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新版 ファーブルこんちゅう記〈3〉かりゅうどバチのひみつ [自然科学]

ファーブルの昆虫記を子供向けに編集しなおしたもの。

かりゅうどバチの1種、コブツチスガリの本で、これはファーブルが一番最初に研究した昆虫だそう。
それまでは分類が主だった昆虫学の世界に生態観察をもちこんだのは、レオン・デュフールというお医者さんで、この人のかりゅうどバチの研究を読んだファーブルが自分でも検証してみたり、あたらしく思いついたことを実験してみたりした過程がかかれていた。

かりゅうどバチという虫は、地面に穴を掘ってそこにエサとなる昆虫を運び込み、卵を産み付ける。
デュフールの観察ではタマムシ、ファーブルが観察したときはゾウムシがエサになっていた。
ところでこのエサになる昆虫は巣の中でまるで生きているように腐りもせずじっとしている。これはなぜか?
デュフールはなにか薬を注射するのではないかと書いてあったが、ファーブルは実験で神経の玉に針を刺すことで動きを止めていること。動かなくなったエサに電気を通すとかすかに動くことなどを確認した。
またエサになっている昆虫は例外なく神経の玉が一つで動きを止めやすいことなどを確かめた。

実際に針をさすところを観察するために、自分でゾウムシを探しても足や羽のとれた3匹しか見つからなかったこと。それをハチのそばにおいても無視されてしまったので、ハチのゾウムシを取り上げて、針刺しの瞬間を観察したこと。
自分でもペン先でゾウムシを刺してみて、動かなくなるのを確認したり、他の昆虫で同じことを試したり。
実験方法を工夫してやっていくの書かれていた。

かりゅうどバチのなかでもトックリバチは注射の他に巣作りもうまい。そしてシャクトリムシを運んできて、卵を産むと巣にふたをしていなくなるが、ファーブルの観察によると、注射がお粗末なので、シャクトリムシは完全に仮死状態になっていないのだそうだ。でもそんな中に卵があると、孵った幼虫は踏みつぶされてしまう。どうするのか調べてみたら天井から糸で下がってシャクトリムシを食べ、虫が暴れると天井にもどってしまうそうだ。


新版 ファーブルこんちゅう記〈3〉かりゅうどバチのひみつ

新版 ファーブルこんちゅう記〈3〉かりゅうどバチのひみつ

  • 作者: 小林 清之介
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本



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