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行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論 [資産]

従来の経済学では投資家は完全に合理的に行動すると考えられてきた。
合理的な投資家は
①へだたりのない情報を完全にそなえている
②感情によって判断のゆがみがない
③効用関数の安定性
があるのだが、実際には情報は完全でないし、感情や現在のポジションでバイアスがかかっているのが普通。
事実の単純化
心理勘定
利用可能性
情報の無視
アンカーリング
代表制

プロスペクト理論は、人間の感情面に一歩ふみこんで、利益と損失についての人間の受け止め方を示す価値関数をしめした。ただ、この価値関数ではリファレンス・ポイントの設定が重要だし、実際にはリファレンスポイントが複数存在することもあると解説してあった

投資家は調和をもとめる。調和とはロングなら価格が上昇し、ショートなら価格がさがることだ。
そして、実際の市場がポジションと反対にいくと、不協和が発生し、人間は不協和を避けようとするので、損失のでたポジションを損きり出来なくなるとかいてある
また、状況をコントロールの欲求のため、自分を正当化したり、過信したりして判断をあやまる
要するに人間は認知不協和とコントロールの欲求から、損失は放置し、利益はすぐ確定したがるといいたいらしい

市場参加者の分類
本能・・・自分のコントロール能力を過度に評価して、ポジションどんどん増やしたりする。分析をしない。うまくいかないと自分を正当化する。
感情・・・本能とちがって情報はあつめるが、基準は人の判断とあっているかだったりする。そして1度絶対だと思うと、思惑と違っても損きり出来ない
理性・・・コントロールの欲求がつよく、リスクを極端に嫌う。
脳の3つの部位と対比させていた。

このように人間の行動は感情によって支配され、合理的行動とはほどとおくなってしまう。トレーディングで成功するためには、
①市場に参加する動機を明確にする。尊敬されたり、優秀さを示すのではなく、利益をえることが目的
②情報をどのように用いるか
人間の判断はバイアスがかかているのが普通。自分の意見を補強する情報ばかりあつめたり、状況は自分がコントロールしていると思いたがるもの。自分を疑え。分析は重要な情報のみを重視せよ。すべての情報を分析することなどあなたにはできない。
③取引のタイミングを決めるには
利益目標とストップロスを最初に決めて動かさないこと。
人間は合理的でない理解し、とくに
「損失は限定し、利益はのばす」ことに注目すべき。
「少しずつつみあがる利益は、反転を意味しないが、少しずつつみあがる損失は、利益への反転を意味しない」




行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論

行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論

  • 作者: ヨアヒム・ゴールドベルグ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本



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