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全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦 [資産]

著者は学生のころから個人として株式投資をはじめ、ファンドマネージャーとして成功し、投資情報提供会社をIPOしたことがあり、現在でも投資教育と個人投資を続けている人物。テレビで投資番組ももっている。
2000年のITバブルでの撤退をよびかけたことでも有名で、株の分析がなによりすきで、株で資産を築くことは可能といっている。株の投資指南は難解でつまらないと、みずからの番組にはエンターティナーの要素と、すぐに役に立つ情報をふんだんに盛り込むんでいる。

いままでの、バイ・アンド・ホールド戦略はまちがいで、株には買い時売り時があるという。教科書の解説を信じて「この会社の成長にかける!」と買った株にしがみついていては破滅するといいきる。株券とはただの紙切れで、株主の権利は債権者よりも低い。もし会社が倒産すればまず債権者が資産をすべてもっていってしまうのだ。株の売買とはギャンブルなのだ。

著者が推奨するのはバイ・アンド・ホームワーク。少なくとも1銘柄に週1時間は1時間の調査をするようにいっている。そして最低でも5銘柄、できれば10銘柄くらいに分散投資するようにいっている。そして資金の20%は投機にあてるようにいっている。なんといっても大もうけできる可能性があるのはここで、それを否定すると、投資がおもしろくなくなってしまうから。ホームワークとは、持っている銘柄の値動きや期待収益率の変化、新聞やアナリスト予想、コンファレンス・レポートなどをしらべること、実際に店舗にいってみるのもよい。いまでは情報は全ての投資家に平等に公開されるようになったので、あなたも他の投資家と同じ時期に会社の発表をてにいれることができる。その手間をおしむなら、インデックスまたはアクティブの投資信託をかってほどほどの収益で満足しておきたまえ、しかしアクティブはよいファンドはすくない。

ファンド・マネージャーや証券アナリストたちが使う銘柄判断方法、株価収益率と成長率をもちいた方法を紹介。これが基本になる。しかし、これはプロもやっているので、相手の考えを知るのには役立つが、それで相手を出し抜けるとは思ってはいけない。でも、株価収益率と企業の財務状況(借金がないか)は基本的に重要である。

金利は利益予想と同じくらい大事。
金利が高ければ、株より債券の魅力がます。金利が高いというのは緩和政策だから、GDPと連動して売り上げが増加するような銘柄(循環系)は値上がりすることが期待できる。そして金利が下がるのは引き締め政策だから、景気に関係なく需要のあるお勝手銘柄(台所系)に資金が集まることになる。金利をみていればこの循環がわかる。できればFRBの先をよんで動く

学者がいうように市場に効率的に値がつけられているのは、S&Pの上位銘柄くらいが、本当のお買い得品はそうでないところにある。投機はこういうところでする。もちろんリスクも大きい。大切なのは自分のホームワークをちきんとすることと、予想がはずれたら素直に撤退することだ。ここは長期投資をすべきところではない。

株は売ってはじめて利益が確定する。市場はしばしば間違えるし、とんでもない場所だから、自分がパニック売りにまきこまれたりしないように、買いリスト、売りリストを作っておこう。そして必ず分散して資金を投入または株を売ることだ。その場合も必ず指値を使う。冷静でいることが大切だ。

分散の例
①身の回りにある企業、あなたがいってみてよい、またいきたいと思う店など
②石油、配当利回りが高く景気がわるくても業績を保つところが多い。
③名の通った優良企業。配当利回り2.5%以上で負債のないところ、また大安売りしているとき買うことをわすれないこと
④金融関連銘柄、そのなかでも地方の銀行などがオススメ、できれば自分で口座を開設して使ってみよう
⑤「投機」銘柄たとえば暴落しているセクターの銘柄をすこしずつ買ってみるなど
⑥「お勝手」銘柄
⑦大型優良循環銘柄、重厚長大産業関連銘柄、景気の下降局面で売り込まれているところを買う
⑧ハイテク銘柄、なるたけ配当利回りの高いものを選ぶ、心配なら投機資金でやる
⑨進行の流通チェーン、全国展開するまでは勢いがある。展開がおわったら売ること
⑩第2のスターバックス、S&Pの中型といわれる分野から探す

大底の見極め
大底とは売りたい人がすべて売り切った状態なのだ。それを踏まえた著者ならではの判別方法ものっていた。
NYタイムズの一面に株価を悲観する記事がでるとか、投信の流出が続くとか、アナリストの判断で売りが60%以上をしめるとか。

空売りルールや、ショート・スクイーズなど、著者の実体験をもとに語られている。

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦

  • 作者: ジム クレイマー
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



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