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話し言葉の日本語 [雑学]

戯曲雑誌「せりふの時代」に1996年から2001年まで掲載された、井上ひさしさんと平田オリザさんの対談集。

日本語について
日本語があいまいで論理的でないとう部分があるかもしれない。しかし言語は変わるもの。対話をするための日本語を追求していけば、日本語も変わっていくはず、われわれの先祖が延々と育ててきた日本語は文化と一体なもの、みんなで英語をしゃべればよいというわけではない。
翻訳劇、翻訳語(外来語)らによって日本語も変化していくし、これからも変化していく。でも英語をそのまま取り入れてしまう最近の風潮は危険かも。意味を良く捉えないと。
標準語とは東京弁をもとにつくろうとしたものだが、うまくいっているとはいえない。今は標準語というものはないのでは?しかし、標準語をつくろうとした影響で論理的に語ろうとすると標準語になるひとが多い。
日本語は助詞と助動詞で意味を通じさせることば。
一生に使う語彙は3から4万語くらい。また日本人はムダ話が世界一おおいという研究結果があるそうだ。

戯曲について
日本では観客こそあまり多くないが、劇作家の水準はあがっている。「よいものは外国にある」という考えはもう古いし、捨てるべき。戯曲雑誌がある国なんてない。
平田オリザさんはいろんなところで劇を作るワークショップをやっているらしいが、もっと若者をまきこんでいくべき。そのたまめに公共の場を若者に開放しないと。
戯曲には構造があって、それは教えられるものだし、イギリスやオーストラリアでは教育にとりいれられている。演劇の特徴
対話だけですすむ
暗転がない場合は時間経過がない(平田さんは暗転なし、客席との境なしなんだそうです)
登場人物の数に制限がある(1万人の軍勢はだせない)

演劇は対話だけで進むとう構造をもつゆえに、対話をもたなかった日本人に役にたつのでは?演劇にすることで日本語は新しい対話という力をてにいれるかもしれない。


話し言葉の日本語

話し言葉の日本語

  • 作者: 井上 ひさし
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本



タグ:戯曲
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