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広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス [自然科学]

フェルミ推定・・・一見答えのでなそうな問題を大雑把な推論で一応の答えにたどりつく思考法
このフェルミ推定の生みの親エリンコ・フェルミは物理学者で原子爆弾の開発にも携わった人。
このフェルミが、宇宙にある居住可能な惑星の数から推定して、われわれはとっくに宇宙人とであっているはずなのに、そういう事実がないといって「かれらはどこにいる?」といったのが、フェルミ・パラドックスのはじまり。

この本では、フェルミ・パラドックスの説明を50個、のせている。
ただし、宇宙にはまだわかっていないことが多いので、それについては最新の研究をもとに一応の推定をのせている。おおざっぱには3つにわけられる

1.実はもうきている
きているのだが、探知できないとか、われわれが未熟だから存在を隠しているとか、実はわれわれ自身がエイリアンの実験動物だとかの説が紹介されている。著者は一応の目安として、反証が可能かどうかで説をわけていて、なかには反証不可能なものもある。ただわれわれのいる世界がエイリアンの実験場だとしたら、それに必要なエネルギー量はかなり膨大だといっている。ただ、完全には否定できない。
ただ、われわれ隠れて監視している可能性は低い。地球の探査船はエイリアンが隠れていそうなところへ言っているし、SETIは宇宙からの電波をみつけようと監視を続けているがいまだに成果はない。

2.存在するがまだ連絡がない
われわれが未熟なので、連絡がないとか。
平行宇宙などの探索に忙しいので連絡がないとかの説が紹介されていた。
惑星間飛行ができる文明が銀河に殖民するとしたら、その植民地は移動の航法にもよるが、とっくに地球にも現れていてよいころらしい。もっとも移住ができるから移住するとは限らないが。しかし、移住より宇宙探査の方が効率がよいから宇宙人はこちらを使うのではないか?すくなくとも宇宙人が出す電波があるのではないか?
宇宙人がどんな電波で交信するかを推定して、こちらからそれを送信したりしているが返信はなく、SETIも有力な電波を継続的に捉えてはいない。もっとも可能性のある電波の周波数や宇宙人のいそうなエリアは広く。可能性がまったくないとはいえないが。

3.存在しない
そもそも、宇宙人がどのくらい存在するかとう推定のもとになるのは、われわれの地球が宇宙にどのくらいの確率で存在するか?そのなかで文明を発達させる生物を生み出すのはどれくらいか?恒星間通信ができるようになる割合はどのくらいで、それがどのくらいの長さ文明を維持できるか?これらの要素がすべて書け合わさって求められるわけで、フェルミ推定では最新の情報からもっともらしい値をいれて計算することになる。
どの要素が0に近づいても答えは0に近くなってしまうので、フェルミのころより宇宙の探索がすすんだ現代では、われわれの地球は宇宙では稀な存在なのではないかという考えも多くなってきているらしい。筆者もこの見解をとっていて、地球の近くには交信可能な宇宙人はいないのではないかと結論している。

稀というのは、太陽と木星の間のちょうどよい位置で水があり、月という大きな衛星をもち、ほぼ円に近い公転をもち、マントルなどの地殻構造をもち、真核生物が多様に発達し、言語と科学をうみだす生物が現れるなどなどいろいろあがっていた。



広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

  • 作者: スティーヴン ウェッブ
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本



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