SSブログ
[PR]本のベストセラー

生きること学ぶこと [子育て]

著者は数学者で、特異点の解消という幾何学分野の論文でフィールズ賞という、数学のノーベル賞といわれる賞をとった人。自分の人生を振返り、若者に向けて学ぶ意味を伝えようとした本。

山口の裕福な家に15人兄弟の4男として生まれたこと。終戦で家は急速に傾き、父は旦那さんから行商人になり、一家をささえたこと。教育熱心ではなく自由放任な母親に育てられたこと。でも常に味方であってくれて、考えるのが好きな著者を応援してくれたといっていた。
物理学を学んだおじの影響。中学高校大学での友人達との出会い、ピアニストを志してザゼツしたことなど。
湯川秀樹教授にあこがれて京都大学にはいったこと。家からの仕送りはなく、家庭教師のバイトをして弟に仕送りしながら、みかん箱の机で勉強したことなど。
しかし、苦労したとは思っていないそうで、好きなことをして生きてこれて幸せだ。

フルブライト留学生としてアメリカにわたり、フランスの研究所でも働いたこと。しかし数学という国際語のおかげで仕事上言葉で困ったことはないそうである。

研究でドイツの若者に先を越されたときの失敗談として、「素心」を忘れ、自分のやり方に固執した事をあげている。

自分は天才ではないが、友人に恵まれ、師にめぐまれ、粘り強く最後まで努力することで、問題を解決できた。その理論をさまざまな人が応用していくのが楽しい。
賞をとったのも年齢制限ギリギリの39歳で早いといえないし、アメリカでは飛び級で大学にくる天才を何人もみたが、うらやんだりねたんだりせず、あきらめて自分は自分の道をいったこと。つまり最後まで粘り強く考えることをやってきたととく。

本物の情熱を注げることを、粘り強くつづければ、ある日非連続な創造が生まれる。それが人生の喜びである。


生きること学ぶこと (集英社文庫)

生きること学ぶこと (集英社文庫)

  • 作者: 広中 平祐
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

[PR]Kindle ストア ベストセラー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。