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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい [思考]

著者はある日髪をのばしてアフロヘアにしたのだそうだ、そうしたら空港のチェックにひっかかったり、職務質問されることが多くなったのだそうだ。ただアフロヘアが同じだけで背格好もまったくちがうのに疑われる。それでこの本を書こうとおもったのだそうだ。

人間の瞬間の判断は案外正しい。それはたくさんの情報を無意識に輪切りにして、そこから本質をつかむ力がわれわれにあるからだ。
この第1感を科学的アプローチで明らかにした例
夫婦会話の15分ビデオをとってその夫婦が離婚するかどうか判断する研究がある。会話の間のふたりの表情や言い回しを細かく分析するとわかるのだそうだ。そしてこの研究をした研究者は、いまではレストランの隣の席の夫婦の会話をきいただけで、離婚するか判断つくそうだ。ちなみに一番危険なのは軽蔑の感情をどちらかがもっているときなのだそうだ。

理由はわからないが「感じる」ということは案外多いし正しいことが多い
ダブルフォールトを見抜くコーチ
偽物の彫像を瞬時に見抜く専門家
われわれは無意識にこれをやるらしいのだが、なぜそうしたのかたいていは説明ができないし、説明したとしてもでっちあげだ。

理由のわからない第1感は頼りになることもあるが、われわれを惑わすこともある。
われわれは第一印象に左右されている、無意識の支配は強力である。われわれは、たいていは意識的な価値観より無意識に従ってしまう。そしてどうしてそうしたのか理由をでっちあげるのだ。
ニュースキャスターの態度で視聴者が共和党か民主党か変わることがある。アメリカ史上もっとも最悪の大統領といわれたウォーレン・ハーディングは見た目がいかにも誠実で説得力がありそうだった。
人種差別をしないとおもっていても、瞬時に銃などの単語とアフリカ系黒人を結びつけたりする。
役に立たない第1感をすててセールスマンは相手を見た目で判断しないことで、顧客をひきつけトップセールスマンになった。

刻々と変わりゆく切羽詰まった状況で判断をくだすとき、情報過多は判断を狂わせる。
われわれは誰かの顔を思い浮かべることはできるが、紙に書いたり、特徴を説明したりするのは難しい。
論理的に説明するときに言語は有効だが、瞬時の洞察力が必要なときには言語ではおそすぎるのだ。
心臓発作の疑いのある患者に接するとき、必要な情報だけを収集するためのガイドライン(臨床例からみちびかれたもの)を使うと医師による判断より良い結果がでたりする。

大衆の反応を知ろうと世論調査やアンケート、試食や試飲が行われる。
われわれは無意識に反応しているが、その理由を説明はできない。
プロはそれを再現して説明できる。味覚のプロはその違いを表現できる。
ちなみに食品はおいしいのはもちろんのこと、その後の違いはパッケージなのだそうだ。われわれは無意識にパッケージで選んでいるらしい。
また、的外れな調査は役にたたない。ペプシとコークの対決ではどっちがおいしいか、ブラインドテストしていたが、実際にはそんな飲み方はしない。われわれはどちらかの缶にはいったものを飲むのだ。
ちなみに、ペプシとコーラ、2種類の飲み分けをできるひとはいるが、どちらかを2つ、どちらかを1つにするとわからなくなるのだそうだ。
また、なじみなないもの、革新的なものは大衆に対するアンケートではうけいれられにくい

心を読む
顔の表情を解読する研究がある。
シルバン・トムキンスは顔からいろいろなことを解読する名人だった、弟子のポール・エクマンは顔の43種類筋肉ひとつひとつをしらべ師匠がやっていたことをつきとめようとした。かれらは自分自身の顔で表情を作って実験したが、そのうち表情をつくるとその表情にあわせた気分になることにも気がついた。
われわれの感情は顔に一番でるし、相手の浮かべている表情を読み取り、それにあわせて自分の気分や表情も変わるものらしい。
この心(顔)を読む能力がないのが自閉症で、自閉症のひとは人間も物も脳の同じところで処理していて、人間の表情をよみとることはまったくできないのだそうだ。

人は興奮しているとき、時間がないとき、生きるか死ぬかのときには、自閉症に近い状態になり、情報のよみとりができなくなり、間違った第1感に頼ってしまうらしい
警官がカーチェイスのあとに、被疑者とトラブルになることが多い。興奮状態だからだ。
また、2人で組んだほうが、トラブルも多い。安心感から軽はずみな行動にでやすい(時間を早くつかってしまう)からだ。
興奮状態に対する耐性をもつこと、危機におちいらないように(つねに自分が安全になるように)注意して行動すること。危機におちいることなく、時間の流れが速くならないようにコントールすることで警官と被疑者のトラブルは減ったそうである。





第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)

  • 作者: M・グラッドウェル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/02/23
  • メディア: 単行本



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