正岳
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ポケット ([文具])

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: カファ
  • 発売日: 2008/09/01
  • メディア: 単行本



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